もがるか
もがるか
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●名称:もがるか 所在地:福岡県北九州市八幡東区、パンくず上下
八幡に子ども食堂 NPO法人 商店街に20日開設 =北九州
◇10月から常設目指す
貧困世帯や障害者の支援に取り組む北九州市八幡東区のNPO法人「県高齢者・障がい者支援機構」が20日、同区の八幡中央区商店街に、家庭の事情で満足な食事がとれない子どもたちに食事を提供する「子ども食堂」を開設する。
当初は週1回程度開き、10月からは毎日開く常設にする。
市によると、常設が実現すれば、毎日開く子ども食堂は全国初になるという。
貧困に苦しむ世帯を社会で孤立させず、地域ぐるみで支援しようという取り組み。
生活困窮者に食料品を無償提供している八幡東区のNPO法人「フードバンク北九州ライフアゲイン」が、規格外のため店頭に並ばない有機野菜などを子ども食堂に提供し、無料か低料金で食事を出す。
施設の名前は、親子が並んで歩くカルガモを逆さまに読んだ「もがるか」。
子どもの生活環境を優先させることが、家庭全体の改善につながるという思いを込めて名付けた。
大学生や教員OBらによる学習支援、訪問看護ステーションと連携した医療支援も計画しており、総合的に支援できる拠点化を目指すという。
現在、商店街にある空き店舗の1、2階(計約50平方メートル)を改修中。
約300万円の費用の一部は、インターネットで小口資金を募る「クラウドファンディング」を活用し、仲介サイト「レディーフォー」で8月3日まで受け付けている。
また、運営費を捻出するため、夕方以降に開く子ども食堂とは別に、昼間は飲食店として営業する。
厚生労働省によると、平均的な所得の半分以下で暮らす世帯の18歳未満の割合を示す「子どもの貧困率」は、2012年の調査で16・3%となり、6人に1人が貧困状態にあるとされた。
さらに、母子家庭など「大人1人と子ども」の現役世帯に限ると、54・6%に上るという。
北九州市内では、市も9月に市営の「子ども食堂」を2か所に開設する予定。
同機構の今別府隆志事務局長(47)は「貧困世帯は食事や学習の環境が劣悪になりがちで、大人になって新たな貧困を生むという連鎖を招きやすい。
食事だけでなく、学習や医療などを提供して子どもの成長を支え、貧困の連鎖を断ち切りたい」と話している。
問い合わせは同機構(090・2964・7076)へ。
〔2016年7月18日・貧困ネット、◆平成28(2016)年7月8日 読売新聞 西部朝刊〕
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もがるか:“子どもの居場所”できるよ 食堂+学習支援+多世代交流拠点 八幡東の商店街、空き店舗を活用 /福岡
◇無償か低料金、原則毎日開く 看護師が健康ケアも
八幡中央区商店街(八幡東区中央)の空き店舗を活用して、子ども食堂や学習支援、多世代交流拠点の機能などを併せ持つ子どもの居場所「もがるか」を開所する準備が進められている。
NPO法人県高齢者・障がい者支援機構が、NPO法人フードバンク北九州ライフアゲインなどと協力し、7月20日にプレオープンする予定だ。
看護師が親子の健康状態をケアするなど、食事を提供する子ども食堂にとどまらない居場所を目指す。
子どもの貧困の連鎖を止める目的。空き店舗を改修し、主に小学生を対象に原則毎日、午後4~9時ごろに開く。
低所得者世帯は無償か低料金にする予定。
向かいに事務所があるフードバンクから有機栽培や無農薬などの食材を提供してもらう。
子どもたちが自立できるよう料理を一緒に作ることも計画。学習支援は学生や元教職員のボランティアが担当する。
昼間は飲食店として営業し、その収益を運営費に充てる。
2軒隣の訪問看護ステーションと連携し、看護師が親子の健康状態をみて、必要な場合は医療機関へつなぐ。
正式オープンは10月の予定で、改修費の寄付を、ネット上のクラウドファンディングサイト「READYFOR」で8月3日まで募っている。
同機構の今別府隆志副理事長は「家庭の温かみが感じられる場所にして継続的に運営し、活動が全国に広がるきっかけをつくりたい」と話す。
問い合わせは同機構093・663・6600。
〔2016年6月28日・貧困ネット、平成28(2016)年6月17日 毎日新聞 北九州版〕