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通級指導教室

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通級指導教室

<埼玉>「通級指導」卒業生、母校で支援員に 体験を講演へ
新井麻衣良さんが中学生の頃に過ごした通級指導教室の個室。好きなお笑いタレントを描いた絵も残っている=熊谷市中央の市立富士見中で、2018年10月22日午後5時29分、大平明日香撮影
障害のある子どもが、通常学級に在籍しながら一部の授業を別室で受ける「通級指導」。埼玉県熊谷市立富士見中の通級指導教室で今春から支援員として働く新井麻衣良(まいら)さん(23)は、自身も発達障害と診断され、同校で通級指導を受けた卒業生だ。「自分のような子どもたちを支えたい」という夢をかなえ、母校で日々、子どもたちと向き合う。27日、埼玉純真短期大(羽生市)で自身の体験を基に講演する。
◇「自分を否定しない。うれしい」
新井さんは熊谷市内の小学校で、2、3年の頃に授業が成立しなくなる学級崩壊を経験した。クラスメートからいじめにも遭い、4年で他県に転校したが状況が良くならず、不登校となった。5年の頃、他人の意図や感情を読み取るのが苦手などの特性があるアスペルガー症候群と診断を受けた。
「学校という名のつく場所はもう行かない」と思っていたが、富士見中に通級指導教室が開設されたと聞き、1年から入学。在籍するクラスで国語の授業だけを受け、他は通級指導教室や保健室などで過ごした。指導教室にはキッチンや食卓があり、料理やお茶をしておしゃべりすると心がほぐれた。個室も与えられ、一人になりたい時にこもって好きな絵を描いたり、勉強をしたりできた。特性に応じた支援を受け「安心して過ごせる居場所ができた」と感じたという。
当時、通級の下級生が言葉に詰まると「こういうことが言いたいのではないか」と周囲に代弁することが多かったという新井さん。「発達障害の子どもと周りの人をつなぐ仕事が向いているのでは」と教諭から助言を受け、夢ができた。高校、大学へ進学し、今年4月、同校で支援員として正式に採用された。
現在は週4回、1日5時間勤務。生徒22人の特徴に合わせた教材をつくり、自習を見守ったり話し相手になったりしている。新井さんが中学生の頃から同校の通級で勤務する三富貴子教諭(50)は「子どもや保護者は卒業後を心配をするが、新井さんの生き方は良いモデルになる」と話す。
新井さんは最近、生徒から「自分の特性を研究する研究者になりたい」と言われた。「自分を否定することなく、良いところを伸ばしている証拠。うれしかった」とやりがいを感じている。
講演は午後2時50分から約1時間。これに先立ち午前10時からセミナーがあり、さいたま市立さくら草特別支援学校の特別支援教育コーディネーターによる実践報告や障害を抱える子の保護者の講座などがある。いずれも無料(ランチ付きは500円)。申し込みは同大事務局(048・562・0711)へ。
◇通級指導教室
特別支援教育の一つ。在籍する通常学級とは別の部屋で、一人一人の特性に応じて、苦手な教科の補充授業や対人コミュニケーションなどを学ぶ。
対象は言語障害、自閉症、LD(学習障害)、ADHD(注意欠陥・多動性障害)、弱視、難聴など。
県によると、2018年5月現在で県内の小中学校計308校(ろう学校1校含む)が通級指導教室を設置し、計3884人の児童・生徒が通う。
文部科学省は今年度から高校にも通級指導を導入し、県立高では4校が研究モデル校に指定された。
〔2018年10/26(金) 毎日新聞【大平明日香】〕

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