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引きこもり生活事典・エピソード編

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引きこもり生活事典・エピソード編

人にどう見られるかの50年を超えて
決して自分であってはならない、自分を出したら愛されないが根底にある。
幼児期に密着した愛情欲求が満たされなかった。
自分でない自分を出したとき母親に受け入れられた。
おとなしい子、ものわかりのよい子、我慢強い子、全て子どもの本質ではない狼少年が人間に戻れなかったごとく自分を偽る労力は大変なもの。
母親は大切な人だから自分に刃を向けてしまう。
私は人と違う。人と交流出来ない。人と居ることは苦痛でしかない。自閉になってしまう。
人にどう見られるかがいちばん大事で50年、びくびくと生きてきた。
いろいろあって私は変わった。
今は生きることがなんて幸せなのだろうかと思えるようになれた。
自分を変えることは苦しい修行だった。
一年間寝込んでしまった。
薬の力も借りた。
自分の本当の気持ちを出すことは恐怖でしかなかった。
愛する能力のない人間に育てられたが愛する能力のある人はいる。
人はありのままの自分を出しても決して嫌わないし長所を見つけるのが好きと念仏のように唱え、人を避けず人の中に入っていった。
逆がまた真である。
そして少しずつ自分を出しても人は受け入れてくれるのだということが実感できてきた。
私のような無駄な苦しみを味わっている人を少しでも助けられたらと思っています。
(AYさん)

エコーズのファン
エコーズという正統派ロックバンドがいます。
エコーズは友情、冒険、純愛、孤独といった、もはや古くさくてダサイといわれていることを歌い続けてきた真実あふれるバンドでした。
そんなアーチストなので、ファンにもいじめ、不登校、対人恐怖、引きこもりの経験者がかなりいました。
僕はあるラジオがきっかけでエコーズが好きになりました。
それでコンサートにも行くようになり、エコーズのファン友達が少しできるようになりました。
そのなかにD君という人がいました。
D君からいろいろなラジオ番組を紹介してもらいました。
NACK5という埼玉県中心のFMがあって、そのなかに“ハートビートナイト”という番組があります。
D君はそのラジオのヘビーなリスナーでした。
『ひきコミ』で知ったSさんがいます。
彼女はエコーズのファンではありません。
Sさんも“ハートビートナイト”のヘビーなリスナーで、D君とSさんは直接に会ったことはないけれども、ラジオでの知り合いだったのです。
僕は2人を知っていて、ちょっとしたネットワークができたみたいで驚きました。
こんな交流もあるんだなって……たぶんエコーズのファンの人なら、多かれ少なかれこんな経験はあるでしょう。

これって格闘技!?
だれでも、たまに道を聞かれたりすることがあると思うけど、ぼくもたまに道を聞かれるんだよね。
それで、道を聞く人ってたいてい急いでいて、それに当たり前だけど急に聞いてくるんだよね。
でも、ぼくは急に聞かれるのって苦手で、ちゃんと考えて教えてあげようと思うんだけど、そうするとトロトロしてるって受け取られる。
もう相手は怒っちゃうように見えるっていうか、はじめから頭に血が上っているし、目が血走ってたりする人が多いんだよね。
まあ大事な用事があるのかもしれないけど…。
だから最近は、道を聞かれたら、先にこっちが怒っちゃうようにするんだよね。
そうすると逆に物事がスムーズに行く場合が多いんだよね、不思議と。 
最後に、突然道を聞くなと言いたい。その前に合図を送れ!  
(K)

テレビゲーム
「人生はゲームである」。
この言葉に込められているのはゲームに人生を見出すことのできた者の実感であろう。
自分なりの目標、努力、運、挫折、勝利の喜び……。
他の何をする気力もない時期も私は「ファザナドゥ」というテレビゲームをよくプレイした。
おもしろかったとはいえない。むしろプレイすればするほど惨めな気持ちは募っていった。
それでも私は、暗い街をネズミのようにさまよい歩いているうちに、ウニにつまずいてあっけなく死んでしまう、そんなまぎれもない自分の分身に会うだけのために毎日スイッチを入れたものである。
やがて私の興味は他のゲームソフトに移り、このゲームはさんざん罵倒された末、中古屋に売り払われてしまった。
しかし10年近く後、めきめきとゲームの腕前を上げた私はあの「ファザナドゥ」を探し求めてあちこちの店を回ることになる。
観察力、探究心、根気、体力、すべてにおいて昔よりはるかに充実している。
いろいろなことを好きになり、また好きなことになら全力で打ち込めるようになった私が、480円で再び手に入れたこのゲームを始めると、私の分身は最終ステージまで難なく突き進み、巨大なボスもあっけなくクリアしてしまった。
私の長いゲームはこうして終わった。
あれから後も私はさまざまなゲームに出会い、それぞれに思い出はつきない。
結局ゲームは私にとって家族であったとさえ言えるかもしれない。
心の底から喜び、悔しがることを教えてくれたのも、母の辛辣な視線と言葉を背に私が打ち下ろす拳を許し、受け入れてくれたのもゲームであった。
要するに「人が生きる」というのもそういうことであろう、と私は思う。
だから壊れて動かなくなってしまった今でも、私はこの器械を捨てることができないのである。
     (S)

引きこもり的登校
学校へは毎日通っていたが、孤立していたので苦しかった。
小学校から大学まで自分の殻に閉じこもる状態の連続だった。
いじめも受けたが、当時は不登校は許されなかった。
大学では、夏休み等の長期の休みの時に、自分抜きの他人同士の旅行などの話を聞き、休み明けに「楽しかった」と小耳にはさむといやな思いをした。
学生時代、長い休みは、ひきこもり状態だった。
性格上、アルバイトもできなかった。
私には楽しい思い出がない。
我慢の毎日だった。
しかし、そこで退学すると高卒になってしまう。
当時、学歴格差はひどかった。
中退はいやだった。
数年前の新聞に「大学は話し合いの場」とあった。
実は20数年前よりその傾向があった。
私は加わるのが苦手でうまくいかない。
考え方によっては、大学で話もできないようでは、就職しても仲間とうまく行かないのである。
その登校の続きが、引きこもりながら働いていた状態となり、つらさから辞職した。
人生とは「我慢の連続」と言われたことがあるが、そうなのだろうか。 
     (よ)

袋吊り「収納」
部屋の状態というのはその主の心の状態なのかもしれない、と思うこともある。
私の心が空っぽだった時期は部屋もまた空っぽだったし、今の私の部屋にはさまざまな「現世とのつながり」が床に散らかり、常に新しい何かが動いている。
まるで人に見せるために整理されたかのような部屋で生活したいとも思わないが、あまり散らかってくるといろいろと不便なのも事実である。
あるときふと気づいた。
私の部屋が散らかるのは収納家具というものがないせいではないか。
ダンボールに入れて積んでおくという手もあるのだが、これではいざ必要になったときすぐには物が取り出せず、かえって不便になってしまう。
そこで思いついたのはスーパーの袋の活用である。
床に散らかったものを分類して袋に入れ、針金ハンガーで作ったS字フックで鴨居に吊るしておけばよい。
電気器具、文房具、自転車用品、画材、さらには洗濯物、燃えるゴミ、燃えないゴミ、そしてスーパーの袋、といった具合に。
フックに直接袋を吊るさずさらにフックがいくつかついたビニール紐を使えば、いくつかの袋を縦に吊るすこともできる。
この「袋吊り」は収納以外の場面にも応用できる。ある冬の夜、食あたりで吐き気に襲われた私がとっさに手に取ったのもスーパーの袋であった。
確かめる間もあらばこその使用であったが、さいわい袋には穴も開いておらず、さりとて床に置く訳にもいかぬそれを、私は他の袋と一緒に鴨居に吊るしておいたのである。
その後何事もなかったかのようにコタツでテレビを見ながらときおり袋を見上げて、私は愉快な気分を味わった。
「万事OK」。
意外にたくましい自分を発見した満足感とでもいうのであろうか。
     (S)

ベッドの壊し方
昔、家にはベッドがありました。
部屋の模様替えで、それを捨てなければならなくなり、私は一人でベッドを解体しました。
枠組みをばらし終え、ベッドマットだけ残ったとき、私は無性にそれを切り裂いてみたくなりました。
カッターを握り、思いっきりマットにつき立てました。
そしてそのまま斜めに切り裂きました。
母や憎い人を思いながら、何度も刺しては切る行為を繰り返しました。
気がついたら、ベッドの片面はボロボロになっていました。
しかし止められないほどの快感があり、私はマットをひっくり返して裏面にもカッターをつき立てていました。
しばらくするともう片面も同じようにボロボロになっていました。
家族が不審がるといけないので、私はそのマットを、ガムテープで必死に貼って取り繕うとしました。
でも収拾がつきませんでした。
父母はその状態を見たとき、とうとう私の気がおかしくなったのでは、と思えたそうです。
私はといえば、ストレス解消できて、すっきりしていたんですけどね。
    (Y)

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