Job:自動車企画・設計者

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自動車企画・設計者

〔2003年原本〕
自動車の新しい形、性能を考える企画者です。
設計は工業デザイナー（ＩＤ、インダストリアルデザイナー）の仕事分野です。
自動車を専門とするＩＤと考えることができます。
自動車の企画（新車など）には、デザイン部、製造技術部、販売部などのスタッフで構成されるプロジェクトになっていることが多く、どの部に属していてもこのプロジェクトの参加者（開発部門）は自動車企画者となります。
この開発部門のデザイナーが自動車設計者といえます。
技術面では、運転しやすい、加速がスムースである、故障しにくい、排気量のわりに燃料の消費が少ない、排気ガスが少ない、騒音が少ない、そして感覚面として乗りここちがいい……など機能的な部分、感覚的な部分の要望を満たす形を想定していきます。
一方、車体の形、色、大きさには流行があります。
技術面の条件を満たしながら、デザイン的にもユーザーに受けるものを考えていきます。
これは自動車設計技術者だけの仕事ではなく、プロジェクト参加者全体の課題ですが、プロジェクトの意向を具体的に製図するのはデザイン担当者の仕事になります。
ラフスケッチを数十枚描き、そのスケッチを材料にさらに検討を重ね、デザインを具体化していきます。
デザインは車体だけではなく、内装、計器デザインなどパーツにもおよび、ある程度分担しているところが多いようです。
環境対策面から、電気自動車など排気ガスのない自動車の企画・設計が強く求められています。