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北本市社会福祉協議会

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ページ名 北本市社会福祉協議会 埼玉県北本市(社会福祉協議会・埼玉県)
チャレンジできる遊び場を作る人 江澤勇介さん
◇「自分の求める場がないから作る」それができるのは豊かなこと
合同会社「暮らしの編集室」の江澤勇介さんは、空き店舗を改装したシェアキッチン『ケルン』、北本団地『中庭』など市内外から人が集う『場』を開いてきた。
その原点が、空き家を自分たちでリノベーションした『アトリエハウス』だ。
アーティスト・LPACKのプロジェクトとして始まったこの場所は、コーヒーの提供や作家の作品展示、マーケットの開催等を手探りで行い、アーティストやデザイナー、農家や近所の人たちが出入りする空間になった。
庭の梅の木から梅干しや梅酒を作ったり、借景で北本自然観察公園の緑を楽しむ中で、友だちに「最高じゃん!」と喜んでもらうと、次第に「北本っていいな」と思うようになったという。
アトリエハウス解散後も、場づくりを意識的に行うようになった。
「そこに『居る』『過ごす』っていうこと自体に価値を生み出すのが面白いなって」
江澤さんが大事にしているのは、もとから居る人たちが居づらくならないようにすること。
「おしゃれなお店を集めたいわけじゃなくて。
もともとそこにあったモノ・コト・ヒトと、たまたま北本に集まった人がつながって面白くなるような、成り行きを大事にしたい」と語る。
北本団地に『中庭』ができると、『中庭』にはない手作り品の販売やギャラリー展示ができる場が作りたいとの声が集まり、まちの工作室『てと』が生まれた。
一つ場所ができると、一人一人の『自分が求めているのはこれじゃない』が可視化され、次の場所へつながっていく。
「やりたいことがやれる、転んでも大丈夫な場所を作るのは上の世代の役割かなと。
そこで若い子たちがチャレンジしてくれるのはすごく嬉しい」『ケルン』や『中庭』で活躍する『次の世代』に、かつての自分を重ねる思いもある。
「僕もそうでしたけど、求める場所がないなら自分たちで作ってみるのが一番いい。
きっと暮らしが楽しくなるはずです」
地域共生社会を目指す人 大塚竜自さん
◇高齢者も子どもも障害のある人も、ごちゃまぜなのが当たり前
北本市社会福祉協議会の大塚竜自さんは、高齢者の介護予防や見守り、その先の地域共生社会の実現を目指し、さまざまな居場所づくりを仕掛けている。
担い手養成講座の開催や、助成金等の情報提供、市内の居場所情報の収集や発信、また実際に自ら現場の居場所づくりにも携わる。
目指しているのは、子どもも高齢者もごちゃまぜになる居場所だ。
「子ども食堂にシニアを活動者としてマッチングしたりとか、高齢者だけで集まるよりもいろんな世代が集まる方が理想です。
高齢者も喜ぶんですよね、若い人や子どもがいると。
色んな世代が交わっていくのを見るのは自分も楽しいなと思います」と大塚さんは語る。
社会福祉協議会としては、地域の居場所づくりの後方支援がメインだが、大塚さんは「ついつい自分でやりたくなってまう」と語る。
その一つが、北本団地『中庭』で月1回開催する『福祉と暮らすラボ』だ。
コーヒーや軽食の提供を通じて高齢者を見守る場で、「理学療法士の吉川さんや地域の福祉の専門職の皆さんと楽しくやらせてもらってます」という。
人と人とを結びつけることに面白さを感じる大塚さんは、令和3年7月から『ごちゃまぜの会』を定期開催している。
個人・団体・企業問わず地域で活動する人たちに声をかけ、それぞれがやっていることをオンラインでプレゼンしてもらう場だ。
ここでつながった人たちが一緒に居場所づくりの相談に来たり、大塚さんもここで繋がった人を別の人へマッチングしたりと、ネットワークは広がり続けている。
「今後は担い手のスキルアップ研修で『高齢者も子どももごちゃまぜになるのが当たり前なんだよ』『子どもの居場所におばあちゃんがいてもいいじゃない』って。
そんなことを伝えていくと楽しいかなと思っています」
自分に価値を感じられる場所がこのまちには、きっとある
今回は、北本市内の様々な『場』に足を運び、そこに関わる人たちに話を聴いた。
栁井則子さんは、『我が子のために』という思いでand green marketや北本団地『中庭』にたどり着いた。
やがて、自分自身がそこで流れる時間を楽しみ、安心して過ごす場になっていき、北本が『自分のまち』になった。
その体験を『マーケットの学校』で話したところ、「胸が熱くなった」と声を掛けられ、「自分に価値を感じられるようになった」という。
『かがやきサロン』は、精神障がいに対する地域の理解を深めることを目的に始まった。
ボランティアの皆さんが来た人との触れ合いを楽しみ、近隣の人が自分の居場所として来るようになったからこそ、障がいの有無に関わらず、皆が一緒に居られる場所になった。
自宅や職場・学校といった「居なければならない」場所のほかに、自分が「居たい」と思える場所があること。
それは「お守り」のような安心感をもたらし、日常に楽しみを生み出す。
そういう『場』が地域にあり、新たに作ることもできることこそ、このまちが持つ、「豊かさ」の形なのかもしれない。
問合せ:市長公室シティプロモーション・広報担当
【電話】594-5505
〔広報きたもと 令和4年9月号〕

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