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松園尚巳記念財団

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ページ名[[松園尚巳記念財団]]、長崎県長崎市、(奨学金のニュース、児童養護施設のニュース)<br>
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'''県内養護施設から大学進学 奨学金「気持ちが楽に」松園財団 給付型支給開始'''<br>
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公益財団法人松園尚巳記念財団(長崎市、松園和子理事長)は本年度から、県内の児童養護施設に入所する子どもたちを対象にした給付型奨学金の支給を始めた。<br>
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奨学生の1人に選ばれた女性(18)は4月から県外の大学に進む。<br>
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「たくさん学んで、いろいろな人たちと関わりたい」と希望を胸に、新たな一歩を踏み出した。<br>
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女性は中学3年時に家庭の事情で県内の児童養護施設に入所。<br>
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高校生のころから「好きな英語を学び、生かせる仕事がしたい」と漠然と考えていた。<br>
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だが具体的な進路や職業を思い描いたわけではない。<br>
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「あまり考えないようにしてたのかも」。<br>
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親の援助は期待できず、貯金もほとんどなく、選択肢は始めから限られていると感じていたからだ。<br>
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そんな中、児童養護施設入所者向けの奨学制度があり、語学やビジネスを学べる県外の私立大学を見つけた。<br>
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「ここに行きたい」。しかし制度で学費が全額免除されるのは初年度だけ。<br>
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県外での1人暮らしには生活費もかかる。<br>
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「頑張ってバイトしても生活はギリギリだね...」。<br>
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施設の担当者とため息をついていたころ、同財団の奨学金事業を知った。<br>
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進学する動機や将来の夢を書いた書類を提出し、昨年11月に奨学生の内定通知を受けた。<br>
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同年12月には無事大学に合格。<br>
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「お金のことでずっと悩んでいたけど、奨学金が決まって気持ちが楽になった。後は自分ができることを頑張るしかない」<br>
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女性が入所する施設の施設長は「大学に進む希望も実力もあるのに、経済的事情で断念せざるをえない子どもたちがいる」と厳しい現状を明かす。<br>
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「貸付型の奨学金は保証人のなり手がなくて申請できなかったり、せっかく大学に入っても学費を稼ぐためのバイトが忙しく退学してしまったりする。負担を軽減してくれる制度は子どもたちにとって本当にありがたい」<br>
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同財団の給付型奨学金事業は1991年に開始し、これまで300人近くの学生を支援してきた。<br>
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児童養護施設の子どもたちが利用しやすいように専門の枠を新設。<br>
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初年度は一括100万円、2年次以降は毎月7万円を支給する。<br>
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県内6施設7人から応募があり、書類選考の結果、4施設の4人が春から大学や短大に進む。<br>
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同財団の松下貴成常務理事は「今後も採用枠を広げるなどして事業を育てたい。<br>
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今、施設に入所している小中学生にとって進学への希望につながれば」と話す。<br>
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〔◆平成29(2017)年4月9日 長崎新聞 本紙〕 <br>
  
 
'''養護施設の子向け、給付型の奨学制度 松園尚巳記念財団、県内で初創設 /長崎県'''<br>
 
'''養護施設の子向け、給付型の奨学制度 松園尚巳記念財団、県内で初創設 /長崎県'''<br>

2017年4月26日 (水) 13:49時点における版

Icon-path.jpg メインページ > 長崎県 > 長崎市 > 松園尚巳記念財団

松園尚巳記念財団

所在地 〒850-0035 長崎県長崎市元船町7番13号
TEL 095-824-7663
FAX 095-821-5561

周辺ニュース

ページ名松園尚巳記念財団、長崎県長崎市、(奨学金のニュース、児童養護施設のニュース)
県内養護施設から大学進学 奨学金「気持ちが楽に」松園財団 給付型支給開始
公益財団法人松園尚巳記念財団(長崎市、松園和子理事長)は本年度から、県内の児童養護施設に入所する子どもたちを対象にした給付型奨学金の支給を始めた。
奨学生の1人に選ばれた女性(18)は4月から県外の大学に進む。
「たくさん学んで、いろいろな人たちと関わりたい」と希望を胸に、新たな一歩を踏み出した。
女性は中学3年時に家庭の事情で県内の児童養護施設に入所。
高校生のころから「好きな英語を学び、生かせる仕事がしたい」と漠然と考えていた。
だが具体的な進路や職業を思い描いたわけではない。
「あまり考えないようにしてたのかも」。
親の援助は期待できず、貯金もほとんどなく、選択肢は始めから限られていると感じていたからだ。
そんな中、児童養護施設入所者向けの奨学制度があり、語学やビジネスを学べる県外の私立大学を見つけた。
「ここに行きたい」。しかし制度で学費が全額免除されるのは初年度だけ。
県外での1人暮らしには生活費もかかる。
「頑張ってバイトしても生活はギリギリだね...」。
施設の担当者とため息をついていたころ、同財団の奨学金事業を知った。
進学する動機や将来の夢を書いた書類を提出し、昨年11月に奨学生の内定通知を受けた。
同年12月には無事大学に合格。
「お金のことでずっと悩んでいたけど、奨学金が決まって気持ちが楽になった。後は自分ができることを頑張るしかない」
女性が入所する施設の施設長は「大学に進む希望も実力もあるのに、経済的事情で断念せざるをえない子どもたちがいる」と厳しい現状を明かす。
「貸付型の奨学金は保証人のなり手がなくて申請できなかったり、せっかく大学に入っても学費を稼ぐためのバイトが忙しく退学してしまったりする。負担を軽減してくれる制度は子どもたちにとって本当にありがたい」
同財団の給付型奨学金事業は1991年に開始し、これまで300人近くの学生を支援してきた。
児童養護施設の子どもたちが利用しやすいように専門の枠を新設。
初年度は一括100万円、2年次以降は毎月7万円を支給する。
県内6施設7人から応募があり、書類選考の結果、4施設の4人が春から大学や短大に進む。
同財団の松下貴成常務理事は「今後も採用枠を広げるなどして事業を育てたい。
今、施設に入所している小中学生にとって進学への希望につながれば」と話す。
〔◆平成29(2017)年4月9日 長崎新聞 本紙〕 

養護施設の子向け、給付型の奨学制度 松園尚巳記念財団、県内で初創設 /長崎県
県内の人材育成や地域文化活動を助成している松園尚巳記念財団(長崎市)は、児童養護施設の入所者を対象に給付型奨学金制度を創設した。
児童養護施設の入所者対象の奨学金制度は県内初。財団は「進学の道があることを知り、多くの子どもに続いてほしい」と話している。
財団は、現五島市出身でヤクルトグループを築いた松園尚巳氏の私財で1991年に設立された。
同年から県内在住の困窮家庭の子どもたちに給付型奨学金を支給。
さらに、厳しい状況にある子どもたちを支援しようと今回、新制度を作った。
対象は大学、短大、専修学校へ進学する20歳以下の高卒または高卒程度認定試験合格者。
初年度は100万円、2年次以降は月7万円を支給する。
17年度分の募集は10月1日からで、書類審査で選考する。
採用枠は非公表。県内では現在、11の児童養護施設に約400人が入所している。
毎年50人ほどが高校を卒業するが、ここ数年の進学率は28%ほどで、県全体の半分以下だ。
県児童養護施設協議会副会長で浦上養育院(長崎市)の吉永光子施設長によると、中学生でも「早く働いてお母さんを助けたい」などと話し、多くの子どもには進学の選択肢がないという。
財団の松園和子理事長は「貸与型奨学金は将来の借金となり施設側も進学を勧めにくい。
将来に不安を持たず進学意欲を持ってほしい」と話した。
問い合わせは財団(095・824・7663)へ。
〔◆平成28(2016)年8月18日 朝日新聞 西部地方版朝刊〕 

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