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Center:2011年12月ー双方向型ウェブサイトの追求

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目次

双方向型ウェブサイトの追求

実践的で現実に根ざしたネット活用をレベルアップしていくために
〔『ひきコミ』2011年12月号掲載⇒一部修正して掲載〕

不登校情報センターのウェブサイトを改善向上する取り組みをこの1年間重ねてきました。
これまではWikiシステムへの情報移行作業がかなり多く続きました。
それが相当進んだこと、またその間にも並行して企画面などでの工夫もありました。
その上に立って今後をおおまかに見るとき、ネットをホームページとして静止的なものとどめておくのではなく、
より発展した活用方法を考え、可能な範囲で徐々に機動性を取り入れていく必要性を感じています。
ネット世界ではWEB2.0という表現がこれからの方向として使われています。
その意味するところを十分に理解できているわけではありません。
理解しやすい範囲で言えば双方向のやり取りが可能な状態をどうつくるのかとしておきます。
不登校情報センター側からの情報発信にとどまらない。
受け取るほうからも反応をしやすく、受けやすくし、往復を繰り返せる条件づくりです。
この理解をもってWEB2.0の理解とは言いませんが、その部分は含みます。
不登校情報センターの情報発信の内容には各地の各種の支援団体の情報提供があります。
これはかなり先行的な取り組みになります。
それでも基本的には片面の情報発信がこれまでのサイトの性格です。
そこからさらに進むのが、双方向の仕組みをつくることです。
今年になって、特に秋以降に浮上してきたことを改めてこの双方向づくりの視点で再評価し、今後を考えたいと思います。
具体的な発想は新聞依存の広報から少しは自立したい、ミニサイズでも独自の広報手段を確立したい、
そこに向かう方法として考えてきたものです。
もっと広いところから考えることが必要なのです。
なお不登校情報センターの今年の発展においては、当事者が何らかの方法で動き始めているのも特徴の一つです。
ここではそれには基本的にはふれません。
ワークスペースにおける進展、とりわけウェブサイト制作・運営に的を絞ってまとめます。
その全体を見た後で、新規の取り組みをより詳しく説明します。

(1)問題の理解を整理するために

◎双方向の3つの部分を分ける
①当事者・家族……不登校、引きこもり、発達障害の当事者と家族。
②支援者・支援団体……学校・相談室・行政機関などを含む組織と支援者個人。
③不登校情報センター……われわれの活動(ワークスペースを含む)。
◎双方向には3つのパターンが生まれる
〔A〕パターン=①当事者・家族   ⇔ ③不登校情報センター。
〔B〕パターン=②支援者・支援団体 ⇔ ③不登校情報センター。
〔C〕パターン=①当事者・家族   ⇔ ②支援者・支援団体。
◎双方向の3つのパターンごとの実例
〔A〕パターン=「①当事者・家族  ⇔③不登校情報センター」
*非ネット的な現実の取り組み
ワークスペース、相談サービス、親の会、進路相談会、「支援者探しSOS」など。
*ネットの片面利用の取り組み
OYA・OYAネットの発足。
*ネットの双方向利用の取り組み
ネット相談室とネット相談体制の改善、ツイッターとFacebookの利用。
〔B〕パターン=「②支援者・支援団体⇔③不登校情報センター」
片面方向の情報提供サービスからの発展と前進の方向。
*非ネット的な現実の取り組み
DM(対団体宛)発送サービス。
*ネットの片面利用の取り組み
情報提供ページ(スクールガイド、メンタル相談・各種療法、自立・就業支援団体、イベント情報)など現行の情報提供サービスの中心
すなはち静止的・辞書的な様子。
*ネットの双方向利用の取り組み
「支援者探しSOS」を「支援者探しSOS+支援者からのヘルプ」に発展させる、すなはち改善する相談体制機能を使い支援者に回答する機会を提供する。
初めは回答者を組織していく(登録団体制にする=形式は従来どおりで実質は変えていく⇒とくに相談室関係)。
この発展した形は〔C〕パターンの双方向型になる。
ツイッターとFacebookの利用。
〔C〕パターン=「①当事者・家族  ⇔②支援者・支援団体」
*非ネット的な現実の取り組み=不登校情報センターが関与している〔C〕パターン。
学校案内書委託配布=DM(対個人宛)発送サービス、進路相談会への参加呼びかけ。
*ネットの双方向的な取り組み
当事者・家族と支援者・支援団体が直接につながる形をめざす(WEB2.0指向)。
アクセスを多くできるようなサイトの高度化を図る。
◎収益項目と事務部門の確立
この項目は、必然的というよりは選択的なものです。おかれた状態において今はこうしている性格のものです。
別項の「2011年12月ー試作レベルの仕事づくりの展望」を参照してください。
①リンクサービス(年間契約)⇒簡易バナー広告の設定。
②掲載料金(初回のみ)⇒多数を集めることに重点がある。
③広告料金(トップページ、その他の重要ページ。簡易バナーの一部など)。
④DM発送サービスの新展開。
⑤アドセンス(A ds by Google)とアフィリエイト機能。

(2)OYA・OYAネット

OYA・OYAネットは10月に開始した訪問サポート部門トカネット起点の取り組みです。
これは不登校情報センターと当事者の家族を直接に結びつける新しい方法です。
①不特定多数に一般的に呼びかける方法と比べて、相手を特定していることが特徴です。
それに加えて②情報受信者からの申込みによるものであること、③送信にかかる費用が少ないことが優れている点です。
限界は情報の流れが不登校情報センターからの片面であること、そのために情報の流れを止めないための情報探し・情報づくりという事態が生まれます。
それは必ずしも悪いことではありません。取り組みの動機づけにもなるからです。
そういう大きな可能性を秘めていますし、比較的短時間でメンバーが増えてきました。
この間いくつかのイベントがあり、メンバーに呼びかける機会が多かったことも関係しています。
かなり先の展望としては、不登校情報センターからの情報発信を発展させ、複数化することです。
他団体にむやみに開放するのではありません。
相互協力的な学校・団体との協力関係をつくる材料になります(⇒「協力的な支援団体グループ」につなぐ)。
OYA・OYAネットのメンバーを増やす呼びかけに協力を得る条件に開放するスタンスがいいと思います。
まず他団体に利益を与えられる条件をつくり、その後メンバー増加に協力を頼むのです。
その前提としてはメンバー数を不登校情報センター独自に100人に到達させる取り組みをします。
①不登校情報センターの親の会メンバーに呼びかける。(『ひきコミ』に代わる方法?)
②相談などの機会に呼びかける。
③来年初めのDM発送の機会に呼びかける。これを重視したい。
さらに可能ならば、限定的ですが双方向性を追求していけるかもしれません。
このときも「協力的な支援団体グループ」が役に立つはずです。

(3)ネット相談室の改組

「不登校情報センター相談室」を改組します。
ブログ「センター便り」で「引きこもり・不登校関連の質問」を紹介し、当事者と相談活動をしている人からの回答を求めています。
それを一つの芽に、またこれまでの相談システムを発展・改組し、新たに「不登校情報センター相談室」をネット上につくります。
正式には来年度からスタートしたいところです。
①まず、相談員を合計10名程度募集します。職業的相談員と当事者相談員によります。
②ブログで紹介するいくつかの質問への回答、自己プロフィール(得意分野など)と共にネット上のコーナーをつくり、回答者として紹介します。
* ブログ上の質問事例は不登校・引きこもり・発達障害の関連とはいえ偏りがありますので、より多くの質問項目を用意します。
* 回答は3項目から6項目程度を条件にする予定です。
* 偏りとは得意分野のことです。
③の1、職業的な相談員は無償のボランティア活動ですが、所属・運営する相談機関等の広報活動の一環になるように取り計らいます。
③の2、当事者相談員は、その経験を生かす手段として位置づけます。相談の対価を受け取ります(低い金額です)。
④相談者(相談をしようとする人)には、原則として回答者を指定していただきます。
その判断の参考になるのが回答例と自己紹介です。
⑤「体験者によるネット相談室」を「不登校情報センターと協力者の相談室」(仮称)に改変します。
相談のしかた・手続き等も変更をします。
⑥トップページ左下の「連絡用メール」欄の横に「相談メールはこちら」を設定します。
⑦相談員を希望される人は連絡をください(職業的に相談活動をされている人、当事者)。
連絡により申込用紙を送ります。

(4)DM(対団体宛)発送サービス

これまでのDM発送(相談者などの個人対象)は、重要な収入源でした。
それが停滞したことが今年の不登校情報センターの財政事情を悪化させた1つの理由です。
① 発送先の個人リストが“古くなり”、DMの発送主体の学校の希望に沿わなくなってきています。
個人リストが“古くなり”というのは、発送主が学校であることによる制約なのです。
②しかし一方で年齢が高くなってもそれぞれの年齢のところで、つながりや情報を求める人もいます。
③ 学校等に代わるものは就業支援団体などですが、それらの成長が不十分であり、不登校情報センターの取り組みをお知らせすることで肩代わりをしてきました。
それもせいぜい首都圏在住者に有効なことがある程度というものです。
④ 新規の、特に十代の子どもに関する相談者リストを整理し、増やす取り組みが必要です。
しかしこれはかなり限定的と考えなくてはなりません。
⑤この代わりになるものの1つが、OYA・OYAネットです。
⑥今年になって浮上してきたのが、中学校、適応指導教室、フリースクール、教育・心理相談室などの学校・団体を対象とするDM発送に取り組みの可能性です。
宛て先は事実上オープンになっていますが、DMとするには不登校情報センターのようなところが取りまとめるのが適当でしょう。
そういう学校・機関へのDMですから、通常よりも安く発送できることがDMの企画を成立させる条件の一つです。
これは〔B〕パターンの取り組みになります。
このDM発送を来年初めに実行します、そのための準備を重ねているところです。

(5)「支援者探しSOS」を「支援者探しSOS+支援者からのヘルプ」に発展させる

① トップページに「支援者探しSOS」をおいていますが、ほとんど利用されませんでした。
設置して3年ぐらいの間におよそ10件の活用がありました。
これを発展させようと考えます。
② 最近、ある相談がありました。岩手県南部在住の人からの訪問者探しです。
こういうケースに生かすのが従来の「支援者探しSOS」活用の対象です。
今回はまずブログ「センター便り」に載せます。
それはシステムとしてツイッター(events_futoko)とFacebook(不登校情報センター)に掲載されます。
他方で相談者により詳しい状況を書いてもらいます。
ここまでが処理できたことです。
◎ブログ「センター便り」、ツイッター(events_futoko)とFacebook(不登校情報センター)を先行して利用しています。
◎その後または平行してで、本人に事情を書いてもらいます。
◎これにより、申込みが簡略化され、途中での立ち消えが少なくなるものと期待します。
しかも最低限の初期の対処はできていることになります。
③そのまま仮に立ち消えになったとしても、不登校情報センターはそういう対処をしていることを伝えていることになります。
④実際にどこかの支援者・支援団体につなげることができれば、その関係者との協力を続ける端緒になる可能性があります。
これは従来も同じです。
⑤ できれば、この方法を地方の在住者に限定するのではなく、不登校情報センターの手の届く範囲にいる人に対しても、他の支援者・支援団体につなげる形にしていきたいと考えます。
これも「協力的な支援団体グループ」づくりにつながります。
⑥そういう意味で「支援者探し」から内容を「支援者からのヘルプ」に発展させたいと考えます。

(6)ツイッター・Facebookの利用

ツイッターとFacebookの利用も今年に入ってから始めたことです。
といってもまだほとんど入り口をうろついている程度です。
使い方、役割などはこれから徐々にわかっていくものでしょう。
① そういう中でも、支援団体・グループの情報を見つけ、つながり、情報提供を受けることになったところが生まれています。
その結果として「発達障害に関連する団体・施設」というページを立ち上げました。
まだわずかな情報提供しか受けていませんが、相談・教室・居場所の兼用施設、書店、個人ブログです。情報提供の依頼先には住宅の建築関係もあります。
多様性と規模が小さいことが一つの特色と見受けします。
これはメンタル系の支援者・支援団体にも共通することでしょう。
② ツイッターとFacebookの利用のなかでは、発達障害に関わる人の情報が比較的多く見られるという印象です。
それはあくまでもこちら側の検索用語によるものであり、これからはスクールガイド系やメンタル相談系などの情報にも接点を持つことができるでしょう。
③ 不登校、引きこもり、発達障害に関わる人のものを見つけても、何かを呼びかけられるのかどうかは、こちらの側にそれを受け入れる企画があるかどうかに関わります。
その意味でつながるかどうかはどう企画するのかに関係します。
④ これらは主にツイッターによるものです。Facebookについての利用のしかたはさらにわからずじまいです。
ツイッターとFacebookの利用者は微妙にずれがあります。
それぞれに出会う支援者・支援団体もある程度は異なるものと想定されます。
⑤ツイッターとFacebookの使い方についてもいずれミニ教室を開きます。ツイッターは主にイベント情報を発信する不登校情報センターと、情報集めを目的とする松田武己の2つに分割しました。
⑥ツイッターとFacebookは主に相手が個人であることです。
学校や団体のものであっても個人が運用しています。
それだけに双方向になりうる要素があります。
それは密接にもなればそれっきりにもなりやすいということです。


(9)協力的な支援団体・グループをめざす

「協力的な支援団体グループ」を徐々につくります。初めからどこを「協力的な支援団体グループ」にするというものではありません。
実際の取り組みの協力を通してできていくものです。
しかし10年以上の活動歴がありますから、ゼロからの出発でもありません。
はじめに、「Q&A」型の質問項目をつくり、いくつかの学校や相談機関に回答を求めていきます。
それをネット上に公開します。
OYA・OYAネットの協力関係、ブログ「センター便り」に公表している項目への回答者、支援者探し・支援者ヘルプとしての呼びかけなどが、それに続く協力関係の手がかりになります。
すでにいくつかの学校や団体と相応の協力関係がありますので、それらも視野に入れた協力関係づくりをします。
①「不登校・中退者の進路相談会」関係=アミータ福祉教育学院、和泉自由学校、親と子の相談室・Sora。これに進路相談会に参加してくる常連的な学校。
②「親と教師の教育フォーラム・首都圏版」=まだ形ははっきりしませんが、WSOセンター、日々輝学園高校、代々木高校、わせがく高校など。
③「不登校関係葛飾グループ」=これもまだこれからですが、東京シューレ葛飾中学校、青砥フリースクールなど。
④教育・心理相談室とは恒常的な関係機関がないのでそれを発掘する。
これらから10の学校・相談機関を残して中心メンバーを構成します。

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