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夜間中学は不登校気質の生徒に対応できるのか不安

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夜間中学は不登校気質の生徒に対応できるのか不安

都内のある夜間中学校にいきました。
「形式卒業生」という、不登校のまま中学校を卒業している青年Tsくんの入学準備です。
事前に連絡していなかったのですが、担当の先生が1時間余りかなり熱心に案内してくれました。
全部で9クラスあり全部を回りました。生徒数はいずれも1桁です。
体育館では2クラス合同でバスケットボールの練習をしていました。
ここの人数がいちばん多く、教員を含めて10人あまりです。
生徒は十代から高齢者までの異年齢が混在する生涯学習の場、中国人を中心に外国人が多くてインターナショナルスクールのようであり、カリキュラムが柔軟でフリースクールのようでもありました。
好印象を持ったことは確かですが、一緒に行ったTs青年はいまいち反応がよくありません。
元々のおとなしい性格ですが、後で考えてみるとそれだけではなさそうです。夜間中学の課題も見えてきました。

担当者の話に印象的な言葉があります。
夜間中学はできるだけ昼間の中学校と同じにするというのです。
週5日登校し、社会の約束事を学び身につけることです。
この夜間中学には不登校の経験者がほとんどいないのです。
生徒は活気があるのですが、Tsくんのようなタイプには日本の学校のシステムが合わなかった背景もあります。
長い引きこもりの生活の後で、週5日登校が原則では尻込みしてしまいます。
日本の学校のシステムからはじかれた人に夜間中学では適応を迫るのも、少し違うように感じます。
このあたりの感覚を受けいれる教員側でどこまで対応するのかは、未知数というより不安感になります。

ある外国人の生徒が本国の慣習で休んだことがありますが、原則それも認めないです。
その人は日本で生活していくわけで適応する必要があるという理由です。
これは見方によっては適応という名の同化策です。違いを認めて共存する方向とは微妙に違います。
外国に移民してきた日系二世・三世の人たちはもはや日本人の生活感覚は通用しないと思うことはよくあります。
移民先の国で同化したわけで、その逆バージョンですが時代が違います。19世紀末や20世紀前半の移民とは違うのです。
21世紀日本の外国人は、違いを認められながら共存する方向ではないでしょうか。
共存しながら融合し新しいものが生まれるのではないですか。
日本社会の規則とか慣習を身につけさせるだけではスムーズではないと思います。

各地の自治体に夜間中学の設置を勧めようとお願いしたいと思ったのですが、担当する教員はかなり大変なことも想像できます。
適応指導教室の教員にも似たようなところがあるかもしれませんが、もう一段上のランクの違いを感じます。

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