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山田ルイ53世

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山田ルイ53世

「神童」から「ひきこもり」へ! お笑い芸人・山田ルイ53世の学校観
漫才コンビ「髭男爵」の山田ルイ53世さんは、8歳と1歳8ヵ月の姉妹の父。
「一発屋」を称していますが、近年はその文才が注目され、執筆やコメンテーターの仕事も増えています。
代表作の1つ『ひきこもり漂流記』では、「神童」と言われ有名私立中学に入学したものの、2年生の夏以降6年間ひきこもったご自身の経験を明かし評判を呼びました。
決して楽しい学校生活を送ったわけではない山田さんは今、自分の子どもを学校に通わせる立場になって教育や学校についてどう考えているのでしょうか。
子どものうんこが気になる

―ご自身はひきこもりを経験されています。
保護者として、娘さんにとって学校はどんな場所であってほしいですか。
僕がひきこもったのは、中学2年生のときでした。
詳しいことは『ひきこもり漂流記』に書きましたが、私立中学入学後、毎朝5時起きで満員電車に2時間揺られ授業を受けて部活もやり、帰宅後には大量の宿題をこなすというかなりハードな日々を送っていました。
正直しんどかったのですが、成績は上位でサッカー部でもレギュラーを獲得するなど、「優等生の山田君」という周囲の目が気持ちよく苦にならなかった。
そんなある朝、降車駅から学校までの道のりでうんこをもらしてしまったのです。
幸い誰にも見られず学校のグラウンドのトイレに入り、パンツを洗って固く絞ってまたはきました。
2時間目の授業までは何ともありませんでした。
しかし、3時間目の授業中に、クラスがざわつき始めた。
水洗いしたパンツが夏の暑さで乾いて、匂いが復活。コーヒーの「焙煎」と同じです。
4時間目が始まる前、僕は誰にも何も言わずに家に帰りました。
そして夏休み以降、学校にいけなくなったのです。
そのトラウマからか、僕は娘が幼稚園に入ってから小学2年生になる今まで、毎朝「うんこ出た?」と訊き続けてきました。
うちの奥さんもあくまで健康面を把握するためですが「出た?」と尋ねます。
小さい頃は娘も素直に答えていたのですが、最近は「何で毎朝うんこ出たか訊くの?」とイライラしている。
去年の暮れにはついに怒り出して、僕が訊くと大声で「でーたーよー! かたかったーよー!」と。
あれ?ご質問は何でしたっけ?
(記者・カメラマン一同爆笑)
学校は「できるようになる」でなく「好きになる」場であってほしい
元ひきこもり芸人 髭男爵・山田ルイ53世さん
―「保護者として、学校はどんな場所であってほしいか」という質問です(笑)。
ああ、そうでした。父親は「貴族」ですが、娘に特別な教育を施しているわけではありません。
ただ唯一心掛けているのは、「世界は君がしたこと、言ったことには反応するんだよ」と伝えるために、娘の言動には絶対にリアクションするということです。
芸人として、お客さんが無反応という寂しさは身に染みていますから(笑)。
僕は、学校が「できるようになる」というより、「好きになる」場であってほしいです。
そうであれば、娘の成績がよかろうが悪かろうが構いません。
勉強は「できる・できない」という“評価”だけではなくて、「好き・嫌い」ということがより大事だと考えるからです。
僕は子ども時代、格別好きでもないのに「褒められたい」と思うあまり、勉強やスポーツを頑張りました。「パブロフ感」満載。
結局疲れきって、ひきこもりになり「人生が余ったな~……」とむなしくなった。
それは自分を形づくるものが自分の中になく、すべて学校にあったからかなと。
“評価”しかなかった。これは高リスクです。
ですから、教師を志望される読者の皆さんには、子どもの「好き」を引き出してほしいです。
教員養成課程にも「好きをつくる」を入れてほしいくらいです。
娘のことに話を戻せば、奥さんは娘が宿題を放り出そうとすると怒るのですが、僕はそれも不毛だと思っています。
勉強が嫌いになったら意味がありませんから。
「ハードル」をくぐって生きる
―昨年はコロナ禍による学校の臨時休業もありました。
休業で教師という存在について、改めて考えたことはありますか。
休業中は、僕と奥さんが先生役で、時間割をつくって勉強するという学校コントをしました。
そこで感じたのは、先生の役割がとても多いということです。
勉強を教えるだけなく、健康や心の状態の確認から、食事の指導まであります。
しかも、本当の教室では30人以上の子どもがいるわけです。
さらに専門家でもないのに、かつての僕のような不登校の子どもの対応もあります。
僕が気になるのは、学校も含めた世間一般での「美談の常態化」です。
「川で溺れている子犬を助けるのは当然」になってきている気がする。
例えば教師なら人格がすぐれていて当然という「徳」のハードルがあります。
「金八先生」や「GTO」のお陰で、「熱血で当たり前」というハードルもあります。
僕はテレビのコメンテーターとしても言ったことがありますが、先生は勉強を教える以外に何でもかんでもやろうとしなくていいと思います。
世間は「夢を与える」「内面まで成長させる」ような先生をもてはやしますが、そういうアプローチがしんどい子どももいます。
「平熱先生」がいたっていいはずです。ハードルを越えずにくぐることを教えてもいい。
学校は大事だけどすべてではない
山田ルイ53世さんが推薦文を寄せた『ひきこもり国語辞典』(時事通信社・刊)
ー「平熱」の先生に子どもたちは付いてきますか?
僕は付いてくると思います。僕が言うのも何ですが、過剰なキャラ付けは必要ない。
そもそも子どもに「刺さる」言葉なんて、そんなに吐けるものではないですよ。
「何にでもなれる!」と言う先生がいましたが、それが現実ではないことは子ども心に知っていました。
僕も若い頃は「マイク一本で天下とる」と意気込んでいましたが、いつの間にかシルクハットかぶる奇妙な漫才師に(笑)。
「自分をあきらめる」という選択をした結果、それなりに食えるようになりました。
同じように大多数の先生も、人格高潔で子どもを魅了する「スーパーティーチャー」にはなれないでしょう。
読者の皆さんが晴れて教員採用試験に合格したとしても、翌日から急に徳が上がるわけでも熱血漢になれるわけでもありませんよね。 世間一般の教師像と自分にギャップがあっても、苦しむ必要はありません。
漫才師にもいろんなスタイルの芸があるように、先生も多様でいいと思います。
学校は大事ですが、すべてではない。行かなくても貴族くらいにはなれます(笑)。
ですから「先生は聖職だ」とハードル上げる必要はないですよ。 山田ルイ53世
お笑いコンビ・髭男爵のツッコミ担当。兵庫県出身。
地元の有名私立学校・六甲学院中学校に進学するも2年生でひきこもりに。
大検を経て愛媛大学法文学部に入学も中退。
上京し芸人となる。著書に『ひきこもり漂流記』(新潮社)、『一発屋芸人列伝』(角川文庫)、『パパが貴族』(双葉社)など。
*『月刊教員養成セミナー 2021年5月号』より
〔2021年4/9(金) 教員養成セミナー〕 

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