菊川南陵高等学校
ページ名 菊川南陵高等学校 静岡県菊川市 （不登校のニュース、）
菊川南陵高が休校 静岡県内私立初 不登校向け教室は継続
あなたの静岡新聞
生徒数減少による運営難に陥っていた菊川市の菊川南陵高は4月1日から当面の間、休校する。
校舎内に系列の和歌山南陵高の通信制通学型教室「りん」を残し、菊川南陵高の不登校経験者向けコースに通う新2～3年生約20人は、和歌山南陵高に転籍した上で菊川の校舎に通い続ける。
菊川南陵高は運営母体の学校法人南陵学園が昨年末に21年度の生徒募集停止を決め、後継事業者を探してきたが、現時点で手続きは進んでいない。
32人いた生徒のうち、一部は転学したものの、不登校経験者向けコースの生徒や保護者から存続の要望が強く、学園は少なくとも今の在校生が卒業するまで菊川の校舎に通える体制を整えたという。
不登校経験者向けコースは、公立高を退職したベテラン教員が各自の特性や学力に合わせた少人数指導をし、生活のケアから不登校克服、進学就職まで支援してきた。
教員たちは今後も菊川の校舎に勤務し、和歌山から配信される授業映像を活用して指導する。
県私学振興課によると、私立高が休校するのは県内で初めて。
〔2021年4/1(木) あなたの静岡新聞、静岡新聞〕
菊川南陵高、募集停止発表 別事業者に引き継ぎ目指す
学校法人南陵学園は17日、菊川市河東の菊川南陵高について2021年春の生徒募集を停止すると発表した。
生徒数減少で資金繰りが厳しく、別の事業者と運営引き継ぎの協議を進めていることも明らかにした。
協議が不調に終われば在校生を他校に転籍させざるを得なくなる可能性もあるという。
同校で会見した林高樹校長によると、同校の入学者は定員160人に対して19年度が17人、20年度が18人と極端に不足し、21年度も増加の見通しが立っていない。
資金難から教員の確保も難しく、新入生の受け入れ態勢が整わないという。
同校はスポーツコースと不登校、外国人生徒の支援が運営の中心で、卒業予定の3年生を除く在校生は32人。
林校長は「課題を抱えた生徒が社会に踏み出せるよう寄り添い支援している。
転籍は心配で、何とかこの学校で卒業まで指導したい」と述べた。
方向性を固める時期的なめどについては、「転籍になる場合、来年1月には決まっていないと振り分けのタイミングを失う」との認識も示した。
同校の入学者は12～16年度に100人を超えていたが、近年減少が続き、18年に理事長夫妻と当時の校長らが補助金の使途などを巡って互いに告発するトラブルがあったのを機に急減した。
県私学振興課によると、私立高が生徒の募集を停止するのは県内で初めてだという。
〔2020年12/18(金) ＠S［アットエス］ by 静岡新聞SBS〕
