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聴導犬ロボ

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聴導犬ロボ

ロボットよ 目指せ聴導犬…名工大で研究
「触れて伝達」自律型
電話の呼び出し音や非常ベルなどの生活音を、耳の不自由な人にタッチして伝える聴導犬。
訓練が難しく国内では非常に少ないが、聴覚障害者の友人との何げないコミュニケーションをきっかけに、名古屋工業大(名古屋市昭和区)の中村剛士准教授(47)が、聴導犬の役割を果たすロボットの研究開発に取り組んでいる。
昨年12月上旬、名工大のキャンパス内で行われた「探索実験」。
学生が部屋に一人でいるところに、車輪で走行する小型ロボットが入ってきた。
ロボットは人が操作するのではなく、その場の状況によって自分で判断して動く自律型だ。
部屋の内部にはついたてが立てられて、容易に学生の姿は見えない。
部屋の奥に進んだロボットはいったん停止して回転し、カメラや赤外線センサーで周囲に人がいないことを確認。
その後、ついたての奥に学生がいるのを感知するとその方向に進み、学生に突き当たった。
ここまでに要した時間はわずか1分ほどだった。
「“飼い主”の服の色やその人がふだんどの時間帯にどこにいるのかというデータを蓄積することで、どんどんと効率的に動くようになる」と中村さんは手応えを語る。
ロボットと人とのコミュニケーションを専門とする中村さんが、「聴導犬ロボ」の研究を始めたきっかけは2013年のこと。
聴覚障害者の友人らと出かけた時、半歩ほど前を歩く友人が違う方向に進んでしまった。
中村さんは、間違いを伝えようと何げなく肩をたたいた際、情報伝達には「接触」という手段があると再認識したのだ。
ロボットがその役割を担えると考えた中村さんは、聴覚障害者の団体や特別支援学校を訪問。
聞き取った様々な悩みの中で、携帯電話の振動アラームなどに気付かず、起きられないことが、社会生活を送る上で深刻な問題と知った。
そこで、耳栓をして睡眠中のベッドの脚にロボットをぶつけた震動で目が覚めるかの実験を行うなどの研究を始め、ロボットに体温や音声の感知や接触などの機能を盛り込んでいった。
中村さんの研究室に所属していた工藤星人さん(25)も聴導犬ロボの開発に尽力してきた一人だった。
父親が聴覚障害者で、「聴導犬ロボを早く世に出してほしいと父から頼まれ続けてきた」と振り返る。
工藤さんは1年前に名古屋市の会社に就職して研究からは外れたが、「必要とする人はたくさんいると思う。実を結んでほしい」と恩師や後輩らにエールを送る。
聴導犬ロボは、これから聴覚障害者を対象にした本格的な実験を行う計画だ。
中村さんは「実験結果を積み重ね、5年後をめどに、実用化を含む成果を出したい」と意気込んでいる。(野村順)          ◇聴導犬 目覚まし時計や警報器などの音が鳴ると、すぐに聴覚障害者に駆け寄って触れたり、伏せをしたりして知らせる。
厚生労働省によると、全国の実働数は4月1日現在74頭で、県内にはいない。
盲導犬、介助犬と並ぶ障害者を助ける補助犬として、法律で公共的施設などへの同伴が認められている。
ただ、音に慣れさせるなど特殊な訓練が必要で、実働できるまで少なくとも1年8か月はかかるとされている。
〔2018年05月01日 Copyright © The Yomiuri Shimbun〕

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