カテゴリ:周辺ニュース
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| + | 甥(姉の子ども)が20歳を過ぎ、どうやら結婚するらしい話が出されました。二人は同棲状態ですが彼女が妊娠したので「そのうち籍を入れる」とはNくんの話でした。 | ||
| + | 私には今の時代の特徴的な結婚状況を表わしていると思います。すなわち従来からの結婚との違いです。同棲を始めて(ときには事実婚を意図して)、ある時期に正式に結婚(入籍する方法)です。 | ||
| + | 従来の結婚の説明は省きます。同棲から始まる結婚は、必ずしも結婚に結びつくわけではありませんが、両者の同意を、一定期間の生活経験によって確かめているわけです。このことは、世の離婚率が高くなっていることと関係すると思います。「生活を共にする」というのは十分に予測できるわけではなく、「やってみなければわからない」面があるからです。これは特に女性側の意識の向上と関係すると思います。 | ||
| + | さてフランスでは、全く日本と同じとは言えないでしょうが、この二つの婚姻関係を制度として確立しています。一方は結婚であり、もう一つは「PACS=パートナー契約」と呼ばれます。自治体(市町村)に両者合意の署名書類を提出する点は同じです。この婚姻関係を解消する方法は違います。パートナー契約は一方の側の通告により法律的な離婚が確定します。 | ||
| + | 日本で広がりつつある結婚前同棲はPACSとは違いがありますが女性の社会的進出を反映した新しい婚姻制度が実際的には進行中といえるのです。 | ||
| + | フランスでは数十年前に子どもの出生数は減少し、人口減が大きな問題になりました。それが最近ではさほどではない状態になっているのはPACSの広がりによるといわれています。もっとも日本でどうなるかは安易に結論じみたことは言えません。 | ||
| + | 日本もフランスも、深い社会の動きとして、女性の社会的地位が向上し、男女差が(不十分とはいえ)縮小しているとうかがわせます。日本では同性婚が自治体の「パートナー宣言」により承認されてきましたが、夫婦別姓は認められず、この婚姻関係の不利益を主に女性側が負っている事実が続いています。 | ||
| + | 私がこの1年間をふり返って考えてきたのは男女ジェンダーの平等の基盤には、「家事・家庭内ケア」という女性が中心に担う役割を評価する点でした。婚姻関係の新しい姿の広がりもそれに次いで男女ジェンダーの制度という視点が重要であると考えます。 | ||
2025年11月20日 (木) 14:18時点における版
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目次 |
周辺ニュース
ページ名 文京区地域教育支援担当 東京都文京区 ()
第6回家庭教育講座
▼発達障害の「いま」と「これから」日
日時:11月6日(木)午前10時~11時30分(15分前から受付)
会場:アカデミー文京
内容:発達障害を正しく理解し、発達障害と診断された子どもとの接し方を具体的な事例を基に考える
講師:柏木理江氏(東京都発達障害者支援センター相談支援員)
対象:年中児~中学生を子育て中の区内在住・在勤者
定員:50人(先着順)
申込:当日直接会場へ
※保育[対象…2歳以上、定員…10人(申込順)]希望者は、10月30日(木)までに電話又はFAXに「記入例」3〜5(3は子ども分も、5は子どものみ)を明記し、下記へ
※手話通訳希望者は、10月21日(火)までに電話又はFAXに「記入例」3〜5を明記し、下記へ
問合せ:教育総務課地域教育支援担当
【電話】03-5803-1302【FAX】03-5803-1366
〔区報ぶんきょう 2025年10月10日号〕
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男女ジェンダー平等のもう1つの基盤
甥(姉の子ども)が20歳を過ぎ、どうやら結婚するらしい話が出されました。二人は同棲状態ですが彼女が妊娠したので「そのうち籍を入れる」とはNくんの話でした。 私には今の時代の特徴的な結婚状況を表わしていると思います。すなわち従来からの結婚との違いです。同棲を始めて(ときには事実婚を意図して)、ある時期に正式に結婚(入籍する方法)です。 従来の結婚の説明は省きます。同棲から始まる結婚は、必ずしも結婚に結びつくわけではありませんが、両者の同意を、一定期間の生活経験によって確かめているわけです。このことは、世の離婚率が高くなっていることと関係すると思います。「生活を共にする」というのは十分に予測できるわけではなく、「やってみなければわからない」面があるからです。これは特に女性側の意識の向上と関係すると思います。 さてフランスでは、全く日本と同じとは言えないでしょうが、この二つの婚姻関係を制度として確立しています。一方は結婚であり、もう一つは「PACS=パートナー契約」と呼ばれます。自治体(市町村)に両者合意の署名書類を提出する点は同じです。この婚姻関係を解消する方法は違います。パートナー契約は一方の側の通告により法律的な離婚が確定します。 日本で広がりつつある結婚前同棲はPACSとは違いがありますが女性の社会的進出を反映した新しい婚姻制度が実際的には進行中といえるのです。 フランスでは数十年前に子どもの出生数は減少し、人口減が大きな問題になりました。それが最近ではさほどではない状態になっているのはPACSの広がりによるといわれています。もっとも日本でどうなるかは安易に結論じみたことは言えません。 日本もフランスも、深い社会の動きとして、女性の社会的地位が向上し、男女差が(不十分とはいえ)縮小しているとうかがわせます。日本では同性婚が自治体の「パートナー宣言」により承認されてきましたが、夫婦別姓は認められず、この婚姻関係の不利益を主に女性側が負っている事実が続いています。 私がこの1年間をふり返って考えてきたのは男女ジェンダーの平等の基盤には、「家事・家庭内ケア」という女性が中心に担う役割を評価する点でした。婚姻関係の新しい姿の広がりもそれに次いで男女ジェンダーの制度という視点が重要であると考えます。
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