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Center:1999年11月ー不登校情報センターについて

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あとがきに代えて――不登校情報センターについて

〔不登校情報センター編『中卒・高校中退からめざす専修学校と技術・資格の学校』、あゆみ出版、1999年12月発行〕
  「中学校卒業で入学できる技術と資格の学校」というテーマは、ごくありふれたもののように思われるかもしれません。
しかし、それを不登校情報センターで編集するには、それなりの実質的な背景があります。
このようなテーマの情報を求めている人の多くは、中学校卒業後、高校に進学しなかった人、あるいは高校に進学したけれども途中で退学した人です。
だから不登校情報センターが、この本を編集することになったのです。
不登校情報センターは、不登校・高校中退に対応している機関・団体の取り組みを、総合的・継続的に情報として収集・提供するために、1995年に設立しました。
すでに、親の会、フリースクール、医療機関、適応指導教室に関する情報本などがあります。このほかにもいろんな情報をまとめる企画をもっています。
そのなかで将来の仕事につながる技術や資格を修得する教育・訓練機関の情報を今回のこの本でかなりまとめて収集し、提供することができました。
特に専修学校高等課程(高等専修学校)では、かなり多くの学校が積極的に不登校生・中退者を受け入れている、受け入れようとしていることがわかりました。
中学校卒業後、高校進学できない、高校進学したくないというかたちで、高校に進学しない人がある程度います。
対人関係不安から高校進学をあきらめ、数年してから働き出そうとしたときに高校卒業でないので働きづらいという人もいます。
同様の状況は高校中退をした人のなかにも多数います。
中卒のままある程度元気になったが働きたいのに働きづらい――こういう人に、技術や資格が修得でき、ときには高校卒業(同等)となる教育機関が多数あることを知ってもらうのが、この本を発行する基本的な主旨です。
そういう方に、この本を利用していただきたいのです。
そして各種の教育相談機関、青少年に対応している諸団体、さらに中学校に活用していただきたいと考えています。
その一方、そのような若者にたいしては、丁寧なサポートが欠かせません。
そのような若者は、驚くほど多いということを知らなくてはなりません。
ある雑誌に百万人という数字が出されていましたが、決して大げさとは思えません。
裾野は広がっており、どこまでを範囲に入れるのかの考えようによっては、百万人という人数さえ控え目かもしれないのです。
ときたま事件が起き、ニュースとなって驚かせるような人はほんの少しです。大多数は、むしろ社会に目立たない形で静かに生活しています。
対人関係が不得手で、おとなしくて真面目という若者が多いのです。
その人たちのなかでキレてしまうのは、フツーの人よりもさらに少ない割合しかないといっていいと思います。
不登校情報センターには、そういう人が多くやってきます。
これまでは情報提供で対処してきたわけです。しかしそれだけではすみません。丁寧なサポートが切実に求められています。
サポートの内容は、フリースクールや青少年団体や教育団体のいくつかが、すでにそれぞれの方法で手がけていることです。
不登校情報センターとしても、遅れはせながら、そして力量不足ながら、それに着手することになりました。
そのために、元不登校だった若者や学生、教育・心理・福祉の専門家をめざしている若者や社会人がサポートスタッフとして参加してきています。
ボランティア活動の広がりが、このようなかたちで私たちにもつながってきたことを、とてもうれしく思っています。
そのボランティア的なサポート活動を含めて、設立4年たって不登校情報センターの活動を全体としてみると、次のようになります。
(1)サークル・ボランティア活動
不登校・中退を経験した若者のサークル、引きこもりの人たちのグループ、通信制高校のグループ、ACなどを中心とする同人誌発行グループ(通信型サークルと考えられます)。
最近、人生模索の会と称する20代以上の働こうとする人のグループができました。
(2)サポート事業活動
小学生・中学生や若者(不登校や引きこもりなど)に対して学生や社会人が訪問をし、学習援助やパソコンを教える活動(訪問サポート活動とよんでいます)。
自宅や一定の場所を決めて学習指導や若者の交流をすすめる活動(オープンスペース活動とよんでいます)。
これまでの進路、学習、生活、教育などの相談活動に加えて、摂食障害と留学に関して、専門的に相談する人も加わりました。
(3)情報提供活動
取り組み機関・団体の情報を出版物や相談会などで提供する活動(この本の発行はこれに当たります)。
いま新たな試みとして電話帳の発行を準備しています。
(4)関西支部
関西において、私たちと共同して活動をしようという組織が生まれました。
独自に情報誌を発行したり、講演会を開いたり、相談活動を始めています。
関西の連絡先は、日本総合心理研究所(〒550-0014 大阪市西区北堀江1-9-4三洋北堀江ビル TEL 06-4391-5678)です。
相談内容や相談にくる人の様子をみると、不登校情報センターに求められることは、おそらくこの範囲にとどまることはないでしょう。
しかしもっている力を考えると守備範囲を広げることは逆効果になるかもしれません。
サポートスタッフの状況をみながら、少しずつ広げていくしかないと思っているところです。
その意味でのさまざまな応援と協力を期待しています。

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