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Interview:ジャガイモをふかした匂い

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ジャガイモをふかした匂い

〔2012年3月19日〕
BSさんがジャガイモをふかしています。
その匂いが室内に広がりました。
匂いというものは遠い記憶を呼び起こすもののようです。
高校生の夏休みの時期を思い出しました。

母と2つ下の弟と3人で海辺の近くにある納屋の二階に住んでいました。
広さは6畳ほどで、ダンボール箱を開いて敷き詰め、その上に畳みようの敷物をして住めるようにしていました。
1階は土間になっており、板が黒く塗られた1メートル四方の台があります。
そこを基部にして梯子状の階段で2階に上がれるようになっていました。
超貧乏生活の時代です。

夏休みといっても、私にはアルバイト仕事がありましたし、進学クラスにいましたので補習授業もありました。
弟も似たようなものでしたが、弟がどんなことをしていたのかが実はよく思い出せないでいます。
早朝は弟が先に起きて、新聞を駅まで取りに行きます。
自転車で20、30分のところです。
その帰りを途中の集落の入り口で待って新聞の半分を受け取り、2人で分けて配りました。
弟がしていることで覚えているのはここです。
私は、別に週2日か3日、家庭教師をしていました。
アルバイト仕事はほとんどが漁港の築港作業で、母が近くの知り合いから聞いてきたものです。
田舎のことですからそういう重労働しかないのです。
1日500円のアルバイトでした。

新聞配達から戻ると、しばらくして朝食です。
朝食は毎日決まっていました。
ジャガイモをふかし、バターと混ぜて食べるのです。
夏休みの間はこれがズーッと続きました。
海の見える小高い丘に小さな畑を借りていて、そこにジャガイモを育てていました。
ときどきそこにジャガイモ掘りに行きました。
ダイコンなども植えていました。
バターは1本100円と2本100円がありましたが、2本100円の方の半分は水です。
1本のバターをジャガイモをふかした鍋の中に入れて混ぜているので、その様子がわかったのです。
この高校時代は忘れられないものです。
ジャガイモをふかした匂いがあると、この時代がよみがえってきます。

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