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ひきこもり国語辞典・辞書編さ行

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2020年1月21日 (火) 09:43時点におけるMatsu4585 (トーク | 投稿記録)による版
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さ行

◎『ひきこもり国語辞典』を出版することになりました。
編集の事情があり、当分このページは取り下げます。
手作り版『ひきこもり国語辞典』の販売を中止します。
2020年春の販売をお待ちください(発行は時事通信出版局)。
2019年12月21日
不登校情報センター 松田武己

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さ行

[編集] 在宅生活者(ざいたくせいかつしゃ)

高齢者以外に使われるときはほとんど引きこもり生活者と同じになります。

自宅生活者も同じ。


[編集] 桜(さくら)

春を代表する、日本を代表する花です。

同時に新しい年度が始まるころを表します。
桜の花を見るのは好きだけれども、悲しかったことや取り残された感じを強くさせてくれます。

なつかしいような、うら悲しいような気分も味わわせてくれます。

俳句に「いろいろなこと思い出す桜かな」とありますよね。

わかりますね。


[編集] 支える力(ささえるちから)

バス運転手から聞いたことです。徐行運転のあと停車しても倒れる乗客がいます。 なかにはそれを“急停車した”と言ってくることがあります。

自分が支えきれずに倒れた理由を他に求めるのです。
私が攻撃を受けやすいと思うのも似ています。
自分に受けとめる力が弱い状態では、普通にしていることを攻撃されたと思うのです。
相手は普通に話しているのだから、自分の支える心の力が弱いためと自戒しています。


[編集] 錯覚(さっかく)

正常な感覚では人のなかに入ることができません。

「今日は調子がいい」というように意識して特別視できたときにようやく人の前に出られます。
私は正常なときではなく、何かを錯覚したときに生きているし、人のなかにいられます。
〔類似語〕麻痺(まひ)。
〔参考〕ひきこもり 非常時の方が 調子いい


[編集] さよなら

フリースペースに通い続けた人があるころから来なくなりました。 ほとんどの人が「さよなら」ということがありません。

黙って去っていくだけです。

さみしくもあり、潔くもあります。


[編集] サングラス

自分を隠す小道具です。 ファッションの一部に見られますので、気持ちの負担はないです。 はじめはヘアスタイルを変えるくらいの勇気はいりましたが、あとは楽です。

自分を隠す以外に、周りが少し見えないのがいいときもあります。
〔類似語〕マスク。


[編集] 支援(しえん)

⇒安らぐ


[編集] 四月病(しがつびょう)

年度はじめで、学校には新入生、会社には新入社員が入り、活気の出る時節のようです。 “今年も”自分がそのなかに加われなかったことを感じて落ち込むことがあります。

四月病とでも名付けたいです。


[編集] 時間オンチ(じかんおんち)

時間感覚がずれていると自覚しています。

相手が何のことだかわからないくらいすっかり忘れたころに返事をしてしまいます。
「それ」についていろいろなことを考えるとどうしても返事が遅くなってしまうのです。
時間オンチだと思います。
〔参考語〕点検。


[編集] 時間つぶしに行きづまる(じかんつぶしにゆきづまる)

コンビニの立ち読みは30分が限界。

次は何をする、どうすればいいのか…そんなことがわからなくなってしまいます。


[編集] 時間に追われる(じかんにおわれる)

時間があり余って生活しているのがひきこもりかといえば、そうともいいきれません。

一つひとつのやることに時間がかかるのです。
5時に待ち合わせするなどの固定された時間が入ると、それに拘束されて、追い込まれます。
気分的にはかなり時間に追われている気分になります。
〔類似語〕剛速球。


[編集] 自給自足(じきゅうじそく)

衣食住をはじめ、生活全般のことを自分で用意していくことです。

実際にはそんなことはできないのですが、心の奥には自給自足したい願望があります。


[編集] 事故死(じこし)

大地震で多くの人が死傷するニュースを見ました。 テレビを見ていながら、自殺するよりも災害で死ねるのはいいという思いがふっとわいてきました。

家族にとっても、そのほうがまだましなように思えたのです。 
以前に船に乗っていたとき、この船が沈んだら事故死になるなあと考えていたことも思い出しました。


[編集] 自己羞症(じこしゅうしょう)

自分が自分であることをあらゆる面で恥ずかしいという心の状態です。

TVや街中で、格好いい人や生きいきした表情の人を見ると、劣等感を刺激されます。
恥ずかしいようないたたまれない気持ちで落ちつかなくなります。
〔注意事項〕いたたまれなくて、ときどき食い気に走ることがあります。
〔語源〕自己臭症。


[編集] 自己中心(じこちゅうしん)

ひきこもっていた期間が長くて、周りとの協力や協調をするやり方を忘れていました。

体験不足・経験不足は隠せません。

そのつもりはないのですが自分勝手、自己中心にみられます。 こんな自己中心と思えるときは、怒るのではなく、教えて(注意して)ください。


[編集] 実益未満(じつえきみまん)

〔類似語〕未プロ


[編集] 室内園芸(しつないえんげい)

趣味はガーデニングのつもりです。

部屋の外に小さなベランダがあり、そこに鉢を並べています。

だんだん鉢が増えて水遣りや日当たりに追われています。

台風が来ると聞いて鉢を一斉に部屋の中に入れました。
台風が過ぎた後も部屋の中にかなりの鉢が置かれたままです。

もう室内園芸といってもいいでしょう。


[編集] 室内密度(しつないみつど)

人が多い部屋には入りづらいです。

自分に必要な場であっても1つの部屋に4~5人もいると息苦しい。
室内密度が高いと言いたい。
限度は2人まで、一人が最適、快適。


[編集] 失敗(しっぱい)

とても怖いこと、絶対に避けたいことが失敗です。 それなのに日常的には細い道を少しも揺れないで歩かなければすぐに道を踏み外しそうです。

失敗しないためには、身動きしないことがいちばん、と思った時期もあります。
大人のよちよち歩きを大目にみてくれると、失敗しても成長できるのですが、なかなか難しいです。


[編集] 自転車(じてんしゃ)

自動車(クルマ)はなかなか買ってくれとはいえませんが、自転車なら買ってほしい(また買える)範囲にある交通手段です。

普通は人が行こうとは思わない遠い距離を、交通費節約と体力増強のために、自転車を使って動いています。


[編集] しばり

何か変な経験をすると、次にまた何か同じようなことがあるのではないかと思って、自分の行動を抑制的にしてします。 その感じが自分をしばっているようです。


[編集] 自分を育てる(じぶんをそだてる)

人間は生まれたときから親に育てられるものです。 でももう二十歳をすぎていることだし、小遣いや生活費のメンドーはみてもらっても、親に育ててくれとはいえません。 どうするのか。

自分を自分で育てるしかない、と密かに思いつめています。 

[編集] 志望動機(しぼうどうき)

就職に必要な履歴書を書いています。

学校を出てからの空白の6年は、ある方の知恵を借りて何とか書きました。

しかし志望動機がかけません。 その書き方も教えて欲しいです。

仕事につく助走のため、月数万円の小遣いが欲しいのが本当のところです。

それでは企業には採用されないでしょう。

適当にこれを一生の仕事にしたいと書いても「そこまで本当に?」と突っ込まれたら、そんな仕事でもないので、すぐにバレます。
逆効果でしょう。
履歴書に志望動機が書けない!


[編集] 社会的身分(しゃかいてきみぶん)

二十代後半になり通信制大学に入学(在籍)しました。

所属ができたことで社会的身分を取り戻した気分です。
男性には家事テツは通用しません。
女性の家事テツ姫がうらやましかったです。
通信制大学生という社会的身分を得て、精神的には半分は女性の家事手伝いに近づきました。


[編集] しゃばデビュー

それなりの社会生活している人との関係ができるときのことをさします。

知らない人と普通の短い会話ができたと思えるだけで社会(しゃば)とつながったように感じることがあります。

こんなときにしゃばデビューをしたと思います。

実際はそういう人とあいさつができる以上のことはまずないのですが。


[編集] 周回遅れ(しゅうかいおくれ)

何年ぶりだろうか。

気分が軽くなって本格的な外出をしました。
人のいる場に行き、同世代の人ともやり直そうとしました。

いきなり仕事につくのは重いのでパソコン教室へ。 そこで感じたのは話題のズレ、スピードの違い、人間関係のチグハグさ…。

年は近くても周回遅れになっている自分です。 
[関連語]一周遅れの先頭。


[編集] 充足感(じゅうそくかん)

これまで味わったことがないので、実感はないけれども意味だけは知ったつもりの言葉です。

充足感の反対の不足感はよくありますし、それが重なるとイライラしてきます。


[編集] 呪縛(じゅばく)

自分の思いとは違う別の意志や意図によって、自分の行為や考え方が決められているような感覚があり、これが呪縛です。

特別の考え方(学歴中心など)・特別に影響を与える人(幼児の親など)または厳格な道徳律を基準にする人の周りに発生しやすいと思います。

それに強く影響されると心の中にある自然な感情を抑制したり、後回しになり、呪縛が身についたようになっていくらしいです。

〔関連語〕禁止幻想。 

[編集] 主夫業(しゅふぎょう)

家事手伝いの男性版です。

女性は家事手伝いで通用しますが、男性に当てはめるとよくわかりよくません。
日常生活の中心が、炊事(食事づくり)、洗濯、掃除などの家事をするのが主婦ならぬ主夫です。

ひきこもりの1つのタイプに独身男性が家事手伝いの役割をする人がいます。 この人も主夫業の一種です。

機械修理(扇風機を直す)を加えるのが男性の特徴みたいです。


[編集] 修羅場(しゅらば)

学生の話です。付き合っていた彼と一緒に町中の路地を歩いていました。

突然、次の角から元カレが曲がってこちらに来るのに出会いました。

すれ違う時に、元カレがこちらをチラ見した気がするのですが、全然顔をあげられません。

学生時代で最大のシュラバでした。


[編集] シュレッダー

自分の書いた文書類はそのままゴミとして捨てると個人情報が洩れそうな気になる。 メモを捨てるだけなのにシュレッダーを買って細かく切って捨てている。

気にし過ぎなのはわかっているけどそうしかできない。


[編集] 純粋培養(じゅんすいばいよう)

培養するは守られた環境の中で育てることです。

元ひきこもりの人がフリースペースのスタッフになっていると純粋培養を思います。

その人はこの場に来て来つづけて自分を取り戻し、そのままスタッフになったのです。 よく気づく人で助かりますが、私はいつかここを離れて一段高い修業が必要です。

政治家でも純粋培養の人が増えている時代ですからこれもありですか。


[編集] 常識(じょうしき)

常識から外れられません。

自分の意思よりも社会の決め事に従うようにしています。

いつも自分の考えよりも優先する社会の基準があるように考えています。 そのためにうまくいかないことがあるので惑います。


[編集] 常識がない(じょうしきがない)

狭い道に立っていました。 ボーっとしているように見えたのでしょうが、つい考えごとをして狭い道にいる意識が薄れていたのです。 とつぜん「道の真ん中に立ち止まっているなんて常識がないよ!」と、怒られたようにいわれました。 あわてて片側に身を寄せました。


[編集] 冗談(じょうだん)

一般人にとってはコミュニケーションの潤滑油だが、ひきこもりにとっては鬼門。

本当は面白い人だと思われてしまうと、もう堅物ヅラを出来なくなると予想してしまう。
冗談を言うのは、リラックスした雰囲気をつくれるか、職場や学校にいられなくなるかの、一か八かの行為になってしまう。


[編集] 勝負(しょうぶ)

自分と比べて、力が上か下かがはっきりしている人とははじめから勝負をしません。

自分と力量が近い人が勝負の対象ですが、どうも少し弱い人を勝負の対象にしているのではないかと気付いてきました。
勝負といっても他愛ないものです。
背の高さというどうにもならないことで比べたり、ある音楽バンドに関する知識が多いというたいしたことではないことです。

こんなことで勝利感や敗北感を味わっています。


[編集] 将来無望(しょうらいむぼう)

将来有望の反対語です。

説明は要らないでしょう。
「無謀」という字を当てると意味が変わります。


[編集] 職が違う(しょくがちがう)

本当に思い切って短時間ですが週2回のバイトを始めました。

軽作業といわれるものです。
5、6人ほどが交代でしているのですが、毎日は来ないのでみんなの顔はよく覚えていません。

どうも出入りが激しくてすぐにやめる人が多いから顔を覚えていないかもしれません。

3年もしたころ、「長くやっているのでチームリーダーとして週3日しませんか」といわれました。

バイトの時間給もかなり上がるというので1日4時間、週3日にしました。

増えた仕事は、作業に穴が開かないように、誰がその日のその時間に来るのかの手配です。
自分だけで決められた範囲のことをすればいいのと違います。
職が違うのです。
体調を悪くして、それから1月もせずやめました。


[編集] 職務経歴書(しょくむけいれきしょ)

自分のうすっぺらな人生を改めて確認することになる書類。 びっくりするぐらい書くことがありません。 それとは反対に、短期間でやめてしまうのを繰り返す人はアルバイト体験が数十ある人もいます。 よく思い出せない、書き切れない、書きたくない人もいます。

職務経歴も書くことがないか、書くことが多すぎるの両極端になりやすいのかもしれません。


[編集] 進化族(しんかぞく)

同じ発音でも新家族ではありません。

人の気持ちに振り回される経験をさんざんしてきました。

あるとき疲れきってふっと無反応、無表情になっていました。 アスペルガー系は人の気持ちがわかりにくいと聞いて「あっ、進んでるー」と思いました。 あの人たちは他の人に振り回されていません。

私からすれば進化した人、進化族です。


[編集] 新型アスペルガー(しんがたあすぺるがー)

先天的な自然な無意識のアスペルガー気質ではなく、気づいていながら実行するタイプ。 その場の空気は読めるのに、あえて読まない。

言ってはいけないとわかっていながら敢えて言う。

そしてリスクは背負う。

元来のアスペルガー気質に加えて、偽装型アスペルガー気質も加わっているらしい。


[編集] 神社まいり(じんじゃまいり)

心のままに動いていくと、やけ食い、なげやり、ほったらかし気分が高まり自分が堕落しそうになる気がします。 そんな自分を清めたい、自分を守りたい気持ちでときどき神社に行きます。

清浄な気持ちを取り戻すのです。


[編集] 親戚(しんせき)

こちらが気にしていることを遠慮会釈なくズバズバということが認められている人たちが親戚です。

取り扱いがとても難しい感じがしています。


[編集] 死んだように生きる(しんだようにいきる)

家のなかで、しかもほとんどは自室で寝るだけの生活をしていました。 いまは家の中でも動けるし、たまには外にも出ます。 あの自室で寝たような生活を振りかえると「死んだように生きていた」と思います。


[編集] 死んでもいい(しんでもいい)

死にたいのとは違います。

投げやりでもありません。
絶望しているとも少し違います。
無力感、徒労感、自分が小さく思えるなどがやや近いと思います。

でも「死んでもいい」がいちばんぴったりなので、「それじゃいけない」を言わずに、その通りに受けとって欲しいです。

私的には心の奥に何かがわいてくるのを待っている気がします。


[編集] 真皮(しんぴ)

人の皮膚は空気に触れる外皮と、その奥の真皮に分かれます。

外皮に触れても痛くはありません。

しかし、真皮には痛点があり、そこに触れると痛いと感じます。

精神的にもこのような二重構造みたいなものがあり、それぞれの痛点(ウィークポイント)に触れられると痛く感じます。
外皮とは、対人関係・社会経験の蓄積です。
知識や情報が多いだけでは外皮の弱さを補えません。
社会経験が少ないと外皮部分が少なく、いきなり真皮に触れられるのと同じで痛いのです。


[編集] 信頼関係(しんらいかんけい)

信頼は理屈ではないです。

信頼感が現れるのは自分の弱み、苦しいことが自然に話せる状態です。
社会的に信頼性のある人でも、自然にそんな話しができないと信頼関係があるとは思いません。
私は人間不信が強いので、私が自然に話せない人全部が「信頼できない」範囲の人とは思いません。
信頼関係とは個人と個人の関係であり、制度とは違います。


[編集] 好きな人(すきなひと)

イヤなことはすぐにわかります。

好きなことはなかなかわかりません。
危ないことはすぐにわかります。
安全なことはすぐにはわからないときがあります。
人はだれでもそうらしいです。
例外はスキなヒトです。

すぐにわかることがあります。

小さな子どもと似ていると言われました。


[編集] ストライクゾーン

人間関係が苦手ですが、孤独にならないようにしたいです。 いろんな人を見て、この人はダメ、この人は~…と、付き合える人をふるいにかけてきたのです。 だれとも友達になっていないのが現状です。

受け入れる人のストライクゾーンが狭いとわかり、広げようと苦心しています。


[編集] 捨てる神あれば拾う神あり(すてるかみあればひろうかみあり)

数時間電車に乗って初めて行った診療所の先生。

私の話にしっかり耳を傾けつつ、的確に診断を下すその姿勢に温かさと安心を感じました。
退室時「大丈夫、絶対治るから」と笑顔で私に手を差し出し、握手をしてくれたのです。

この日の出会いがきっかけで、私がひきこもりから抜け出せるようになりました。

本当によく拾われたなと思うし、「捨てる神あれば拾う神あり」とはこのことかと思います。

いまも繋がりがあります。


[編集] 隅が落ち着く(すみがおちつく)

人の集まる場所、食べ物屋に入るとき…などでは隅にいるのがいい。

気分的に楽で落ち着きます。
注目されるのを避ける、それでいて人との接触場面にいる、それが隅です。


[編集] 精神年齢(せいしんねんれい)

見た目年齢も若いですが、精神年齢もマイナス8年から10年と言われます。

人間関係が少ないとか世の中をよく知らないのは精神年齢が若いことにもつながります。
〔参考語〕肌(はだ)


[編集] 正当化(せいとうか)

いまの自分がこうなっていることを正当化するつもりはありません。 でもなるべく罪悪感も持たないようにしています。 そうしないと存在する意味がない気がするからです。 できれば自己肯定感をもてればいいと言われますが、ことばで言われても無理なことです。

正当化はことば(理論)で表現することですが、自己肯定感はそういうものではなく、体験することに関係しているはずです。
実感のないことばで正当化する気がないのはそのためだと自分で納得しています。


[編集] 堰が切れる(せきがきれる)

家にひきこもったままどれくらいになったでしょうか。

人との話が途絶えて、人の声を聞いていません。
苦しくなって呼吸が粗くなり始めました。
重大決心をして、以前にテレビで見ていた相談所みたいなところに行きました。
前に玄関まで来たのですが、そのときは玄関を開けられず素通りしました。
今日はせっぱつまってドアを開けました。

なんだか話しやすそうな人がいたので声を出しました。 ちょっと自分の声ではなかったような記憶があります。

気が付くとそのときからズーっと話し続けていました。
3時間以上になるはずです。

まる大水で川の堰が切れて氾濫したようなものです。

振り返っても何を話したのかはまったく思い出さないし、どういう感じで聞いてくれていたのかの記憶が飛んでいます。

パニックになっていましたね。


[編集] 責任感(せきにんかん)

責任を感じるタイプです。

感じすぎるので、責任あることはしたくないです。
責任ということばに潰されそうです。
責任感のない人が責任のある立場につき、責任感のある人は責任ある地位につかないと思うことがあります。


[編集] 世間話(せけんばなし)

バイトをしていますが、昼食や休憩時間の過ごし方が難しいです。

数人での世間話が特に苦手です。

プロ野球の話ならいいのですが、芸能話とか職場の噂話は避けたいです。 いつも最後はそういう話になるので、はじめから一人で昼食はします。 それもまた変に思われていくようで困っています。


[編集] 背伸び(せのび)

同期に入社した二歳年下の同僚がいます。

私は半ひきこもり的生活が数年つづき、人間関係や社会経験の不足はカバーしきれません。

ですが、この同僚とは同等につき合いたいと思います。

実際は彼のほうが世慣れていて、頼りになるのですが、これ以上差が広がらないようにがんばっています。

まるで背伸びしながらも、成長を助けてもらっているようです。


[編集] ゼロ百(ぜろひゃく)

全くできない・やれないか、熱中しすぎて他のことが目に入らない。 このどちらかになりやすいことを言う。


[編集] センサー

とにかく周囲に誰かがいると気になって、自分の調子を崩してしまいます。

周囲への心のセンサーが麻痺していればいいのかもしれません。


[編集] 繊細(せんさい)

細かなことを気にする神経質なタイプだと自覚しています。

自分でも困ったことだと思う性格でもありますが、それを繊細といわれると、誉められる範囲のことばになります。

そういわれると、ちょっと気恥ずかしいです。


[編集] 詮索(せんさく)

イヤなタイプの人はいろいろいて困りますが、それでもまだ我慢できます。 どうしても駄目なタイプは私のことをこまごまと聞いてくる人です。 そんな人がいる場には二度といきたくはありません。 バイトをしていたときにそんな人がいてバイトを止めたことがあります。

最悪でした。


[編集] 洗濯物(せんたくもの)

一人暮らしですが、昼夜逆転の生活になりました。

食事や洗濯も夜にしています。
洗濯の音が隣に響かないように工夫しています。
洗濯した物を干すのですが、夜に干してもなかなか乾きません。

それが気がかりになっているという小さな心の持ち主です。


[編集] 戦闘民族の顔(せんとうみんぞくのかお)

30代にしてはじめて仕事についてから数か月。 その職場に誘ってくれた人が見た感想。

働くようになってからの顔の表情が変わってきている。

それを戦闘民族の顔になってきたと評した。


[編集] 潜伏期間(せんぷくきかん)

家にひきこもっていて外出が困難な期間。 まるで家に潜伏している気分になります。

一週間の場合、三か月、半年、一年、数年…となります。
周囲の人からからみれば、一か月も続けばほとんどひきこもりと見られるでしょう。


[編集] ゼンマイ仕掛け(ぜんまいしかけ)

動き方がゼンマイを仕掛けた人形のようです。

実際のからだの動きというよりも、生活パターンや思考方法がそうらしいです。

あるとき急に、ある方向に動き、急にパタッと止まる。 ネジが切れたように。


[編集] 選民思想(せんみんしそう)

社会に入っていけない劣等感や一般人へのコンプレックスが、ある時点で逆転し、自分が特殊で高貴な人間と思いこんでしまう、それが選民思想です。

本物の選民とは違います。
思い込みによる独自の宗教観、人生観、宇宙観やセントラルドグマ(教義)をつくりあげることがあります。


[編集] そうだね

子どものころからききたかった言葉です。

私が言うことや、したことはいつも「そうじゃないよ」「それじゃだめ」とか、不足や間違いを指摘されつづけてきました。

そのつど、この人には通じない、受け止めてもらえない人だと心に刻んできました。

「そうだね」という言葉をききたいです。


[編集] 相談相手(そうだんあいて)

私は親に相談したことがありません。

私が話し出すと、親は自分のことを話し出すか、頭ごなしに否定してきます。
話し相手を見つけられないままできました。
〔参考語〕そうだね。


[編集] 存在感(そんざいかん)

自分自身そのものであって他人とは異なるというのをアイデンティティといいます。 その支柱は精神的・社会的なものではないかと思います。 しかし、自己証明を、自分の学歴、知識が豊富であることを根拠にするしかなかったり、親の資産など関係ないことに依拠したりする人もいます。

小遣いに任せて買い集めたCDの多さを自分の存在感として話す人もいました。

そ~じゃないと考えていても、じゃ何があるのか考えても思いつきません。 だから存在感がないのです。


① 診断の2系列―1つは病名をつけること(診断分類)。 もう一つが診断フォーミュレーション=実例:暴力<「完璧癖のある母親により拒否されている学齢期前の子どもの不安定性と攻撃傾向」。 依存<「母親の過保護による極端な依存傾向」。




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