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不登校は家族制度変化の1つの証拠
 
 
2010年『不登校・いじめ その背景とアドバイス』(平岩幹男・専門編集,中山書店)のなかで、私(五十田猛)は「不登校の予後」の部分を執筆しました。医療者向けの著作です。
 
予後良好、予後不良および不登校状態の継続の3つに分けて、それぞれ説明しました。予後良好では次の2つの例を示しました。
 
(1)予後良好なものには、以下のような例がある
 
[Aの1]①「不登校を経験したのは、自分にとり必要なことだった。今の自分があるのは不登校を経験したからだ」と不登校経験を肯定的に受け止めているもの。
 
[Aの2]②家族からの言葉で「子どもが不登校になったことが家族の不正常な関係を気づかせ、結局はよかった」というもの。(p31)
 
(2)医療者向けでなければ、本人が登校するようになった。フリースクール等に行くようになった。高校生であれば定時制や通信制高校に転校した、あたりも不登校問題の“解決”とできるでしょう。
 
また予後不良には、精神的障害●●になる人だけではなく、不登校状態を続く人やその後ひきこもり状態に入る人もこちらに分類できるでしょう。
 
 
しかし[Aの2]で示した例は、これが家族の不正常な状態を改善したばあいの特別の例になっています。学校復帰等の(2)項の“解決”は、教育制度や学校改革やフリースクール等の成長につながるものであって、必ずしも家庭・家族内の不正常にまで立ち入っているわけではありません。
 
私が[Aの2]項で表わされる例を特に重視できるのは、それが家族制度の歴史的な変化にも対応している動きであると考えるからです。これでもって、不登校およびひきこもりが、20世紀末に始まる家族制度の大変化を十分に説明する十分な証拠とは言いません。しかし1つの証拠であると考えるのです。
 
  
 
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2025年7月10日 (木) 10:36時点における版

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周辺ニュース

ページ名 [[]] 埼玉県さいたま市 ()
発達障害に関する講演会
日時:3月1日(土)14時30分〜
会場:武蔵浦和コミュニティセンター(武蔵浦和駅西口・サウスピア)
テーマ:発達障害に対する理解と支援
定員:190人(先着順)
申込み:2月7日(金)から、市ホームページへ。
問合せ:障害政策課
【電話】829・1306【FAX】829・1981
〔市報さいたま 2025年2月号〕


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