NPO法人「ようこそ」
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2016年8月14日 (日) 10:19時点における版
周辺ニュース
◆養護施設、巣立った後の家 古民家改装、学生生活を見守り NPOがシェアハウス
18歳で児童養護施設を巣立ったあとも、学生生活を見守れる場所をつくろうと、NPO法人が今春、東京都北区の古民家をリフォームしてシェアハウスの運営を始めた。
朝夕食付きで家賃は5万円。全国的にも珍しい取り組みという。
女性専用で、大学や専門学校に通っていることが条件。
2階に4畳半の部屋が五つあり、1階が共同スペースとなっている。
夜間は主に元児童養護施設の女性職員が、不在時にはスタッフの誰か1人が1階で必ず寝泊まりする。
日中、入居者の様子を見に訪れることもある。
オープンした4月から住み始めるのは、専門学校生2人と大学生1人の、いずれも児童養護施設を退所したばかりの18歳の女性だ。
門限は午前0時▽外泊するときにはスタッフに伝える▽男性客は2階には上がらないなど、スタッフと一緒にルールを考えた。
施設では大人数で過ごしていたという入居者の一人は「自分の部屋はあるけれど、同じ家に誰かいてくれる。ちょうどいい安心感」と話す。
シェアハウスを運営するのは、NPO法人「ようこそ」。
代表を務める庄司洋子さん(74)は立教大学名誉教授(家族社会学)で、長く学生生活を見つめてきた。
「家庭環境に恵まれない若者が途中で挫折しないように、大人は全力で応援しなければと思った」と話す。
国が検討している返済のいらない給付型奨学金制度はいつ実現するか分からない。
ならば民間で「居場所づくり」を支援しようというNPO法人を設立した。
児童養護施設は、原則18歳で退所しなければならない。
退所後、経済的に行き詰まり孤独になりがちだ。
退所者の自立を支援するNPO法人「ブリッジフォースマイル」(東京都千代田区)の調査によると、2014年度の退所者473人のうち、就職したのは72%、大学や専門学校への進学は24%という。
進学後1年が経過した時点で9%が中退。
その後も中退者は少しずつ増加し、4年後には全体で21%が中退している。
庄司さんは「一見しただけでは分からないが、大学も格差社会。学業以外に、コンパやサークル活動にも費用がかかる。金銭的負担を避けようとして、疎外感を持つことは中退の大きな要因になる」と指摘する。
親戚の老夫婦が住んでいた築60年の民家が空き家になり、1500万円かけてリフォームした。
調理費や物品費など運営資金がかかるため、年会費3千円で支える会員を募っている。
詳細はホームページ(http://www.npoyokoso.com)に掲載されている。
〔2016年4月16日・貧困ネット、平成28(2016)年4月9日 朝日新聞 東京朝刊〕