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大鰐町長 山田年伸

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ページ名 大鰐町長 山田年伸 青森県大鰐町(地域共生社会・青森県)
令和5年度町政指針
◆大鰐町長 山田年伸
私は、財政の健全化・持続可能な財政運営の確立を最優先課題として、町民の皆様や議員の皆様のご理解とご協力を受け、職員と一丸となって様々な行財政改革を行い町政運営に取り組んでまいりました。
その結果、過去のリゾート開発失敗により陥っていた財政健全化団体から早期脱却し、以後の健全化判断比率等も順調に推移しており、財政状況はようやく安定しつつあるものと認識しております。
更に令和4年度末には、これまで積み立ててきた減債基金から第三セクター等改革推進債の一部を繰上償還し、当初66億1千7百万円あった借入額を20億5千万円ほどまで縮減いたしました。
行政需要が複雑多様化する中、引き続き財政規律を堅持して効率的で効果的な財政運営を推進しつつ、行政サービスの向上に努めてまいります。
新型コロナウイルス感染症に対しましても、度重なる感染拡大の中、感染拡大防止や、ワクチン接種体制の整備、さらには地域経済の回復や町民の皆様の暮らしの安定のため、必要な対策を様々講じてまいりました。
国際的な原材料価格の上昇や円安の影響等により、日常生活に密接なエネルギーや食料品等の物価高騰が続いておりますが、今後も国や県の方針や財政支援策等を注視し、町民の皆様の安全で安心な暮らしを維持し、そして地域経済を守り発展につなげていくために、必要な対策をしっかりと実施してまいります。
重要課題である人口減少の克服、町の主産業である農業への多面的な支援対策、産業振興及び観光振興などにつきましては、今後も積極的に取り組み、町の魅力アップに努め、若い世代の起業や創業に関わる支援の充実も図ってまいります。
また、「湯の郷おおわに健康長寿宣言」の下、様々な健康推進事業に取り組んでまいりましたが、令和4年度から高校生までに拡大した医療費無料化を継続し、産婦検診の費用助成など、子どもを産み育てやすい町の実現を目指してまいります。
町立診療所につきましては、ようやく昨年度末に建物が竣工したところであります。
工事にあたり地域の皆様や町立大鰐病院をご利用の皆様には、工事車両の出入りや騒音等でご迷惑やご不便をお掛けいたしました。
今後は順次、診療設備等の導入を進め、今夏の開所を目途に、本町にとって最善な医療施設として整備してまいります。
役場庁舎建て替えの検討につきましては、今年度から本格的に開始するべく、役場内の推進体制のほか、外部委員による検討委員会など、新庁舎建設に係る体制を構築することとしております。
町民の誰もが親しみを持ち、安全で利用しやすく、かつ職員が働きやすい施設を目指して進めてまいります。
この他、老朽化や利用を休止している施設等の利活用の検討や解体撤去等も進めなければなりません。
引き続き基金への積立て等により財源を確保し、各種施設の計画的な更新整備及び維持管理を行ってまいります。
第6次大鰐町振興計画につきましては、「安全・安心」に「健やか」で「心豊か」な暮らしができるまちを目指し、「地域共生社会の実現」を基本理念として「わになってみんなポカポカ大鰐町」をまちの将来像に掲げ、今後10年間のまちづくりの指針として策定しました。
町民一人ひとりが繋がり大きな輪になることで、皆様が「温かい」と感じ、そして「住みたい、住み続けたい」と思っていただけるようなまちづくりを進めてまいります。
今後も議会と連携しながら、職員と一体となって町政運営に取り組んでまいりますので、町民の皆様のご理解とご協力を引き続きよろしくお願い申し上げます。
〔広報おおわに 令和5年(2023年)5月号〕

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