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Center:2011年10月ー全日制高校の特別ページの準備(背景)

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全日制高校の特別ページの準備(背景)

山本氏が提示する「通信制高校・通信制サポート校」ページとの対比・対称の中で具体化すべき点があります。

〔Ⅰ〕なぜ「通信制高校の時代なのか」
今回の「不登校・中退者のための進路相談会」における1つの出来事は、全日制高校(ほとんどが寮のある学校)の多くから学校案内書が送られてきたことです。
高校といえばほぼ自動的に全日制高校を指す時代が長く続いてきました。今もだいたいそういう時代なのですが、一方で今日を「通信制高校の時代」にしているのは不登校という社会的な課題に前線で取り組んでいるのが通信制高校であるためです。
4000校を超える高校、すなわち全日制高校のほとんどは不登校を素通りしています。少なくとも学校の当局者はそれを避けたいし、触れる機会を少なくしたいとしているように思えます。
そんななかにあって、通信制高校が前線に立っている、それが時代を「通信制高校の時代」にしている理由です。

〔Ⅱ〕通信制高校を仕分ける
この問題をさらに深く見るにはその通信制高校の取り組み内容に入っていかなくてはなりません。結論を言えば、通信制高校を仕分けしなくてはなりません。その仕分けする視点が必要です。
『AERA』2011年9月26日号では、「卒業生の45%ニート予備軍」というのが「不登校の受け皿」通信制高校の現実として明示されたことです。このデータは文部科学省の調査によるものですから新発見というものではありません。ですが、こうなっている理由や背景をみなくてはなりません。それがこの問題を見る視点を必要とするのです。
(1)卒業生の“45%”が無業者という高率に通信制高校はどこまで責任を負っているのか。もしかしたらよくぞ“45%”にとどめているという面もなきにしもあらずです。
(2)比較的大手による広域通信制高校の参入は、教育における利益優先的な観点を感じてしまうこともあります。いわばこれは“儲かる分野”として資本参入を招いているのではないかということです。
(3)他方では、80年代・90年代に誕生したフリースクールが生き残り戦略として、サポート校になりました。サポート校からスタートして自ら通信制高校を設立し、広域通信制になったところも少ないとはいえません。この現象を否定的に見ることはできません。むしろ発展と見るべきものではないでしょうか。
(4)今後の事態としては、ウェブ(ネット)教育が広がるものと思います。インターネットの価値判断の是非を問うのが無意味なように、ウェブ(ネット)教育は是非を問うまでもなく広がるしかありません。それは通信制教育と結びつきますが、通信制教育を超えていく性格のものでしょう。

〔Ⅲ〕高校を見る視点
そんななかにあって、私が最大の要素としたい視点が別にあります。少なくとも高校教育レベルでは、不登校生徒への本格的な教育スタイルがまだ確立していないという点です。その模索の最前線に立っているのが一部の全日制高校や一部の通信制高校のように思います。
(1)時代の状況によって、不登校生に対応するという流れのなかに身を置いている学校や教育機関も少なからずあります。そのスローガンは“高校卒業”であり、“高校資格”です。それを達成した後の長い人生からこの年齢の教育・発達の課題に迫らなくては、不登校生徒への本格的な教育スタイルは生まれないでしょう。
(2)私はそれを人間不信(自己否定感と対人不安)を克服する教育方法になるものと信じています。それは高度経済社会における教育方法であり、一部の全日制高校と一部の通信制高校が迫っているものです。
(3)このために特に全日制高校の特別ページの立ち上げを検討しています。同時に通信制高校についても別の視点からの特別ページの立ち上げを考えています。

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