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生物の特色と動物の特色

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生物の特色と動物の特色
〔2014年10月20日〕 『皮膚の科学』(田上八朗、中公新書、1999年)は動物器官である外壁系に属する皮膚を詳しく描いたものです。
このなかに感覚器官のとしての役割をまとめていますのでその部分=皮膚の見張りは知覚神経。
「皮膚には表面のすぐ下まで、痛い、熱い、冷たい、あるいは何かにさわっている、おしつけているといった感覚をキャッチする知覚神経の網が、くまなく張りめぐらされています。
つまり、皮膚は脳の出店といってよいように、知覚神経がネットワークを張っています」(85-86ページ)。
その上で皮膚の役割を「生存のために、神経の働きより基本的な重要性をもつのが、この皮膚の免疫機能です。
そとから入ってきた異常なものの情報をまずキャッチするのが、表皮内に長い枝を伸ばしている樹枝状のランゲルハンス細胞です」(94ページ)

『人類生物学入門』(香原志勢、中公新書、1975年)は動物について思うところを引っ張り出しました。
「生物の重要な特徴は、個体維持と種族保存にあるといえる。
生物の形態と機能と生活とは、このことによってかなりよく説明される。
食と性は生物の基本問題であるが、これは二大特徴の具体例であるとともに、現代文化のうちでも、もっとも根源的な人間的現象といえよう」(11ページ)。
生物全体から人間までを一括して特徴を述べています。
そのうちの動物はどうか。
「動物とは前進運動(ロコモーション)の可能な生物であると規定できる」として「水中での前進運動は魚類によって游泳という前進運動形式で完成された」(11ページ)。
「鳥類は非常にすぐれた前進運動を実行する動物であり、そのほとんどが飛翔に頼る」(12ページ)。
そして陸上動物、四足動物・四手動物の前進運動などを挙げることができる。
「質的側面からみると、もっともすぐれた前進運動様式は、人類の採用している直立二足歩行であろう」(13ページ)を挙げる。
植物には基本的にはこの前進運動がない。
内臓系を植物器官とするのはこの点でしょう。

両方とも植物ではなく動物を理解するためのものです。
三木成夫さんの植物器官を理解するにはそれと反対側の動物器官の特色からはじめようというわけです。
いわゆる外堀を埋めるというか、頂上に登るには裾野から始めるというものです。
この数年内に読んでいたものです。
三木成夫さんが紹介する体壁系の構成要素は外皮系(感覚)と神経系(伝達)と筋肉系(運動)です。
それが動物機能を営むとされます。
筋肉系のことをきわめて表面部分にとどまりますが前進運動として見ました。
神経系(伝達)はこれまでズーっとみてきましたので略します。
感覚系も同様ですが、皮膚について少し足さなくてはなりません。
『臨床の知とは何か』において、皮膚は体性感覚(触覚、圧覚、冷覚、痛覚、運動感覚)として、感覚器官として紹介され、私はその面での理解をしてきました。
『皮膚の科学』においても同様の指摘がありますが、さらにこういっています。
「環境から直接いろいろなものが侵入にてくる可能性の高い皮膚は、重要な免疫機関です。
わたしたちの生存のために、神経の働きよりもむしろ、より基本的な重要性をもつのは、この皮膚の免疫機能です」(191ページ)。
他の感覚器官においても感覚とは別の役割があります。それはそれぞれです。

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