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戸惑いの時代を抜けて自分を生かす時代が近づく

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戸惑いの時代を抜けて自分を生かす時代が近づく

『ポラリス通信』2016年2月号

不登校の中学3年生を訪ねました。好きなことは自動車だそうです。
運転はできませんがカタログを多数集めていて100種類ぐらいにはなったといいます。
「デザインに関心が?」と聞くと「型ですね」と答えます。
「高校へ行く目標になるね」と言うと、ちょっとわかりにくかったようです。
数学やパソコンとそれを知る英語などの学習は、自動車への関心を伸ばすものになるのです。
このところ引きこもりや不登校の当事者と会うと、その興味・関心を聞き出す方向になります。
フィギュアを売っている、動画サイトを見ている、パソコンのハードへの関心、英語を生かしたい、ウサギを飼っている、布を扱うのが好き…最近聞いた例です。
この個人的な興味から出発するのは私の場合も同じです。
子どものころから地図を見るのが好きでした。いまもとても役に立っています。
高校時代にはその延長で事典づくりに進みました。
社会人になってからもそれは続き、いまの不登校情報センターのホームページはネット時代の事典づくりです。
いまの子ども・青年たちはネットにより興味から職業に転換できる条件にいます。
「勉強でいい成績をとり、いい学校に行き、いい会社に入る」一昔前のコースから「自分の興味を生かす」コースのための社会的な基盤ができつつあるのです。
このような時代の転換点を前にして、それを強く感じる条件にいる子ども・青年の戸惑いや判断を見きわめようとする状態が、引きこもりや不登校の意識できない隠された理由になっているのです。
この不透明な時代もようやく抜け出し、少なくともその先にある時代をすかし見えるところまで突き進んできたと私は考えています。

1960年代の終わりごろに「情報化社会の到来」が予測され、アルビン・トフラーが『第三の波』を表わしたのは1980年でした。
その予測した姿が、必ずしも予測通りではないにしても、目前に近づいているのです。
大量生産と並んで、個人使用にカスタマイズされること(オーダ―メイド型)が強く求められる社会になりました。
それを実現する技術的な条件(スマートフォンとパソコン)が多くの人に普及している社会、それが情報社会です。
私が向き合う不登校の子どもやひきこもりの青年は、鋭い感覚(センス)と情感(強い感情表現か感情抑制のどちらかになりやすい)のため大量生産型の時代にはなじめなかったともいえます。
この時代の終わりとともに新しい空気の中で興味を生かすことができるでしょう。
しかし、この過去になりつつある時代の後遺症はなおしばらく続きます。
世紀末から21世紀初めの転換点で、不登校や引きこもりの人から学んだことはこれからの時代に通用する財産です。

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