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Center:論評(コメント)第1部を終了

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論評(コメント)第1部を終了

〔2010年06月13日〕

以上で、ウィキペディアの不登校情報センターに関する記述、
といっても引きこもり体験者の通所者とフリースペースに関する2010年2月の執筆者(T=Terubot)への論評はひとまず終了とします。

この執筆者のおかげで、不登校情報センターの通所者・フリースペースに関する状況、経過または私(松田武己)の考えてきたこと、取り組んできたことのあれこれを重複はしていますが、いくぶんは明示できました。

これまでの不登校情報センターの取り組み全体には満足できませんが、自分なりにやってきた内容は確認できます。
通所者の状況は取り組みの一部とはいえ、たしかに特別のものです。
彼ら彼女らに囲まれ、生活時間の多くをいっしょにしているなかで得たものは私にとって大きな成果です。
彼ら彼女らが孤独から抜け出し、人とつながり、社会生活にそれぞれのしかたで入っているのが、この取り組みを持続させている源泉になっています。

日常の相談活動、親の会、ときには他の支援者、行政部門の人たちと話すとき、私の頭の中では立体構造のようなものができてきて、これはA領域にあること、あれはB領域とC領域を結ぶ間の事情などとかなり整理されて引き出される感じがします。
この立体構造のなかに、私なりの持論(?)も生まれました。
仮説レベルですが認識のしかたや理論めいたものができてきます。
この論評のなかに書いたことですが、2つの例をあげるておきます。

(1)通所者(当事者)の感覚、感情、認識・意識は単純にとっぴなものではなくて、相対的に両極端に偏って表面化することです。
しかし全部が両極端に出るわけではありません。
たとえばアスペルガー気質は、「人の感情がよくわからない」とされますが、「人の感情がわかるときとわからないときに振れやすい」というのが私の認識です。
わかるときは問題にされませんが、わからないときだけがピックアップされて見られるのです。
このような両極端になる現象はいろいろなところにあると思います。

(2)対人関係の基礎・基本は、人を前にしたとき自己保存を優先する気分になり、それが緊張、おびえ、強がり、萎縮などの形で表現されます。
このような状態は自分にとってだけではなく、相手にとっても対人関係づくりの壁になります。
会話とかコミュニケーション技術以前の心身状態です。

(2-1)この原因・背景は一般的にはその人の乳幼児期に周囲の人にどう囲まれていたのかに関係します。
これが持論(?)の2番目です。
たぶんJ.J.ルソーが「人は二度生まれる。一度は存在として、二度目は人間として」という一度目の誕生、存在するために生まれることを指しています。
暖かく抱かれて育てば、この世に生まれ、この世に生きていいものが心身に染み込みます。
それは神経系と脳のネットワークとして成長していくのです。
この持論・仮説はいずれ医学、身体科学または生物学により当否が判定されるでしょう。

(2-2)虐待やいじめが人間の成長への深い重大な影響は、
この心身に育つべきネットワークが上手く育たない(虐待の場合)、
心身のネットワークが壊される(いじめの場合)と理解されます。

虐待といじめが原因になって成長に影響を及ぼし、引きこもりや発達障害に結びつき、
青年期以後の状況が似ている大まかな理由はこのように理解できます。

(2-3)しかし、引きこもり、対人関係不安の背景を考えるときにはさらに先天的な要素も考えなくてはなりません。
体質、気質、性格特性(性格)というものです。
どのような先天的な要素であっても一般に障害者になるとはいえません。
発達障害を生まれながらのものと考えることはできないのです。
たとえが四肢の重大な欠損は障害者になりやすい先天的な要素と認めていいのですが、自動的に障害者になると決めないでおきたいものです。
引きこもりには神経質な人が多いと思いますが、神経質の人の多数が対人関係不安や引きこもりになるのでもありません。
乳幼児期から感じやすいのに加えて、自己抑制的な環境に生活するなどの後天的な要素が加わって、対人緊張感、対人不安感、引きこもりの条件が強まるのです。
(2-3)は持論ではなく、すでに広く知られていることでしょう。

ウィキペディアへの不登校情報センターの事典として奇妙な記述がされたことにより、この「ウィキペ・ディア不登校情報センター」は生まれました。
およそ1か月かけてウィキペディア記述へのコメントを書き終えました。
書きすすめる姿勢にいくぶんの揺れはあったと思いますが、基本的には丁寧に書き進めてきたつもりです。
とはいえフリースペースに関する以外のところは、空白です。
しばらく時間をおいて、この空白になっている活動部分の記述を試みたいと考えています。

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