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日本語は動詞の位置を文の終わりに置く
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成人した息子はひきこもり生活を続けているがちっとも親である私の話をきこうとしない。「どうすれば息子が話をきくようになりますか?」という率直な相談を寄せてくれた母親がいました。親としてどうすればいいのか学んでいる。人の経験も聞いている。特に外出するようになった人の親の話も聞いている。そういう話を息子にしたら何か改善の糸口になるのに違いない。それなのに息子はちっとも私の話をきこうとしない。どうすればいいんでしょうか?どうして息子は私の役に立つはずの話を聞こうとしないんでしょうか?そういう主旨でした。
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私はこのお母さんの話、普通に聞けばグチに聞こえます。それでようやく一段落したところで、答えたのが「お母さんは息子さんの話をよく聞いてきたのですか?」。一瞬間が空きました。お母さんは何を言われたのかがわからなかったのではないかと思います。
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自分は「息子が話をきくようにするにはどうすればいいのか」と聞いているのに「お母さんは息子さんの話をよく聞いてきたのですか」と問いかけられたのです。一瞬の間はその空白でしょう。
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この原則はきわめてシンプルです。「自分の話をよく聞いてくれる人には、その人の話も聞こうとする気になる」のです。とくに親子の間で子ども時代からそのような関係があれば、「どうすれば子どもは親の話を聞くのか」という問いは(例外はあるとしても)発生しないのです。
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さて今回のテーマは日本語はどういう順番で話されるのか?という言語学の問題です。前ぶりの話は実は結論なのですが私がこのテーマを取り上げることになった、YouTube動画(複数)は、テーマはいいのにニセ情報を取り入れているので、がっかりしているところです。
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「私は学校がおもしろくなく、友達もおらず、先生も好きではないので、不登校を続けています」
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この日本語は、S(主語)+目的語(C)+動詞(V)の順であり、日本語の基本的な話し順です。
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これを英語でいうと
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「私は不登校です。学校がおもしろくなく、友達もおらず、先生も好きではないからです」という順になります。「S+V+C」の順です。英語では動詞を目的語の前に置き、結論が先にあります。日本語は目的語(理由や状況)の後で動詞がきます。日本語は最後まで聞かないと何を言いたいのかがわからない(決められない)のに対して、英語では話の結論が先にあって、後で理由や状況(目的語)が話されるのです。英語は前後で結論をいうので、話を最後まできかなくなりやすいようです。
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日本語は「最後まできかないとわからない」し、話の途中でその●●の事情(学校がおもしろくない、友達がいない、先生を好きではない)がわかり、そして結論がきます。だから日本語は最後まできかないとわからないのです。
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そしてAI(人工知能)を扱うばあい、日本語は、英語などの「S+V+C」型に比べて難しい、というのがAIの技術的難点の1つになっているといいます。
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ところが、AIの弱点は人間と違って感情的な判断が入り込めない点があります。この弱点の一部を改善させるためには、日本語タイプの「S+C+V」型の言語を技術的にもうまく取り込めるようになるというわけです。
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これは私のとっては日本語の弱点と思われていた感情的・情動的な要素が、AI技術を向上させ、人間的な感情を持てるようにするヒントになる事実として返されたことになります。
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今回これを伝えるYouTube動画がニセ情報を取り入れているので否定的に紹介しました。それは日本語型語順「S+C+V」の言語は数千ある言語の中で最も多く(半数弱という)、英語型語順「S+V+C」はそれに次ぐもので3割強を占めています。英語型語順の言語は他に中国語、フランス語など有力言語が多いのですが、圧倒的多数を占めているのではありません。日本型語順が種類としていちばん多いにもかかわらず、それが特別に貴重なものであるかのごとく、珍しい語順の言語として論をすすめているからです。ニセ情報によって特に日本人の関心をひきつけようとするそのズルさが(たぶんアクセスを多くして儲けようとする算段)が信用を失わせてしまっているのです。YouTubeなどのネット情報の信頼性がとれないのはこういう点です。
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AI技術を向上させようとして、世界の日本の有力なIT企業が、独自の視点を探し当て、努力しているのも紹介されていますが、それらをここで引用してさらに歩を進められないのは、その信用性に不安をもつからです。
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日本語語順(S+C+V)の言語は「話を終わりまできかないとわからない」というのは、語順の点から確実にいえることです。英語型会話では、しばしば話の途中で(つまり言い終わらないうちに、言いたいことの大方をわかったつもりになって、さえ切られるので)、話を終わりまできかれない」状態になりやすいことは確かです。
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そうであるにしても、「話は最後まできく」という聞くスタンスは語順に関係なく大切なことです。日本語語順はそれを言語の性質から要請していますが、英語型語順であっても必要なことなのです。
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この項目は、ニセ情報を前提として論理展開になっている弱点はありますが、それでもAI技術の向上にとっての日本語型語順の言語の扱いが、大切になっていることを示しました。このYouTubeサイトでは、日本型語順の言語が、単なるコミュニケーション手段ではなく、人間の共感による関係性を高める役割をもっているとしている点も指摘していいでしょう。話を終わりまで聞くことは、話す側、話を聞く側の両方の関係性を高めることは確かだからです。
  
 
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2025年10月19日 (日) 07:46時点における版

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日本語は動詞の位置を文の終わりに置く

成人した息子はひきこもり生活を続けているがちっとも親である私の話をきこうとしない。「どうすれば息子が話をきくようになりますか?」という率直な相談を寄せてくれた母親がいました。親としてどうすればいいのか学んでいる。人の経験も聞いている。特に外出するようになった人の親の話も聞いている。そういう話を息子にしたら何か改善の糸口になるのに違いない。それなのに息子はちっとも私の話をきこうとしない。どうすればいいんでしょうか?どうして息子は私の役に立つはずの話を聞こうとしないんでしょうか?そういう主旨でした。 私はこのお母さんの話、普通に聞けばグチに聞こえます。それでようやく一段落したところで、答えたのが「お母さんは息子さんの話をよく聞いてきたのですか?」。一瞬間が空きました。お母さんは何を言われたのかがわからなかったのではないかと思います。 自分は「息子が話をきくようにするにはどうすればいいのか」と聞いているのに「お母さんは息子さんの話をよく聞いてきたのですか」と問いかけられたのです。一瞬の間はその空白でしょう。 この原則はきわめてシンプルです。「自分の話をよく聞いてくれる人には、その人の話も聞こうとする気になる」のです。とくに親子の間で子ども時代からそのような関係があれば、「どうすれば子どもは親の話を聞くのか」という問いは(例外はあるとしても)発生しないのです。 さて今回のテーマは日本語はどういう順番で話されるのか?という言語学の問題です。前ぶりの話は実は結論なのですが私がこのテーマを取り上げることになった、YouTube動画(複数)は、テーマはいいのにニセ情報を取り入れているので、がっかりしているところです。 「私は学校がおもしろくなく、友達もおらず、先生も好きではないので、不登校を続けています」 この日本語は、S(主語)+目的語(C)+動詞(V)の順であり、日本語の基本的な話し順です。 これを英語でいうと 「私は不登校です。学校がおもしろくなく、友達もおらず、先生も好きではないからです」という順になります。「S+V+C」の順です。英語では動詞を目的語の前に置き、結論が先にあります。日本語は目的語(理由や状況)の後で動詞がきます。日本語は最後まで聞かないと何を言いたいのかがわからない(決められない)のに対して、英語では話の結論が先にあって、後で理由や状況(目的語)が話されるのです。英語は前後で結論をいうので、話を最後まできかなくなりやすいようです。 日本語は「最後まできかないとわからない」し、話の途中でその●●の事情(学校がおもしろくない、友達がいない、先生を好きではない)がわかり、そして結論がきます。だから日本語は最後まできかないとわからないのです。 そしてAI(人工知能)を扱うばあい、日本語は、英語などの「S+V+C」型に比べて難しい、というのがAIの技術的難点の1つになっているといいます。 ところが、AIの弱点は人間と違って感情的な判断が入り込めない点があります。この弱点の一部を改善させるためには、日本語タイプの「S+C+V」型の言語を技術的にもうまく取り込めるようになるというわけです。 これは私のとっては日本語の弱点と思われていた感情的・情動的な要素が、AI技術を向上させ、人間的な感情を持てるようにするヒントになる事実として返されたことになります。 今回これを伝えるYouTube動画がニセ情報を取り入れているので否定的に紹介しました。それは日本語型語順「S+C+V」の言語は数千ある言語の中で最も多く(半数弱という)、英語型語順「S+V+C」はそれに次ぐもので3割強を占めています。英語型語順の言語は他に中国語、フランス語など有力言語が多いのですが、圧倒的多数を占めているのではありません。日本型語順が種類としていちばん多いにもかかわらず、それが特別に貴重なものであるかのごとく、珍しい語順の言語として論をすすめているからです。ニセ情報によって特に日本人の関心をひきつけようとするそのズルさが(たぶんアクセスを多くして儲けようとする算段)が信用を失わせてしまっているのです。YouTubeなどのネット情報の信頼性がとれないのはこういう点です。 AI技術を向上させようとして、世界の日本の有力なIT企業が、独自の視点を探し当て、努力しているのも紹介されていますが、それらをここで引用してさらに歩を進められないのは、その信用性に不安をもつからです。 日本語語順(S+C+V)の言語は「話を終わりまできかないとわからない」というのは、語順の点から確実にいえることです。英語型会話では、しばしば話の途中で(つまり言い終わらないうちに、言いたいことの大方をわかったつもりになって、さえ切られるので)、話を終わりまできかれない」状態になりやすいことは確かです。 そうであるにしても、「話は最後まできく」という聞くスタンスは語順に関係なく大切なことです。日本語語順はそれを言語の性質から要請していますが、英語型語順であっても必要なことなのです。 この項目は、ニセ情報を前提として論理展開になっている弱点はありますが、それでもAI技術の向上にとっての日本語型語順の言語の扱いが、大切になっていることを示しました。このYouTubeサイトでは、日本型語順の言語が、単なるコミュニケーション手段ではなく、人間の共感による関係性を高める役割をもっているとしている点も指摘していいでしょう。話を終わりまで聞くことは、話す側、話を聞く側の両方の関係性を高めることは確かだからです。

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