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引きこもり気質のまま社会参加をめざす

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引きこもり気質のまま社会参加をめざす

あるお母さんから連絡をいただきました。
24歳になる息子さんは、通信制大学に入り、バイトも始めました。 
もう大丈夫と思ったところ人との交流を持たなくなりました。
「(対人関係の)下地ができていないので、これからも様子を見続けたい」といいます。
ひきこもり・不登校の経験者は気質や性格の面で、20代、30代、40代になっても“生きづらさ”を感じやすいのです。
この息子さんもそうです。
15年ぐらい前のことです。
「ひきこもったまま社会参加をしたいです」と言った人がいます。
そのときは肯定も否定もできませんでした。
難しいけれども情報社会では可能かもしれないとぼんやりと感じたからです。
それからいろいろな状態を見ました。
いま言えることはこうです。
不登校や引きこもりの気質を肯定しながら社会参加をめざしたほうがいい。
気質とは持って生まれた体の精神的な側面です。これを意図的に変えることはできません。
「性格を変える」はありだと思いますが、それがうまくいかないのは、性格ではなくて先天的な気質や体質を変えようとして、自分を壊そうとするからです。
「性格を変える」のは日常生活、周囲の環境を変えるなかで少しずつ進めるもので時間がいります。
意志の力で短時間にやるのは無理なことで、しばしば自己破壊に進みます。
どうなるかといえば「ひきこもったまま社会参加をする」のと少し違います。
ひきこもり気質のままの社会参加をめざすのです。
ひきこもり気質とは、音や動きをキャッチする感覚が敏感で、周囲の人の感情や気分を深くとらえる体の能力があること、繊細な感覚能力があることです。
その体の能力を変えることは感覚を破壊することにつながります。
このすぐれた感覚能力を使いこなす、自分の運転能力を高める、これが「性格を変える」ことです。
自分の意志とともに、自分の置かれている環境、とくに周囲の人環境を変えること、つくることです。
しかし、周囲の人環境を指図して変えることはできません。
ストレスが少ない人を探し求めて自分から動くしかありません。
それは初めのうちはいばら道です。
何かを得たあとも、いばら道状態が完全になくなることはありません。
すぐれた感覚能力を持つこととはそういうものだからです。
それを積み重ねるにしたがい、いばら道の進み方がわかるようになります。
自分の運転能力が高くなるからです。
“生きづらさ”を感じやすくても、生きていけます。

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