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廃棄物事業所の話

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廃棄物事業所の話

廃棄物処理の現場にひきこもりの経験者を誘っているエンジさんの話は絶妙です。
長くひきこもり、仕事に就く前に社会に入るのが大変な状況の人にたいして雇用する側の人に参考になると思います。
ひきこもりの経験者に対人訓練を重ね、好きと思える職業上の技術や知識を習い、バイト(またはボランティア)などの中間的な仕事体験をして、徐々に生活サイクルの中に“働く”という要素を持ち込んでいく…こういうプログラムの難しさや危うさとは別の道を教えてくれます。
ひきこもりから就職に向かう前に、履歴書をどう書くか、面接の心得や予行練習…などがいかにハードルの高いものか(決して否定するつもりはありませんが)、それをいかに段差の低いものにするか。
仕事に誘うエンジさんはひきこもりの経験者です。
その彼が廃棄物処理の現場で働きながら、そこで働くひきこもり経験者をメンバーとして募集しています。
さて行きがかり上、Oさんの就職面接に同席しました。
Oさんが仕事に就く現場にも出かけ様子を見、一緒に働く先輩社員との関係や仕事内容について緩和役をします。
会社の方はこのあたりの役割をどれほど意識しているかはわかりませんが、結果的には受け入れています。
社員の多くは60代以上で、若い人(40代でも十分に若い!)を募集しても入ってきません。
働くのに特別の資格はいらないし、扱う商品は廃棄物、すなわちゴミですがこれは都市資源になり、利潤率は低くはありません。
儲かっている業種です。
働く人にはバイトであっても健康保険、交通費の支給などの条件は整っています。
労働内容はそれ程つらくはない(現場によって状況は違いますがひどいところはありません)。
くさい、汚い、給与は安い、休みが少ない…というデメリットはありますが、概して労働条件は悪くはありません。

エンジさんはレポートを書いてきました。
全文を公表するのは適当な時期を待つべきでしょう。こういっています。
「実際に社会と接点がない方々が実際に社会に出て労働をするという流れにおいては、今後の超高齢化社会における日本の示す方向性のヒントになるのではないか。
からだの動く働き盛りの若者および中高年がこれほどいて、かつ企業側は人材不足を叫ぶのであれば外国人に頼るのではなく、社会と接点のないからだのまだまだ動く人の力を借りる整備を国および支援機関そして企業が三位一体となって行うべきではないでしょうか」
1つの例ですが、特殊というだけではなく国の政策、雇用する企業の取り組み方を考える材料があり、参考にできるでしょう。
ひきこもりの人が“異議申し立て”をしている社会を変えていく方向が隠されています。

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