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心理療法室の社会的な広がりの異聞

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心理療法室の社会的な広がりの異聞

〔2014年10月16日〕
加倉井亮央くんの「家族療法学習会」に続いて大空生子さんの「親子関係が楽になるコツ♪ セミナー」(18日)が始まります。
不登校情報センターの相談活動も「不登校・ひきこもりサポート相談室」として衣替えになります。
不登校情報センターのサイトにある「メンタル相談」には、全国で約450か所の相談室・療法室を情報提供していますが、このサイトにはこの3つとも入れていません。
同じように全国的には多くの心理相談員や療法家がいるのですが、相談室等により活動している、事業をする人は多くありません。
サイトで紹介するレベルではないというのとは違います。
事業としてのレベルの主観的な判断がそうさせるわけで、公開されている療法室であっても実際は受診者はおらず“店開き”をしていない状態のところもあります。

これは日本にいる手芸家・工芸家が、趣味の範囲にいながら高度の技術・芸術レベルに到達している状況と似ているように思います。
これを知ったのはラフカディオ・ハーンが日本にきてその日用品の持つ芸術性の高さに驚いたと書いたのを読んだときです。
ハーンの後、日本では柳宗悦らの民芸運動が起こりました(1930年代)。
趣味の範囲にいる手芸家・工芸家と職業人・事業者としての手芸家・工芸家の境界は引けないほどのものです。
それだけ趣味の手芸家・工芸家の技術的・芸術的なレベルが高いのです。

おそらく心理療法においても似たようなことが生まれていると思います。
ただし、全体的にこの療法レベルが高いかどうかの判断は私にはできません。
とりあえずプロとアマチュアの実力差は少ない、あるいはアマチュア範囲の人の中にレベルの高い人が少なからずいるという印象を以て、状況は似ていることの根拠とします。
ともに日本人の繊細な感性に基づいているのが共通します。
日本における心理療法の広がりは、手芸家の広がりに似たようなものになると推測します。
宮本常市『絵巻物に見る日本庶民生活誌』(中公新書、1981年)のなかで伝統的な日本民衆の家庭は
「土・茎皮繊維・竹などを素材とする」軟質文化(手芸品)の工場でもあり、家庭はそういうものを制作することによって成り立っていた、といいます。
木材・石・金属を素材とし刃物を利用して制作する硬質文化(工芸品)は職人のものとするといいます(124ページ)。
心理療法において、ある程度の道具や設備を要するものは、事務所・療法室対応が必要になりますが、それ以外は家庭内事務所(SOHO)や出張型になるのではないでしょうか。
そういう目で心理療法の〈産業化・職業化〉の動きを見ていくことになりそうです。


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