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変えられるものと変えられないものを判断すること

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変えられるものと変えられないものを判断すること

不登校情報センターを設立したのは1995年でちょうど20年になります。 
かつては登校拒否が主流の呼び方、今日では不登校が主流になるこの取り組みに参加したのは教育書の編集をしていた30年近く前のことです。
多くの人や家族と会ってきました。
その理解や対応方法は紆余曲折がありました。
しかし、最近の相談例についても当初に感じていたものとどこか共通しています。
本人の本来持っている先天的な気質と生後の成長の過程が組み合わさっていることです。
先天的な気質を変えることはできないのですが、そこを何とか変えようとする人もいろいろと見たように思います。
不登校の本人がそうしているのではないかと思える人もいました。
微妙なのは「性格」です。
性格は後天的な要素が関係しますが、先天的な気質に深く関係しています。
理屈の上では性格を変えることは可能ですが、ここに関心を集中して取り組むのは賛成できません。
家族や友達などの生活する環境のなかで徐々に変えるというよりは、形成されていくものだからです。
実践的には、対応の重点は周辺環境づくりになります。
その中で本人の意図的な取り組みができるように思います。
周辺環境づくりはいくつかの面があります。
その中で大きなものは人間関係です。
まずは家族関係、そして友人関係になります。
相談例が多いのは家族の関係、友達関係(いじめなどに関係する)です。
人によっては、または状態や経過によっては、めざす進路や学校、職業選択もウェイトが大きなこと、社会の雰囲気が影響していて自然環境ゆたかななかで生活するのがよいと思える人もいます。
かかわった人のなかには、医師やカウンセラーや支援者に相談をしていた人も少なくありません。
そこで成長を感じる人も多くいましたが、こじれていると思う人もいました。
こじれる原因の基本は、変えてはならないものを変えようとすること、本人の状態に即した変えられるものに目が向けられなかったことによるものが中心になると感じています。
このこじれは本人の動き、家族の動き、支援者の動きのどの部分にもあることです。 私の場合もいろいろと失敗しました。
振り返って思うにシンプルに「変えられるものと変えられないもの」とをよく聞くなかで判断することなのです。
あらためて感じるこのころです。
(『ポラリス通信』7月号。6月号に書いた「引きこもり気質のまま社会参加をめざす」の別の面からの言い方です)

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