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猪子メンタルクリニック

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2019年12月11日 (水) 16:59時点におけるMatsu4585 (トーク | 投稿記録)による版
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猪子メンタルクリニック

所在地 神奈川県横浜市
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ページ名猪子メンタルクリニック、神奈川県横浜市()
過度のストレスで子どもも「うつ病」になる! 【前編】
うつ病は、大人だけのものと思っていたら大間違い。
10歳を超えるとうつ病の患者は増え始め、最近は低年齢化も指摘されています。
さらに厄介なのが、子どものうつ病は見逃されやすく、本人も保護者も気付かぬうちに悪化するケースが多いことです。
横浜市の児童精神科・猪子メンタルクリニック院長の猪子香代先生に子どものうつ病について注意したいことをうかがいました。
10代でうつ病を発症する子どもが増えている!
「子どものうつ病」と聞いて、「子どももうつ病にかかるの?」と疑問に思われるかたが多いかもしれません。
最近はメディアなどで子どものうつ病が取り上げられることもありますが、まだ十分に理解されているとは言い難い状況です。
児童精神科を専門とする私のクリニックにも、うつ病の子どもがたくさん訪れます。
最初から保護者がうつ病を疑って連れてくる場合もありますが、診療を進める中でわかることも少なくありません。
うつ病は、10歳を過ぎた頃から増え始め、10代の有病率は成人と大きく変わりません。
データによってバラツキはありますが、子どものうつ病の有病率は3~8%とされています。
「意外と多いな」と感じられたのではないでしょうか。
最近、うつ病の子どもは明らかに増加していると感じます。
以前はうつ病と診断されていなかった症状が、うつ病と診断されるようになったことが理由の一つです。
かつては思春期に特有の憂鬱な精神状態として見逃されていたものが、うつ病と診断されるケースが増えているのです。
加えて、低年齢化も指摘されており、うつ病の子どもの絶対数が増加していることもうかがえます。
子どものうつ病はなぜ見逃されやすいのか?
子どものうつ病が理解されにくい理由として、もともと思春期は精神的に不安定になりやすく、「うつ気分」を抱える子どもが多いことがあります。
うつ気分は一過性の場合もありますが、長く続いて、不眠や食欲の減退、集中力の低下などをもたらし、学習や人間関係に影響が出ることもあります。
このようになると、うつ病と診断されることが少なくありません。
さらに大人のうつ病とは、うつ気分の表現のしかたが異なることも理解されづらい理由です。
一般にうつ病というと、悲観的な考え方になって意欲を失ってしまう姿をイメージするでしょう。
子どもの場合も同様の症状はありますが、一方でイライラしたり怒りやすくなったりする姿も目立ち、「反抗期だから仕方ない」と捉えられてしまうことがあります。
また、子ども自身、うつ病に対する知識が乏しく、自分の内面で起きている変化をうまく説明できないことも気付かれにくい要因です。
うつ病は大人・子どもを問わず、誰にでも起こりうる病気
多くの場合、治療を受ければうつ病は治りますし、発症の要因となったストレスとの向き合い方も身に付けることができます。
逆に放置すると症状は悪化し、勉強やクラブ活動がうまくいかなくなったり、家族や友人と良好な関係を保てなくなったりと、さまざまなところに影響が生じます。
不登校や引きこもりを引き起こすケースも見られます。
10代という大切な時期を有意義に過ごすためにも、早期に適切な治療を受けることが欠かせません。
そのためにも、子どもがうつ病にかかるのは珍しくなく、誰にでも起こりうることだということをまずはご理解いただければと思います。
プロフィール 猪子香代
横浜市の児童精神科・猪子メンタルクリニック院長。東京女子医科大学非常勤講師。
東京女子医科大学卒業後、東京女子医科大学病院小児科、名古屋大学病院精神科などで長く児童精神科の臨床を経験し、2011年に猪子メンタルクリニックを開設。
著書に『子どものうつ病』(慶應義塾大学出版会)、『子どものうつ病ってなあに?』(南々社)がある。
※この記事は「ベネッセ教育情報サイト」で過去に公開されたものです。
〔2019年11/12(火) ベネッセ 教育情報サイト〕

児童精神科医が解説! こんな症状が見られたら「うつ病」かも!?
うつ病は誰にでも起こりうること、また子どもの場合は見逃されやすいことを前編で説明しました。
それでは、どのような言動が見られたら、うつ病を疑うべきでしょうか。
また、うつ病を引き起こしやすい状況や環境を知っておくことも大切でしょう。
引き続き、児童精神科を専門とする猪子メンタルクリニック院長の猪子香代先生にお話をうかがいました。
子どものうつ病にはどのような症状があるか
子どもは精神的なつらさを感じても、「自分はうつ病かもしれない」とは考えませんから、保護者が気付いてあげる必要があります。
しかし、前述したように10歳を過ぎると思春期に伴う変化があるため、それまでの姿と比較してうつ病を発見するのは容易ではありません。
次のような言動が子どものうつ病のサインとなることを覚えておいてください。
◆「自分はダメだ」といった悲観的・絶望的な言葉が増えた。
◆気力や集中力が低下し、成績がガクンと落ちた。
◆仲が良かった友達と付き合わなくなった。
◆登校するのを嫌がるようになった。
◆イライラして家族に当たるようになった。
◆何に対しても興味が持てず、楽しいと感じられなくなった。
◆「疲れた」と言うことが多くなった。
上記に類する言動が見られたら、うつ病の可能性を意識して、子どもの姿を注意深く見守りましょう。
子どもが会話をしてくれるなら、「最近、つらそうだね」などと悩みを聞いてあげてください。
こうした状態が続くようなら、早めに受診することをおすすめします。
うつ病の子どもが不登校になることは少なくないと見られていますが、学校に通えれば大丈夫というわけではありません。
学校で友達とコミュニケーションを取ろうとせずに、孤立しているケースもあります。
帰宅後、部屋に引きこもり、家族と一緒に過ごそうとしない場合なども要注意です。
つらい気分から逃れるために刺激を求めることもあります。
こうした場合は、うつ病には見えにくいので注意してください。
例えば、大音響の音楽を聴いたり、ゲームにのめり込んだり、突飛なファッションに凝ったりするケースが見られます。
大人がお酒などに逃避する行動と似ているかもしれません。
一見非行に走ったかに見える言動の裏にも、実はうつ病が隠れていることがあります。
何が子どものうつ病を引き起こすのか
続いて、うつ病を引き起こす要因を見てみましょう。
◆家族との関係
大人のうつ病と同じく、ストレスは大きな要因となります。
うつ病の子どもは、特に家族との関係に問題がある場合が多く、家族間の仲が悪かったり、保護者の過度の期待がストレスになっていたりするケースが見られます。
◆友人との関係
友達からいじめられたことが極度のストレスとなってうつ病を引き起こすこともあります。
逆にうつ病になったことにより、友達とコミュニケーションがうまく取れなくなり、そこからいじめが始まる場合もあります。
◆発達障がいの子ども
発達障がいの子どもがうつ病を併発するケースも少なくありません。
発達障がいの子どもは、周囲に溶け込みづらかったり、叱られやすかったりといったストレスを抱えてしまいがちだからです。
また、成長すると、自己評価が低くなることもあります。
ですから、発達障がいの子どもはうつ病の発症リスクがあると考え、予防と早期発見を心がけましょう。
◆その他の要因
受験勉強のプレッシャー、進学・進級などの生活の変化、また大きな災害などのストレスも、うつ病の引き金となることがあります。
こうしたストレス要因に加え、ストレスにどう対応するか、ストレスをどう受け止めるかといった考え方や態度によって、うつ病の発症の仕方は変わります。
プロフィール 猪子香代
横浜市の児童精神科・猪子メンタルクリニック院長。東京女子医科大学非常勤講師。
東京女子医科大学卒業後、東京女子医科大学病院小児科、名古屋大学病院精神科などで長く児童精神科の臨床を経験し、2011年に猪子メンタルクリニックを開設。
著書に『子どものうつ病』(慶應義塾大学出版会)、『子どものうつ病ってなあに?』(南々社)がある。
※この記事は「ベネッセ教育情報サイト」で過去に公開されたものです。
〔2018年5/17(木)ベネッセ教育情報サイト〕

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