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カテゴリ:周辺ニュース

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(周辺ニュース)
 
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このページは新聞ニュースなどを一時的に保管するページです。記事はこのあと分類し、それぞれのページに移動します。分類の仕方は下段に表示していますが改善を重ねています。(2018年12月)<br>
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◎'''このパンくずリストは制作作業用です''' <br>
 
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教職員の働き方
 
年間5000人の教員が心の病で休職。その裏に改革できない“働き方”
 
かつて「聖職」と呼ばれ、地域の文化人、教養人として一目置かれる存在だった教員。しかし、社会の変化に伴い、いつの間にか地域での教員の地位は低下した一方で、過労死や自殺する教員が増えた。
 
文科省によると過労死ラインを越えて働く中学校教員は約6割。心の病を患い休職している教員は全国で5000人を超えている。
 
働き方改革が叫ばれるなか、半世紀前の『給特法』という法律がもたらした教員達の悲鳴が、全国の現場から上がっている。
 
  
後編では、教職員の働き方の現状を追った。
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(前編:「教員の残業代は一律4%」 増え続ける仕事と、変わらない給料のワケ)
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教員の残業を管理しない学校
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「もう来月が命日なので、13回忌になりますね」
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5月、東京・町田市の工藤祥子さんはそう私達に語りかけた。
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神奈川県の公立中学校の教員だった夫の工藤義男さんは、2007年6月、享年40歳で亡くなった。
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大切に部屋に飾っている写真は、「生徒さんが『これ一番工藤先生らしい』って言って、運動会の時の写真をわざわざ持ってきてくれたんです」と祥子さんは懐かしむように話す。
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高校では柔道、大学ではアメフトに打ち込み、体力には人一倍自信があったという義男さん。亡くなる2ヶ月前、異動したばかりの学校で、“校務分掌”という学校内のさまざまな業務分担が割り振られた。
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生徒指導専任を受け持ちながら、2クラスの副担任、保健体育と道徳を教え、校務分掌として学年連絡会、企画会議、特別委員会、体育祭委員会、不登校・支援委員会(委員長)、部活動委員会、予算委員会、組織委員会、安全委員会など、17の業務を割り振られていた。
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他にやる人がおらず、人手もない。
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そんな理由から異常とも思える業務量を任された義男さんは、「最後の亡くなる前の修学旅行は、『どうしても行きたくない』と。『とにかく体が持たない』っていう風に言ったので、私もすごく驚きましたし…」と、自身の天職と考えていた教員の仕事を休むことを妻に相談していたという。
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2泊3日の修学旅行から帰宅した6日後、義男さんは病院の待合室で倒れ、そのまま意識が戻ることは無かった。
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直接の死因は、くも膜下出血。
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祥子さんはすぐさま公務災害の申請を行ったが、当初は超過勤務の証明ができずに却下。過労死を認められるまでには4年10ヶ月もの歳月がかかった。
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超過勤務の証明が難しかった理由ーーそれは学校が教員の勤務時間を管理していなかったということだった。
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なぜ労働時間を管理していなかったのか。
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それは『公立の義務教育諸学校等の教育職員の給与等に関する特別措置法(給特法)』という法律があるからだ。
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この法律は、教員の職務の特殊性という理由で、毎月手当として基本給の4%を払う代わりに、時間外手当は支給しないというものだ。
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残業170時間。選んでしまった自殺
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福井県若狭町に住む嶋田富士男さん。
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中学校の教員だった息子を、4年前に亡くした。
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息子が住んでいた部屋を未だに触れず、当時と同じ状況になっていると嘆く。
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息子の嶋田友生さんは、当時27歳。
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教員を夢見て何度も採用試験に挑戦し、憧れの先生になったばかりだった。
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1年目から1年生の担任と、野球部の副顧問を任され、父・富士男さんは「もう最初の頃は、もう学校には6時半ぐらいには着いていたみたいで、夜も日付変わって帰ってくることとかありましたね」と当時を振り返る。
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友生さんは日記を残していた。教員を初めてすぐの5月13日。
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ーー今欲しいものと問われれば睡眠時間とはっきり言える。寝るのも不安だし、でも体は睡眠を求めて、どちらへ進むも地獄だ。
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それから4ヶ月後、9月29日で日記は途絶えてしまい、その1週間後、友生さんは自ら命を絶ってしまった。
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友生さんが学校で使っていたパソコンを調べたところ、自殺する前の月の時間外労働が、およそ170時間だったことが分かったのだ。
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日記の背表紙に書かれた走り書きを見つけた富士男さんは、胸が締め付けられる思いだったという。
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ーー疲れました 迷惑かけてしまいすみません
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富士男さんは、長時間労働などによる精神疾患が息子の自殺の原因だと、福井県と若狭町に対し損害賠償を求める訴訟を起こしている。
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(その後、福井地裁は校長に安全配慮義務違反があったとして、県と町に対し約6500万円の支払いを命じた。福井県と若狭町は控訴せず、賠償判決を受け入れた)
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文部科学省の統計では、精神疾患で休職中の教員が、2000年に入り急増。
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2007年から毎年5000人前後の教員が精神疾患を理由に休職している。
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福井市内の病院で、多くの教員を見てきたという松原六郎院長に聞くと、「学校の先生方がお見えになることは、かなり前から多くありますね。必ず1日に1人か2人は拝見してます。一番診断面として多いのはうつ病だと思います」と、実態を語る。
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取材を進める中で出会った男性も、心の病で退職した元教員だった。
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「他の先生方の信頼を得るために、がむしゃらにやってたら…。それで理科の実験をやりたいと思って、無理したりとかして、そしたら1か月で倒れてしまって…」
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どこからが残業で、どこからが自分の生活だったのか分からなかったという。
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「とどめは、その学校の中でも一番荒れている子がいたんですけど、その子から暴力を受けたことですね。残業だったり、人間関係だったり色々あったんですけど、最後のとどめはそれでしたね。自分の器も小さいですが…」
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前述の松原院長はこうした考え方にも、警鐘を鳴らす。
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「お見えになる先生方はもう、10人いたら10人とも、ご自分が悪いんだって。自分の力が足りないっていうふうにおっしゃるんですね」
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なぜ自らを追い込んでしまうのか…。
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学校での忙しすぎる日々
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福井市南部にある足羽中学校。
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各学年に5クラスあり、全校生徒は443人。教員数は32人いる。
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福井県内では平均的な公立中学校だ。
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この日、午前6時30分にはすでに職員室に先生の姿があった。
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「いつも6時過ぎには出ますかね。15分ぐらいかけてっていう感じですかね。朝の方が集中できるっていうのはあるんです。いつものことですね」
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社会科を教える、2年1組の担任澤村仁先生の1日を追った。
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まず、生徒が登校する時間になると、校舎の入り口で迎える。
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8時10分、職員朝礼。
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本来であれば、定時であるこの時間までに出勤すれば良いという。
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1限目、澤村先生は職員室にいた。
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全学年の社会科を受け持ち、他に生徒会・特別活動部長などを担当し、運動部の顧問もしている。
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「今日はこの時間しか空きがないので、たまたま職員室にいます。やることがいっぱいあって…、宿題を作ったりとか。あと今日生徒会でも話し合いをするんで、それの資料を作ったりですね。今日は2限目から6限目までは授業がずっとあるので、職員室に戻ってくるのは、この時間しかないかと思います」
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2限目は、2年1組で歴史。
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3限目は、3年2組で公民。
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授業の間の10分間の休み時間に入っても生徒達に囲まれ、質問を受けたり、会話をしたり、息つく暇もない。
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4限目は2年3組で歴史と、授業が続き、そのまま給食に。
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給食では担任するクラスに戻り、この時間を利用して生徒達が毎日提出する連絡帳をチェックしていく。
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掃除の時間も生徒達のそばについて指導。
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ここまで休憩らしい休憩を取ってる様子はない。
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この日の放課後は、受け持ちの生徒会活動があった。
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4時40分までが定められた就業時間だが、「次は部活に…」と笑いながら走る澤村先生は、部活にも毎日顔を出している。
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多くの教員が共通して抱える業務のほとんどが、普通の公務員なら時間外労働にあたるものだ。
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澤村先生を1週間追ったところ、超過勤務の時間は26時間に登った。
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これは1ヶ月100時間を超えるペースだ。
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給特法を知っているか聞いてみると、「知らなかったです。朝来て、生徒がいる6時半まで働くと、その時点で、やっぱり残業にはなると思いますが、それが当たり前になってしまっているので…。正直そこを考えたことがなかったです」と、業務に追われてしまっている日々だという。
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2年3組の担任、坂居澄美先生。
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足羽中学校の全クラスの美術の授業を1人で受け持ち、他にも修学旅行などの総合学習や学活、教育相談など様々な業務を担当。
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坂居先生は会社員の夫との間に、高校生と中学生二人の子どもがいる。その子ども達がまだ幼い頃、何度も教員を辞めることを考えたと明かした。
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「どうしても帰れない時とかがあって、そういう時は家帰ると、ご飯も食べずお風呂も入らず床で子ども達が転がってるんです。それを見たとき涙が出そうになって」
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教員の働き方改革はどうなるかー
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今年1月、中央教育審議会が教員の働き方改革について、文部科学省に答申した。
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示されたのは、学校の業務をスリム化して、月の時間外労働を45時間以内に抑えるというもの。
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例えば、登下校の対応は学校以外が担う業務、校内清掃や部活動は必ずしも教員が担う必要がない業務に分類された。
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しかしこの業務を誰がやるのか、また何かあった際の責任はどこがとるのか、課題は多くある。
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国はこの答申に従い、学校現場に対し実施するよう求めた。
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足羽中学校の森上愛一郎校長は職員会議で、「中央教育審議会の働き方改革部会で、学校の業務を分類しました。分類だけして、あと知らんという感じですね。『学校現場とかけ離れている。乖離している。現場のことをわかっていない』というのが率直な感想であります」と、本音をのぞかせていた。
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働き方改革関連法が施行された今年4月、生徒が春休みの間も、教員達は新学期の準備や、部活などの指導で忙しく、毎日出勤。教員の休みをどう増やすばいいのか、森上校長は頭を悩ませていた。
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「もううちとしては部活の休みを増やすことぐらいかなと、思ってるんだけど、でもどこの中学校の校長も悩んでると思うわこれ」
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新年度を迎え、育休明けで小学校から赴任してきた中村美和先生。
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中村先生は3歳と1歳の母親だ。
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全クラスの家庭科を教え、3年2組の担任も受け持つ事になった。
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「ちょっと子どもが小さいので、できたら担任外していただきたいとお願いはしたんですけど、どうしてもやってもらわないと学校が回らないと言われまして。やっぱり勤務時間内にパッと終わる仕事ではないので、やっぱり子どもが小さいと保育園の送り迎えの時間もありますし、周りの方の協力…」
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中村先生が、保育園に子どもを迎えに行くのは5時半。会議が長引き、早速1時間以上オーバーで、全速力で保育園へと向かっていった。
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足羽中学校の4月の残業時間の集計を見てみると、半数が月80時間を超えている。
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中には100時間を越す教員もいた。
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森上校長は、「個人的には教員の長時間労働の解消の方策っていうのは、2つしかないと思ってます。1つは教員の数を増やすこと。もう1つは学校の業務を減らすこと。やはりここに手をつけずして、働き方改革は進まない。その辺りが実感として進まない大きな理由かなと思います」と苦悩の色を濃くした。
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教員の働き方について研究する連合総研の藤川伸治氏は、学校の先生の数が足りないと指摘する。
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「当事者である子ども達、保護者にとってみると、先生がいないわけですよ。給特法を変えるという事は、1人当たりの労働時間の上限を決めるって事ですね。そして上限を超えたら、新たな人件費が生まれるということです。するとその新たな人件費を使って人を増やすという方向に、政策は変わってくると思うんですね。給特法を変えるというのは人を増やすためですからね」
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文科省は、給特法について、「勤務実態調査を3年後にやるという提言もあるので、その数字をしっかりと見ながら、また世の中も今、働き方改革で変わっているので、そうした動きも踏まえ、この給特法の議論はしっかりと引き続き考えていきたい」と議論していくことを考えていくとしている。
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教員の夫を過労死で亡くした工藤祥子さんは、今動かなくては間に合わないと強調した。
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「先生が現場で死んでしまう姿を、子ども達に見せるというのは、最悪の教育だと思います。子ども達のためにも、先生の為にも、絶対あってはいけないことだと思います。今動き出さないと、10年後はどうなるかと考えると、もう今じゃないと間に合わないかなという風に思っています」
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この国の教育はどうなっていくのだろうか。
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働き方改革元年の今、未来を担う子ども達を育てる教員の働き方も、待ったなしで考えなければならない。
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〔2019年8/16(金) FNN.jpプライムオンライン〕 <br>
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山小屋ガール
 
エッセー出版・吉玉サキが語る「山小屋ガール」の暮らしとその後
 
吉玉サキさん
 
働くまで全く知らなかった「山小屋」の世界
 
ライターの吉玉サキさんが、北アルプスの山小屋で働いた約10年間の悲喜こもごもをつづったエッセー「山小屋ガールの癒されない日々」(平凡社)を出版しました。吉玉さんはかつて仕事が長続きせず、山小屋で働く直前はニート(若年無業者)だったといいます。人生を大きく変えた山小屋での暮らしぶりや、その後の生き方について話を聞きました。
 
  
――山登りをしない人にとっては、山小屋はなじみの薄い場所かもしれません。どんなところなのでしょうか。
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〔〕 <br>
私も働き始めるまでは、山小屋のことは全く知りませんでした(笑)。要するに、登山者向けの宿泊施設で、そういう意味では、民宿やペンションなどと変わりません。でも、建っている場所が大きく違います。北アルプスにもロープウェーや車に乗って行ける山小屋はありますが、私が働いていた山小屋は、何時間もガチの山登りをしないとたどりつけない場所にあるんです。山小屋で使う水は、沢水でまかなっていて、お客さん用のお風呂はありません。混雑時には、1枚の布団にお客さん2人で寝ていただくこともあります。知らない人は、びっくりするかもしれませんね。
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――山小屋で働くスタッフの1日は、ざっとどんなものなのでしょうか。
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まず、宿泊したお客さんに朝食を出して、食べ終えたら後片付けをします。それと同時進行的に、お客さんがチェックアウトした客室から掃除をしていきます。その後は、昼食の営業をしながら、宿泊客の夕食の仕込みをして、宿泊客が到着したら受け付けをします。その合間に布団を干したりもします。夜になったら、お客さんに夕食を出して、食事が終わったら後片付けをして……といった感じです。
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――つらかったことはありますか。
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夏山シーズンや9月のシルバーウィークの時期は、とにかく忙しいんです。お客さんが次から次へとやって来て、長蛇の列が途切れなくなります。水を飲む暇さえなくて、声がかれてしまったこともあります。
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――早番勤務の時は、午前3時に起きて、朝食の仕込みなどをするそうですね。
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早番の時は、昼の休憩時間に自分の部屋に戻って仮眠を取るスタッフが多いのですが、私はなかなか寝付けなくて。それもしんどかったですね。自分の部屋と言っても、べニヤとカーテンで仕切られているだけで、1人1.5畳か2畳ぐらいのスペースしかないんです。
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――なかなかつらそうな環境ですが、それでも10年間、山小屋での仕事を続けられたのはなぜですか。
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適性はわりとあったのだと思います。下界と違って好きなものが食べられないことも苦にならないし、他のスタッフとの共同生活も苦にならない。それに、山小屋の仕事には変化があるんです。毎日違うお客さんがやってきて刺激を受けるし、季節によってやるべき仕事が変わります。とは言っても、業務内容は基本的に調理や掃除などで、家事に近い。そういう仕事が性に合っていたのだと思います。
+
 
+
――本書でも触れていますが、「山小屋で働く女性」と聞くと、「都会の生活に疲れ、大自然に癒やしを求めてやって来た」といったイメージを抱く人も少なくなさそうです。
+
私が北アルプスの山小屋で働き始めたのは2007年で、「山ガール」がブームになる前だったんです。若い女性が山に行くという文化がまだあまりなくて、私自身、山小屋で働くことはリゾートバイトの感覚でした。その頃、親との折り合いが悪かったので、お金をためて、実家を出て一人暮らしをしたいと思っていたんです。3か月契約で山小屋の仕事をしたら、3か月分のまとまったお金が入って、部屋が借りられると。もしも仕事がしんどかったとしても、3か月ならどうにかなるという思いもありました。ところが、実際に山小屋に行ってみたら、案外居心地が良くて、結局10年間続けることになりました。
+
「山には山の社会がある」響いた幼なじみの言葉
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――元々は作家志望で、そのための専門学校に通っていたそうですね。卒業後は広告代理店に就職したものの、調子を崩してしまって、数か月で退職。その後始めたレストランのアルバイトも、数か月でやめてしまったと聞きましたが。
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アルバイトをやめた後、5か月間は札幌の実家でニート状態でした。でも実は、14歳の時に不登校だったり、高校を中退して別の高校に再入学したりと、それ以前にも挫折があったんです。だから、5か月間のニート生活も、親にとっては想定外のことではありませんでした。ただ、私自身はやはり、「なぜ、こんなにダメなんだろう」と自分を責めていました。
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――そんな時に、山小屋で働いていた幼なじみの話を聞いて、その山小屋に履歴書を送ったのですね。
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彼女が「山には山の社会がある」と言ったんです。私の父はごく普通のサラリーマンで、定年まで40年以上、同じ会社に勤め続け、母は専業主婦でした。それまでは、私も父のようにならないと生きていけないのかなと思っていたけれど、幼なじみの言葉で「そうじゃない生き方もあるのかな」と思ったのがきっかけでした。
+
 
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――山小屋で出会った男性と“職場結婚”も果たしました。あらためて振り返ってみて、山小屋での日々は、吉玉さんに何をもたらしたと思いますか。
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23歳から33歳までの10年間で、いろんなことが大きく変化しました。その一つは、「他人からこう思われたい」とか「こう思われたくない」といった意識があまりなくなったことです。山小屋のスタッフはいわばフリーターです。山小屋で働き始めた頃は、安定した職に就いている人と話をしていると、ちょっとした言葉尻をとらえて、「この人、私のことをばかにしている」とか「なめている」と感じて、カッとなっていたんです。今思えば、ただの被害妄想なのですが。若い頃から挫折が多かったので、挫折していないように見える人に対する反発心が強かったのかもしれません。でも、山小屋や、夫と一緒に出掛けた旅先でいろんな人と出会ううちに、一見うまくいっているように見える人だって、案外そうではないんだと分かってきました。
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以前は、「社会はすごく厳しいところで、私のような落ちこぼれには肩身が狭い」という思いがありました。でも、そんなことはない、“最上”を目指さなければ、私だっていくらでもこの社会で生きていける、という気持ちになりました。
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「友達」テーマに執筆活動を
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――2017年を最後に山小屋での仕事から離れ、現在はライターとして活動されています。
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インターネットにはあまり詳しくなかったのですが、3年ほど前、ウェブメディア向けに記事を執筆する「ウェブライター」という職業があることを知ったんです。挑戦したいと思って、夫と一緒に山を下りることにしました。夫は、山小屋で働く前、美術大学で油絵を学んでいて、現在はイラストレーターをしています。
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――ライターとしての目標はありますか。
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とりあえず、この仕事を継続したいと思っています。何かすごく大きなことをしたいわけではないし、有名になりたいと思っているわけでもありません。ただ、読んでくれた人の心に残る、「読んでよかった」と思ってもらえる記事を淡々と書き続けていきたいです。
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――執筆してみたいテーマは?
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「友達」をテーマにしたエッセーを書いていきたいですね。書籍でも映画でも、「恋愛もの」や「お仕事もの」といったジャンルに比べて、「友情もの」は層が薄い気がするんです。でも、実際に友達に関するエッセーを書いてみると、読者の反応がいいんです。「大人になったら、友達がいなくたって別に構わない」なんて言い出す人もいるけれど、読者の反応を見ると、友達との関係に何らかの思いを引きずっている人が多いんだなと感じます。
+
 
+
――本書を、どんな人に読んでほしいと思いますか。
+
「山に行ってみたいけれど、なかなか行く勇気がない」と言いがちな人。山に行こうと決心したら、すぐにルートを調べて、装備をそろえてサッと行けちゃうような人は読んでいただかなくてもいい、とは言いませんが……(笑)。そういう人よりも、「行ってみたい。でもなぁ」とグズグズ言うタイプの人に読んでほしいです。ネット上で読後の感想を集めてみたら、「山小屋に行ってみたくなった」というコメントが多くて、すごくうれしく思っています。
+
 
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――山小屋の仕事をやめてからも、山に出かけることはありますか。
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北アルプスには全然行っていないし、山小屋に泊まったこともないですね。ただ、高尾山(東京)や丹沢(神奈川)など近くの低山には行っています。「なんだか運動不足だな」と感じると、山に行きたくなります。
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〔2019年8/16(金) 大手小町(OTEKOMACHI)〕 <br>
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NPO法人「あっとすくーる」
 
【令和に咲く】ひとり親家庭の子どもら支援 前を向ける「居場所」を NPO法人理事長・渡剛さん(熊本市)
 
数学の問題が解け、塾生と一緒に喜ぶ渡剛さん(右)=大阪府箕面市
 
「この夏で分数嫌いを克服しよう」。8月上旬、大阪府箕面市の住宅街にあるビルの一室。ひとり親家庭の子どもらの学習支援を手掛けるNPO法人「あっとすくーる」が運営する塾で、理事長の渡剛さん(30)=熊本市出身=が中学1年の女子生徒に優しく語りかけた。渡さんの解説で計算問題が解けると「やったね」と手をたたいて喜び合った。
 
母子家庭で育った。家計を担う母は正社員だったが、中学2年の時、状況が一変した。祖母の介護で思うように仕事ができなくなり収入が激減。兄がヤミ金融から借金し、厳しい取り立てに追われた。高校入学後も苦しい生活が続き、大学進学を諦めかけた。頑張っても報われない現実に悩み、母に「死にたい」と打ち明けるまで追い詰められた。
 
高校3年の時、実の父が亡くなり、思わぬ遺産で大阪大に進学できた。子どもの貧困問題の講義を聴き、「自分より苦しい子がたくさんいる。貧困の連鎖を断ち切るために何かできないか」-。ビジネスプランコンペで学習塾の着想を得て、2010年に大学3年で団体を設立した。
 
  
授業前に塾生らとカードゲームを楽しむ渡剛さん(中央)
+
〔〕 <br>
現在は、ひとり親家庭の子どもを低料金で指導する塾を運営し、不登校生の支援事業も地元自治体から受託する。虐待を受けるなど深刻な状況の子もおり、講師の学生ボランティア約70人と協力し、一人一人と真剣に向き合う。
+
「どんな家に生まれても将来を諦めず、前向きに生きられる場所をつくりたい」。深夜まで働く親もいるため、授業がない日でも自習や遊びで塾に来る子もいる。漫画やカードゲームも置き、「第二の家」として温かく迎え入れる。
+
団体設立から10年目。ボランティアとして活動する元塾生もおり、支えられる側が支える側に成長する「支え合いの循環」が生まれてきた。「社会全体で子どもを支え、育てる環境を日本全国に広めていきたい」。優しいまなざしの奥に強い意志が宿る。(文と写真は社会部・前田晃志=29歳)
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◇わたり・つよし 1989(平成元)年生まれ。済々黌高、大阪大外国語学部卒。小学生時代の担任に憧れ、大学入学時までは教師を目指していた。趣味は邦楽ロック鑑賞で、フェスやライブにも足を運ぶ。
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<取材を終えて>つらい思いから親身に 子どもたちは授業の1時間以上前から続々と集まり、自習や遊びなど思い思いに過ごしていた。講師と塾生はきょうだいのように話し、アットホームな雰囲気が教室を包む。厳しい境遇の子もいたが、みんな目が輝いていた。渡さん自身がつらい思いをしてきたからこそ、親身になって寄り添えるのだろう。塾生確保や財政面など課題もあるが、子どもたちの居場所をこれからも守り続け、活動を広めてほしい。(前田晃志)
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(2019年8月16日付 熊本日日新聞朝刊掲載)
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〔2019年8/16(金) 熊本日日新聞〕 <br>
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JNNこどものチカラ
 
【こどものチカラ】“紙のまち”から水引の魅力発信
 
Copyright(C) Japan News Network. All rights reserved.
 
シリーズ「JNNこどものチカラ」。今回は、紙の町として知られる愛媛県四国中央市から。ご祝儀袋を彩る紙を使った伝統工芸品・水引の魅力を幅広い世代に広めようと奮闘する子どもたちをご紹介します。
 
小学2年生から中学1年生までの4人の少女が夢中で作っているのは、生まれ育った四国中央市の伝統工芸品、水引を使ったアクセサリーです。
 
  
Q.お母さんたちも水引のアクセサリーをしている
+
〔〕 <br>
 「娘の作品」
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年齢も学校も違う4人は母親同士のつながりで出会い、現在、「水引ガールズ」として活動しています。リーダーは中学1年生の村上真風羽さん(12)。小学校の文化祭で伝統工芸士から水引細工を教わり、アクセサリー作りを始めました。
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「できた時の達成感がすごい」(水引ガールズ 村上真風羽さん)
+
水引細工と出会って6年。今では、1つの作品を20分足らずで完成させる腕前です。
+
「一時期、学校に行けなくなったこともあったが、閉じこもらずにすんだのは水引のおかげかなと思う」
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実は小学校時代に半年ほど不登校だったという真風羽さん。その間も水引細工を通した出会いや交流が彼女を支えました。
+
 
+
「水引が無かったら、仲良い子もそんなにいなかっただろうし、今もないと思うので結構、感謝している」(村上真風羽さん)
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「これは自分が自信を持てるところだというのがあったので、本当に心の支えになっていた」(母・智子さん)
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真風羽さんが中心となり、県内外のマルシェで販売したり、インスタグラムで作品を紹介したりと、活動の幅を広げている水引ガールズ。この夏休み中も・・・
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4人でワークショップを開きました。作って楽しむだけでなく、水引の魅力を広く伝えたいと考えています。
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「伝統のものを教えてくれるのは、すごく良い事だと思った」(ワークショップに参加した高校生)
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4人のみずみずしい感性に、師匠たちも期待を寄せています。
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「本当に元気をもらっているので、業界の人たちも伝統工芸士も本当に励みになって、私たちもありがたい限り」(伝統工芸士 今村八千代さん)
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人と人を結ぶと言われ、縁起物として親しまれている水引細工。仲間や地域のつながりを大切にしながら、少女たちは伝統工芸の新たな可能性を探り続けます。(16日12:09)
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〔2019年8/16(金) TBS系(JNN)〕 <br>
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インパクト・アントレプレナー
 
社会課題解決に挑む!日本のインパクト・アントレプレナー35 Part 3
 
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「インパクト・アントレプレナー」──社会性(ソーシャル)と事業性(プロフィット)を高度に両立させている新しい起業家たちが生まれている。Forbes JAPANでは、アドバイザリーボードと編集部で「日本のインパクト・アントレプレナー35」を選定した。これからの社会、そして企業の新しいスタンダードをつくる彼ら彼女らを3回に分けて紹介する。(Part 1/Part 2はこちら)
 
 
23. 自分らしく働く。LGBT就職支援
 
星 賢人|JobRainbow(設立 2016年3月)
 
LGBTと企業の求人マッチング事業を展開。月間20万人、累計100万人が利用する日本最大のLGBT求人サイト「JobRainbow」では、300以上のLGBTフレンドリー企業の求人情報を比較・検索できる。同性パートナーシップが認められているか、性自認にあったトイレや更衣室が使えるかなどもひと目で分かり、それぞれのニーズに合った企業に応募可能だ。
 
またLGBTフレンドリー企業の合同説明会や企業向けのLGBT研修も運営。日本の人口の約9%がLGBTの当事者ともいわれ、企業は受け入れ環境を整えなければ人材採用の機会損失にも繋がる。研修などを通して環境整備を進め、誰もが自分らしくいられる場所の拡大を目指す。
 
 
24. ストレス社会に挑むEAPの旗手 
 
荻原英人|ピースマインド・イープ(設立 1998年9月)
 
メンタルヘルスケアプログラム「EAP(EmployeeAssIstance Program)」やストレスチェックプログラムの提供など、組織と従業員の抱えるメンタルヘルス課題を包括的にサポート。日本におけるメンタルヘルス予防市場をゼロから創出し、アジア地域EAPサービスのパイオニアに。臨床心理士・精神保健福祉士・産業カウンセラーなどが、世界200以上の国と地域で1000社80万人以上を支援。
 
 
25. 学生の奨学金を企業が肩代わり
 
高瀛龍(インロン)|Crono(設立 2018年7月)
 
日本初、奨学金返済を支援する企業と学生のマッチング事業。第一期生がこの夏に生まれる予定だ。学生が将来的にCrono加盟企業に入社・勤続することを条件に、奨学金の返済を企業が肩代わりする仕組みで、奨学金のあり方を大きく変えるポテンシャルをもつ。「奨学生の将来価値に基づいたファイナンス」を行うことで、教育機会格差を解消し、挑戦できる若者を増やす。
 
 
26. 日本のIT教育を全方位から底上げ
 
水野雄介|ライフイズテック(設立 2010年7月)
 
中高生向け、驚異のリピート率を誇る集中型ITキャンプおよびプログラミング学校を展開。カラフルなTシャツ、ワクワクする空間設計、熱狂できるアクティビティなど「楽しそう」を起点としたアプローチに工夫をこらす。生徒向けの活動だけでなく、全国の情報科の教師に向けて教材を無料公開するなど、全方位から日本のIT教育の加速と底上げに挑んでいる。
 
代表の水野雄介氏は、企業が上場する際、収益性だけでなく、事業がもたらす社会的なインパクトを提示する「ソーシャルIPO」を提言。利益と社会的インパクトの双方をベースに企業価値が決まる世界を見据えている。伊藤忠テクノロジーベンチャーズらから、累計調達額約10億円。
 
保育士不足の解決へ
 
 
27. IoTで保育士不足に挑む
 
土岐泰之|ユニファ設立(2013年5月 )
 
保育園向けのフォトサービス「ルクミーフォト」、乳幼児の睡眠を見守り、うつぶせ寝など危険な状態になるとアラートが鳴る「ルクミー午睡チェック」、体温計と記録帳が連動した「ルクミー体温計」を展開。IoTを駆使した包括的な「スマート保育園」構想で、保育士不足や保育士の業務過多に挑む。サービスの導入保育施設数は2000カ所を突破している。17年10月に10.2億円を調達、従業員は74人。
 
 
28. 市民先生に学ぶ500の放課後プログラム
 
平岩国泰|放課後NPO アフタースクール(設立 2009年6月)
 
放課後の小学校を舞台に、さまざまな体験ができる学童保育サービスを提供。地域の大人やプロの講師らを「先生」に迎え、スポーツ・音楽・アート・料理・建築・遊びなど、子どもが自由に参加できるプログラムを開催している。ベンチマークは、国費で運営され社会のインフラとして確立しているアメリカのアフタースクール。
 
共働き家庭の子どもが放課後・長期休暇時の行き場を失う「小1の壁」「小4の壁」を解消し、子どもたちに安心安全な放課後を提供するとともに、地域や社会全体を巻き込んだ次世代育成を目指す。私立だけでなく公立の小学校への導入にも成功し、全国への展開を始めている。スタッフは282人(常勤82人)。
 
 
29. オンラインAI家庭教師
 
神野元基|COMPASS(設立 2012年12月)
 
子供向け、世界初のAI型タブレット教材「Qubena(キュビナ)」を提供するエドテックスタートアップ。AIがユーザーの得意・不得意分野を分析し、解くべき問題へと誘導。一方通行型の集団指導とは異なり、各人ごとにレベルとスピードが最適化された、より効率のよい学習が可能になる。伊藤忠テクノロジーベンチャーズ、新生企業投資らが設立した「子育て支援ファンド」らからの調達累計額は8.6億円。
 
 
30. リアルポケモンで環境保全
 
藤木庄五郎|バイオーム(設立 2017年5月)
 
生物分布ビッグデータを用いて、環境ビジネスのプラットフォーム構築を目指す京大発スタートアップ。道端で見かけた動植物の写真を撮ることで、「いきもの図鑑」を充実させていくソーシャルゲームアプリを開発。珍しさに応じてポイントが加点され、貯まるとレベルアップ。他の利用者と競い合って楽しむ仕組みだ。
 
撮った動植物の名前を、AIが瞬時に教えてくれるのも楽しい。ゲーミフィケーションにより市民の環境への関心を醸成させながら、同社は大量の生物分布ビッグデータを収集。このデータを獣害や絶滅危惧種の調査、害虫の発生予測や環境アセスメントなどに活用することを目指す。「J-Startup」にも選定。本年2月に1億円調達。
 
 
31. 「学び直し」を包括サポート
 
安田祐輔|キズキ(設立 2015年7月)
 
不登校・中退・ひきこもり・うつ・発達障害・再受験など、もう一度勉強したい人のための個別指導塾「キズキ共育塾」を、都内・横浜・大阪で7校経営。生徒数は500人を超える。また、発達障害やうつ病などの精神障害で離職した若者の就労支援や、少年院での学習支援も行っており、「何度でもやり直せる社会」を実現するためのフレキシブルな学び直しの場を包括的に提供している。
 
 
32. 「今日」を50年後に再現するDB
 
田村賢哉|ダーウィンエデュケーション(設立 2017年7月)
 
2019年4月、国内クラウドファンディング史上最高額の2.7億円を達成した東大発「次世代データベース」スタートアップ。データの関連性だけでなく、その意味や解釈を構造的に格納できるデータベース「APLLO(アポロ)」を開発する。質感までをも情報として保存できるため「“50年前の今日”を50年後に再現できる地球儀」も実現できるという。ソーシャルな思想をベースにオープンソースでの開発を行う。
 
 
33. 「あたたかい金融スキーム」生みの親
 
黒越誠治|デジサーチアンドアドバタイジング(設立 2000年3月)
 
老舗の企業再生や、伝統工芸の復活を手掛けるブランド構築事業を展開。代表・黒越は、ソーシャルインパクトボンドや、自身が「シェア型ファンド」と名付けるレベニューシェア型の匿名出資など、新たな金融スキームの実施・開発に数多く携わる。社会起業家支援のためのインキュベーションオフィス「COEBI」からは、WELgeeやダーウィンエデュケーションなどの有望社会起業家が生まれている。
 
 
34. 起業家が伴走する社会起業家支援
 
荻原国啓|ソーシャルアントレプレナーズアソシエーション(設立 2018年6月)
 
「起業家の経験やノウハウが循環する、社会起業コミュニティをつくる」をミッションに掲げる一般社団法人。「経験豊富な起業家によるメンタリング」「SEED投資を中心とした資金支援」「相互支援型の社会起業家コミュニティの形成」の3つを柱に、社会起業家を包括的に支援することで、より多くの社会企業の輩出を目指す。メンター陣にはゼネラルパートナーズの進藤均氏、Peatixの竹村詠美氏ら。
 
 
35. 「バリアバリュー」= 障害を価値に
 
垣内俊哉|ミライロ(設立 2009年5月)
 
年齢、性別、言語、障害のあるなしを問わず、すべての人にとって使いやすいモノやサービスのあり方である「ユニバーサルデザイン」のコンサルティングを行う。異なる違う視点に立ち、行動するための企業研修「ユニバーサルマナー」、障害のある人をモニターとして活用し調査を行う「ミライロ・リサーチ」などの事業を展開。
 
今年2月にリリースしたバリアフリー地図アプリ「Bmaps(ビーマップ)」は、店舗・施設のバリアフリー情報が一目で分かる仕組みで、障害者やベビーカー利用者など多様な人の外出を促す。バリアフリーではなくバリアバリュー=障害を取り除くのではなく、障害を価値に変えるという逆手の発想が鮮やか。
 
 
<アドバイザリーボード>
 
井上 浄 リバネス 代表取締役副社長CTO
 
重富 渚 グローバル・ブレイン インベストメントグループ
 
白石智哉 ソーシャル・インベストメント・パートナーズ 理事
 
工藤七子 社会的投資推進財団 常務理事
 
黒越誠治 デジサーチアンドアドバタイジング 代表取締役 
 
高塚清佳・黄 春梅 新生企業投資 インパクト投資チーム
 
荻原国啓 ソーシャルアントレプレナーズアソシエーション 代表理事
 
柳澤大輔 面白法人カヤック 代表取締役CEO
 
Forbes JAPAN | magazine
 
〔2019年8/16(金) Forbes JAPAN〕 <br>
 
  
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「無糖」ブーム
 
国内清涼飲料市場、18年は1.0%増 「無糖」ブームで紅茶飲料好調 富士経済
 
清涼飲料市場の推移。
 
富士経済がこのほど実施した国内の清涼飲料市場調査によると、「無糖」ブームを背景に市場は緩やかに伸長していることが分かった。なかでも紅茶飲料は甘さ離れした商品の人気により大幅に伸長しているという。
 
  
■調査結果の概要
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〔〕 <br>
18年の清涼飲料市場は17年比1.0%増の5兆2,152億円。夏季の記録的猛暑による需要増とともに、西日本や北海道の震災における生産減に対しても、各メーカーが特別便などを通じた安定供給に努めたことから販売額が増加につながった。
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品目別では無糖茶飲料やミネラルウォーター類、機能性飲料、炭酸飲料が夏場の猛暑を背景に伸長したが、これまで健康志向により好調を維持してきたドリンクヨーグルトの成長は鈍化したとしている。
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19年はさらなる少量化により販売量は縮小が予測されるが、販売額では一部容器の値上により昨年と同様の伸びを示すと予想している。
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注目市場は以下の通り。
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■紅茶飲料
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11年以降は無糖茶やミネラルウォーター、フレーバーウォーターへの人気の高まりにより紅茶飲料は需要が停滞していたが、18年発売の「紅茶花伝 クラフティー」(コカ・コーラシステム)がヒットしたことで市場は拡大した。
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19年もリキッドコーヒーとして大ヒットした「クラフトボス」から紅茶フレーバーが登場したことで、さらなる市場拡大が期待されている。
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こうした無糖ストレートタイプの伸長に加えて、甘さ控えめミルクティなど各メーカーによる紅茶飲料の市場投入が相次いでいることから、リキッドコーヒーとともに無糖商品の拡大が期待されている。
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■無糖炭酸飲料
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18年は前年比29.6%増の561億円と大幅に拡大。市場を大きく牽引したのが「ウィルキンソン タンサン」(アサヒ飲料)や「カナダドライ ザ・タンサン」(コカ・コーラシステム)。
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19年も前年比7.1%増の601億円と拡大を予測している。紅茶飲料と同様に無糖タイプが需要を伸ばし、フレーバーや炭酸強度の違い、ブランド別の買い分けなど需要の細分化が進んでいるという。今後も引き続き無糖炭酸から有糖炭酸への需要流入が期待できるため拡大すると予測している。
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〔2019年8月3日 財経新聞〕 <br>
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天候不順や世界経済の低迷
 
7月の景況感、8カ月連続で悪化 天候不順や世界経済の低迷 帝国データバンク調査
 
■8カ月連続悪化で「後退局面入りの可能性」
 
5日、帝国データバンクが2019年7月の景気動向調査を発表した。7月の景気動向DI(指数)は44.6で、6月の45.1から0.5ポイント悪化した。直近では2018年11月の49.5から8カ月連続で悪化しており、2017年始めの水準になっている。
 
【こちらも】老人福祉・介護事業者の倒産、19年上半期は過去最高の55件 東京商工リサーチ調査
 
人手不足などのコスト増加に加えて、海外経済の低迷に伴う輸出減速や、設備投資の減速、7月前半の天候不順、周辺国との関係悪化などが悪化の要因となり、「後退局面入りの可能性が高まってきた」としている。
 
  
■天候不順などで農・林・水産と小売が不振
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〔〕 <br>
DIが改善した業種は、金融(7月の景気動向DI:45.1、前月比:0.3ポイント増、以下同じ)、建設(51.7、0.1ポイント増)、その他(44.1、1.5ポイント増)の3業種のみで上げ幅も比較的小さいものに留まっている。またサービス(50.8、0.0)は前月と変わらずだった。
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DIが悪化した業種は、農・林・水産(39.1、4.1ポイント減)、不動産(47.4、0.9ポイント減)、製造(41.5、0.5ポイント減)、卸売(41.0、0.4ポイント減)、小売(39.5、2.5ポイント減)、運輸・倉庫(44.5、1.1ポイント減)。
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農・林・水産は天候不順、夏場の鶏肉の消費低迷、後継者不足、燃料価格の高騰などにより、4年7カ月ぶりに指数が40割れとなった。小売も2年3カ月ぶりに指数40割れになっており、天候不順、大手企業などの賞与減額、法改正を見据えた携帯端末の買い控え、売り場の人手不足などを原因としている。
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■東海や四国で大きく不振
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規模別では、大企業(7月の景気動向DI:47.7、前月比:1.0ポイント減、以下同じ)、中小企業(43.9、0.3ポイント減)、小規模企業(43.8、0.3ポイント減)と、いずれも悪化している。3つ全てが悪化となるのは、4月以降4カ月連続となっている。
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地域別では、北海道(45.7、0.6ポイント増)、九州(47.6、0.6ポイント増)の2地域が改善、北関東(42.5、0.0)が前月並みだったものの、その他の7地域で悪化した。特に東海(44.7、1.1ポイント減)、四国(43.1、1.7ポイント減)の下げ幅が大きかった。
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■今後は不透明感が一層強まる
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8月のDI予測は44.4で、7月から0.2ポイント悪化を見込んでいる。その後は9月に44.6と0.2ポイント改善するものの、10月以降は再び悪化に転じ、1年後の2020年7月のDIは40.2と予測している。
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オリンピック需要などによる設備投資や公共工事の底堅さと、雇用環境の改善に伴う個人消費の堅調さがあるものの、消費税アップによる個人消費の一時的な落ち込み、世界景気の低迷、イギリスのEU離脱、日韓関係などにも触れて、「不透明感が一層強まっている」と指摘している。(記事:県田勢・記事一覧を見る)
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〔2019年8月7日 財経新聞〕 <br>
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ワーケーション
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ワーケーション進捗に伴う一抹の懸念
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〔〕 <br>
「ついにここまで来たか」と、「ある種の階層・格差社会化」という「懸念」を抱きながらもいま実感している。「働き方改革」の話である。
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【こちらも】19年度採用、正社員採用予定は6割超続く 大企業と中小の差は広がる 帝国DB調査
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ワーケーションの7文字が最近、メディアに踊っている。仕事(ワーク)とバケーション(休暇)を組み合わせた造語だという。私が初めてこの造語を耳にしたのは、JALが「みらい創りラボ・いのかわ」(鹿児島県大島郡)を活用して、2018年11月下旬から12月上旬にかけて行ったテレワークの実験だった。
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しかし、いわゆるテレワークとは趣を異にしていた。参加したのはJALの社員10名とその家族10名の計20名。件のテレワーク施設は大島郡の管轄エリアとなる奄美群島の徳之島にある。富士ゼロックスと徳之島町が運営していた。
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彼の地は言い換えれば観光地。そこで家族と休暇を楽しみながら仕事もこなそうという、一歩踏み出した試みだった。いわばワーケーションのはしり、と言える。JALはいまパイロットや客室乗務員を除く地上組社員のワーケーションの具現化を進めている。
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以降、ワーケーションの(実証)実験が日増しに増え注目を集めている。例えばNTTコミュニケーションズが運営する「ハナレ軽井沢」が6月にオープンした。言うまでもなく長野県の軽井沢は、日本を代表する避暑地。施設には「電話会議OK」「高速無線ラン」「プリンター」完備の部屋などが整備されている。避暑というバケーションを楽しみながら、仕事もできる環境にある。
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また近畿日本ツーリストは「日本1の標高」が売りのホテル(長野県駒ケ根市)での3泊4日のワーケーションツアーができる施設を、7月23日にオープンした。
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果たして、どんな企業がワーケーションの枠組み(場)を活用しうるのだろうか。それ相応のコストが大前提になる。
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「働き方改革」に関しては、こんなデータもある。民間の調査機関IDCが今年1月に実施した調査(1000社から回答)によると、実施している企業は「社員1000人以上の大企業78.3%、100人から999人の中堅中小企業53.5%」。
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だがテレワーク関連の実行率には大企業と中堅中小企業の間には「倍以上の差」が見られた。その背景のポイントの一つを「ITツール活用の差異:大企業で約半数に対し中堅中小企業約36%」と指摘している。
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周知の通り、日本の企業構成は「富士山」に例えられる。頂から2割が大企業。以降の裾野までは中小企業。現時点ではデータこそないが、ワーケーションを導入できる企業はせいぜい「頂から2割の企業」と言えるのではないだろうか。
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また働き方改革の目的の一つが「生産性向上」にあることは論を俟たない。今年の「地域別最低賃金額改定の目安」について、日本商工会議所の三村明夫会頭は政府が6月の閣議で決定した「経済財政運営と改革の基本方針2019」にふれてこうコメントしている。
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「(最低賃金引上げに際して、)生産性向上と取り組む中小企業への思い切った支援策や、下請け業者に対する労務費上昇分の価格転換策を講じていく旨を定めているが、これらの施策を早期に具現化させることを強く要望する」。
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働き方改革の推進は進めるべきだ。が、「階層化社会」という副作用をもたらす懸念が正直、払拭しきれない。(記事:千葉明・記事一覧を見る)
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〔2019年8月6日 財経新聞〕 <br>
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ページ名[[市立尼崎高の女子いじめ不登校]]、() <br>
リストラ対象は若年化
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'''いじめ不登校 申告も…学校が2年以上放置'''<br>
会社員も高齢化、平均年齢41歳に 10年で2歳上昇 リストラ対象は若年化
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兵庫県の市立尼崎高校の水泳部で、女子生徒がいじめ被害を受けて不登校になり、保護者が申告していたにもかかわらず、学校が調査せず、2年以上放置していたことがわかった。<br>
記事提供元:エコノミックニュース
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教育委員会によると、市立尼崎高校の水泳部で、2017年、当時高校1年の女子生徒が、ほかの女子部員から悪口を言われるなどのいじめを受け不登校になった。<br>
東京商工リサーチが2019年上場企業の「従業員平均年齢」を調査。平均年齢は41.4歳で10年の39.5歳から10年間で1.9歳上昇。平均50歳以上は16社、前年より2社増加。建設業の43.4歳が最高。
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女子生徒の保護者は、いじめ防止対策推進法が定める「重大事態」にあたると学校に申告したが、学校は調査せず、2年以上にわたり放置していたという。<br>
国連の人口予測によれば2020年における日本人の平均年齢は中央値ベースで48.4歳となっており、2位のイタリアを1歳以上上回り断トツで最高齢の国である。日本が未曾有の少子高齢化社会であることはあまりにも有名である。当然ながら人口ピラミッドは逆三角形で若い世代ほど人口が少なくなって行く。就業者の人口ピラミッドも同様であろうから年を追うごとに就業者の平均年齢も上昇して行くことになるであろう。
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教育委員会は、今月になり保護者に謝罪し、「重大事態」として調査を進める方針。<br>
7月下旬に東京商工リサーチが2019年3月期決算上場企業1841社の「従業員平均年齢」の調査結果を公表している。レポートによれば、19年3月期決算の上場企業1841社の平均年齢は中央値ベースで41.4歳となり、前年と比べ0.2歳上昇した。当然のことながら調査が開始された10年3月期以降9年連続で単調に上昇が続いている。調査開始の10年3月期の平均年齢は39.5歳であったので、この10年間で1.9歳上昇したことになる。
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市立尼崎高校を巡っては、去年、バレーボール部や硬式野球部で体罰が発覚したほか、水泳部で別の女子生徒がいじめを訴え、学校が調査している。<br>
平均年齢のレンジでみると40歳以上45歳未満の1094社が最多で全体の59.4%を占めている。50歳以上も16社存在し前年より2社増加、平均年齢が高いレンジで社数が増加傾向だ。
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〔2020年3/18() 日本テレビ系(NNN)〕 <br>
人口構造から見れば全体の平均年齢上昇は当然のことであるが、産業別に見ると多少バラツキが見られる。産業別に見ると10産業のうち平均年齢が上昇したのは6産業で、低下したのはサービス産業の1産業のみ、残り3産業は不変であった。
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最も平均年齢が高い産業は建設業の43.4歳で、調査開始以来10年連続で最も平均年齢が高い産業となっている。2位は製造業の41.7歳、次いで卸売業が41.5歳、水産・農林・鉱業41.3の順で、全体平均を上回っているのは建設、製造、卸売の3産業のみで産業間に偏りがあるようだ。低い産業はサービス業39.0歳、小売業39.6歳の順でこの2産業のみで40歳未満となっている。しかし小売業は対前年上昇率が最も大きく0.7歳上昇となっている。これは深刻な人材不足を背景に中途採用が増加したことが要因とみられる。
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一方で早期・希望退職募集を実施している上場企業は前年を上回っており、その対象年齢は従来の50歳以上から45歳~35歳まで下がって来ている。これは現在のリストラが従来型の業績不振型のみでなく新規事業開拓を目的にするものが増えてきたためと見られる。現在は産業構造、就業構造の大変革期であることだけは間違いない。(編集担当:久保田雄城)
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〔2019年8月8日 財経新聞〕 <br>
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ページ名[[香川県ネット・ゲーム依存症対策条例]]、() <br>
パート・アルバイト時給
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'''ネット・ゲーム依存症対策条例、香川県で可決「ゲームは1日60分」行政が決める必要はあるか、専門家に聞いた'''<br>
7月のパート・アルバイト時給、上昇傾向続くも一部職種では下落 アイデム調査
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ネット・ゲーム依存症対策に関する条例を賛成多数で可決した香川県議会=3月18日 <br>
アイデムが7月のパート・アルバイト時給を発表し、全体的な時給は上昇しているものの、西日本における専門・技術職など一部では時給が下落していることが分かった。
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香川県議会で3月18日、「ネット・ゲーム依存症対策条例」が可決、成立した。18歳未満のゲームプレイ時間について上限を盛り込んだことで全国的な議論になったこの条例は、4月1日に施行される。<br>
【前月は】6月のアルバイト時給、「an」「バイトル」共に上昇
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条例には県が依存症対策を推進すること、ゲームを開発する事業者にも協力を求める内容も盛られているが、最も議論になったのは、ゲーム時間の目安が盛られた部分だ。<br>
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18歳未満の子どもを対象に、依存症につながるようなゲーム利用は、平日は60分、休日は90分までとする「目安」を設けた。<br>
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(1月20日の素案では「基準」としていたが、「目安」と変更している)また、使用する時間帯に関しても、中学生は午後9時まで、高校生などは午後10時までとした。<br>
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保護者はこの目安を「遵守させるよう努めなければならない」としている。罰則規定はない。<br>
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利用時間の上限が盛られていることに対しては、保護者などから賛成の声が上がる一方、「行政が個人の趣味に介入するのは行き過ぎ」「ゲームで救われる子もいる」などの批判も出ていたことに加え、パブリックコメントを募る期間が短いなどの進め方を疑問視する声も上がっている。<br>
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なぜ行政が個人の娯楽に介入するような条例を制定する必要があるのか。条例の制定に関わった医師や疑問を投げかける専門家、団体に話を聞いた。<br>
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'''久里浜医療センターの樋口進院長''' <br>
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「親がコントロールするのは難しい。行政が目安を設けるべき」<br>
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今回の条例制定に関わり、インターネット依存に関する外来も行なっている国立病院機構久里浜医療センターの樋口進院長はまず、「ゲーム依存は行動の行き過ぎとそれに付随する問題がセットになっているもの。ゲームのやりすぎだけでは依存とは言えない」と説明。<br>
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外来に訪れるのも、インターネットやスマートフォンではなく、ゲームに依存する人がほとんどだという。<br>
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ゲーム障害=ゲーム依存は、世界保健機関(WHO)が新たな依存症として認定している。<br>
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樋口院長によると、WHOによるゲーム障害の定義を整理すると下記のような状態。<br>
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・プレイ時間などをコントロールできない<br>
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・ゲームが生活の中心になっている<br>
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・学校や仕事などの社会生活に問題が出ている<br>
 +
・問題が出ているのに続ける<br>
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・これらが12カ月以上続く(重症の場合はのぞく)<br>
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同センターに訪れるゲーム依存症者は男性が多く、7割が未成年者。研究が始まって日が浅いものの、依存しやすい危険要因としてはゲームを始める年齢が早いことや仕様時間が長いこと、友人が少ないこと、衝動性が高いことなどが挙げられるという。<br>
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逆になりづらい要因としては、自己評価が高いことやクラスに溶け込んでいることなど、現実社会で自己実現している度合いが高いことが挙げられるという。<br>
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その上で、「ゲーム依存の大きな問題は、子どもたちが一番影響を受けるということ」と指摘する。<br>
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外来に来る子どもたちの中には、学校に行けなくなったり卒業できなくなったりするケースもあり、依存に近い状態になると物に当たったり、家族に暴力を振るうということも珍しくないという。<br>
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こうした現状から、「長時間ゲームをやらない方がいいという認識はあっても、どこまで減らすべきか分からないという人が多い。<br>
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罰則も設けていないので、目安を示すことは重要」と話す。<br>
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条例に反対する人からは「行政が規制するのではなく、家庭でルールを作るべきだ」という声もある。<br>
 +
これに対しては「従順な子どもの家庭はいいが、思春期の子どもを親がコントロールするのは非常に難しい」と指摘。オンラインゲームでは、仲間が続けていると付き合わざるを得ないという状況があるとし、条例で目安を設けることで学校や家庭が指導しやすくなるという利点があるとする。<br>
 +
「お酒やタバコなど体に害を及ぼす可能性があるものは、厚労省が摂取の目安を公表しているが、ゲームにはそれがない。<br>
 +
私は行政が目安を示すべきだと考えます」と繰り返した。<br>
 +
'''ゲーム依存の背景には他の原因があることも'''<br>
 +
一方で、「ゲーム依存は他の疾患との関わりも知られており、鬱やADHD(注意欠陥・多動性障害)は相関関係があるという研究結果がある」とし、そしてその疾患の背景には、学校生活がうまくいかないなどの原因が隠れていることもあるという。<br>
 +
樋口院長は「もちろん依存の背景には何があるのかを考え、解決することも大切」と述べ、背景に対人関係や生きづらさがあるならば、それを改善することも重視しているとした。<br>
 +
さらに「ゲームの良い面ももちろんある」とした上で、「何事もバランスが大切ですが、子どもたち自身で自分がやっていることのリスクを判断するのは難しい」と条例の正当性を強調した。<br>
 +
'''大阪大学非常勤講師の井出草平さん''' <br>
 +
「依存症対策」という名を借りたスマホ・ゲーム規制では<br>
 +
一方大阪大学非常勤講師で社会学と精神医学が専門の井出草平さんは、「多くの方が言われているように、行政が家庭のことに口出しをするということ、さらに、依存症の予防として効果があるかどうか分からないのに、時間的な『目安』を一律で県民に課すというのは問題があるのではないでしょうか」と指摘する。<br>
 +
香川県議会によると、条例は久里浜医療センターが行なった調査で、ゲームの使用時間が1時間を超えると成績の低下が顕著になること、県教育委員会が実施した調査で、スマホの使用時間が1時間を超えると正答率が低くなったことを根拠にしている。<br>
 +
ただ井出さんによると、ゲームの使用時間を制限するとゲーム依存になりにくくなるという研究結果はないという。<br>
 +
井出さんは、条例に賛成する人を含めて話を聞いていると、「ゲーム依存」として想定されているものが、本来の意味での「依存状態」とまでは言えないことが多いと感じているという。<br>
 +
食事中にスマホやゲームをしている、というような状態を指して「ゲーム依存」と捉えている人も多く、議論の前提に差が生まれているという。<br>
 +
「食事中のゲーム使用、というような状況は時間制限をすることで止められるかもしれないが、条例は『依存症対策』ということになっている。<br>
 +
エビデンスがないのに、『依存症対策』として時間の目安まで設けた条例を作るというのは、依存症という名を借りたスマホ、ゲーム規制ではないか」と疑問を抱いているという。<br>
 +
「背景にある不登校やメンタルヘルスの問題に目を向けるべき」<br>
 +
井出さんはひきこもりや不登校に関する研究を行う中で多くのゲームに関する問題を抱える人を見てきたという。ゲーム依存は他の疾患を伴ったり、学校での人間関係がうまくいかないなどの社会的な要因が合わさることが多いとし、井出さんは「ことさらゲーム依存だけを取り出して対策をするのではなく、前兆である不登校などの生活上の問題、メンタルヘルスの問題をチェックしていくことが、本当の意味でゲーム依存の可能性がある子どもたちへの対策になるのではないか」と指摘する。<br>
 +
「ゲーム依存」という部分だけを取り出して対策することで、その背後にある問題や、重症者への対応・対策がおざなりになるのではないかという懸念があるという。<br>
 +
さらに、ゲーム業界側の努力も求めた。ゲーム業界は、子どもがゲームをやりすぎないように親がプレイ時間や課金の可否などを設定するペアレンタルコントロールに取り組んでいるものの「こうした取り組みについての周知が不十分。<br>
 +
特にスマホのゲームアプリを開発している企業には、もっと力を入れてほしい」と話している。<br>
 +
香川県が公開したパブリックコメント実施結果より。進め方を問題視する声も寄せられた。<br>
 +
'''「とにかく不透明」議会の進め方に批判も'''<br>
 +
問題視されているのは、条例の内容だけではない。採決までの過程にも批判が集まっている。<br>
 +
メディアの規制に関わる法案に対し、情報収集や意見発信を行っているコンテンツ文化研究会の代表・杉野直也さんは、議会の委員会で一般には非公開、議事録もない中で検討されてきたこの条例に疑問を抱き、入手した資料をウェブサイトで公開している。<br>
 +
杉野さんは「依存症の方がいて、医療に繋げる、繋がりやすい環境を作るということは必要」とした上で、「今回の条例に関しては、しっかりとした調査や検討が行われているとは言えない」と指摘。<br>
 +
「まず、ゲーム依存に関する条例なのに、ゲーム業界関係者への聴取がない。<br>
 +
ゲームを規制しようというのに、当事者に話を聞かないというのはおかしいでしょう」と問題点を挙げた。<br>
 +
県議会はこの条例の素案に対するパブリックコメントを県民と全国の事業者を対象に募ったが、通常1ヶ月以上の期間を半分の2週間に設定。<br>
 +
パブリックコメントの詳しい内容が県のウェブサイトに公開されたのは採決の前日である3月17日で、その5日前に行われた委員会でも、議員には当日に資料が渡された。議員でさえパブリックコメントの全文を見ることはできず、これに対して一部の議員が「パブリックコメントの結果の公開を求める申入れ」を行なった。<br>
 +
しかし県議会側は採決の終わった後、3月18日の午後以降、委員のみに閲覧を許可すると回答。こうした一連の流れについても、杉野さんは問題視する。<br>
 +
「総じて閉じられた中での議論になっています。パブリックコメントを募る期間の短さも本当に意見を聞く気があるのだろうかと感じます。とにかく不透明です」<br>
 +
条例は4月に施行される。<br>
 +
香川県での動きを受けて、秋田県大館市でも同様の条例が検討されているという報道もあり、杉野さんは「新たに検討する自治体が出てくることは批判しませんが、しっかりと議論が行われ、本当に問題解決に繋がる施策にすることが大切だと考えています」としている。<br>
 +
〔2020年3/18(水) ハフポスト日本版 Nodoka Konishi〕 <br>
  
■東日本エリアは専門・技術職が大幅上昇
+
'''ついに可決…香川県「ネット・ゲーム規制条例」がニセ科学と言える理由'''<br>
6日、求人サイトなどを運営するアイデムが2019年7月のパート・アルバイトの募集時平均時給を発表した。東日本エリア(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、茨城県、群馬県、栃木県、静岡県)の平均時給は1,060円となり、前年同月比44円増、前月比12円増となった。
+
科学的根拠はあるのか?<br>
職種大分類でみると7つとも前年同月比で上昇しており、特に専門・技術職が前年同月比110円増の1,299円、販売・接客サービス職が同39円増の1,006円、製造関連・ドライバー職が同35円増の1,013円と上昇している。
+
香川県議会では現在、18歳未満のネット利用を1日60分、休日は90分とし、ネット、スマホ利用を夜9時まで、休日は夜10時までに制限する条例が提出されている。<br>
 +
今日3月18日に採決が行われ、可決する見通しだ。<br>
 +
香川県に続き、秋田県大館市でもネット・ゲーム規制の条例化が検討されている。また、他の自治体の議会でもネットやゲームの依存について質問が増えてきている。<br>
 +
こうしたネットとゲームの規制の動きは香川県や大館市にとどまらず、今後、多くの自治体に広がっていくと思われる。<br>
 +
条例という形で、個人のネットやゲームの使用に制限をかけることには議論がある。<br>
 +
スマホやゲームの使い方のルールは家庭で決める問題であって、行政のすることではない、という批判も多い。<br>
 +
ルールを決めるのは行政か家庭かという争点はあるが、本稿ではこうしたいわゆる「ネット・ゲーム規制条例」の内容に科学的な根拠はあるのか、ということに着目して考えてみたい。<br>
 +
ネット依存やゲーム依存は現代社会の問題であり、その対策を行うこと自体は誤りではない。<br>
 +
治療や援助のための機関も不足しており、対策のための資源を増やしていくことは社会的な課題でもある。<br>
 +
しかしだからといって、ネット・ゲーム規制が依存症対策に有効か否かは別問題である。<br>
 +
対策をするのであれば、科学的な根拠のある正しいやり方で行わなければ、効果は見込めない。<br>
 +
その第一歩として、ネット・ゲーム依存についての正しい理解が必要になる。<br>
 +
'''規制派の典型的な「3つの誤解」'''<br>
 +
ネット・ゲーム規制を推進する立場の主張で、しばしば前提とされるのが、「依存症」についての誤ったイメージだ。<br>
 +
たとえば2018年12月11日、東京都東大和市の市議会で荒幡伸一議員(公明党)が下記のような質問をしている。1<br>
 +
〈ネットやゲーム依存に一度陥ると、治療は困難であることから予防が大切であるが、依存の怖さを子どもだけでなく、大人も学習する必要がある〉<br>
 +
この質問には、依存症に関する典型的な3つの誤りが含まれている。<br>
 +
1. ネットやゲーム依存に一度陥ると、治療は困難<br>
 +
2. 予防が大切<br>
 +
3. 依存の怖さを学習すべきである<br>
 +
これらのどこが不適切かを解説していきたい。<br>
 +
「ギャンブルより依存性が高い」は本当?<br>
 +
依存症は「一度陥ると回復しない」というイメージがあるようだが、一般に思われているよりも容易に治る。<br>
 +
容易に治らないケースは、もともと家族関係や学校・仕事での問題があったり、リスクになる精神障害がある場合などで、こうした根本的な問題が解決しないうちは依存症が続きやすいという傾向は確かにある。<br>
 +
しかし、一般に依存症というのはそれほど強固なものではないし、さらにネットやゲームに関しては、依存症の中でも依存性が高くないことがわかっている。<br>
 +
香川県の条例を支持する四国新聞では、精神科医の和田秀樹氏が「特にゲーム依存はギャンブルやアルコール以上に依存性が指摘されている」と述べている(2020年1月21日朝刊)。<br>
 +
ここでは客観的な研究結果があるかのように紹介されているが、このような研究は存在しない。<br>
 +
むしろ反対に、ゲーム依存研究で有名なプシビルスキやワインシュタインらがアメリカの調査を分析した研究2<br>
 +
では「インターネットゲームはギャンブルよりもはるかに依存性が低い」とされている。 <br>
 +
この研究では、ギャンブル障害の有病率は若年成人(18~24歳)で2.6%、すべての成人で1.0%程度と推定されている。<br>
 +
一方で、インターネットゲーム障害の有病率は若年成人で1.0%、すべての成人で0.5%程度と推定されており、この結果からインターネットゲームはギャンブルよりも依存性が低いとしている。<br>
 +
未成年にとって、ゲームはギャンブルよりも身近な存在である。日本では20歳未満が公営ギャンブルで賭けをすることが禁止されている。<br>
 +
プシビルスキらの調査したアメリカは、州によって異なるが原則20歳未満は禁止されており、場所によって18歳未満が禁止というところもある。<br>
 +
加えて、基本的にギャンブルは金銭を賭ける遊びであるため、収入の乏しい子どもには参加が難しい。<br>
 +
一方で、ゲームは多くの家庭にあり、自室や居間で簡単にプレイできる。<br>
 +
ゲームの方が圧倒的に敷居が低いのである。にもかかわらず、ギャンブル依存に比べてゲーム依存は半分程度と少ない。これがプシビルスキらの主張の根拠だ。<br>
 +
'''「治療が必要な人」は何%か?'''<br>
 +
では、ゲーム依存になってしまった人々の回復は困難なのだろうか。これに関して、ドイツで追跡研究が行われている3<br>
 +
この研究では、研究開始時点・1年後・2年後の3回、2年間にわたってデータを取っている。<br>
 +
対象はゲーム利用者であり、生活に支障をきたす問題のあるゲーム利用がされているかを調査している4<br>
 +
その結果は下記の通りだった。----------<br>
 +
・ゲーム利用者の91.6%は問題を抱えない。<br>
 +
・もともと問題がなかったのに、2年後の計測で問題を抱えたのは1.7%。<br>
 +
・2年間ずっと問題のあるゲーム利用をしていたのは1%。<br>
 +
・最初は問題があったが、2年間のうちに問題がなくなった者が2.7%。<br>
 +
・一時的に(1年後時点だけ)問題があったが、3時点目で問題がなくなっている者が1.8%。<br>
 +
一般的に危惧されるような、継続的にゲームに依存的な利用者は1%に過ぎない。<br>
 +
この1%が依存治療の対象であり、さらに依存予防の対象(新たに依存するようになった人々)は1.7%であるから、計3%程度が依存対策の対象者ということになる。<br>
 +
また、自然に回復する人が2.7%、一時点だけ問題を抱えた人が1.8%で、この5%弱のグループは支援がなくても回復している。<br>
 +
医学用語では治療がなくても治ることを自然寛解という。精神障害では自然寛解は珍しいことではなく、ゲーム依存も例に漏れず、自然寛解が多いことが確認できる結果である。<br>
 +
この研究から得られる知見は2つある。<br>
 +
1. ゲーム依存症の治療や支援が必要な人は、大きく見積もっても3%程度と少数である。<br>
 +
2. 5%程度は自然に治り、その数は治療や支援が必要な人より多い。<br>
 +
この研究はドイツの結果なので、日本で同様の研究を行ったとしてまったく同じ数値が出る保証はないが、少なくとも、「ゲーム依存に一度なると、回復は困難である」という認識が誤りであることは確認できるだろう。<br>
 +
'''「時間制限」は解決策になるか?'''<br>
 +
依存症からの回復が困難であれば、予防に力を入れるべきだというロジックにも説得力が出てくる。<br>
 +
しかし、実際は自然に回復するケースの方が多いため、このロジックは適切ではないことがわかる。<br>
 +
また、予防が大事だといっても、ネットやゲーム依存の予防に効果的な方法が明らかになっていないことも、指摘しておく必要があるだろう。<br>
 +
「回復が困難だから予防をすべき」という論は、実態を反映していないだけではなく、予防の方法が確立されていないことも考慮していないのだ。<br>
 +
香川県の条例では、予防法は「使用時間を制限すること」だと考えられている。<br>
 +
しかし、時間制限が予防策として有効であるというのも、誤った考えである。<br>
 +
このことは韓国の政策をみると明らかである。<br>
 +
韓国ではネット・ゲーム依存が早くから社会問題化しており、2011年にインターネット依存を予防する目的で「シャットダウン制度」という政策が実施されている。<br>
 +
シャットダウン制度とは、16歳未満の子どもは韓国全域で午前0時から6時までオンラインゲームにアクセスできないようにするものである。<br>
 +
ゲームをプレイするには、国民識別番号の入力が必要になり、16歳未満の番号を入力してもゲームが起動しなくなった。<br>
 +
'''しかし、韓国のチェらの研究5'''<br>
 +
によれば、シャットダウン制度が施行された直後の2012年こそインターネット利用時間は減少したが、その後着実に増加してゆき、2014年の段階で2011年の利用時間を抜いたと指摘されている。<br>
 +
また、ネット依存や睡眠時間の改善についても有効な結果は得られなかったとしている。 <br>
 +
チェらは「シャットダウン政策は青少年のインターネット使用を削減できなかったため、政策立案者は異なる戦略をとるべき」と結論づけている。<br>
 +
もっとも、香川県の条例と韓国のシャットダウン制度には違いもある。<br>
 +
香川県の条例は「ゲームは60分以内、ネット利用は9時まで」といった制限である一方、韓国のシャットダウン制度はゲーム時間を0時までに制限するというものである。<br>
 +
しかし、時間制限をかけるという点では共通しており、さらにその制限が人々の行動を根本的に変えられなかった、という点で参考になるだろう6<br>
 +
'''マスコミが拡散する「過剰な恐怖感」'''<br>
 +
「ネット・ゲーム依存の怖さ」を主張するのは、これまで引用したような政治家や識者だけではない。<br>
 +
大きな影響力をもつのが、マスメディアである。<br>
 +
2020年1月26日の「産経新聞」では「香川のゲーム条例 子供守るルールは必要だ」と題する社説が掲載され、その中で「自分からやめられないのが依存症の怖さだ」との主張がなされている7。<br>
 +
既に見たように、依存症というのは短期的なものがほとんどであり、産経新聞の社説の記述は科学的な研究に反している。<br>
 +
依存症の「どうしてもやめられない」というイメージは、産経新聞の社説の筆者だけが持っているものではなく、長年にわたってメディアで醸成されてきたものである。<br>
 +
最も有名なものは、1980年代に日本民間放送連盟(民放連)によって作成された「覚せい剤やめますか? それとも人間やめますか?」という公共広告であろう。<br>
 +
「人間をやめないといけないほど依存症からの回復は困難」という「思い込み」を植え付けたCMである。<br>
 +
もちろん、メディアが依存性を過度に強調しているからといって、違法薬物に手を出していいと言いたいわけではない。<br>
 +
依存の性質や度合いを客観的に判断しなければ、誤った対策を講じることになる、という点が重要なのである。<br>
 +
また、覚せい剤のメディアイメージを、そのままネットやゲームにもあてはまるものだと考えることにも問題があるだろう。<br>
 +
依存症という用語は共通していても、言うまでもなく、ゲームは覚せい剤とは根本的に異なるものだからだ。<br>
 +
「回復が困難だから予防が必要」「その一環として依存症の怖さを植え付ける」という発想は、推測と誤解に基づいた誤った対策を導くことになる。<br>
 +
'''「規制」ではなく「治療・支援」を'''<br>
 +
ゲーム依存の依存性がさほど高くないとはいえ、長期間にわたり、ゲームへの依存に近い状態に陥っている人がいることも事実である。<br>
 +
ドイツの研究の数値でいえば、ゲーム利用者のうち1%程度が2年間にわたり問題のあるゲームプレイを続けていた。<br>
 +
ゲームの依存性の低さや、ゲーム依存になる人の少なさを根拠に、彼らの存在を無視するべきではないだろう。<br>
 +
生活に困難を抱えるような過度のゲーム利用やスマホ利用があれば、何らかの対策を考えるべきである。<br>
 +
少なくとも、本人や家族が専門家に相談したいと思った時に対応できる機関と、治療・支援のプログラムを組み立てていくことは必要である。<br>
 +
実際にどのような治療・支援を行っていくべきかについては稿を改めるとして、今回は香川県の条例で挙げられている「対策」に有効性があるかどうかを考えてみたい。<br>
 +
先に述べたように、時間制限はネット・ゲーム依存予防の効果が期待できない可能性が高い。<br>
 +
少なくとも有効性を示す研究や成功した類似の政策が存在するわけではないので、無理があるだろう。<br>
 +
また、ドイツの研究をみる限り、ゲーム依存の治療・支援が必要とされる人は多く見積もっても3%程度である。<br>
 +
ほとんどの人たちはゲーム依存とは無縁であり、節度のあるゲーム利用をしている。<br>
 +
そういった実態を無視して、全員一律に利用時間の制限を行うと、関係のない人たちを多く巻き込むことになるのは言うまでもない。<br>
 +
依存症対策という題目を掲げれば、何をしてもよいわけではない。政策を実行する際には、政策によって起こる副作用についても考えなくてはならない。<br>
 +
効果のない時間制限に躍起になったり、科学的根拠のある予防策がないにもかかわらず予防ができるかのように説くことは、無駄なばかりでなく有害ですらある。<br>
 +
行うべきは、スマホやゲーム依存の治療・支援に力を注ぐことである。<br>
 +
これらの依存症に対応できる医療機関や相談機関は全国的にまだまだ少なく、資源もかなり限られている状態である。<br>
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こういった資源を増やしていくことが、最も現在求められている。<br>
 +
さらに、時間制限を主体とする対策が、一般家庭にネットやゲームの誤った知識を広めることの副作用も考えなくてはならない。<br>
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スマホやゲームの使用方法や時間は、最終的には保護者が決めるという家庭が多いだろう。その際に、保護者が「ゲームやスマホはギャンブルやアルコール依存よりも依存性が高く、依存症になれば『人間をやめることになる』くらい怖いものだ」と思い込んでいれば、適切なルールが作れず、誤った家庭教育につながるだろう。<br>
 +
私たちの生活は、もはやデジタル機器と切り離せないものになっている。<br>
 +
そのような時代に生きる私たちにとって、正しい知識をもってデジタル機器との付き合い方を考えていくことが、何より必要とされているのである。<br>
 +
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1)「平成30年第4回定例会」一般質問通告一覧(https://www.city.higashiyamato.lg.jp/index.cfm/36,979,c,html/979/20181205-150121.pdf)。<br>
 +
2)Przybylski AK, Weinstein N, Murayama K., 2017, Internet Gaming Disorder: Investigating the Clinical Relevance of a New Phenomenon. Am J Psychiatry. 174(3):230-6.<br>
 +
3)Scharkow M, Festl R, Quandt, 2014, Longitudinal patterns of problematic computer game use among adolescents and adults--a 2-year panel study. T.Addiction. 109(11): 1910-7<br>
 +
4)例えば、不登校で家にいると暇なのでゲームをしているというケースは少なからず存在しているが、ゲームによって不登校が起こっていないので、こういったケースはゲーム依存とはならない。<br>
 +
5)Choi J. et al. 2018, Effect of the Online Game Shutdown Policy on Internet Use, Internet Addiction, and Sleeping Hours in Korean Adolescents. J Adolesc Health. 62(5): 548-55.<br>
 +
6)シャットダウン制度は2014年9月2日から親の申請によって解除できるようになり、深夜のインターネットゲームをしてよいか否かは家庭で決められるようになっている。<br>
 +
7)https://www.sankei.com/column/news/191211/clm1912110002-n1.html<br>
 +
〔2020年3/18(水) 現代ビジネス 井出 草平(大阪大学非常勤講師)〕 <br>
  
■関東4都県の全てでプラス
+
===[[:Category:周辺ニュース|周辺ニュース]]===
関東4都県(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県)の平均時給は1,077円で、前年同月比49円増、前月比10円増だった。職種大分類では、その他のみが前年同月比マイナスとなったものの、専門・技術職が前年同月比123円増の1,295円など、他の6つで上昇している。
+
ページ名[[スマホ安全アドバイザー]]、(SNS) <br>
都県別では、東京都が前年同月比46円増の1,112円、神奈川県が同72円増の1,102円、千葉県が同38円増の1,024円、埼玉県が同41円増の1,016円となり、4つ全ての都県で前年同月比プラスとなっている。
+
'''カード請求40万円も! 子供のスマホ「アカウント共有」の危険'''<br>
 +
子供のゲーム課金をどう防ぐか?(イメージ) <br>
 +
『今年初めてスマートフォンを持つ子どもの親に関する意識調査』(MMD研究所の2020年調査)によれば小学生の約40%がスマホを持っているのが実情だが、それに伴い、トラブルに悩む親も増えている。<br>
 +
「小3の息子にスマホを与えた翌月、40万円ものクレジットカード請求が! 原因は子供のゲーム課金でした(泣)」(43才・パート)<br>
 +
無料のゲームアプリにはたいてい、お金を追加で払うことで、ゲームを有利に進められる課金制度が設けられている。<br>
 +
スマホ安全アドバイザーの鈴木朋子さんが解説する。<br>
 +
「ゲーム上では、あえてお金を“円”などで表示しないため、金銭感覚が失われやすいんです。子供ならなおさら。<br>
 +
クレジットカード情報を登録した親のスマホアカウントを、子供のスマホでも共有していると、2クリック程度で簡単に数千~1万円単位の課金ができてしまいます」<br>
 +
防止するには、子供専用のアカウントを作り、そこにはクレジットカードを登録しないこと。<br>
 +
または、クレジットカードの自動請求機能を解除することなどだという。<br>
 +
さらに、親が気づいてあげなければいけない問題もある。<br>
 +
「小6の娘がいじめで不登校に。先生に相談したところ、仲間外れにされている様子はなかったといいます。<br>
 +
でも調べてみたら、LINEのグループから外されていたんです」(38才・パート)<br>
 +
無料でメールや通話ができるアプリ「LINE」。<br>
 +
気軽にメッセージを送り合えるため、友人と深い人間関係が構築できるメリットはあるが、その一方で、LINE内でのいじめは確かに増えているとして、鈴木さんはいう。<br>
 +
「いじめの温床になっているのは、複数人で会話ができる『LINEグループ』。ターゲットの子は、この中で無視されたり、グループから外されます」<br>
 +
例えば、ターゲットが呼ばれていないことを知りつつ、グループ内で「Aちゃんの誕生日会楽しかったね」などとメッセージを送り合う。<br>
 +
ターゲットは招待されていないことを知り、傷つく。<br>
 +
しかし、学校ではみな、親し気な態度を取るので混乱する、というわけだ。これでは先生も気がつきにくい。<br>
 +
いま、いじめの舞台は、現実世界にはない。子供の様子がおかしいと感じたら、スマホを見せてもらおう。<br>
 +
勝手に見たり、取り上げるのは、親への信頼を失わせるので控えた方がいい。<br>
 +
叱らずに子供の気持ちを受け止め、問題のLINE画面を証拠としてスクリーンショットで撮影して学校に提出するなどして、親が介入して対応を考えよう。<br>
 +
〔2020年3/4(水) マネーポストWEB※女性セブン2020年3月12日号〕 <br
  
■西日本エリアは専門・技術職が下落
+
===[[:Category:周辺ニュース|周辺ニュース]]===
西日本エリア(大阪府、兵庫県、京都府、奈良県、和歌山県、滋賀県、福岡県)の平均時給は1,016円で前年同月比9円増、前月比2円増だった。
+
ページ名[[GIGAスクール]]、(文部科学省) <br>
職種大分類では、専門・技術職が前年同月比66円減の1,196円、その他が同8円減の983円と2つで下がったものの、事務職が同34円増の938円、製造関連・ドライバー職が同34円増の971円、飲食サービス職が同33円増の948円などと上昇したことで西日本エリア全体として前年同月比プラスになっている。
+
'''レノボとNTT Com、「GIGAスクール」構想を後押しするパッケージ商品を提供開始'''<br>
 
+
「GIGAスクールパック」<br>
■大阪・兵庫はプラス、京都は変わらず
+
■補助金額内での導入が可能<br>
関西3府県(大阪府、兵庫県、京都府)の平均時給は1,032円で、前年同月比15円増、前月比3円増だった。西日本エリアと同様に職種大分類では、専門・技術職が前年同月比56円減の1,202円、その他が同12円減の992円と下がっているものの、製造関連・ドライバー業が同35円増の988円、飲食サービス業が同34円増の962円などと上昇。府県別では、大阪府が同17円増の1053円、京都府が前月比変わらずの1,021円、兵庫県が同22円増の1,002円だった。(記事:県田勢・記事一覧を見る)
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NTTコミュニケーションズとレノボ・ジャパンは、昨年、文科省より発表された「GIGAスクール構想」の実現に向け、小中学生の学習向けパソコン、クラウド型教育プラットフォーム「まなびポケット」、端末管理ツールの3つをパッケージ化した「GIGAスクールパック」を共同開発し、本日3月3日より申込受付を開始した。<br>
〔2019年8月8日 財経新聞〕 <br>
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文科省が提唱する「GIGA(Global and Innovation Gateway for All)スクール構想」とは、児童生徒1人1台の端末と高速大容量の通信ネットワークを全国の学校現場で一体的に整備し、誰ひとり取り残すことなく、ひとりひとりに最適化された創造性を育む教育ICT環境の実現を目指すもの。<br>
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グローバル市場で教育機関向けICT端末を提供してきたレノボ・ジャパン(株)執行役員副社長・安田稔氏は「1人1台時代に向けた必要十分な端末を低価格で提供し、現場の教職員の負担を軽減するクラウドをフル活用した効率的な運用が可能な仕組みを実現することで、利活用率の向上を目指したい」とGIGAスクール構想の実現に向けた強い想いを訴えた。<br>
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「GIGAスクールパック」のパソコンには、「Lenovo ideapad D330(Windows10)」「Lenovo 300e Chromebook 2nd Gen」の2機種を用意。<br>
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NTTコミュニケーションズが2017年から提供するクラウド型教育プラットフォーム「まなびポケット」は、すでに全国60以上の教育委員会、400以上の学校、20万人以上の児童生徒・教職員が利用する実績を備え、今回の「GIGAスクールパック」では、基本機能であるシングルサイオン、学習履歴管理等に加え、各種教材等をアップロードして授業で活用し、児童生徒の学習状況をリアルタイムで確認できる授業支援システム、学習コンテンツ、授業記録システム、オンライン研修をセットにして提供することで、教育現場への円滑な導入を目指す。<br>
 +
端末管理ツールは、大量の端末の設定やセキュリティを一括して管理することが可能。<br>
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想定価格は1台44,990円(税込)。国からの1台45,000円の補助金内で導入実現を可能とする。<br>
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■プログラミングツールやクリエイティブツールも<br>
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「GIGAスクールパック」の学習コンテンツには、特別学習コンテンツとして、教科書出版の東京書籍から学校用プログラミング教材「みんなでプログラミング」、アドビシステムズからビジュアルプレゼンテーションを手軽に作成できるクリエイティブツール「Adobe Spark(アドビ スパーク)」が提供される。<br>
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東京書籍(株)教育文化局教育文化総轄本部本部長・長谷部直人氏は「この春から新しい指導要領となり、プログラミングが教科書にも入ってくる。<br>
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GIGAスクール構想の実現を追い風に、PC1人1台が当たり前となる中で、課題はそれをどう効果的に活用できるかだ。<br>
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GIGAスクールパックは、運用や利活用までがパッケージされている、これは非常に重要なこと。<br>
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今回、重要なプログラミング教材の開発・提供に向けた共同開発にお声掛けいただき大変責任を感じると同時に、キックオフにワクワクしている」と意気込みを示した。<br>
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一方、アドビシステムズ(株)マーケティング本部バイスプレジデント・秋田夏実氏は、「Adobe Spark」がすでに、世界中の学校で1,800万人以上の児童・生徒が活用されていることを紹介。<br>
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操作も簡単で、「特に教えることなくいろいろなものをつくることができる。<br>
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クリエイティブな学習活動には “手軽で楽しい” ことがなにより重要。クリエイティブな学びに最適なツール」と訴えた。<br>
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■実際に利活用していただくことが何より大事<br>
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NTTコミュニケーションズ(株)代表取締役常務取締役・菅原英宗氏は「GIGAスクール構想は教育を変えていくトリガーとなる。<br>
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今回のGIGAスクールパックの導入にあたっては、抱いている想いはレノボさんと同じ。とにかく実際に利活用していただくことが何より大切だということ。<br>
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多くの皆様に活用いただき、生徒の教育を変えていくことに寄与していきたい」と訴えた。<br>
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すでに、全国60以上の教育委員会、400以上の学校、20万人以上の児童生徒・教職員に利用される実績を持つ「まなびポケット」。<br>
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ある学校では、授業支援システムを活用した「朝の会」を実施する。<br>
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児童が今日の目標や体調を書き込み、お互いに情報を共有するもので、距離が離れていた子どもがお互いをよく知り合えることができたり、また、不登校の生徒が朝ノートには参加し続け、2学期からは登校することができるようになったりなど、「ICTならではの強み」をアピールする。<br>
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なお、新型コロナウイルスの影響で休校を余儀なくされた学校に対し、NTTコミュニケーションズでは「まなびポケット」と教材を5月31日まで無償で提供している。<br>
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PHILE WEB ビジネス編集部・竹内純<br>
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〔2020年3/3(火)PHILE WEB〕 <br>
  
 
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外国人技能実習制度
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子の気質
技能実習実施事業所、7割で労基法令違反
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'''子の生まれ持った気質、親の力で伸ばすには?'''<br>
外国人が企業などでの実習を通して技術を習得し、帰国後に自国の経済発展を担える人材になるよう育成する「外国人技能実習制度」だが、厚生労働省が2018年に実習実施者7334事業所を監督指導した結果、70.4%で労働基準関係法令違反行為が見つかった。中には技能実習生を低賃金労働力確保の食い物にする悪質事業者もあった。厚労省は悪質な法令違反19事業者を送検していた。
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【最終回】わが子に合った伸ばし方を考えるために不可欠な「2つの目」とは? <br>
労使協定を超えた残業や割増賃金の不払い、危険や健康障害を防止する措置をしていないなど、労働基準関係法令に違反する事例は依然として後を絶たないことが改めて浮き彫りになった。
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最近、「教育虐待」の問題が広く知られるようになってきました。「いい大学に入れるように、勉強を頑張らせないといけないと思っていたけど…」「将来につながるスキルを身に付けさせたくて、子どもが小さい頃からいろんな習い事をさせているけど…」など、親としてのスタンスや子どもとの関わり方に迷いが生じることもあるかもしれません。<br>
厚生労働省が2018年の監督指導結果をまとめたところ、5160事業者で法令違反がみつかった。内容では労働時間(23.3%)の違反が最も多く(1)使用する機械に講ずべき措置などの安全基準(22.8%)、(2)割増賃金の支払い(14.8%)(3)労働条件明示(7%)などが目立った。
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そこで、自身も教育虐待のサバイバーで3歳の女の子のママでもあるライター、本庄葉子が、コーチングの専門家であるNPO法人ハートフルコミュニケーション代表理事の菅原裕子さんに教育虐待が起きるメカニズムや予防法、起きてしまったときのリカバリー法について根掘り葉掘り聞き倒しました。最終回は、子どもに「生きる力」をつけさせるために親が心掛けるべきことを考えていきます。<br>
悪質なケースは送検するが、縫製業者は技能実習生全員(6名)に対し、総額約1000万円の賃金を所定支払日に支払わなかったばかりか、36協定を締結し、届け出ることなく、10か月の間、平均月178時間に及ぶ違法な時間外・休日労働をさせていた。日本企業への信用を大きく棄損する悪質なものだった。(編集担当:森高龍二)
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第1回 遠方の私立小通学で頭痛体質 これも教育虐待?<br>
〔2019年8月9日 財経新聞〕 <br>
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第2回 親に自分軸があれば、子の心の痛みにも気付ける<br>
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第3回 子が親の顔色うかがうように 私の二の舞い避けたいが<br>
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第4回 親の過干渉、子の学びを妨げる原因に<br>
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第5回 親の罪悪感と正当化は表裏一体、どちらも子には負担<br>
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第6回 子の生まれ持った気質、親の力で伸ばすには? ←今回はココ<br>
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●ネットの情報に惑わされるときは2つの目を持つ<br>
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本庄葉子(以下、本庄):世の中には子育てや教育に関する情報が氾濫しています。「〇歳では☆☆ができているのが当然」「あの人気受験塾の○○校は、小1時点で入っておかないと、後からはもう入れないらしい」など、見聞きする情報に焦り、惑わされがちなのですが、雑多な情報に振り回されず、自分の子どもに本当に合った、いい子育てをするには、どうすればいいのでしょうか。<br>
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菅原裕子さん(以下、敬称略):これまでもお話してきましたが、一番大切なのは、やはり子どもの気質をきちんと見極めることです。詳しくは拙著『自分と子どもがよくわかる本』(二見書房)に書いていますが、私は気質の判断にエニアグラムという手法を用いています。私の孫のように自分の意思をはっきりと伝えるタイプもいれば、本庄さんのように、親の期待に沿おうと頑張ってしまうタイプもいる。持って生まれた気質は変わりません。ただ、親の力でその気質を伸ばしたり、健全化させたりすることはできます。<br>
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本庄:気質を生かすも殺すも親次第ということですか。<br>
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菅原:半分は親の責任です。親は2つの目を持つことが大切。1つは「世の中の流れを見る目」。今がどういう社会で、今後はどうなっていくだろう、といった見通しをつけることができれば、将来のために今、こういう力を伸ばしてあげようと逆算して考えることができます。もう1つは「子どもをよく見る目」ですね。自分の子どもがどういう気質を持って生まれてきた子なのかをしっかり見極め、その上で、その子に合った伸ばし方を考えていく。そうした2つの目を持たず、ただやみくもにいい学校に入れることだけを考えて子どもに勉強を強制しても、子どもの「生きる力」は身に付きません。<br>
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本庄:「生きる力」、ですか。<br>
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菅原:はい。世の中がどう変わろうとたくましく生き抜き、どんなときも自分でしっかり考えることができる力。それは子どもにとって、どの学校に行くか、といったことより、はるかに価値のある「財産」になります。その力があれば、子どもは自分自身で「コレ!」と思える生き方を見つけられるはずですし、どんなときも「自分は心から幸せだな~」と感じることができます。<br>
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本庄:心から「幸せだな~」と思えるような子ども時代を、私も送りたかったです……。私が未就園児だった頃、母親に手洗いを厳しくしつけられたことから、数十秒に1度手を洗わないと落ち着かない強迫性障害の症状が出たそうなんです。親がそこで私の気質を見極めてくれていたら、と思いますが、自分の反面教師にするしかないですね。<br>
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菅原:結局、トマトはトマトにしかなりません。いくら親がメロンが好きで、自分の子どもをメロンにしたくても、トマトとして生まれた子どもをメロンに変身させることはできないわけです。親の役目は、トマトをいかにおいしく育てるか。これに尽きます。<br>
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本庄:面白い例えですね。でも納得です。ちなみに、トマトを無理やり、メロンに育てようとしたらどうなりますか?<br>
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知識は生きる力になる。ただ適性を見極めずに学問を強要するのはNG<br>
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菅原:当然メロンにはなりませんし、おいしいトマトにもなれません。<br>
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本庄:がーん……。そう考えると、親が子どもの気質を見極めず、別の人間に育て上げようとすることの罪深さがよく分かります。<br>
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菅原:ただ、私は勉強を否定しているわけではありません。知識は、しっかり身に付けさせたほうがいいと思います。生きる力の1つになりますから。ただ、それも「適性に応じて」が絶対条件です。<br>
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本庄:すべての子どもにとって、東京大学に入ることが幸せというわけではありませんものね。<br>
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菅原:そうです。でも中には、自分が求める着地点に上手に子どもを連れていこうとする人がいます。これが問題です。<br>
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本庄:子どもに悟らせず、うまくコントロールするということでしょうか。<br>
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菅原:そう。小学校受験であれば子どもは絶対に拒否できませんし、中学受験でさえ、はっきり拒否できる子どもは限られます。私の知っている親子は、中学受験を目指していたのですが、途中から子どもが学校へ行けなくなってしまいました。母親が中学受験経験者で、子どもの意思とは無関係に「受験するのが当然」という雰囲気の中で突き進んでしまった結果です。
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本庄:母親の意思に面と向かって背くことはできなかったけど、不登校という形で、受験したくないという本当の気持ちが表れたわけですね。<br>
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菅原:そうです。本当は子どもはもっと早くからそのサインを出していたはずなので、親はそこで見極めるべきだったのですが、サインに気づかなかったか、気づいていたとしても、見て見ぬふりをしてしまったのだと思います。<br>
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だ、このケースでは、子どもの不登校を機に受験をやめることにしたら、3カ月後には元のように通学できるようになりました。その後も平和に公立の中高へ通ったと聞いています。子どもからのサインを認識した時点でちゃんと態度を改めれば、軌道修正は可能だということです。<br>
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本庄:分かりました。私も、自分が受けてきた教育虐待を子どもにもしてしまわないよう、自分の子どもとしっかり向き合いながら育てていきたいと思います。6回にわたり、貴重なアドバイスをいただきありがとうございました。<br>
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取材・文/本庄葉子 <br>
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本庄葉子(ほんじょう・ようこ)<br>
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ライター・翻訳家<br>
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3歳の女の子のママ。小学校から名門の私立育ち、大学からは大都市の有名校に進学。その後大学院で修士課程を修了。大手メディアに勤務後、フリーランスに。海外経験を生かして翻訳業務にも携わる(本庄葉子はペンネーム)。
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菅原裕子(すがはら・ゆうこ)<br>
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NPO法人ハートフルコミュニケーション代表理事 <br>
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ワイズコミュニケーション代表取締役。人材開発コンサルタントとして企業の人材育成に携わる一方、その経験と自身の子育て経験から、子どもが自分らしく生きることを援助するためのプログラム<ハートフルコミュニケーション>を開発。『子どもの心のコーチング』(PHP文庫)、『コーチングの技術』(講談社現代新書)など著書多数。https://www.heartful-com.org/<br>
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〔2020年3/4() 日経DUAL〕 <br>
  
 
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病気や早死リスク
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子どもの貧困
長時間座る人の病気や早死リスク、テレビ視聴で上昇 仕事では上昇せずか
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'''日本で起きている「子どもの貧困」の現実と私たちができること'''<br>
記事提供元:スラド
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『本当の貧困の話をしよう 未来を変える方程式』  1500円+税  石井光太著 / 文藝春秋刊 <br>
headless曰く、
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日本では今、7人にひとりが貧困で苦しんでいます(厚生労働省による2015年国民基礎調査より)。モノが溢れかえる豊かな国である一方で、日本は“貧困大国”と呼ばれることさえあるのです。広がり続けるこの格差は、現代の子どもたちにどのような影響を及ぼしているのでしょうか。<br>
余暇に長時間座ってテレビを視聴する人は心血管疾患(CVD)・早期死亡リスクが高くなる一方、仕事で長時間座っていてもリスクは上昇しないという研究成果が発表された(論文、コロンビア大学アービング医療センターのニュース記事、SlashGear)。
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昨年、17歳の読者を想定して書かれた生き方の指南書『本当の貧困の話をしよう 未来を変える方程式』(文藝春秋)を出版した作家の石井光太さんに、貧困家庭で暮らす子どもたちの現状と未来について、話を聞きました。<br>
座った姿勢(眠っている時を除き、横になった姿勢を含む)で過ごす時間が長い場合、CVDを含む疾病リスクや早期死亡リスクが高くなることが過去の研究で示されている(2010年の記事、2012年の記事、2017年の記事)。一方、最近の研究では同じ座った姿勢でも余暇の方が仕事中よりもC反応性タンパクや血中脂質といったCVDリスク要素が増加することも示されており、座った姿勢のすべてが同じではないとの見方も出てきている。
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'''OECD加盟国の中でワースト10位の貧困率'''<br>
今回の研究は、米ミシシッピ州ジャクソンで行われたJackson Heart Study(JHS)参加者のうち、テレビ視聴時間と仕事中の座る頻度に関するデータのある3,592名を対象としたものだ。JHSはCVD・早期死亡リスクが高いアフリカ系アメリカ人を対象に実施され、中央値8.4年間の追跡調査が行われた。
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近年、国内における貧困問題はますます深刻化しています。日本では、ひとり世帯あたりの可処分所得が122万円以下の層を貧困としていますが、その割合は15%と、OECD加盟国36カ国の中でもワースト10位をマークしています。そのうえ貧困率は今後悪化していくと予想されているのです。なかでも母子世帯の貧困率は50%以上と世界最下位、何とシングルマザーのふたりのうちひとりが、月に10万円以下で子育てをしていることになります。<br>
結果としては、1日のテレビ視聴時間が4時間を超える人のCVD・早期死亡リスクは2時間未満の人と比べて80%高くなっている。テレビ視聴時間が4時間を超える人の場合はアルコール摂取量が多く、高喫煙率、不健康な食事、高BMI、高血圧、休暇時の運動量が少ないなどの傾向がみられるが、これらの要素と仕事で座る頻度を勘案しても50%高くなる。週150分以上中~強度の運動をしている場合、4時間を超えてテレビを視聴する人のCVD・早期死亡リスクは2時間未満の人よりも低くなっている。一方、仕事中にほとんど座っているという人の場合、ほとんど座らない人と比べてCVD・早期死亡リスクは30%低くなっている。ただし、上述の要素とテレビ視聴時間を勘案した場合の差は10%となり、(サンプル数が少ないこともあって)統計的に有意な差ではないとのこと。
+
そう言っても“世界の貧しい国と比べればマシだ”と考える人がいるかもしれません。たしかに日本には、生活保護や医療サービスのような福祉制度があり、最低限の生活は保障される仕組みが成されています。しかし、そうした制度だけでは救えない現実があると石井さんは指摘します。<br>
このような違いが出る理由は明らかになっていないが、テレビ視聴中は何時間も座ったままになるのに対し、仕事中はしばしば立ち上がる人が多い点を可能性の一つとして研究者は指摘する。そのため、テレビ視聴中もずっと座り続けずに、時々立ち上がるだけでも悪影響を緩和できる可能性があるという。今後の研究では、長時間のテレビ視聴がCVD・死亡リスクを上昇させる理由や、夕食をたっぷり食べた後でそのまま座り続けるなどの生活習慣が与える影響を調べる計画とのことだ。
+
'''誰もが貧困になり得る現代社会'''<br>
〔2019年7月2日 財経新聞〕 <br>
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―――そもそも、人はなぜ貧困に陥ってしまうのでしょうか?<br>
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石井「ひとつには、貧しい家庭で育った子どもは進学率が低く、満足に教育を受けていなかったり、不登校になったりした結果、うまく職に就けていないことがあります。貧困が貧困を生んでしまうパターンです。<br>
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もう一方は、もともとは普通の生活をしていたのに、病気や怪我、離婚、失業などの状況によって生活が一変してしまうパターンです。後者は誰にでも起こりうることと言えますよね。また、生活保護などのセーフティーネットからこぼれ落ちてしまい、支援を受けられていない人がいることも、貧困家庭を増大させていく要因のひとつになっています」<br>
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―――どうして適切な支援を受けられないのでしょうか?<br>
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石井「制度の存在自体、知らないことがあります。たとえば困っているとき、普通だったら友だちが教えてくれるかもしれませんが、そういう人間関係が築けていないために、情報が入ってこない。あるいは、せっかく人と繋がれるチャンスがあっても、コミュニケーションがうまくできず関係を維持できないので、連絡しても返事を返せなかったりして支援の機会が失われていくんです。<br>
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人との繋がりがあるか、繋がれる強さを持っているかどうかは、うまくいく人といかない人との分かれ目でもあります。助けてくれる人や応援してくれる人がいると、貧しくても幸せに生きていける可能性が高いんです」<br>
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―――孤立しやすい社会の在り方も、原因のひとつでしょうか?<br>
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石井「都市部では近所付き合いもそう多くないでしょうし、必要なものはネットで買い、ゲームがあれば退屈しないから、困らないんですよね。以前は引きこもりを続けたくても、夜中にはテレビが終わっちゃうし、暇に耐えられなくなって出てくるしかなかったんですよ」<br>
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―――では、福祉制度が届いていても救えない現実とは何でしょうか?<br>
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石井「適切な支援を受けられていれば、食いつなぐことはできるかもしれません。でも、人間の生活ってそれだけがあればいいというわけではないですよね。こと子どもに関して言えば、食料だけあれば育つわけではありません」<br>
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―――心の成長を伴っていかなければならない、ということでしょうか?<br>
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石井「そうです。食べものが充分にない、何かが買えない、ということが貧困の根本的な問題ではなく、貧困によって、やる気や自己肯定感が損なわれてしまうことがいちばんの問題なんです。<br>
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2019年9月に出版した『本当の貧困の話をしよう 未来を変える方程式』の中では“心のガン”という表現をしていますが、貧困によって失われた自己肯定感が、人生に対する諦めを生んでしまうんです」<br>
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―――なぜ今、この本を出そうと思ったのでしょうか?<br>
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石井「お説教したりデータを発表したりしたかったわけではなく、どんな環境にいる子どもたちでも、自分の力で未来を変えることができる、ということを知ってほしいんです。これから幸せをつかむために、希望を持って生きていくための手がかりになったら、と思っています」<br>
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'''何かを“諦める”瞬間の連続が、子どもたちの心を蝕んでいく'''<br>
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―――貧困家庭の子どもは、日々どのような生活をしているのでしょうか?<br>
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石井「たとえばシングルマザーの家庭では、満足な収入が得られないために、お母さんが日中と夜のダブルワーク、トリプルワークと仕事を掛け持って働いている方が多く見られます。子どもは、夜中になってしまう親の帰りを待っていようと明け方まで起きているので、朝起きられず、学校での遅刻や欠席が増えていきます。<br>
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おしゃれするようなお金がないのでいつも同じ服を着ていたり、洗濯などの家事が行き届いていなかったりして、『汚い』とか『ダサい』と言われていじめられることもあるでしょうし、授業がわからなくなって先生に怒られたり、テストでいい成績がとれなかったりする。<br>
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そういう挫折があっても、親とのコミュニケーションが円滑だったり、子どもに他の居場所があったりすれば救われるのですが、習い事をするゆとりがないので別の居場所作りが難しい。また、親も仕事で忙しく疲れているので、子どもに構う時間がなく、普通の家庭にあるような何かで褒めてもらえる経験や、親子で話をして学ぶ経験に乏しいのです」<br>
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―――だんだんと子どもは居場所や、人と対話する機会を失ってしまうのですね。<br>
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石井「そうですね。多くの子どもの事例を見てきて感じたのは、うまくいかなかった子どもたちには、同じような経験があるということです。それはたとえば、ある子がサッカーに興味を持って、習いたいなと思ったとしますよね。でもその子は自分の家が貧しいことを知っていますから、親にサッカーを習いたいとは言い出せないんです。仮に言えたとしても、『そんな余裕ない』と親に言われれば、諦めるしかありません。<br>
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そういうことが続けば、やりたいことに向かえなくなり、次に何かおもしろそうなことを見つけても、『どうせまたダメに決まっている』と諦める癖がついてしまう。子どもたちはこのようなことを繰り返し経験していて、これが少しずつ“ガン”として心の中に増殖していくのです」<br>
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'''「貧しくてもがんばれ」は通じない'''<br>
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―――戦後の日本のように「貧しくても努力すれば何とかなる」という意見はどうお考えですか?<br>
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石井「ある年齢から上の方は貧しさを体験しているので、そういう意見もよく聞きます。そこから見ると、親と連絡を取るためとはいえスマホを持っている子どもが本当に貧困なのか、がんばりが足りないんじゃないかと思うかもしれません」<br>
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―――そのころは国全体が貧しかったわけですよね。<br>
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石井「そこが今と大きく違うところで、戦後の日本は誰もが貧しかったんですよね。だから貧しい中にも助け合いがあり、声を掛け合ってがんばることができた。それはみんなが同じ状況にあったからです。スラムで暮らす人々も同じで、周りも同じ状況で生きてるから、馬鹿にされることもないし、自己肯定感をすり減らさずに済むのです」<br>
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―――今の貧しい子どもたちは、同じ境遇の友だちを探すのが難しいのですね。<br>
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石井「そうなんです。日本では、富裕層も貧困層もごちゃ混ぜになって暮らしているので、学校に行けば、毎年海外旅行をするような家の子がいたり、習い事や塾に通わせてもらえる子が大勢います。<br>
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貧困家庭の子どもにしてみたら、どうしてそんなに裕福な生活ができるのかわからないだろうし、逆に一般家庭の子は、旅行できない家庭があるなんていうことを考えたこともないかもしれない。同じ場所で生きていながら互いのことを理解し合えずにいる上、貧困層の子どもは『なぜ自分だけがこんな目にあうのだろう』という思いを抱えることになってしまうのです」<br>
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'''自分と違う価値観にふれる機会を増やすこと'''<br>
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―――他人と比較することで、貧困家庭の子どもが自己肯定感を失っていくのだとしても、スラムのように富裕層と貧困層が分かれて暮らしたら、更なる分断が起きますよね。<br>
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石井「そうですね。そうなってしまうと、富裕層と貧困層の関係はさらに悪化していくと思います。実際は会ったこともないのに、『金持ちには嫌なやつが多い』『貧乏人は努力しなくて嫌だ』などと自分と違う価値観の人への憎しみが募り、犯罪やヘイトスピーチのようなものを生む世の中になっていくでしょう。
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それよりはむしろ、さまざまな人が交われる場を作ることが大切だと思います。たとえば以前、こんなことがありました。新宿の歌舞伎町にある小学校の卒業式に呼ばれたときのことなんですが、ある生徒が『できるだけ早く働けるようになって親を支えていきたい』とスピーチしたんです。<br>
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そうしたらそれを聞いた富裕層の子どもはびっくりしたんですよ。まだ小学生なのに早く働いて親を助けるだなんて彼は考えたこともなくて、そんなふうに考えられてすごいなあと尊敬したそうです。スピーチした子にしてみれば、家が貧しくて一刻も早く自分も稼がなければと思うのは普通のことだったのでしょうが、お金持ちの子にしてみれば、自分が稼いで家計を支えるというのは新しい価値観ですよね」<br>
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―――違う意見にふれて学べる瞬間があった、ということですね。<br>
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石井「人は分かり合える生き物なのに、接点がないことでお互いのことが理解し合えなくなってしまうんです。ふれ合えるきっかけは地元のお祭りでも町内会でもなんでもよくて、いろんな価値観とリアルに接する機会こそが、子どもたちの生きる力になっていくと思っています」<br>
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'''人に対するバリアフリーな気持ちが人を繋げていく'''<br>
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―――そういう意味では、お金を持っていてもガンに蝕まれてしまう子どもはいるかもしれませんね。<br>
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石井「そうだと思います。貧しい子どもたちのためにさまざまな事業やボランティアが立ち上がっていますが、普通に考えて、彼らはそれを必死で隠しているでしょうし、貧困の子は貧困だと分かる容姿をしていません。それに、たとえどの子が貧困かわかったとしても、その子に向けてだけ支援する必要はないと思うんです」<br>
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―――子ども食堂では、支援が必要ではなさそうなご家庭の子どももやってくるので困る、という話を聞いたことがあります。<br>
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石井「困っている子だけに支援したいって、こちらが勝手に描いたストーリーを押しつけて、達成感を得るために人とつきあおうとするなんてケチですよね。<br>
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実際は、本当に困っているかどうかなんて誰にもわからないんです。お金があっても、家族に相手にされていないかもしれないし、家にお母さんがいても、叩かれているかもしれない。逆に貧乏でも、家族が仲良くて毎日楽しく暮らしていれば、その子は大丈夫だったりもしますよね」<br>
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―――もっと損得なしに人とつきあう場が必要、ということでしょうか?<br>
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石井「人と人とが接するのは、心と心の混じり合いですよね。メリットデメリットでつきあうものではありません。現時点では何にも困っていなくても、いつか何かで困るときがくるかもしれない。でも、そこから繋がっても遅いんです。<br>
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困っている人がいるから支援する、ではなく、誰もがどんな人に対してもバリアフリーな気持ちを持つことが、結果的に誰かを救うことになる。隣の人は何をしているのかな、って、いつも人との交流を楽しむことが大切だと思います」<br>
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'''すぐにできる、支援に繋がる行動とは?'''<br>
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―――わたしたち大人ができることとは何なのでしょうか?<br>
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石井「寄付や衣類提供などの支援も大切な役割だと思います。でも支援って、実はモノを与えるだけじゃ届かないところがあるんですよね。本当に困っている人は、ただ『おはよう』と挨拶されただけでも、その繋がりにホッとできることがあるんです。人に対して垣根を作らず、地域の子やよく見かける子どもに興味を持つ。支援支援ってがんばってすることではなくて、自分が楽しんでやれることがいちばんです」<br>
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―――楽しい、というのが大事なんですね。<br>
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石井「若い人たちは徐々に、社会が定めた権力やお金という価値観じゃなく、『自分が楽しい』という価値の大切さに気づきはじめています。そうやって大人が楽しそうに働いたり生きていたりする姿が子どもから見えてくると、未来に希望が持て、心の健全さを取り戻せるようになっていくと思います。<br>
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こういうことは言葉で教えたり授業として教育することでどうにかなるものじゃなく、やっぱり実体験として触れることが学びになっていくんです」<br>
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'''恵まれない環境を経験した人たちが希望を持って生きていくために'''<br>
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―――すでに恵まれない環境で育った方が、自己肯定感を築き直すために、できることはあるでしょうか?<br>
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石井「経験したことは変えられません。そこに囚われてしまうことや、その経験が足を引っ張ることもあるでしょう。でも、その経験は場所を変えれば活かせることがある、ということを知っておいてほしいんです。<br>
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以前、薬物についての講演を依頼されたとき、覚醒剤で捕まったことがある人に一緒に登壇してもらったんです。薬漬けで底辺の生活をしていた人が、大勢の医師から『薬を使うとどんなふうになるんですか?』『依存への意識はありましたか?』なんて質問されて。その人は、どうしようもない自分を責めていたけれど、そうして聞いてもらえたことで、自分にもできることがある、必要としてもらえる場があると思えるようになったんですよね。<br>
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もうひとつの例では、虐待を受けて育った子が、いろいろと乗り越えて保育士になったんです。保育園で子どもや親と接することで、虐待だったり親のイライラだったり、子どもの微妙な変化にも敏感に気づくことができて、フォローに回ることができているようです」<br>
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―――マイナスの経験を活かせる場を見つけられたということですね。<br>
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石井「当事者ってすごく貴重なんです。当事者だからこそ、その渦中にいる人の苦しみをいちばんわかってあげられる。<br>
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薬もやったことない人に、『やめるの辛いよね』って言われてもうわべの言葉にしか聞こえませんけど、実際にそれを体験して『努力してやめたんだ』って言われたら信頼に繋がるし、今現在苦しむ人がそこを抜け出すひとつのきっかけになるかもしれない。そうやって経験したマイナスのことを社会に還元していければ、感じられる存在価値は何倍にもなっていくと思います」<br>
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先日ツイッターで、赤ちゃんを持つお母さんが『すれ違いざまに呟いてもらった“赤ちゃんかわいい”に今日も救われた』と書き込んでいました。さまざまな環境にいる子どもたちや親にとって、周囲からのささやかな働きかけは救いの手になり得るのです。<br>
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誰もが幸せに生きられる社会を形成していくために、わたしたち一人ひとりがどうあるべきかを考えていきたいですね。<br>
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【プロフィール】作家 / 石井光太<br>
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大学在学中、アフガニスタンの難民キャンプに行ったことをきっかけに、作家の道へ。アジア8カ国を旅しながら路上で生きる障がい者とともに暮らし、その経験をまとめた『物乞う仏陀』(文春文庫)にてデビュー。その後もアジア各国に足を運んでは、ストリートチルドレンや物乞いの生活、途上国の妊娠出産事情などを取材、執筆。一方で、日本国内における貧困問題や少年犯罪、虐待などのテーマでも深く取材し、書き下ろしている。近著に『本当の貧困の話をしよう 未来を変える方程式』(文藝春秋)、『育てられない母親たち』(祥伝社新書)がある。<br>
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@Living<br>
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〔2020年3/5(木) GetNavi web〕 <br>
  
 
===[[:Category:周辺ニュース|周辺ニュース]]===
 
===[[:Category:周辺ニュース|周辺ニュース]]===
 
ページ名[[]]、() <br>
 
ページ名[[]]、() <br>
日本の酷暑
+
'''旅立ち[大弦小弦]異例の春と旅立ちの決意'''<br>
加速する日本の酷暑 熱中症は少しの油断が命取りに
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卒業式シーズン真っただ中。1日にあった県立高校の卒業式は新型肺炎の影響で規模が縮小されるなど静かな門出となったが、卒業生たちは新たな旅立ちへの決意を固めていた<br>
記事提供元:エコノミックニュース
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▼小中学生時代に不登校となり、その後、ひきこもりの日々を経験した古波あやかさん(25)=名護市=も北部農林高校定時制を卒業した。高校入学は21歳の時。農業の面白さを知り、4年間1日も休まず通い続けた<br>
タニタが「熱中症に関する意識・実態調査2019」を実施し、その結果を発表した。熱中症経験の自覚がある人は少数。熱中症を引き起こしたとみられる症状を経験していても本人に熱中症の自覚がないケースは多数。
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▼昨年あった高校定時制通信制生徒生活体験発表大会にも出場した。「自分への挑戦」と題し、「遠回りだったかもしれない。しかしこの道でしかできない経験、たくさんの出会いが私を大きく変え、今までの人生の全てを輝かせてくれた」などと発表した。卒業後は琉球大学農学部に進学。教員になる新たな目標に一歩踏み出す<br>
環境に対する配慮が世界中で叫ばれている中、多くの国々で異常な高気温が観測される事も近年では少なくない。国内でも日本の夏は暑いと言った認識が共通しており、ここ数年における異常気象を多くの人が実感している事だろう。高温に加えて湿度も高くなりやすい日本の夏は、人の体力をじわじわと奪う酷暑として表現するより他になくなってきている。
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▼きょう5日は、二十四節気の「啓蟄(けいちつ)」。季節の変わり目で、地中で冬ごもりしていた虫たちが、春の訪れを感じて目を覚ます頃とされている<br>
熱中症に関する意識・実態調査2019を実施し、その結果を発表したのはタニタである。今や日本では災害レベルの高気温を観測する事も稀ではなくなってきた。そのため気象庁でも体調管理についての注意喚起を行っているが、熱中症の危険度に関する判断は何を材料にしているかと言う問いに対して、79%の人はテレビの天気予報と回答していた。
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▼自然界の息吹と呼応するように卒業、進学就職、人事異動など人生にとっても節目の時期だ。新たな挑戦を前に不安を抱えている人も多いかもしれない<br>
しかし信頼できる情報を得られたとしても実際に注意するのは自分自身である。情報を得たうえで正しい対策を行わなければ危険は防げない。たとえばスポーツ観戦中に熱中症の危険性を意識している人は4人に1人いる事がアンケートによって判明したが、その一方で家事や入浴の際に熱中症の危険を意識できる人は10%に留まっている。明らかに暑いと分かる場所にいるときには注意を払えても、室内になると途端に油断してしまう人が多いことが窺える。
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▼例年とは違い、自粛ムードが広がる異例の春だが、啓蟄の「啓」には「ひらく」の意味がある。人生のプロセスに試練はつきものだが、温かい春の風がきっと背中を押してくれる<br> 
酷暑が常態化している日本では熱中症という言葉を聞いてピンとこない人はほとんどいないはずだ。暑さによって体温が上がり様々な身体症状を引き起こす危険性は誰もが認識しているだろう。だが実際に自分が熱中症を引き起こしているのかどうかを判断できる人は意外にも多くない。今回のアンケートは15歳から69歳までの男女を対象に行ったが、有効サンプル1,000件のうち熱中症の経験があると答えたのは22%だった。ところが熱中症未経験と回答した人のうち70%は熱中症の症状にも該当するめまいやだるさ経験したことがあると判明し、本人に自覚がないだけで実際の熱中症経験者は77%に及ぶとも推測されている。若い人でも年配の人でも熱中症を引き起こすリスクは誰にでもある。夏に備えて正しい知識を蓄えておく必要があるだろう。(編集担当:久保田雄城)
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〔2020年3/5()沖縄タイムス(吉川毅)〕 <br>
〔2019年7月15日 財経新聞〕 <br>
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===[[:Category:周辺ニュース|周辺ニュース]]===
 
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ページ名[[]]、() <br>
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ページ名[[高度プロフェッショナル制度]]、(教育のニュース) <br>
パワーハラスメント
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'''教員の働き方が非効率なのは「タイムカードがない」からだ'''<br>
転職希望者の8割近くがハラスメント経験 解決のため退職が4割 ワークポート調査
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昨年、一部の専門職で労働時間の規制を外す「高度プロフェッショナル制度」が始まった。<br>
転職希望者の約8割がハラスメントの被害に
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この制度では「残業代目当ての居残り」はできない。<br>
ハラスメント被害者の4割が退職を選択―。今年5月、職場でのパワーハラスメント防止を会社に義務づけるパワハラ防止法が成立したのを受け、転職サービスのワークポート(東京都品川区)が転職希望者に対し、ハラスメントを受けた経験の有無について調査。回答者の8割近くが、何らかのハラスメントを受けた経験があると答えた。ハラスメントの9割がパワーハラスメントだったという。
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しかし、この仕組みを事実上先取りしている公立学校では、教師の長時間残業が問題になっている。なぜそんなことになってしまったのか――。<br>
ワークポートは6月11日から18日まで、同社の転職サービスを利用する470人にアンケートを実施した。
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※本稿は、江澤隆輔『先生も大変なんです いまどきの学校と教師のホンネ』(岩波書店)の一部を再編集したものです。<br>
アンケート結果によると、これまで何らかのハラスメントを受けたことのある人は359人で76.4%。さらに、どのようなハラスメントを受けたことがあるか(複数回答)を尋ねたところ、パワーハラスメントが92.5%と9割を超えた。次いで多かったのがモラルハラスメントで43.7%、セクシャルハラスメントが23.7%だった。
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■「高プロ」を先取りしている仕事があった<br>
ハラスメントを受けたことがある人に、どのように解決したか(複数回答)を聞いたところ、「退職した」が42.9%で最も多く、次いで「我慢して自然消滅した」と「今も解決していない」が共に28.1%。ハラスメントが根本的に解決せず、退職したり泣き寝入りしたりしている人が多いことがわかった。
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2019年4月に始まった、高収入の一部専門職を対象に労働時間の規制から外す仕組み「高度プロフェッショナル制度」。<br>
その他の答えでは、上司や同僚、家族・友人、人事部など他部署に相談したという回答が続いたが、外部の専門家に相談した人は少なく、公的機関に相談した人は4.7%、弁護士は3.9%だった。
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労働時間と給与の関係を切り離すこの制度には、際限のない長時間労働を生む可能性が懸念されている。<br>
また対象者全員に、同僚や部下などからハラスメントについての相談を受けたことがあるかを尋ねたところ、51.7%が「ある」と答え、現在の会社でハラスメントの現場を目撃したことがあるかを尋ねたところ、72.1%が「目撃したことがある」と回答した。
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同時に、現在は1075万円以上とされている年収要件が引き下げられるなど、幅広く適用される恐れも指摘され続けている。<br>
回答者の意見の中には「社長によるハラスメントだったので、どうしようもなかった」「人事部でハラスメントが行われていたので、相談場所がなかった」というものもあったという。
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実は、この高プロに酷似した労働条件を、50年前から導入している職業がある。<br>
調査結果について、「本来ハラスメントの防止に努めるべき人たちが加害者になっているというケースもある。社内だけでは解決できない状態になっているケースも多いのではないか」と指摘。「企業は今後、専門知識を持つ第三者機関と積極的に連携していく必要があるのではないか」としている。
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それが公立学校の教師だ。<br>
〔2019年7月18日 財経新聞〕 <br>
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現役の公立学校教師である江澤隆輔氏は、こうした「定額働かせ放題」の制度が、非効率で長時間労働の学校現場を生み出していると指摘している。<br>
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江澤氏の著書『先生も大変なんです いまどきの学校と教師のホンネ』から、実態を紹介する。<br>
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■タイムカード」を見たことがない<br>
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ふつう、会社員が朝出勤して最初に行うことは、タイムカードへの打刻だと思います。<br>
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物理的にタイムカードがない企業でも、個人のパソコンのログイン時間などの方法で、出勤時間と退勤時間を記録していると思います。<br>
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その記録は、勤務時間の把握や残業代の計算に当てられ、管理職による労務管理の大事な資料になっていると思います。<br>
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ここまで「思います」としたのは、実は教員である私は「タイムカード」を見たことがないからです。<br>
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これは、私が勤務してきた学校が特殊だったということではありません。<br>
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少なくとも最近まで、タイムカードのある公立学校はほとんど存在していませんでした。<br>
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教師は勤務時間をどのように管理しているのでしょうか。それは、「押印」です。<br>
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職員室には出勤簿という冊子がおかれており、朝にはその日のページが開いた状態になっています。<br>
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それぞれの先生は、毎朝出勤したらそこにすぐに印鑑を押すだけです。退勤の時は、特に手続きはありません。<br>
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■何時間働いているのかがわからない<br>
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この手続きで分かるのは、「その日〇〇先生が学校にきたのかどうか」ということだけです。<br>
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朝何時何分に出勤してきたか、また何時に退勤したのか把握するツールがないのです。<br>
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極端なことを言えば、遅刻して定時に退勤した教師と、早朝から部活の朝練で出勤し、夜中まで担当する行事の準備で残っていた教師との間に、書類上違いが記録されていないことになります。<br>
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さらに言うと、学校によっては「押印」すら行っていないことが分かっています。<br>
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平成28年に実施された教員勤務実態調査によると、小学校では35%、中学校では46%の学校で、出勤の確認は「目視・報告・点呼」のみとなっています。<br>
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記録として出勤の状況が残ってすらいないのです。<br>
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ですから、もし過労死などの重大な災害が起こった場合、教師の勤務時間を客観的に証明することが難しい状況で教師は働いていることになります。<br>
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■残業代がないから、労働時間を測る必要がない<br>
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なぜ、タイムカードがない学校ばかりなのでしょうか。<br>
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一言でいうと、公立学校の教師には残業代がないからです。<br>
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普通、所定の勤務時間を超えて働く場合には、時間外労働手当(残業代)が発生します。<br>
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給与額を時間換算で1.25倍(深夜の場合は1.5倍)にあたる額を支払うもので、当然公務員にも適用されます。<br>
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ですが、公立学校の教員にはあてはまりません。<br>
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これは、通称「給特法」という法律に基づいています。<br>
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ごく簡単にいうと、教師の仕事の特殊性に鑑みて、給与総額の4%にあたる教職調整額を上乗せする、その代わり時間外手当を支払わない、というものです。<br>
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これは、1週間あたり2時間程度、月に8時間程度の時間外労働分に相当します。<br>
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■中学校の先生の半数は過労死ライン超え<br>
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給与を4%多くもらえる、とだけ書かれると、なんだか得をしているように感じられるかもしれません。<br>
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ただしその一方で、どれほど働いても残業代は払われず、給与が変わらない「定額働かせ放題」の状況にあります。<br>
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日本の教師の多くが長時間の時間外労働を行っていることは、今や有名です。<br>
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中学校では半数、小学校でも3分の1の教師が過労死ライン超えの時間外労働を行っています。<br>
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それだけ長く働こうが、給与は全く変わらないのです。<br>
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制度上、現実的に行われている時間外労働は、ないことになっています。<br>
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労務上「自発的行為」、つまり、学校が必要とする業務ではなく「教師が勝手にやったこと」として処理されているのです。<br>
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増えていく仕事のことや、受け持っている子どもたちのことを考えると、教師は定時になったからといってさっさと帰るというわけにはいきません。<br>
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ですが、いくら学校に残って残業していても、労務上・給与上は「なかったこと」になってしまうわけです。<br>
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これでは、タイムカードで勤務時間を計測しても意味がない、と考えてしまうのも当然です。<br>
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■「給与4%増の代わりに残業代ナシ」になった理由<br>
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教師の給与を4%上乗せする代わりに残業代を支給しない、この「給特法」について、もう少し詳しくご説明しましょう。<br>
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この法律ができたのは、1971年のことです。<br>
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当時、教師の残業代をどのように支給するか、ということが議論されていました。<br>
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その少し前の1966年に行われた教員の勤務状況調査によると、当時の教師は1週間あたり2時間ほどの時間外労働を行っていました。<br>
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この調査に基づき、給与総額の4%を上乗せすることで、この時間外労働分をカバーできるだろう、ということで、この金額になったのです。<br>
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なぜ一般企業のように、時間ごとの残業代を支払う、という仕組みにならなかったのでしょうか。<br>
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いくつか理由はあるのですが、その理由の一つが、教師は「仕事」と「仕事ではない」ことの線引きが難しい、というものです。<br>
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例えば、自宅で教育実践のための書籍を読んで、「どうすれば子どもたちに分かりやすく教えられるか」と勉強することは、仕事でしょうか。<br>
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例えば、休みの日に授業で使う教具を考えたり、つくったりすることは仕事でしょうか。<br>
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また、日々の生活から「これは授業で使える」と着想して生かすのは、教師としてはごく普通のふるまいです。<br>
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このように、「仕事」と「仕事でないこと」の線引きが難しく、勤務時間のみで考えることがなじまない、という点に、当時の政治家たちは着目しました。<br>
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その「特殊性」に対して給与に上乗せをしよう、そしてその上乗せ額は実際の労働時間(当時)にあわせよう、というのが、この給特法という法律でした。<br>
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■仕事はどんどん非効率になり、長時間労働が普通になる<br>
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とはいえ、この法令が出来たのは1971年のこと。約50年前の教師の働き方が基準になっています。<br>
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昭和が終わり、平成になり、そして令和になって、教育への考え方が大きく変わってきています。<br>
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この50年間で、「学級崩壊」「校内暴力」「不登校」「インターネットいじめ」など、教育の大きな問題がクローズアップされるようになりました。<br>
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そして、それに対応するという教師の業務範囲も広がっていきます。<br>
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また、昔のように子どもたちに一斉に指導をして大半が終わり、ということにはならず、子ども一人ひとりと手厚く向き合う必要が出てきました。<br>
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それ自体は重要なことなのですが、結果、教師の時間外勤務が増えてきたのも事実です。<br>
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ですが、時間外勤務が増えようが、「定額働かせ放題」の下で教師の給与は変わりません。<br>
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企業であれば残業代が膨らんだとき、「時間外労働を減らして予算を減らそう、そのために業務の整理をしよう、効率化を図ろう、管理職はそのために部下の状況を注視して必要な対応を……」といった、時間外労働を減らすためのインセンティブが企業に働くでしょう。<br>
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他方、公立学校ではどうでしょうか。<br>
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教師が働いても給与が変わらないのであれば、学校や教育委員会としては、特にそれを抑制する理由はありません。<br>
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結果、慢性的な長時間労働、そして、非効率な面が多い学校の働き方が生じているのです。<br>
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■このままでは「教育の質」が維持できない<br>
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社会の要請を受けて仕事量が増え、そしてその歯止めが利かない状況ゆえに、給特法制定当時は週2時間程度だった時間外労働は、現在その数倍、人によっては十倍以上へと膨れ上がっています。<br>
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こうして、法律の制定から約50年を経て、教師の働き方の実態と給料がかけ離れる現状が生まれてしまったのです。<br>
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ある試算によると、日本全国の教師に適正な残業代を出そうとする場合、新たに年間9000億円から1兆円の財源が必要だと言われています。<br>
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月あたりの金額で考えると約10万円、もし新任から定年退職まで勤めた場合、1人当たり数千万にもなります。<br>
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そんな額の分をただ働きする中、仕事はさらに増加しつづけているのです。<br>
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こうした中、精神疾患で休職する教師の数は年間5000人を超え、また教師を目指す学生の数は減って、2019年には倍率が一倍台の自治体すら出てくるようになりました。<br>
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教師の労働環境の悪さが明らかになり、教師の数も減っていく中、公教育の質をこのまま維持することができるのでしょうか。<br>
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「定額働かせ放題」の状況に手を打たずしては、その見通しは暗いと言わざるを得ないでしょう。<br>
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江澤 隆輔(えざわ・りゅうすけ)福井県公立学校教諭<br>
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1984年福井県坂井市生まれ。広島大学教育学部(英語)卒業後、福井市立灯明寺中学校、あわら市立金津中学校、坂井市立春江東小学校と小・中学校に勤務。教師の働き方改革や授業改善への提案をテレビや書籍等で積極的に提案し続けている。<br>
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著書に『教師の働き方を変える時短』(東洋館出版社)、『苦手な生徒もすらすら書ける! テーマ別英作文ドリル&ワーク』(明治図書出版)、共著に『学校の時間対効果を見直す!』(学事出版)他。<br>
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福井県公立学校教諭 江澤 隆輔<br>
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〔2020年3/5(木) プレジデントオンライン〕 <br>
  
 
===[[:Category:周辺ニュース|周辺ニュース]]===
 
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ページ名[[]]、() <br>
 
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副業
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発達障害
副業は好きなことで稼ぐべき理由
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'''「発達障害」と言い難い子どもが量産される背景'''<br>
副業を始めた人はたくさんいるが、あまり成果を得られないまま、有耶無耶に終わらせてしまった人も多い。それはおそらく、わざわざ好きでもないことに無理矢理挑戦しようとしたからではないだろうか。
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医療現場では発達障害の誤診・過剰診断が起きているといいます<br>
【こちらも】好きなことを副業にする 習い事マッチングサイト「サイタ」の体験談
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私は半世紀にわたり発達障害を研究し、たくさんの子どもたちを診察してきました。25年前に出版社からの依頼で初めて「発達障害」をテーマに執筆したとき、専門書以外に類書はほとんどありませんでした。近年、テレビや新聞などを通じて、今までにないほど、一般の方にも発達障害への認知・理解が広がっていることを実感しています。<br>
好きでもないことを続けることが辛いことだというのは、誰もがよくわかっているだろう。しかし仕事となると、多少嫌なことだとわかりつつ、取り組む人は多いのではないだろうか。これは、本業で企業から雇われている場合であれば、ある程度の我慢は必要だと思うので仕方がない。しかし副業となると話は別である。
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一方、発達障害への認知・理解が広がるほど、正しいものと、必ずしもそうではないものが混在し、頭を抱えたくなるようなこともあります。<br>
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拙著『子どもの発達障害 誤診の危機』では、発達障害にまつわる誤解、あまり知られていない真実についてお伝えしています。なかでも最も伝えたいことは、医療現場で起きている発達障害の誤診・過剰診断についてです。<br>
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発達障害が広く知られるほど、受診者が増え、これまで取り残されていた当事者が診察を受ける機会を得たのはよいことですが、現場では、発達障害とは言い切れない子どもへの過剰な診断が多く見られます。<br>
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この半年の間に私が経験した自閉症スペクトラム障害の誤診・過剰診断の例を紹介します。個人情報保護のために、年齢や症状を少しだけ変えてありますが、重要なポイントはそのままです。<br>
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地元の発達障害専門のクリニックで「重度自閉症」と診断された8歳男児のケースです。<br>
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受診の理由はセカンドオピニオンを聞きたいとのことでした。当の8歳の男児は、ちょっとふてくされた表情で母親を見ていました。母親の話を聞く前に、本人にいくつか質問をしました。保護者の受診理由や、それまでに受診した医師の診断書や心理テストの結果によって先入観を持たないようにする、私の診療スタイルです。<br>
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私「学校は楽しい?」 男児「うん、楽しい」<br>
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私「先生に叱られることない?」 男児「あまり叱られることない」<br>
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私「お勉強の成績はどうなの?」 男児「勉強は普通」<br>
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私「好きな科目は?」 男児「全部好き。95点取ったこともある」<br>
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私「友人はいるの?」 男児「いる。5人以上」<br>
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私「好きな遊びはなに?」 男児「鬼ごっこ」<br>
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私「じゃあ、走るの速いんだ」 母親「800メートル走が速いんです」<br>
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■この男児は「重度自閉症」なのか<br>
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ここで、私は母親に受診の理由を聞きました。母親は、診断書を取り出し私に渡しました。そこには「重度自閉症」と書かれていました。<br>
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私は当惑しながら、「どうして(診断書を作成したクリニックを)受診したのですか?」と聞きました。<br>
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しりとり遊びをしていた友達をばかにした結果、その子が不登校になったこと、登校班で一緒に通う子どもとけんかになり、その子を押し倒してしまったことなどが重なったため、学校から発達障害かもしれないので受診するように言われた、とのことでした。<br>
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私が当惑した理由は、そもそも成績が普通で、友達と鬼ごっこやしりとり遊びができ、私の質問に的確な答えを返してくるこの男児に「重度自閉症」という診断書を出す医師、それも発達障害専門をうたっている医師がいる、ということです。その医師がどのようなアセスメント(診療、査定)や心理テストをしたか、ということは、この男児の場合には関係ありません。<br>
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小学校の通常の学級に通い、普通の成績をおさめ、さらに褒められることではないにせよ、口げんかで友人をやり込めることのできる子どもに、重度自閉症という診断をすることの医学的な矛盾に気がついていない医師がいる、ということに私はびっくりしてしまいました。もちろん、医師は誤診をすることがあります。いわゆるグレーゾーンに入る自閉症などの診断は専門医にも難しく、結果として誤診することはありうるでしょう。<br>
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しかし、この男児を重度自閉症とすることは、血糖値が高くないのに糖尿病の診断をするのに匹敵する誤診だと思います。発達障害の専門医であるならば、重度自閉症といえば、まず言葉によるコミュニケーションがほとんどできない状態の子どもを想起するのが普通なのです。<br>
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その後、母親に男児が保育園に通っていたころの行動の特徴について思い出してもらいました。保育園では落ち着きがなく、日常生活のルーチンができない子どもだったそうです。<br>
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重度自閉症というよりはむしろ、注意欠陥多動性障害を思わせる特徴であったために、母親と現在担任の教師に、注意欠陥多動性障害のスクリーニングで使用されるチェックリストをつけてもらいました。その結果、とくに学校での行動で注意欠陥多動性障害を疑わせる結果でした。<br>
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普通学級に通う、成績が中ぐらいの小学生が、友達に乱暴をしたことで発達障害を疑われ、地元の発達障害の専門医から「重度自閉症」という診断をつけられて、セカンドオピニオンを求めて私の外来を受診したという事実に、発達障害の診療の医学的水準に危機が迫っていることを実感しました。<br>
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現在の日本の教育体制の中で、重度の自閉症の子どもが通常学級に通い、普通の成績を取るということはまずありえないのです。そのことに気がつかない医師がいることは極めて憂うべき事態です。<br>
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■女性の注意欠陥多動性障害は見逃されてきた<br>
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また、近年新しく知られるようになったこともあります。これまで主に子どもの障害であると考えられていた注意欠陥多動性障害が、大人にも見られることがわかったのです。また、圧倒的に男児に多いと見なされていたことも誤りであったことが明らかになりました。<br>
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男児に多いと思われてきた第一の理由は、そもそも注意欠陥多動性障害の症状に大きな男女差があり、女性の注意欠陥多動性障害は見逃されてきたことがわかったのです。気づかれず、診断されず、そして当然のことながら治療されずに生きてきた成人女性で、対人関係の構築や、日常生活の困難により、うつや不安障害などの二次障害に悩む人が大勢いるのです。<br>
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発達障害とは直接関係のない、ある特殊な才能が、発達障害と誤診されていたケースがあることも近年明らかになりました。<br>
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発達障害、とくに自閉症スペクトラム障害との関連で語られる特殊な才能には、サバン症候群があります。一度聴いただけで曲の演奏ができるとか、過去未来のある年月日が何曜日であったか一瞬で答えることができるといった一種の特別な能力を持っている人のことです。<br>
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しかし、映画などの題材となり、よく知られるサバン症候群のことではなく、実は、一般的にはギフティドと言われる、とくに知能指数(IQ)が非常に高い子ども(や大人)が、往々にして自閉症スペクトラム障害や注意欠陥多動性障害といった発達障害と誤診されることが多いということがわかってきたのです。<br>
 +
アメリカではギフティド児(者)に関する社会的認知が進んでいますが、そのアメリカにおいてさえ、発達障害と誤診されることが多かったのです。私の外来にも、ギフティド児で発達障害と誤診されたと思われるお子さんが近年、増えてきています。<br>
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■日本の発達障害への理解と対応に警鐘を鳴らす<br>
 +
こうした予期せぬ事態は私の診療に大きなインパクトを与えています。<br>
 +
医学的判断に基づいて、単純に診断し治療するだけでは、子ども本人とご家族の要望に沿うことができなくなってきているのです。これまでは、発達障害とその医学的な意味について、講演や取材を通して伝えてきたつもりでした。<br>
 +
しかし、それとともに、発達障害に関わる医療や心理、教育職の専門家に対しても、日本の発達障害への理解と対応について「なにか変だよ」と警鐘を鳴らさなくてはならない状況になっていると感じています。<br>
 +
なによりも、臨床の場で出会う、誤診や過剰診断で苦しむ子どもたち、そのご家族、また、学校や社会で当事者と関わるすべての方に、いま発達障害を取り巻く現場で起きていることを知ってもらいたいと、切に願います。<br>
 +
榊原 洋一 :小児科医師・お茶の水女子大学名誉教授<br>
 +
〔2020年3/6(金) 東洋経済オンライン〕 <br>
  
●副業で稼ぐ方法はいくらでもある
+
===[[:Category:周辺ニュース|周辺ニュース]]===
副業とは、何もお店でアルバイトをすることだけではない。スマホだけあっても副業は容易にできる。文章を書くことが好きなのであればクラウドソーシングでライティングの仕事ができるし、本業でエンジニアの仕事をしているのであれば、副業として自分で仕事を引き受けることも可能である。
+
ページ名[[一斉休校・2020年]]、(教育のニュース) <br>
もしこの記事を読んでいる人で、好きなことで副業に挑戦してみたいと思っている人がいれば、一度、インターネットで検索してみるといいかもしれない。
+
'''一斉休校により突然、学校生活が終わってしまった卒業生の親たちへ'''<br>
 
+
新型コロナウイルス感染拡大予防のための一斉休校ですが、卒業年次にあたる子どもたちとその親は大きな戸惑いを覚えていることだと思います。<br>
●副業を継続させること自体が大変
+
親は、子どもたちの「喪失」にどのように寄り添えばよいのでしょうか。 <br>
そもそもなぜ、ここまでして好きなことで稼ぐべきと唱えているのか。それは、副業を継続して行うことが、想像以上に大変だからである。
+
◆唐突に失われた日常、子どもの「喪失」にどう寄り添えば?<br>
副業とは、本業に支障をきたさない範囲で行う仕事のことだが、ただでさえ、毎日朝から晩まで働いている場合、そもそも副業に多くの時間は割けない。その中でも副業をするとなると、自分の趣味の時間が一切なくなってしまう。
+
新型コロナウイルスの感染拡大予防のため、3月2日から全国の多くの小中高校で一斉休校が始まりました。<br>
これは当たり前のようだが、かなり辛いことである。結果、辛くなって副業を辞めてしまうという人が非常に多い。だからそのような事態を防ぐためにも、好きなことを副業にすると、趣味の延長のように感じながら副業に取り組めるようになるかもしれない。
+
金曜日に「今日でこの学年での生活は終わりです」と告げられた子どもたちも多かったことでしょう。<br>
 
+
ひとり親家庭、共働き家庭に激震が走ったこのたびの一斉休校ですが、卒業年次にあたる子どもたちとその親は、やむを得ないとあきらめながらも、学校生活が突然断ち切られたことに大きな戸惑いを覚えていることだと思います。<br>
●好きなことでも何でも続けることが大切
+
親や周りの大人たちは、子どもたちの「喪失」にどのように寄り添えばよいのでしょうか。<br>
副業で毎月収入を得るためには、やはり継続力が必要である。しかし毎日の仕事終わり、少しくらい楽しい時間を過ごしたいと考えるのは当然のことである。自分にとって長く続けられることは何か。それがわかったら、副業が長く続けられるかもしれない。(記事:IKO・記事一覧を見る)
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◆「卒業」は、その準備を含めての分岐点<br>
〔2019年7月23日 財経新聞〕 <br>
+
「いつか同窓会で笑い話になる」「セレモニーよりも日々の思い出が大事」という声も聞かれます。<br>
 +
そう思わなければやってられない、他に声のかけようがない、ということでもあるのでしょう。<br>
 +
でも、それは当事者ではないから言えることかもしれません。<br>
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「自分の(子どもの)卒業年次じゃなくてよかった」という安堵がどこかにないでしょうか。<br>
 +
「卒業まであと○日」とカウントダウンしていた仲の良いクラスもあったでしょう。<br>
 +
好きな子に告白しようと勇気を奮い立たせていた子もいるかもしれません。<br>
 +
授業での最後の課題に一生懸命取り組んでいた子もいたでしょう。<br>
 +
卒業までには1日くらい登校してみようと決意していた不登校の子もいたかもしれません。<br>
 +
多くの学校で、卒業式は簡略化して在校生や来賓の参加はなくなり、送る会や謝恩会も中止となっているようです。<br>
 +
30分程度の卒業式の後は速やかに帰るようにとの指示。<br>
 +
今年の卒業生は、卒業式後に友だちと写真を撮ることも、部活の後輩から花束をもらうこともないのです。<br>
 +
毎日顔を合わせていたクラスメートの中には、もう二度と会わない子もいるかもしれない。<br>
 +
「卒業」に対するそのような感慨は、あまり学校に思い入れがないタイプの子どもでも、あるいは、そういうタイプであるがゆえに、持つものかもしれません。<br>
 +
卒業証書を手に、大泣きする子、照れ笑いの子、それらを斜に構えて見ている子。<br>
 +
様々な情緒を体験することが、筆者は「卒業」なのではないかと思います。<br>
 +
大人になってみれば「大したことのない思い出」になっているかもしれません。<br>
 +
でもそのように評価できるのは、自分が何事もなくそこを過ぎ去ったから。<br>
 +
経験そのものを奪われることへの想像力を働かせながら、親は子どもに関わりたいものです。<br>
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◆「喪失」のケアで今大切なこと<br>
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かけがえのない人や物を失うことを「喪失(loss)」といいます。<br>
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9年前の3月に起こった東日本大震災では、多くの人が、一斉休校とは比べものにならない喪失を体験しました。<br>
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でも、「だから、たいしたことない」というのは違うのではないでしょうか。<br>
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卒業前の、あるいは進級前の、残りわずかな学校でのかけがえのない時間を失った子どもたちは、ていねいにケアされていいはずです。<br>
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大切な人を亡くした時などに、その悲しみをサポートする「グリーフケア」というものがあります。<br>
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グリーフケアでは、喪失からの回復プロセスとして「ショック期」「喪失期」「閉じこもり期」「癒し・再生期」という4つの段階があると考えられています。<br>
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そして「早く立ち直らなければ」という焦りとともに、これらのステップを行きつ戻りつしながら回復していくとされます。<br>
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これは様々な喪失体験に応用できると思います。<br>
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休校が始まったばかりの今、最も大切な関わりは「悲しい気持ちや、落ち込んでいる状態を否定しない」ということです。<br>
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いきなり日常が失われて「早く気持ちを切り替えろ」というのは無理な話。<br>
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親や周りの大人ができるのは「残念だね、ショックだね」と子どもたちの気持ちに寄り添うことです。<br>
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卒業を控えた中高生の中には、受験を控えている子どもたちも少なくなく、休校に伴う様々な感情を「棚上げ」している時期かもしれません。<br>
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その場合、気持ちの落ち込みは、受験が終わり、落ち着いた頃に時間差でやってきますので「今頃ショックを受けているのか」と軽く扱わないようにしましょう。<br>
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〔2020年3/6(金) All About福田 由紀子(子育てガイド)〕 <br>
  
 
===[[:Category:周辺ニュース|周辺ニュース]]===
 
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ページ名[[]]、() <br>
 
ページ名[[]]、() <br>
副業
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給食の食品ロス
写真が趣味の人におすすめの副業
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'''新型コロナウイルス休校措置で給食の食品ロス フードバンクびわ湖が受け取り無償提供'''<br>
SNSなどを通して写真を撮ることにハマっている人も多いだろう。スマホでアプリを使えば面白い写真が撮れ、一眼レフなどを使うと、非常に綺麗な写真が撮れる。そのような写真を撮ることが趣味の人であれば、それを活かした副業ができる。そのいくつかを紹介する。
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"堀さんから食材を受け取る林さんと藤田さん" <br>
【こちらも】気分転換が副業に? 海で遊んで稼ぐ「シーグラス」とは
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新型コロナウイルス感染拡大防止のために小・中学校が休校になった影響で余った給食の材料を預かり、必要としている施設に無償で提供する取り組みを「フードバンクびわ湖」が始めた。(びわ湖大津経済新聞)<br>
 
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'''破棄直前で引き取られた牛乳'''<br>
●ストックフォトサービス
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野洲市は3月4日からの休校中も学校での預かりを実施し、給食の提供をしているが、出席者は小学校で約30%、中学校で約5%となり、1日当たり約1900人分の給食が余る。9日分からの発注は減らすことができた食材もあるが、4~6日の3日分はすでに納入済みだった。野洲市学校給食センターの所長遠藤美穂子さんは「牛乳は賞味期限が短いので破棄しようかと考えたが、なんとかできないかと野洲市が協定を結んでいるフードバンクびわ湖に連絡して、牛乳を引き取ってもらえることになった。食材を廃棄するのは心が痛く、違う形でほかの人に提供できるのはありがたい」と話す。4日、5日合わせて6000本の牛乳と、イカフライ13箱、タマネギ85キロなどが野洲市給食センターからフードバンクびわ湖に寄付された。<br>
無料もしくは安価で利用できる写真素材のサイトをストックフォトサイトという。ここに自分が撮った写真を掲載してもらうことで、収入を得るという方法がある。ウェブサイトを作成する人は、よく使用しているかもしれない。ここに自分の写真を提供し、使用されるたびに収入が入ってくるという仕組みである。
+
フードバンクびわ湖は2018(平成30)年から活動を始め、企業や家庭の余剰品を集めて無償で提供している。共同代表の堀豊さんは「今回の休校要請が発表されたときに、すぐに学校給食の食品ロスが出ると思い、各市の市議や市職員に連絡した。3トンの冷凍車を借りて野洲市、東近江市、甲賀市、高島市の給食センターを回り、食材を引き取っている。誰かが本気で動かないと食品ロスがなくならない」と話す。5日は3トントラック3杯分の食材を集めた。<br>
“shutterStock”などが有名で、他にも類似しているサイトはいくつかある。やりかたは簡単だが、写真を載せてもらうまでの審査が厳しいともいわれており、また、単価も低いため、まとまった収入はあまり期待できないかもしれない。
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集めた食材は休校措置によって朝から子どもを預かっている放課後等デイサービスや託児をしている施設、介護施設などに無償で提供する。5日にフードバンクびわ湖の食品保管場所であるFuturelab(守山市吉身)に牛乳800本を受け取りに来た放課後等デイサービスなないろ(大津市大平)の大和幸子さんは「昨日、堀さんから連絡があり、大津と草津のデイサービスを取りまとめて、4件分の牛乳と食材をもらいに来た。手作りの給食を提供しているので、とても助かっている」と話した。<br>
 
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NPO法人「好きと生きる」の理事林ともこさんは「長浜市で不登校の子どものための施設を運営している。休校措置を受け、普段来ている子ども以外も預かっている。お昼ご飯を提供しているのでありがたい。走り回ってくれる堀さんに感謝している。食べる時に、食材がどのようにして届いたか子どもたちに話している。不登校の子どもたちは大人の嫌な部分も見ているので、子どものために一生懸命動いてくれる大人たちもいることを知ってもらえれば少しでも大人を信じられるかもしれない」と話す。<br>
●出張カメラマン
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〔2020年3/6(金) みんなの経済新聞ネットワーク〕 <br>
出張カメラマンという副業も存在する。例えば、七五三や運動会など、家族行事の際に写真を撮ってもらいたい場合、または、コスプレのイベントなどでプロのカメラマンは呼べないが、写真を撮るのが上手な人に撮ってもらいたい時など、出張カメラマンとして実際に現場へ行き、写真を撮って報酬を得るという仕事である。
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“出張カメラマン”で検索してみるといくつかサイトが出てくるが、撮ってほしい写真・地域・日時などが簡単に検索できるようになっている。仕事内容にもよるが1件あたり1万円以内が相場なようである。
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●インスタグラマー
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写真が趣味で尚且つ、自身のインスタグラムのアカウントを持っている場合、インスタグラマーとして収入を得られるようになる可能性もある。インスタグラマーとして収入を得る場合、まずはフォロワーを増やして、インフルエンサーとしての地位を確立しなければならない。
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ある程度のフォロワーもいて、自分のファンが沢山いるようであればインスタグラマーとして収入を得るのも夢ではない。主な仕事内容は、企業から依頼されたものを自身のインスタグラムで紹介し、その売れ行き次第で報酬を得るという流れになる。
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●まとめ
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他にも色々あるが、写真が趣味の人もこのように副業として収入を得る方法はいくつも存在する。趣味の延長として、収入も得られるようになると、より一層、趣味の時間を有意義に過ごせるようになるのではないだろうか。もし自分にもできそうな副業があれば、ぜひ挑戦してほしい。(記事:IKO・記事一覧を見る)
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〔2019年7月25日 財経新聞〕 <br>
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===[[:Category:周辺ニュース|周ニュース]]===
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ページ名[[大阪市立小学校女子いじめ不登校]]、大阪府大阪市(いじめのニュース) <br>
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'''女子児童がいじめ受け 教委が約半年間も放置 松井市長「対応は非常に不適切。反省を促したい」'''<br>
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大阪市立小学校の女子児童が受けたいじめについて、教育委員会が約半年間、放置していたことがわかりました。<br>
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関係者によりますと、大阪市立小学校に通う2年の女子児童(8)は、去年5月以降、同級生の男子児童から顔に爪を立てられたり、突き飛ばされたりするいじめを受けました。<br>
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女子児童側から訴えを受けた学校は、市の教育委員会に報告しましたが、約半年間、放置していたということです。<br>
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女子児童は、その後、不登校になり適応障害の診断を受けました。<br>
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女子児童の父親は「この問題の本質は、責任をとろうとしない大人が、子どもを傷つけてでも自分の立場を守ろうとしていることだと思う」と話しました。<br>
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議会で問題を追及された松井市長は「教育委員会の対応は非常に不適切だった。反省を促したい」と話しました。<br>
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〔2020年3/6(金) ABCテレビ〕 <br>
  
 
===[[:Category:周辺ニュース|周辺ニュース]]===
 
===[[:Category:周辺ニュース|周辺ニュース]]===
ページ名[[]]、() <br>
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ページ名[[オリヒメ]]、山口県宇部市(不登校のニュース) <br>
副業
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'''宇部・ロボットから児童に映像のプレゼント'''<br>
副業でオンライン家庭教師 受験テクニックを活用した副業とは?
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新型コロナウイルスの感染拡大で外出が難しくなった児童に、ちょっとしたプレゼントです。<br>
最近では、”教育”を副業にしやすい環境が整ってきている。
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宇部市が、遠隔操作の小型ロボットを使って動物園の映像を楽しんでもらいました。<br>
【こちらも】楽器が得意な人におすすめの副業
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新型コロナウイルスの感染拡大で外出がままならない児童のために、宇部市が企画しました。<br>
ITの技術革新は教育分野でも積極的に取り入れられており、中でも注目したいのはオンライン家庭教師だ。インターネットを介して家庭教師をするわけだが、副業者にとってはチャレンジしやすい仕事でもある。オンライン家庭教師のメリットや、収入に有利に働く条件についても紹介したい。
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市内のめぐみ保育園で学童保育を受けている児童7人が、ときわ動物園から届いた餌を食べるコツメカワウソなどの映像を楽しみました。<br>
 
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映像は、小型のロボット「OriHime(オリヒメ)」から届けられました。<br>
■オンライン家庭教師は副業にも適している
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OriHimeは、遠隔操作で距離や身体的問題で行きたいところに行けない人の代わりをさせようという「分身ロボット」です。<br>
オンライン家庭教師とは、Skypeなどのビデオ通話を用いた新しい家庭教師のスタイルである。副業で行う場合でも、オンライン家庭教師を斡旋する会社と契約する。
+
高さ23センチ、重さ660グラムで、東京のオリィ研究所が開発しました。<br>
オンライン家庭教師会社は、Skypeや独自システムを用いて、在宅で仕事をすることが可能だ。つまり、時間的な制約を受けにくい。さらに、旧来の家庭訪問型とは異なるため、通勤時間を節約できるメリットがある。
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シロテテナガザルも興味津々でした。<br>
オンライン家庭教師は給与面でも魅力的だ。求人サイトを見てみると、時給にして1,200円~5,000円以上と幅はあるが高めに設定されている。
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児童は「テナガザルの手が長かったから楽しかった」と話し、宇部市の観光・グローバル推進課の木原大介さんは「外出困難な方がたくさんいると思う。<br>
家庭教師と聞くと、どうしても”受験”が連想されやすい。しかし、近年ではデザインなどの専門的な知識を要するオンライン家庭教師の需要も高まっている。受験テクニックに加え、専門的な知識を時間的な制約なしに副業で活用できるのが、オンライン家庭教師のメリットだ。
+
そういう人もテクノロジーを使うことで、今まで行けなかった動物園や植物園に行ったりすることができるようになれば」と話していました。<br>
教育に携わりたい希望を持っていた人にとっては、その気持ちを実現するための足掛かりにも適しているだろう。
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市では、OriHimeを使って不登校の児童や生徒に授業の映像を届けることや、遠隔地からの会議の参加などにも役立てたいとしています。<br>
 
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〔2020年3/6(金) tysテレビ山口〕 <br>
■指導・受験の経験や学歴が収入に影響する
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すきま時間や週末を利用して副業できるのは、オンライン家庭教師の大きな魅力だ。だが、収入面を左右するのは指導の”実力”だけではない。
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オンライン家庭教師で重視されるのは、「指導経験」と「学歴」だ。とりわけ、指導経験の有無は給与に影響を与える。ただ、これは副業でも実績を積んでいけばカバーできる問題だ。
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次は、学歴だ。社会人になると、仕事に学歴が影響する場面は減る傾向にある。むしろ、仕事ができるかという能力で評価されるからだ。
+
しかし、オンライン家庭教師を利用するのは学生である子供であり、その子の親でもある。彼らが選択する際に、高学歴は自ずと有利に働くのだ。
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それを示すように、学歴と指導経験によっては、大学受験を控える高校生以上の指導は難しい面がある。さらに、近年では小学生であっても中学受験の経験が有利に働く。それでも、オンライン家庭教師が副業に適していることに変わりはないだろう。(記事:西島武・記事一覧を見る)
+
〔2019年8月5日 財経新聞〕 <br>
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===[[:Category:周辺ニュース|周辺ニュース]]===
 
===[[:Category:周辺ニュース|周辺ニュース]]===
ページ名[[]]、() <br>
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ページ名[[横浜市立女子中学生いじめ]]、神奈川県横浜市(いじめのニュース) <br>
有給取得の義務化
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'''女子中学生の服脱がせ、動画撮影し拡散 横浜市でいじめ'''<br>
会社員にも夏休みはあるか 有給取得義務化の効果とは
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横浜市教育委員会は6日、いじめ防止対策推進法に基づく重大事態調査の結果、市立中学校で1件、小学校で2件、いじめがあったと認定し、調査した報告書を公表した。中学校では、女子生徒が同級生から服を脱ぐよう要求されるなどし、その様子を撮影した動画が近隣中学校まで拡散されていた。<br>
記事提供元:エコノミックニュース
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報告書などによると、中学2年だった女子生徒は2015年6月に2回、同級生の女子生徒5人に校外の多目的トイレに連れて行かれ、上半身を触られたり、服を脱ぐよう要求されたりした。同級生の1人が、一部始終をスマートフォンで撮影。動画を5人で共有した上、同級生に転送するなどした結果、同学年の男子生徒や近隣中学校の生徒まで拡散した。生徒は不登校になり、その後、転校した。<br>
マクロミルが会社員の夏休みについてアンケート調査を実施。2019年に夏休みがある会社員は80%、夏休みがない会社員は20%。連休日数の最多は9日間という結果に。
+
'''超小型カメラでスカート内を盗撮、1ミリ未満の穴にレンズ'''<br>
働き方改革によって2019年4月からは有給休暇の取得が義務化された。有給休暇はあってないようなもの。有給取得は不可能。そのような諦めの声をあげていた日本の労働者は少なくなかったはずだ。しかし近年の長時間労働や過労死などの問題を受けて有給取得は法的に義務付けられた。もしも運が良ければ取れるといった程度の認識でしかなかった有給休暇も、今では企業が社員に取らせなければならないものとして定められている。
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学校は6月末に同級生の保護者から連絡を受けるまで、把握していなかった。学校は対策委員会を開くとともに警察に通報し、市教委にも報告。警察は児童相談所に通告した。<br>
会社員の夏休みに関して、20歳から59歳までの会社員にインターネット上でのアンケート調査を行ったのはマクロミルである。有給取得の義務化を受け、夏休みとつなげて有給休暇を取得する事を推奨している企業は26%であった。また、夏休みとつなげて有給の取得をするよう義務付けている会社も5%存在している結果となり、3割の会社員は夏季に長い休暇の取得が見込まれている。また、連休日数については9日間が最も多く22%だった。次に多いのは5連休の16%、その次が6連休の11%という結果である。ひと月前後の有給休暇が取れるヨーロッパの国々と比べればまだまだ短いと言わざるを得ないが、同アンケートによる昨年の連休日数の最多が5日間であった事を考えると、有給取得義務化が一定の効果を表わしていると考える事もできるだろう。
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調査した市いじめ問題専門委員会は被害生徒の精神的ケアも含め、学校、教育関係者らだけでの対応には限界があると指摘。被害生徒側が申し立てるまで、市教委がいじめ重大事態として扱わなかった点も問題視した。<br>
しかし9日間の連休が取得できる22%の回答については、あくまで夏休みがあると答えた人への質問によって出された割合となる。そもそも夏休みがあるかないかという問いに関しては、あると答えた会社員は80%、ないと答えた会社員は20%となっている。定休日のない飲食店やショッピングモール、あるいはテーマパークなどの従業員であれば、夏休みは企業にとってむしろ書き入れ時となる。19年に10連休となったゴールデンウィークの際にもサービス業従事者の悲痛な叫びが多く上がったが、業種によっては夏休みの取得が難しいのも事実だ。
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小学校の1件は、15年当時小学2年だった男児を巡る事案で、学校関係者と弁護士ら第三者でつくる「市立学校いじめ防止対策委員会」は、被害児童の保護者が申し立てた12件のうち、3件をいじめと認定。保護者が学校に不信感を抱いた背景に「組織対応の遅れ」を挙げた。<br>
有給取得の義務化によって、会社員の働き方には少なからず影響があった。とは言え働く側にとっての理想的な環境となるには十分とは評価し難い。法律にのみ頼ることなく、企業自体が変わらなければ働き方改革の実現も容易ではないだろう。(編集担当:久保田雄城)
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小学校のもう1件は、17年当時小学4年だった女児が、同じ学年の女児に前髪を切らされるなどし、不登校になった。専門委は担任がほぼ一人で対応していたとし、学校や市教委がチームで対応していれば、事態が改善した可能性があると指摘した。<br>
〔2019年7月30日 財経新聞〕 <br>
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〔2020年3/7() カナロコ by 神奈川新聞〕 <br>
  
 
===[[:Category:周辺ニュース|周辺ニュース]]===
 
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ページ名[[]]、() <br>
 
ページ名[[]]、() <br>
副業
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ボーダレスミュージカル
楽器が得意な人におすすめの副業
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'''関大生が手がけるボーダレスミュージカル 障害者も高齢者も不登校生もみんなが主役'''<br>
副業に興味を持っている人は多いが、いざ始めようとするとどのような副業に挑戦しようか、非常に悩んでしまうだろう。アルバイトを選ぶのもひとつの選択だと思うが、せっかくであれば、自分の特技を副業とするのはいかがだろうか。今回は、趣味としても人気がある楽器を例に紹介していく。
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クライマックスの“全員ダンス”を特訓するメンバーら=堺市堺区の関西大堺キャンパス <br>
【こちらも】副業は好きなことで稼ぐべき理由
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障害のある人や不登校生、高齢者…。互いの特徴や年齢差を才能や個性としてとらえ、誰もが輝ける舞台を目指した公演の計画が進んでいる。関西大の学生らが企画し、当初は11日に予定していたが、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて5月に延期が決定。本番が待ち遠しいという参加者たちは「みんなが主役になる」を合言葉に稽古を続けている。<br> 
 
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2月下旬、堺市堺区の関大堺キャンパスの体育館に幼稚園児からお年寄りまで約40人が集まり、和気藹(あい)々(あい)とした雰囲気で公演の稽古に励んでいた。<br>
●講師になる
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公演名は「Create Our Festival~誰もが輝く主役であれ~」。ミュージカル「オズの魔法使い」やバンド演奏などさまざまな演目を行う予定で、最後には参加者全員がダイナミックな創作ダンスを披露する。<br>
講師になるといっても、音楽教室で先生になるわけではない。教室に通うほどではないが基礎だけでも学びたい、楽器が出来る人に教わりたいけど音楽教室に通うには予算が厳しい、などと考えている人は意外と多い。
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関大人間健康学部4年の岩月聡志さん(23)が発案。ゼミの授業で車いすに乗った認知症のお年寄りの「山登りがしたい」という夢をかなえた経験から、「若い力は人の可能性を広げるお手伝いができる」と気づいたことがきっかけだ。舞台ならば出演者がそれぞれ自由に自分を表現でき、新しい可能性を広げられるのではないか-。昨年1月から学内で仲間を募り、やがてそれぞれの知り合いや地域の人々も参加するようになった。<br>
そのような人を対象に、プロ程の実力はなくとも、初心者が身につけるべき基礎は教えることが出来る人は、インターネットや空きスペースなどを通じて、すきま時間に講師になるという方法もある。
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ミュージカルで主演を務めるのは、京都府八幡市の中学1年、乗鞍(のりくら)愛花さん(13)。学校では人間関係に悩み不登校だというが、「やっと居場所を見つけた。自分の性格が好きではなかったけど、ありのままの自分を受け止めてもらえて楽しい」と話す。<br>
 
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一方、高校時代にラグビーの練習中に重傷を負い、車いすで生活するようになった金澤功貴さん(22)は障害者になった心情をラップで表現する予定だ。「知的障害者の人がセリフを言えるようになったとき、周囲の人もうれしそうにしていたのが印象的だった。彼らと同じ時間や目標を共有することは意味がある」と力を込める。<br>
●楽譜制作や楽曲制作請け負う
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11日に開催予定だった公演は新型コロナウイルスの感染拡大を受け、大学からいったん中止の要請を受けた。だが「どうしてもやりたい」とのメンバーらの強い思いから、延期して上演することに。スタッフの一人で同学部4年の西川真由さん(21)は「この仲間や場所が大好きと改めて感じる。一人たりとも欠けることなく本番を迎えたい」と思いを強めている。<br>
楽器が得意でかつ、絶対音感を持っている人や編曲などが出来る人は、楽譜制作や楽曲制作も副業に出来るかもしれない。楽器が得意であっても、楽譜や楽曲の制作まで出来るという人は多くはない。これはアマチュアだけでなく、プロとして活動している人でも同じことが言える。
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公演は5月2日に堺市堺区のフェニーチェ堺で開催される予定。問い合わせは実行委(createourfestival@gmail.com)。<br>
このような仕事はインターネットで簡単に見つかる。“coconala”(ココナラ)などが有名であり、他には、クラウドソーシングのサイトでも募集していることがある。一度検索してみるといいかもしれない。
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〔2020年3/7(土) 産経新聞(北村博子)〕 <br>
 
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●ミュージシャンとして活動する
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もちろん、講師や楽譜の制作以外にも、自分自身がミュージシャンになることも出来る。事務所に所属しないといけないのではないか、と考える人もいるかもしれないが、必ずしもそのような必要はない。YouTubeを通してファンを獲得したり、自らの力で楽曲制作してそれを販売することも可能である。
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●音楽活動一本で生計を立てることは難しい
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音楽活動のみで生計を立てることが難しいということは、何となくイメージ出来るのではないだろうか。実際、音楽のみで生計を立てている人はそうそういない。プロとしてデビューして常に活動し続けられる人はほんの一握りであると思っておいたほうがいい。だからこそ、そこで諦めるのではなく、副業としても音楽活動が続けられることも知ってほしい。(記事:IKO・記事一覧を見る)
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〔2019年7月31日 財経新聞〕 <br>
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===[[:Category:周辺ニュース|周辺ニュース]]===
 
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せどり
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犯罪者予備軍
せどりを攻略してしっかり儲ける! (4)「効率よく出品を進めるアイテム3選」
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'''ひきこもりを「犯罪者予備軍」扱いする人の愚行'''<br>
副業としてせどりを検討している人、まだまだ始めたばかりで右も左もわからない人に、せどりの基本やおすすめの手法を紹介している本コラム。今回は、そんなせどり初心者の人に、今よりも作業効率を上げていくために必要なアイテムを3つお伝えしたい。
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ひきこもりの人は「犯罪者予備軍」ではありません。なぜそのような偏見が生まれてしまったのでしょうか?(写真:Satoshi KOHNO/PIXTA)<br> 
【こちらも】せどりを攻略してしっかり儲ける! (3) 「面倒な発送作業がいらない! AmazonのFBAとは?」
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なぜ「ひきこもり=犯罪者予備軍」という間違ったイメージが世の中で拡散されてしまったのか?  その理由と実際の状況について、新書『中高年がひきこもる理由―臨床から生まれた回復へのプロセス―』などの著作を持つ臨床心理士の桝田智彦氏が解説します。<br>
 
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【2020年3月8日11時15分追記】初出時、サブタイトルと本文でひきこもっている人が起こした殺人の割合の数字について誤りがありましたので修正しました。<br>
■せどりを効率的に行うには、まずはコレ!
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自己肯定感があまり持てなかったり、就活でつまずいたり、解雇されたり、いじめや、親の介護などで退職したり、あるいは、再就職した先で屈辱的な思いをさせられたり……。生きていれば、誰にでも起こりうるこのようなことがきっかけとなって、今、多くの人たちがひきこもっています。<br>
まず始めに、何よりも手に入れたいのが「せどり用の小型バーコードリーダー」だろう。実はこのアイテム、1つで2度役に立つのだ。1度目は、せどり専用のアプリと連携させて使うことで、実店舗での仕入れをサポートしてくれる。店舗で商品のバーコードを読み取ると、その商品のAmazonでの最安販売価格や想定粗利などを一瞬で出すため、売れる商品を見極めて仕入れることができる。
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つまり、ひきこもっている人たちの大半は少し運が悪かっただけであり、善良で、心やさしく、人づきあいも人並みにできる、ごく普通の人たちなのです。<br>
2度目はAmazonに出品する際に必要な、バーコードの入力作業を短縮してくれる。AmazonのFBAを使う際は、商品管理のために割り振ったバーコード番号をWEb上で事前に入力する必要がある。商品数が増えるとかなりの手間になるため、必需品となるだろう。
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■なぜ「偏見」が生まれたのか?<br> 
 
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ところが、2019年5月28日早朝、川崎市の登戸駅近くでスクールバスを待っていた小学生の児童や保護者が、刃物を持った男に次々に襲われるという痛ましい事件が起きました。負傷者18人、死亡者3人(犯人も含む)。幼い子どもたちを無差別に切りつけるという残忍きわまる手口に、犯人に対する激しい怒りの声が上がったのも当然であり、決して許されるものではないと考えます。<br>
■お客様に満足してもらうために必須のアイテム!
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犯行自体の残忍さとともに衝撃的だったのは、51歳の犯人の男が伯父夫婦と同居していて、長年、ひきこもり状態だったという事実でした。人々は50歳を過ぎてもひきこもっている人間がいることに驚いたと推察します。そして、ひきこもりと犯罪を関連づけるような形で報道がなされたことで、ひきこもり、すなわち「犯罪者予備軍」というようなイメージが世の中に流布され、拡散されていったのです。<br>
仕入れた商品をできるだけ良い形で出品するのは、リピート客を増やしたりレビュー評価を上げていったりするために必要なアクションだ。そのために意外と欠かせないのが「シール剥がし液」だ。
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また、この登戸通り魔事件のわずか4日後に、元農林水産省事務次官という東大卒の超エリート官僚だった76歳の父親が、44歳の息子の上半身を包丁で数十カ所も刺して殺害するというショッキングな事件が起きました。殺された息子もやはり、ひきこもりで、家庭内暴力もありました。殺害の前日には隣接する小学校の運動会があって、「うるせーな、子どもをぶっ殺す!」とわめき散らしたともいわれています。<br>
仕入れた商品には、購入時の値札や店舗独自の貼りものなどがある場合が多い。それをそのまま出品するのはタブーなため、できる限り綺麗にシールを剥がす必要がある。効率面と出品時のクオリティの両面から、このアイテムを使うのはマストといえるだろう。
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この事件もまた、ひきこもりは人を殺しかねない犯罪者予備軍との印象を人々に植え付けたように思います。<br>
また、前述したAmazon納品時に必要な管理用バーコードは、購入者のもとに届く際には剥がされてしまう。そのため、剥がしやすい形でバーコードの貼り付けを出品者が行わなければならない。そこで役立つのが「貼って剥がせる印刷用ラベルシール」だ。これを使えば、自宅のプリンターでバーコードの印刷ができるうえ、Amazon納品後の商品も綺麗なまま管理してもらえるのだ。
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しかし、ここで声を大にして伝えたいことがあります。それは、「ひきこもり=犯罪者予備軍」では決してないということです。私どもは21年以上、カウンセリングを通して数多くのひきこもりの方々と関わってきましたが、他人を傷つける重大な他害案件に遭遇したことはただの1回としてありません。<br>
 
+
実際、ひきこもりの方たちは、その場の空気を読みすぎる傾向さえあるほど繊細で、やさしくてまじめな人たちが大半です。私の体感としても、彼らが無差別殺人などを起こすなどとはとても思えません。登戸の事件はごくごくまれなケースと言って間違いないと思っています。<br>
■ひと手間かけることで、長期的に楽になる!
+
■「ひきこもりの犯罪率」は高くない<br>
紹介した各アイテムは、そんなに値のはる物ではない。初めにわずかな初期投資をすることで、後々の大きな利益につながる。せどり副業へのチャレンジを決意した人には、是非購入を検討していただきたい。(記事:後藤遼太・記事一覧を見る)
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ひきこもりに関して著名な筑波大学医学医療系社会精神保健学教授の斎藤環先生も、2019年7月9日号の『婦人公論』で、登戸の事件と元農林水産省事務次官の事件を念頭に、ひきこもりと犯罪の関係について次のように語っていらっしゃいます──。<br>
〔2019年8月4日 財経新聞〕 <br>
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「私が今回のことで強調したいのは、家庭内暴力の延長線上に、通り魔的な暴力があるわけではない、ということです。この2つは方向性がまったく違う。現在のひきこもり人口は、100万人規模に達しているという内閣府の統計があります。しかし、それだけ当事者がいながら、明らかにひきこもりの人が関わったという犯罪は数件しかない。とくに無差別殺人のような重大犯罪は今まで見たことがありません」<br>
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斎藤先生は最後に、「ひきこもりは決して犯罪率の高い集団ではない」と言い切っているのです。<br>
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しかし、斎藤先生のお話以上に説得力のあったのが、東京新聞の2019年6月6日の「こちら特報部」の記事です。「こちら特報部」では共同通信の記事データベースに当たり、殺人・殺人未遂の容疑者・被告で、ひきこもりと報じられたケースが何件あるかを調べました。その結果、1999年から2019年までの20年間で43件あり、これを年平均にすると約2件だったのです。
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さらに、記者たちが警察庁のまとめた各年の犯罪情勢を調べたところ、殺人の件数は1999年に1265件、2003年頃に1400件を超えましたが、それ以降は減少傾向にあります。過去5年間では年間900件前後です。<br>
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ひきこもっている人間が起こした殺人の年平均2件という数字は、過去5年間の900件前後という全体件数のわずか0.2%でしかないことを東京新聞は証明してみせたのです。ひきこもりの人間が起こした殺人事件は全体のわずか0.2%──。ひきこもりが犯罪者予備軍ではないことを示す決定的な数字です。<br>
 +
とはいえ、元農林水産省事務次官に殺害された息子さんは母親や父親に暴力を振るっていたと言われています。実際、ひきこもりの人の3、4割に家庭内暴力があるように、私自身も感じています。そのような暴力的な人間なら、殺人事件を起こしても不思議はないと思われるかもしれません。<br>
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しかし、たとえ家庭内暴力があったとしても、外でそれが起きることはほぼ皆無です。ひきこもりでも、また不登校でも、家で怒りにまかせて暴力を振るっていても、外では決してやりません。なぜでしょうか。<br>
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怒りは、相手との距離が近くなるほど強く感じるものです。人は赤の他人にはめったに怒ったりしません。友だちや恋人、配偶者、親、兄弟姉妹、子どもなど、近しい関係になればなるほど怒りを感じるのです。<br>
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さらに、心理学では「怒りは第1感情ではない」と言われています。怒りの前には必ず「別の感情」が生まれていて、この「別の感情」が第1感情であり、怒りは第2感情です。つまり、怒りの前に生まれる第1感情が怒りの正体なのです。<br>
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■家庭内暴力は彼らの「悲鳴」だ<br>
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では、怒りの正体とはなんでしょうか。それは悲しみです。こうあってほしいのにそうじゃない、こうなるはずだったのに、そうならないという悲しみが怒りの正体であり、第1感情なのです。それでは、なぜ相手が距離の近い人間であるほど怒りが湧き、悲しみを感じるのでしょうか。<br>
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それは「愛情」があるからです。愛情があるから悲しくて、愛情があるから怒るのです。家庭内暴力の正体は、彼らの愛情が愛する人に伝わっていないことへの悲鳴なのです。ですから、ひきこもりの人は、母親や父親など家族には怒って暴力を振るうことはあっても、愛情のない外の人間に対して決して暴力行為を行うことはないのです。<br>
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かく言う私も、口論などで母に怒ったりすると、罪悪感を覚えたものでした。しかし、心理学を学んでからは、母に怒って大声をあげても、そのあと落ち込むこともなくなりました。「ああ、母に対して愛があるからなのだなあ」と思えるからです。<br>
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家庭内暴力があっても外へ向かって暴力を振るうことはほとんどないということや、ひきこもりの人が殺人事件を起こす割合が全体の0.2%でしかないという事実を考えても、ひきこもりが犯罪者予備軍というのはまったくの的外れな考え方であり、このことはいくら強調しても強調しすぎることはないと考えています。<br>
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〔2020年3/8(日) 東洋経済オンライン 桝田智彦:臨床心理士〕 <br>
  
 
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ページ名[[]]、() <br>
 
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せどり
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発達障害
せどりを攻略してしっかり儲ける! (3) 「面倒な発送作業がいらない! AmazonのFBAとは?」
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'''「うちの子、発達障害かも…」と悩んだときの相談先と準備すべきもの'''<br>
副業として「せどり」を検討している人にとって、一番の障壁となるのが発送作業の手間だろう。商品の仕入れや出品などは、創意工夫やマーケティング知識などを用いて売り上げアップへ繋げやすいポイントのため、自分でやることに大きな意味を見出せる。しかし発送作業においては、一部のおもてなしの工夫などを除いては、比較的単純作業になりがちだ。
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近年、発達障害に関する認知が高まり、「うちの子もそうかも」と、我が子の成長過程に関心を持つ親も増えている。しかし、障害の兆候に気づいていながら、その後の就学先やケアサービスへの不安から二の足を踏んでいる家庭も多いようだ。<br>
【こちらも】せどりを攻略してしっかり儲ける! (2)「どうして副業せどりがおすすめなのか?」
+
'''発達障害児が受けられるサービス'''
そんな風に考えて思いとどまっている人におすすめなのが、AmazonのFBAというサービス。このサービスを使うと、商品発送の手間を省くことができてしまうのだ。
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そこで、今回は「我が子は発達障害かもしれない」と悩んだときの相談窓口、実際に発達障害と診断された場合の就学先やケアサービスについて紹介する。<br>
 
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発達障害の専門医である宮尾益知氏(どんぐり発達クリニック・院長)も、「子どもの発達障害は早めの対策が症状の改善につながりやすい」と述べている。少しでも気になるようなら、早めの行動を心掛けたい。<br>
■AmazonのFBAとはどんなものなのか?
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シングルマザーでありながら発達障害・知的障害の息子「ぽんちゃん」を幸せにするために奮闘する吉田可奈さんの場合も、早めの発見と行動が功を奏したケースの一つだ。3月6日に発売されたエッセイ『うちの子、へん?発達障害・知的障害の子と生きる』ではその際の葛藤とポジティブシンキングに至るまでの経緯が克明かつリアルに描かれており、参考になるだろう。<br>
Amazonが提供するFBAとは、まとめて自分の出品物をAmazonの倉庫に発送し登録しておくことで、受注管理から発送管理までをすべてAmazonが代行してくれるというサービスである。
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主なルートは「自治体の相談窓口」と「医療機関」の2種類<br>
Amazonせどりを実行している人の多くがこのサービスを利用しており、せどりが一般的になった今、欠かせないものとなっている。利用する際は、実際に対応してもらった商品の出荷作業手数料や商品の保管料などがかかってしまうが、節約できた時間で仕入れをこなせば、そのもとは十分に取れるだろう。
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相談窓口には主に2つのルートがある。ひとつは自治体の相談窓口。必要に応じて適切な相談窓口や専門医を紹介してくれるほか、アドバイスや発達判定を行う機関もある。もうひとつは検査や診察、確定診断を行う医療機関だ。<br>
 
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●自治体の相談窓口<br>
■発送作業が楽になるうえ、出品者の信頼感も得られる!
+
<児童相談所><br>
また、FBAのメリットはそれだけではない。FBAを用いている出品者から購入する際に、Amazon上では「AMAZON.CO.JP配送センターより発送されます」という記載がつくため、購入者も安心して購入手続きに移ってくれるのだ。フリマアプリの台頭や、発送の際のトラブルなどが問題になる今、こうした信頼感が購買意欲にも関わってくる。
+
子どもについてのさまざまな相談を受け付ける機関で、障害に関する相談だけでなく、しつけや性格などについての育成相談にも応じる。なかには発達障害の専門電話相談を設置している自治体も。<br>
さらにFBAを利用していると、Amazon利用者にはすでに当たり前となっている「お急ぎ便」にも対応してもらえる。商品の価値や魅力以外のポイントで離脱してしまう購入者を防ぐ仕組みが整っているのだ。
+
<発達障害者支援センター><br>
 
+
各都道府県に設置されている、発達障害児()への支援を総合的に行う専門的機関。保険、医療、福祉、教育、労働などの関係機関と連携し、発達障害児(者)とその家族からのさまざまな相談に応じ、指導や助言を行う。<br>
■FBAは、効率よくせどりをすすめるために必須サービス
+
<保健所・保健センター><br>
本業で忙しいサラリーマンだからこそ、土日にまとめて仕入れ作業を行い、平日は副業にノータッチという方法を望む人もいるだろう。そんな願望をかなえてくれるこのサービスを活用して、せどり副業を気軽に始めていただきたい。(記事:後藤遼太・記事一覧を見る)
+
地域住民の健康の保持と促進を行う機関である保健所や、保健所の機能をより身近にした機関である保健センターでも、発達に関する相談を受け付けている。乳幼児はもちろん、学童期の子どもの相談も可能。<br>
〔2019年8月4日 財経新聞〕 <br>
+
<教育相談所・教育センター><br>
 +
各自治体に設置されている、教育に関する相談窓口。学習に関すること、不登校、いじめ、心理的な問題などとともに、発達障害の相談にも応じる。多くの機関で電話相談と来所相談の両方を行う。<br>
 +
●医療機関<br>
 +
<かかりつけの小児科>
 +
子どもの成長の過程をよく知っているかかりつけ医は、相談しやすく頼れる存在だ。不安なことがあれば定期健診などを待たずに相談し、適切な相談窓口や専門医を紹介してもらうと良い。<br>
 +
<専門医><br>
 +
発達障害は小児神経科や児童神経科が専門。日本小児神経学会のホームページで小児神経専門医と発達障害診察医師の名簿を公開しているので、近くの施設を探せる。発達障害外来などが置かれている総合病院もある。<br>
 +
'''事前の準備と心構えも忘れずに'''<br>
 +
病院や相談所などでは、まず最初に保護者から子どもの発育歴や家庭での様子、園や学校での様子、不安に感じていることなどを聞かれる。大事なことを伝え忘れないよう、事前にメモを用意したい。<br>
 +
健康保険証や母子健康手帳、健診などの検査結果のほか、専門医を受診する際はかかりつけ医に書いてもらった紹介状があるとスムーズ。子どもの普段の様子が記された園や学校との連絡ノート、育児ノートも役に立つ。<br>
 +
診断基準があるとはいえ、発達障害は特性の現れ方がそれぞれなので、すぐには確定診断が出ない場合も。数ヶ月通い、やっと診断がつくことも珍しくない。「様子見」となったら、家庭で注意して様子を見る点や、再受診のタイミングを確認しておきたい。<br>
 +
'''発達障害の子の就学先は多様'''<br>
 +
一般的な就学先相談の流れとしては以下のようになる。まず、入学の前年になったら市区町村の窓口で就学相談の申し込みをし、説明会に出たり相談員との面談を受けたりする。その後、相談員の作成した資料をもとに就学支援委員会が就学先を検討し、その結果を踏まえて委員会と話し合いをし、最終的な就学通知が届く。<br>
 +
障害のない子と一緒に授業を受けることもできる軽度の障害から、専門的なケアが必要な重度の障害まで、障害の種類や程度は様々。どの子もみんな楽しく学校に通えるよう、多様な学びの場が用意されている。<br>
 +
●主な就学先<br>
 +
<通常学級と通級指導教室><br>
 +
「通級指導教室」=通称「通級」とは、通常学級に在籍しながら、支援学級やほかの施設などに通って障害に応じた特別の授業を受ける制度。普段は地域の学校の通常学級で障害のない子どもたちと一緒に授業を受けながら、週に1~8時間、通級に通う。<br>
 +
<特別支援学級><br>
 +
地域の学校の中に設置された、障害のある子どもたちを集めた学級。障害の種類ごとに分けられた1クラス8人を上限とした少人数の教室で、専門の支援スタッフや教諭が保育を含めた教育を行う。共同学習を行うなど、通常学級の子どもとの交流もある。<br>
 +
<特別支援学校><br>
 +
障害のある子どもたちを対象とした学校で、それぞれの障害の状態に合わせた授業が行われる。少人数の教室で専門性の高い教職員が授業を行うので、重度の障害でも通うことが可能。研修を受けた教員が、常駐の看護師と連携し特定の医療ケアも行ってくれる。<br>
 +
専門的な治療・教育は療育センターで受けられる<br>
 +
発達障害のケア施設の主流となっているのが療育センターだ。ここでは障害のある子どもに対し、それぞれに合った専門的な治療・教育が行われる。施設ごとに治療・教育の方向性やスタイルが異なるので、子どもに合う場所を選びたい。<br>
 +
●受けられる主なサービス<br>
 +
<診察><br>
 +
小児科、児童精神科、耳鼻咽喉科、リハビリテーション科などの外来診察を受けることができる。発達障害のある子どもは音や明るさ、皮膚への刺激に過敏なこともあるが、一般の病院と違ってそれらに対応できる態勢も整っている。診察後には、個別または集団での療育も行われる。<br>
 +
<療育><br>
 +
個別療育では、発語やコミュニケーションの練習をする言語聴覚療法、作業を通して手指や腕などの動きを訓練する作業療法、起き上がる、座る、歩くなどの基本的な動作の発達を促す理学療法などが行われる。集団の場合は、集団ならではの刺激や喜びを通して発達を促すプログラムが用意され、親子遊びなども行われる。<br>
 +
<相談><br>
 +
療育センターの相談窓口では、ソーシャルワーカーに個別でさまざまな相談をすることができる。<br>
 +
子どもに必要な医療や訓練といった療育相談をはじめ、日常における子どもとの関わり方や障害の捉え方、経済的な問題、家族の問題など幅広い相談に応じてくれるので、障害児の保護者の心強い味方となる。<br>
 +
障害児へのサービスは、施設に通って支援を受ける「通所系」、障害児が通う保育所や学校などを訪問して集団生活への適応を支援する「訪問系」、施設に入って支援を受ける「入所系」の3つに大きく分けられる。<br>
 +
利用できるものを市区町村の福祉相談窓口に相談したい。<br>
 +
〔2020年3/12(木) 週刊SPA!<取材・文/日刊SPA!取材班>〕 <br>
  
 
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ページ名[[]]、() <br>
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ページ名[[フラワーデモ]]、(事項百科) <br>
せどり
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'''<声をつないで>長崎でもフラワーデモ 元民放記者の女性、黄色い花を手に被害吐露 国際女性デー'''<br>
せどりを攻略してしっかり儲ける! (2)「どうして副業せどりがおすすめなのか?」
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フラワーデモで性被害への理解を訴える女性=長崎市で2020年3月8日午後0時51分、松村真友撮影 <br>
サラリーマンによる副業が注目されている今、様々な方法で、稼ぎ方を検討している人が増えているだろう。しかし、ただでさえ本業で忙しいサラリーマンが副業の時間も確保するとなるとなかなか厳しいという声も多くあがる。そこで時間を切り売りするタイプの副業ではなく、自らの工夫次第で無限の可能性を得られ、初心者でもハードルが低い副業としてせどりを紹介したい。
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国連が定める「国際女性デー」の8日、花を手に集まり、性暴力に抗議するフラワーデモが長崎市、北九州市など各地で開かれた。<br>
【こちらも】せどりを攻略してしっかり儲ける! (1)「Amazonせどりのススメ」
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全都道府県の一斉開催を予定していたが、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて開催を見送った地域もあった。<br>
 
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東京都に暮らす元民放記者の50代女性は、25年ぶりに訪れた長崎市で、集まった約50人の前で1輪の黄色いガーベラを手に思いを吐露した。<br>
■せどりは伸びしろが十分ある副業!
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「私が声を上げなかったばっかりに、後輩の女性記者たちも被害を受けたのでは。責任を感じて参加を決意しました」<br>
そもそもせどりとは、中古や訳ありの商品などを仕入れて、転売するというビジネスだ。近頃ではブックオフのようなリサイクルショップが実店舗として多く存在し、ネット上にはフリマアプリやAmazon、ヤフオクなどの販売先までそろっているため、参入障壁がほとんどなくなってきている。
+
入社2年目で警察担当だった1993年、取材相手の男性から性暴力に遭った。<br>
時間の切り売りを行うアルバイトのような副業であれば、自らのかけた時間だけお金がもらえるので安心感があるかもしれない。しかし、そのスタイルでは自分の使える時間が稼ぎの上限となってしまうため、将来の成長性も見込めない。
+
取材のため飲食中に意識を失い、女性が目を覚ますと、男性は飲み物に睡眠導入剤を入れたと明かし、被害写真を見せて脅した。<br>
そこで、ちょっとした工夫で稼ぎを増やせたり、ビジネス思考を鍛えられたりする副業をおすすめしたい。そのなかでも物販系であれば、短期間で高収入をあげることも可能なため、初心者にはおすすめできる。
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当時の上司は「これを踏み台に記者として成長しろ」と守ってくれず、社外で心ないうわさも流され、2次被害に苦しんだ。<br>
 
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心身の負担から休職して関西の実家に戻り、95年3月退職した。<br>
■最初は家の不要物から始めよう!
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子供2人を育てながら発達障害児や不登校児の支援活動に打ち込んだ。<br>
副業としてせどりを検討したいと思った人は、まずは家にある未使用の不要物などから始めてみると良い。家にあるものならば、仕入れのコストがかからないため失敗しても負担はない。その品を用いてAmazonの登録や出品手続きなどを行ってしまえば、ノーリスクでせどりを体験することができてしまう。もちろん少ない商品数では稼ぎが少ないかもしれないが、今後の流れをつかむのにはぴったりだろう。
+
2019年、教育現場のセクハラ根絶を訴えようと東京のフラワーデモに参加。<br>
そして本格的に取り組むことを決めてしまえば、土日に実店舗で仕入れ、平日は出品作業とサイクルを決めて動くと良い。徐々に商品数が増え、少しずつ売れ始めるころには、どんな商品のウケが良く売れやすいのかを理解し始めるはずだ。そのマーケット感覚が何より今後の副業ビジネスを行うにあたっての資産になっていくだろう。(記事:後藤遼太・記事一覧を見る)
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女性たちの告白を聞き「自分に非があった」と納得させてきた思いが間違いだと気づいた。<br>
〔2019年7月28日 財経新聞〕 <br>
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同年秋、自らマイクを握り体験を語り始めた頃、取材相手の長崎市幹部から07年に性暴力被害に遭ったと訴えている女性記者がいることなどを知り、長崎行きを決意した。<br>
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8日のデモ後、女性は取材に「語ることが誰かを支えることになると気づき強くなれた。今は語れなくても生きて」と性被害に苦しむ女性に呼びかけた。<br>
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一方、北九州市では約15人がJR小倉駅前で「#WithYou」などと書かれたメッセージを黙って掲げる「サイレントスタンディング」を実施した。<br>
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約50人が集った東京駅前では生中継によるオンラインデモを初開催し、6000人以上が視聴した。<br>
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この日で全国規模の定期開催は区切りとするが、冒頭、呼びかけ人で作家の北原みのりさんは「性暴力は私たちの日常で起きている。今日は区切りだけれど終わりではない。今度は社会が変わる番だ」と力を込めた。<br>
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ツイッター上のデモを企画した地域でも発信が相次いだ。<br>
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デモは19年3月に福岡県などで相次いで4件の性暴力事件に無罪判決が言い渡されたことに抗議するため、翌4月に始まった。<br> 
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〔2020年3/8(日) 毎日新聞【松村真友、安部志帆子、椋田佳代】〕 <br>
  
 
===[[:Category:周辺ニュース|周辺ニュース]]===
 
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せどり
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震災から9年
せどりを攻略してしっかり儲ける! (1)「Amazonせどりのススメ」
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「これ以上わがままは言えない…」震災から9年、被災者向け仮設住宅からの退去期限が3月末に迫る
「せどり」とは、古書店やリサイクルショップ、フリーマーケットなどで掘り出しものを仕入れて、それを転売することだ。このせどりは昔から行われているため、今更と感じる人もいるかもしれないが、現在副業として改めて注目されている。
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避難指示の一部解除、一方で仮設住宅の退去期限迫る
【こちらも】忙しいサラリーマンにも出来る副業は?
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東京電力福島第一原発事故で避難指示を受け、公務員宿舎などの応急仮設住宅に身を寄せた住民の退去期限が3月末に迫っている。今回、期限を迎えるのは、原発事故の際、「避難指示区域」として強制的に避難をさせられた富岡町、浪江町、飯舘村の住民である。
副業として始める場合、工夫さえすればリスクをできる限り抑えることが出来るうえ、手軽にスタートできるのが魅力的だからだろう。その中でも特におすすめな、Amazonせどりを紹介したい。
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■どうしてAmazonせどりがおすすめなのか?
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「退去しないと裁判」恐れ…被災者の生の言葉
Amazonせどりは、せどり初心者が不安になりやすい問題点をしっかり解決できる仕組みが整っている。例えば、モノ売り系の仕事が初めての人は、在庫を抱えてしまうリスクを恐れるだろう。それをある程度解決できるのが、Amazonのランキングを活用する方法だ。
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Amazonランキングの高い商品であれば、非常に回転率が高いものだといえるため、工夫次第で在庫を抱えるリスクを抑えることが出来る。フリマアプリや実店舗で商品を見ているだけでは手に入れられない参考情報があるため、活用しない手はないだろう。
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次に、商品発送の手間が問題になる。本業があるためスキマ時間を使って副業を行う必要があるが、発送や顧客対応を一つずつ手作業で行っていれば、必ず頭打ちがきてしまう。それを解決できるのが、AmazonのFBAという仕組みだ。
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これは、商品をAmazonの倉庫へ納品すれば、発送作業を代行してくれるというというサービスだ。配送ミスなどが発生してしまった時のクレーム対応なども一貫して行ってくれるので、もしもの時も安心できる点は、副業初心者にも心強いだろう。
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■導入も簡単!手間のかからない点が、Amazonせどりの良さ
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富岡、浪江、飯舘の3町村の住民は原発事故の際、福島県内外に避難することを強いられ、そのうち応急仮設住宅に住むことになった人たちが今回の退去期限の対象となる。
初回の登録から出品の手続きまでオンラインで完結できるため、導入時の手間があまりかからないのも良い点。Amazonの知名度はバツグンのため、集客力も十分に見込める。
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つまり、被災者たちは強制的に避難をさせられて住んだことのない土地に移り住み、なんとか慣れて生活を再建したところで、今回、そのようやく慣れた家から出ていかなくてはいけなくなるのである。
せどり自体はこれまでも何度も話題となったことがあるため、ライバルが多いことは当然デメリットではあるのだが、見方を変えれば、それだけ手法がしっかり確立しているとも言える。仕入れについても多くのツールがあるため、近くの古書店やリサイクルショップで行うことが出来、オンラインショップを活用した方法もある。
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被災者が住む応急仮設住宅の中には公務員宿舎が仮設住宅扱いで被災者に提供された場所もある。東京都内では、江東区東雲にある公務員宿舎が被災者に提供され、そこに避難をしていた被災者も3月末に退去期限を迎える。
仕入れから販売まで気軽に出来る仕組みが整ったAmazonのせどりをまずは体験して、物品販売系の副業を学んでみるのはいかがだろうか。(記事:後藤遼太・記事一覧を見る)
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東雲住宅は都内では最大の応急仮設住宅で、36階建て、総世帯数900戸のうち、18階以上が応急仮設住宅として提供された。元々は被災者約400世帯が住んでいたが、まずは自主避難者が退去対象となり、自ら退去した世帯もあり、現在は、だいたい半分の約200世帯が退去期限対象となっている。
〔2019年7月28日 財経新聞〕 <br>
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===[[:Category:周辺ニュース|周辺ニュース]]===
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一方、富岡町、浪江町、飯舘村では徐々に避難指示が解除されてきている。そして、その避難指示の解除に歩調を合わせるかのように、仮設住宅からの退去期限が設定されてきた。
ページ名[[]]、() <br>
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しかし、被災者は「『戻れるようになったのだから出て行ってください』と言われても生活の基盤は既に東京にあり、元の場所に戻っても、仕事など、生活のメドは全く立たない」という。
副業
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「戻れるのだから出て行け」と言われている気がします
旅好きな人におすすめの副業
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浪江町から避難してきた斉藤達也さん(24・仮名)も、そんな一人。
趣味に旅を挙げる人は多いのではないだろうか。中には、旅そのものが好きというより、リゾート地が好きでよく旅をする人や、外国の美術館巡りが好きで、必然的によく旅をするという人も多いかもしれない。いずれにしても、旅の経験は副業でも活かすことができる。今回は、旅好きの人におすすめの副業を紹介する。
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斉藤さんは中学生の時に、被災した。
  
●ライティングの仕事
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「正直、浪江は『子供の時の思い出の町』という感じで、今はもう東京での生活が当たり前になっています。浪江には戻れるけど、戻っても仕事もないだろうし、生活はしにくくて、先が全く見えないんです。東京の方が、いろいろ可能性もあるような気がするし」
旅好きの人が、旅に関連した副業をしようと考えた時に、はじめに思いつくものがライティングといっても過言ではないだろう。実際に旅をしたからこそ書くことができる記事の作成は、クラウドソーシングなどでは頻繁に募集されている。
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被災した当初、斉藤さんは親とは離れ、兄弟とともに子供たちだけを集めた専用の施設に入れられた。その後、東雲の公務員宿舎を仮設住宅として提供され、親兄弟と一緒に住むことが出来るようになった。そして都立高校に進学。さらに専門学校に進学し、卒業後は派遣社員、アルバイトなどをしながら生活をしている。
特に海外旅行は、やはり国内とは色々と異なる点が多いため、経験者が書いた記事は需要が高い。日本ではあまり周知されていない情報などは、実際にそこの国へ行ったことがある人が書くと一層説得力も生まれるため、旅の経験は活かされるのである。
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「私はまだ東京になじめたから良かったんです。でも、弟はこっちで『福島出身の被災者』ということで『いじめ』にあったりもして不登校になってしまったんです。父も都内で仕事をしたんですが、元々が自営だったこともあり、使われる立場で、しかも割に合わない仕事だったので、かなり苦労していたようです。母は、弟のこともあり、東京は早く離れたいと言ってましたね」
  
●旅行モニター
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今回の退去期限については「『避難指示』が出たから避難しろ。『避難指示解除』で戻れるようになったのだから仮設住宅からは出ていけ、と言われているような気がしますよね」「父の仕事や弟のこともあり、両親と弟は一旦浪江に戻りました。でも、私は浪江に戻っても何もできない気がするので、東京に残ったんです」
旅行モニターという副業も存在する。多くは旅行会社や航空会社が募集しているものであり、その旅行に応募し、当選したら旅行できるというものである。
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「これ以上わがままは言えない」
しかし、ただ旅行を楽しむわけではない。モニターとしていくため、その後の報告や感想などをきちんと伝えられる能力が必要である。また倍率が非常に高いのも、旅行モニターの特徴である。
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迫る退去期限、今後どうするのかを聞くと、「とりあえず荷物の整理をして運んだりはしているんですけど…。どうしましょう?どこかシェアハウスとかを探すしかないのかな?もしかしたら当面はネカフェで寝泊まりすることになるのかもしれません」
募集もあまり多くないうえに、報酬はあまり期待できない。お金を稼ぐ副業としては厳しいだろうが、旅を楽しむことが目的、という人には良いかもしれない。
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●旅行ガイドブックの出版社でアルバイト
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被災者の住処を奪うことでネットカフェ等で寝泊まりするような人を生み出すことになるかもしれないことが窺われる。
旅行ガイドブックを作成している出版社でアルバイトをするのも良いだろう。業務内容は、雑誌の編集はもちろん、取材などもあり、多岐にわたる。
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斉藤さんによると、被災者は「退去しないと裁判を起こされるのではないか」と恐れているという。
しかし多くの出版社は土日が休みであり、平日の数時間だけ勤務という働き方が難しい。本業では土日が休みで日中働いているという人には、あまり現実的ではないかもしれないが、探してみればそのような働き方ができる企業もあるため、一度調べてみるのもいいかもしれない。
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自主避難をしてきた被災者が2年前に退去期限を迎え、その後も残り続けた人たちに対して住宅の提供元となっている福島県の議会が、2019年11月、裁判を提訴することを可決した。次は自分たちなのではないかと言うのである。
  
●旅に関連した副業の注意点
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被災者の気持ちを斉藤さんは「すごく多くの人に助けられて、すごく迷惑をかけているという気持ちがあるんです。だから、これ以上わがままは言えない」と表現する。
旅に関する副業を幾つか紹介してきたが、基本的に、いずれも人気が高く、あまり多くの報酬も期待できない。ライティングの仕事にしても旅に関する記事は比較的低価格で取引されていることが多いようである。しかし、好きなことを副業にするということは、やはり楽しいものである。そのことを踏まえたうえで、ぜひ、趣味の旅を副業にしてほしい。(記事:IKO・記事一覧を見る)
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「でも、実際に出ていくことになったらどうすればいいのか…」
〔2019年8月9日 財経新聞〕 <br>
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斉藤さんたちの住む東雲の国家公務員住宅は、被災者が退去した後、国家公務員であるキャリア官僚の住居になるのではないかと見られている。
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(執筆:フジテレビ情報制作局 森本太郎)
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〔2020年3/11(水) FNN.jpプライムオンライン〕 <br>
  
 
===[[:Category:周辺ニュース|周辺ニュース]]===
 
===[[:Category:周辺ニュース|周辺ニュース]]===
ページ名[[]]、() <br>
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ページ名[[スクールセクハラ]]、千葉県(千葉県教育委員会) <br>
発展途上国の教育問題
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'''「教え子の体触る」「現金着服」教諭ら免職 体罰・暴言は減給 千葉県教委処分、本年度30件到達'''<br>
識字率からみる教育水準 発展途上国の教育問題、原因は戦争や貧困
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千葉県教委は11日、部活動の教え子を呼び出して体を触るマッサージを繰り返したとして県北西部の県立高校の男性教諭(54)を懲戒免職とし、保護者から預かった現金を着服したとして別の県立高校の男性事務職員(29)も懲戒免職にした。<br>
記事提供元:エコノミックニュース
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併せて、体罰や暴言を続けたとして柏市立小学校の女性教諭(60)を減給10分の1(6カ月)。<br>
識字率が100%という国もあるが、世界の成人の6人に1人は読み書きができない。アフガニスタンや南スーダンの識字率は30%以下である。戦争や貧困などによって低下する傾向にあり、識字率の低い国では親が文字を読めないことで起こる子どもの事故などもある。
+
ひわいな落書きをした疑いで逮捕された船橋市立中学校の男性教諭(47)は減給10分の1(3カ月)となり、依願退職した。<br>
日本の識字率は99.8%と言われる。100%には至っていないが、0.2%は知的障害や言語障害をもつ場合であるという。識字率がほぼ100%になるということには、義務教育を実際に受けられる割合の高さだけでない理由がある。社会的差別や貧困問題が識字率に反映されるほど深刻な状況ではないということを表している。
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監督責任の校長らも含め、この4件で計7人を懲戒処分した。<br>
世界の成人の6人に1人は読み書きができない。識字率は15歳以上の人口に対して「日常生活で必要な文章を理解して読み書きできる」かどうかをもとに算出する。ノルウェーやフィンランドなど識字率100%という国がある一方で、アフガニスタンや南スーダンなどの識字率は30%以下なのである。言いかえると、人口の70%が「非識字者」であり、読み書きや計算といったことに対して日常に支障が出るということだ。
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県教委の吉野美砂子教育次長らが県庁で記者会見し陳謝。<br>
これらの国のほとんどは、戦争や貧困問題が課題とされ、性別による社会的差別が強く根付いている。識字率は戦争、貧困、差別によって低下する傾向がある数値である。戦争や紛争が続けば文字を学ぶための施設が破壊されるだけでなく、その日を生きることだけで精一杯の状態になる。貧困の状態にあっても同様で、その日のために働くことが優先される。宗教的な事情などで女性が勉強することをネガティブに考える場合もある。
+
再発防止を図るとしたが、これで本年度の教職員の懲戒処分は30件(うち監督責任9件)に達した。<br>
識字率の問題には、少数民族の問題も含まれる。少数民族の言葉を話せる教師がいないなど、非識字者に対して公用語を教えるための環境が整っていないということがあるのだ。また、学校などの教育施設があったとしても立地による交通手段の問題でそこに通うことができないということもあるという。
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昨年度の20件(監督責任4件)を大きく上回る。<br>
母親の識字率が高くなると5歳未満の子どもの死亡率が低下するというデータもあり、識字率の問題というのは連鎖するものでもある。識字率を語るときに頻出するもののなかには、母親が薬の説明を読むことができず子どもに誤った服用をさせてしまうという例がある。悲惨なエピソードのひとつであるが、文字を読むことができなければ確実に起こり得る。
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県教委によると、免職の男性教諭は昨年3~8月、運動部活の女子生徒1人に対し、車の中や遠征宿泊先でマッサージと称して体を触らせたり、相手の体を触った。<br>
識字率をめぐる問題は根深く、教育水準や教育に対する意識が変わらない限りは負の連鎖を生む。識字率の低い地域に学校をつくったり教育者を派遣したりするだけでは解決できないことも多く、長期的かつ広い視野でとらえる必要のある問題である。(編集担当:久保田雄城)
+
セクハラ行為を調べる校内アンケートで発覚。<br>
〔2019年5月19日 財経新聞〕 <br>
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教諭はわいせつ目的を否定しているが、県教委は免職に相当する不適切行為と判断した。<br>
 +
教諭の氏名は明らかにしていない。<br>
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着服で免職は、県立船橋啓明高校(船橋市)の白鳥翔太主事で、昨年6月~今年2月に約22万円を金庫から抜き取り、パチンコなどに使ったという。<br>
 +
監督責任で男性校長(60)が減給10分の1(1カ月)、調査を怠った男性事務長(52)は減給10分の1(3カ月)。<br>
 +
体罰で減給の女性教諭は昨年4月~今年1月、担任する3年生の男女児童12人に対し、授業中の態度を理由に足を蹴ったり、肘をたたいた。<br>
 +
うち男子児童1人は暴言も受けて昨年11月から不登校になったという。<br>
 +
〔2020年3/12() 千葉日報オンライン〕 <br>
  
 
===[[:Category:周辺ニュース|周辺ニュース]]===
 
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ページ名[[]]、() <br>
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ページ名[[ギフテッド]]、(事項百科) <br>
CSR活動
+
'''のんが“ギフテッド”の少年に密着「普通にはないものを持っている」'''<br>
「木育」から「水育」まで、「自然から学ぶ」系の企業CSR活動
+
ナビゲーターののんがギフテッドの素顔に迫る <br>
記事提供元:エコノミックニュース
+
のんがナビゲーターを務める「素顔のギフテッド」(夜10:00-10:50、NHK Eテレ)が3月12日()に放送される。<br>
アキュラホームの拠点近隣にある小学校や中学校を対象に、間伐材を加工して製作した小学校学習机の天板を寄贈
+
'''11歳にして高度な計算も!ギフテッドの少年にのんが密着'''<br>
「自然は常に教育よりも一層大きな力を持っていた」
+
同番組は、生まれながらにさまざまな才能を与えられた“ギフテッド”を紹介し、その素顔に迫る。<br>
これは、フランスの著名な哲学者、ヴォルテールが残した言葉だ。日本だけでなく、世界中の先進国で今、少子高齢化が加速している中、この言葉はより深いメッセージとなって響いてくる。
+
アインシュタインやザッカーバーグなど、生まれながらに特別な才能を持ち、数学が得意な人もいれば、言語の才を持った人、芸術の感性が飛び抜けた人などがおり、日本でも250万人程度いると言われているギフテッドだが、「周囲から浮いてしまう」「不登校になった」など生きづらさを抱えているという。<br>
文部科学省の中央教育審議会が報告した「少子化と教育について」によると、少子化の進行は、労働力人口の減少や経済成長の停滞、社会の活力の減退などにつながるだけでなく、子ども同士が影響しあって成長する機会が減少したり、過保護や過干渉を招きやすくなるなど、教育面でも様々な悪い影響を及ぼす可能性があるという。
+
そんなギフテッドの11歳の少年にのんが密着し、魅力的な素顔をひもといていく。<br>
そんな中、自然と触れ合う機会を子どもたちに提供する企業CSR活動が増えている。
+
のんは「才能があるっていうことは、普通にはないものを持っているっていうこと。大変で辛いときがあるかもしれないけれど、前に進んでみてください。<br>
例えば、木造住宅メーカーのアキュラホームが2010年から毎年実施している「木望(きぼう)の未来プロジェクト」などがある。これは、次代を担う子どもたちに「森のすごさ」「木の素晴らしさ」「物づくりの楽しさ」の理解を深めてもらうことを目的として、アキュラホームの拠点近隣にある小学校や中学校を対象に、間伐材を加工して製作した小学校学習机の天板を寄贈、同社の大工が古い天板と交換するという活動だ。9年間で累計13,391枚もの天板を寄贈している。
+
抱えている悩みや苦しみも、生きていく中で明るく消化されていくと思います!」と語った。<br>
また、同社では多くの小学校で木育授業「ふれあい授業」を行い、講演やカンナがけ体験などを通じて森林の大切さなどを学び、木材に直接触れることで木の温もりを知る機会を提供している。
+
〔2020年3/12() ザテレビジョン〕 <br>
さらに、アキュラホームでは林野庁の依頼を受けて、今年5月に東京都立日比谷公園で開催された「森と花の祭典 みどりとふれあうフェスティバル」(みどりの感謝祭運営委員会主催)において、同社が間伐材の利用促進として製品化した「木のストロー」の製作体験イベントも実施。子供たちが楽しみながら、木にふれあう様子が見られた。
+
大手菓子製造業者の森永製菓も2007年から同社所有地の「伊賀・エンゼルの森」で、子どもたちが自然とふれあいながら野外炊事に挑戦するという活動のほか、未就学児向けには親子でどろんこになりながら森を探検する「森のようちえん」や、姫路市の無人島「松島」で電気も水道もない生活を体験する「無人島探検隊」などの活動も行っている。
+
飲食メーカーのサントリーは、環境省と文部科学省の後援のもと、子どもたちが水の大切さや水を育む自然や森の大切さ、未来に引き継ぐために自分たちに何ができるかを一緒に考える独自のプログラム「水育(みずいく)」を展開。「森と水の学校」と「出張授業」の2つを中心に活動している。
+
さらに、セキスイハイム工業・中部事業所では、地元の豊橋市の子ども会と連携して、絶滅危惧種のアカウミガメが産卵に上陸することで知られる表浜海岸にNPOの指導の下で、竹で堆砂垣(砂浜の飛砂を防止するための垣根をつくるなどの「こども自然塾」活動に取り組んでいる。
+
これらの活動のほとんどは、環境に対する子どもたちの理解を深め、現在の状況に問題意識を持ってもらうことを主な目的として掲げているが、それだけにとどまらず、木や森、四季折々の自然の美しさや厳しさとふれあうことで、子どもたちが学びとることも大きいのではないだろうか。少子化に加え、社会のデジタル化が進み、今後ますます人間同士のかかわりが希薄になってくると思われる中、こうした活動が社会に及ぼす意味は大きい。(編集担当:今井慎太郎)
+
〔2019年6月9日 財経新聞〕 <br>
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===[[:Category:周辺ニュース|周辺ニュース]]===
 
===[[:Category:周辺ニュース|周辺ニュース]]===
ページ名[[]]、() <br>
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ページ名[[浜松トランスジェンダー研究会]]、静岡県浜松市(校則のニュース) <br>
英語学習の実態と意欲
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'''浜松市の「ブラック校則」がバズった舞台裏''' <br>
日本人の英語学習意欲 「英語が苦手」7割 「学習中」2割
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「下着の色は白限定」「ポニーテール禁止」のようにあまりにも厳しく、不合理な「ブラック校則」。<br>
記事提供元:エコノミックニュース
+
昨年末から年明けにかけて、浜松市の「ブラック校則」とそれを見直す動きが話題となった。<br>
国際ビジネスコミュニケーション協会が「英語学習の実態と意欲」について調査。「英語が好き」は54%、「英語が苦手」69%。学習中の者は19%。学習時間/週は半数が2時間未満。50代が最も長い。
+
その背景には、市議会議員と市民団体が地道な調査を行って、浜松市と教育委員会を動かしていたことがある。<br>
インターネットが世界に普及し始めたのは既に四半世紀以上前のことである。グローバル化という用語は流行語になりインターネットで実際に生の英語のやり取りを日本人も体験できるようになった。
+
PublicLabの小田編集長が、浜松市の鈴木恵議員にインタビューした。(JBpress)<br>
英語はグローバル言語であるから世界各国は1990年代から英語教育に力を入れ、今やビジネスパーソンの間では英語によるコミュニケーションは当たり前になった。そんな中、日本人は英語が不得手な人々として有名になっているのが現状だ。日本政府もようやく小学校からの英語教育やヒヤリング・スピーキングにウエイトを置いた英語教育に力を入れ始めたばかりだ。
+
※本記事はPublicLab(パブラボ)に掲載された「多様性こそ子供たちの財産。「ブラック校則」という見えない鎖を解き放つ」を再構成したものです。<br>
国際ビジネスコミュニケーション協会が6月に全国の20代~50代のビジネスパーソン男女500名を対象に行った「英語学習の実態と意欲」に関する調査の結果を23日に公表している。レポートによれば日本人の英語に対するイメージは「好き」が17.6%、「どちらかといえば好き」が36.0%で両者を合わせると半数を超える53.6%が好意的だ。しかしまた「嫌い」も21.4%おり、ビジネスパーソンの5人に1人も英語嫌いがいることになる。
+
(聞き手・文=PublicLab編集長 小田理恵子)<br>
「英語が好き」の割合は半数を超えているが、「英語は得意か」との質問に対しては、「得意」が8.0%、「どちらかといえば」23.0%で「得意」と思っている者割合は31%に過ぎない。一方、「苦手」と答えた者は39.4%と4割も存在し、「どちらかといえば苦手」の29.6%と合わせると69.0%、7割の者が「苦手」と答えている。
+
――鈴木さんが、ブラック校則について取り組み始めた経緯を教えてください。<br>
「現在、英語の学習をしているか」との問いには、「している」はわずか19.2%と2割に満たず、「していない」が8割となっている。一週間の英語学習時間を聞くと、「1時間未満」が29.2%と最多で、「1~2時間」が21.9%、「2~3時間」が18.7%で3時間未満の者が69.8%と7割を占める。逆にみると48.9%と半数近くは2時間以上の学習をしていることになる。
+
2019年8月に、トランスジェンダーの中学生が私のもとに相談に来たのがきっかけです。<br>
2時間以上の学習者の割合を世代別にみると、「20代」が43.8%、「30代」が55.2%、「40代」が31.8%、「50代」が76.9%となっている。40代でもっとも低く、50代で最も多いという結果は仕事上の時間の都合、余裕によるのかも知れない。
+
浜松トランスジェンダー研究会(以下:TG研究会)に同伴されて来たのは、身体的性別は女性ですが性自認は男性という生徒でした。<br>
「道で困っている外国人がいたら英語で話しかけるか」という問いに対しては、「話しかけない」が50.2%と半数を超えている。来年のオリンピックを控え多少心配だ。(編集担当:久保田雄城)
+
彼の話によると、入学当初から、セーラー服は着たくない、学ランを着て登校したいと訴えていたのですが、学校からの許可が出なかったそうです。<br>
〔2019年7月30日 財経新聞〕 <br>
+
生徒指導からは制服で登校するルールだが、「皆に見つからないように体操服を着て早めに登校すれば良い」と指導されたそうです。<br>
 +
でも友達と一緒に登校したいから、嫌々セーラー服で登校していたそうです。<br>
 +
――体操服を着て早朝に一人で通えと言うのはずいぶん乱暴ですね。<br>
 +
TG研究会と一緒に来た当初、彼はずっとうつむいて声も小さくて。<br>
 +
セーラー服は着たくない、学ランでないと学校に行きたくない。<br>
 +
もう不登校になるしか・・・と追い詰められていましたね。<br>
 +
我々が話を聴くうちにだんだん顔を上げて話をしてくれるようになったので、やっと話を聴いてくれる大人に会えたという想いだったのだろうなと感じました。<br>
 +
――学校に理解がなかったのは残念な話ですね。<br>
 +
ここ数年で、LGBTに関する認知と理解は上がってきたと思っていたのですが。<br>
 +
その中学校では、その年の夏休みにTG研究会がLGBTについての講座を開催していたのです。それでも理解がなかったということですね。<br>
 +
私は以前よりトランスジェンダーの方と付き合いがありまして、そうした方々の悩みや置かれている環境はずっと気にかけていたんです。<br>
 +
そんな折、文部科学省から指針が出たので、それを受けてすぐに性的マイノリティに関する議会質問を行いました。それが2015年のことです。<br>
 +
当時の(浜松市)教育長からは「個別の配慮をするよう各学校に伝える」「教職員が性的マイノリティーについての理解を深めていくよう努める」と答弁があったのですが、それから4年経っても現場では合理的配慮がなされていなかったということですね。<br>
 +
――この生徒の抱える問題からブラック校則にはどう繋がっていったのですか? <br>
 +
この話を聞いて「きっとほかにもまだ同じような子がいるに違いない」と考えまして、まず「なぜ男子は学ランで女子はセーラー服なのか?」を調べてみることにしたのです。<br>
 +
TG研究会と一緒に、浜松市内の公立中学校48校の校則を調べ始めました。<br>
 +
最初は保護者に聞いたり、SNSで情報を募ったりして、校則が記載されているものの写真を送ってもらいました。<br>
 +
これで23校ほど集まりました。<br>
 +
ただ、このまま進めても全校網羅するのは難しいと判断し、11月初旬に情報公開請求を出して全48校分の校則を集めました。<br>
 +
――校則って「校則」という冊子があるわけではないですよね。どういう形でどこに掲載されているのですか?<br> 
 +
各校バラバラです。何らかの文章として記載はされています。<br>
 +
でも媒体はさまざまですし、名称も「校則」と書いてあったのは1校で、あとは「生徒の心得」とか「〇〇中学校の一日」とか。<br>
 +
――それが「校則」だと認識していない場合すらありそうですね。<br>
 +
製本されたものが配布される学校もあれば、入学時に手引としてプリント1枚が渡される学校もあります。<br>
 +
それだと保護者が気づかず捨てちゃう場合もありますし、おっしゃるように、これが「校則」だと保護者や生徒が認識しているかどうかも不明です。<br>
 +
そうやって集めた校則を調べてみました。<br>
 +
最初は男子と女子の服装や髪型の違いなどを調べていたのですが、続々と「変な校則」が見つかりました。<br>
 +
例えば「うちわ・扇子不可」「マフラーは不可」。<br>
 +
暑さ寒さを我慢せよということなのでしょうか。<br>
 +
それから10校では「下着の色は白」と決まっていました。<br>
 +
下着の色をチェックするのは人権侵害ですよ。<br>
 +
――白い下着って、制服だとかえって透けますよね。<br>
 +
浜松市では48校中46校が登下校は制服でも、学校に到着したら即座に校内服(体操服)に着替えるという決まりがあります。<br>
 +
夏の校内服は白いジャージだから透けないように下着は白という理屈だと思われます。<br>
 +
しかし、終日体操服で過ごさねばならないので、体育の授業があっても着替えられず汗臭いまま一日過ごさなければならないこともあります。<br>
 +
だから制汗剤の使用について「制汗剤は無臭のものに限る」という校則がある学校もあるくらいなんです。<br>
 +
――つまり登下校だけ制服なんですよね。なぜ制服で授業受けてはならないのか理解できません。<br>
 +
「登校したら速やかに着替えること」と校則に書いてあります。<br>
 +
ちなみに上着の裾はジャージの中に入れるようにとも書いてあります。<br>
 +
――多感な時期に、上着の裾をズボンに入れた格好をさせられるとは・・・辛いなあ。<br>
 +
おしゃれとは無縁ですね。髪の毛は耳より上で縛ってはいけないのでポニーテールもダメです。<br>
 +
このように校則の中に、合理性に欠けていたり今の時代に合っていなかったりする校則が多く見つかりました。<br>
 +
いま公立の中学校には外国ルーツの生徒もたくさん入学してきますし、なにより生徒それぞれの個性や多様性を大事にしてもらいたいと思っています。<br>
 +
そうした中で、学校が下着の色や髪型まで指定するのは、生徒たちに無言の同質化・同調圧力をかけることにほかなりません。<br>
 +
そこで調査結果をもとに、12月の浜松市議会一般質問で、市に対して多様性の尊重という観点から校則に関する考え方を質しました。<br>
 +
教育長の答弁は、「グローバル化が進む社会の中においては、学校生活に必要な一定のルールやマナーは保持しつつ、多様な価値観を尊重する社会の変化に対応するように、常に見直され、更新されていくべきものである」<br>
 +
「生徒指導主事・主任に対し、多様な価値観を尊重する視点を持てるように研修を行った上で、校則についてより積極的に見直していくことを促していく」というものでした。<br>
 +
また市長からは「自主性や自発性を尊重することは重要である」という答弁を受けました。<br>
 +
――ほぼ満点回答だったわけですか?<br> 
 +
議会質問が12月10日だったのですが、教育委員会はすぐ動いてくれました。<br>
 +
全小中学校に校則を時代に合わせて見直す旨の通知を出し、12月24日には生徒指導の先生向けの研修会を実施し、そこで下着や靴下の色指定などの校則の見直しを促しています。<br>
 +
しかし校則の見直しは各学校長が決めることなので、どこまで改善されるかはわかりません。<br>
 +
本当は「生徒自らが考えたり話し合ったりする機会の提供」まで踏み込みたかったのですが、そこまではできませんでした。<br>
 +
教育委員会は市の組織中でも変えるのが難しい「聖域」ですよね。<br>
 +
そこをここまで動かせたのは、「当事者の声」と「全中学校の校則の分析データ」という両者をしっかり揃えたからだと思いました。<br>
 +
まさにEBPM(Evidence-based Policy Making、エビデンスに基づく政策立案)で教育委員会を動かした好事例です。<br>
 +
実はそれだけではないのです。それと同時にメディア対応も行いました。<br>
 +
議会質問は午前中だったのですが、同じ日の午後にTG研究会とともに記者会見を行い、校則の調査結果を公表しました。<br>
 +
地元紙2誌、全国紙3誌、テレビ局2社が参加し、それが各社から「浜松市のブラック校則」といった形で報道されたのです。<br>
 +
週刊文春デジタルに掲載された記事は2日間でコメントが4000に上るなど、社会の問題意識として広がりました。<br>
 +
その後もテレビ、新聞などの取材が続きました。<br>
 +
――私もこれらの記事がSNSでシェアされて何度も目にしました。<br>
 +
全国で「浜松市のブラック校則」がバズっていました。<br>
 +
それだけ世論の後押しがあれば市も動かざるを得ないですね。<br>
 +
そこは戦略的に進めました。メディア対応に関してはTG研究会に前面に出ていただき、議員である私は極力表に出ないようにしました。<br>
 +
議員はとかく自分が目立ちたがる傾向がありますが、メディアはそれを嫌いますからね(笑)。<br>
 +
当事者、団体、事実とメディア、うまく絡めて進めていく必要があると考えました。<br>
 +
――そこまで考えて進めていたとは驚きました。議会質問から3か月ですが何か変化はありましたか? 
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教育委員会からの指導はすぐに実現しましたが、先ほど申しましたように、校則は各校長の判断なので、そこをどう動かすかですね。<br>
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教育委員会の指導を受けて「靴の色は白」という指定を「何色でもよい」とすぐに変えた学校もあります。<br>
 +
それもどうかと思うのですが・・・。<br
 +
というのも校則については「どのような手順でどう修正・加筆していくのか、どこにも書いてない」のです。今後の課題です。<br>
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現在のところ、目に見える成果としては、新聞の切り抜きをもって三者面談に臨んだ保護者がいたり、自分ごととして新聞を初めてちゃんと読んだという生徒がいたりというところです。<br>
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今回の件を通して学校や社会との関わり方について考えてくれる、保護者や生徒が増えてきたのがうれしいことです。<br>
 +
校則に関する法的な根拠についても調べました。年明けに弁護士会に相談して、「校則はルールというより目標のようなもの。<br>
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守らないと学校に入れない、授業を受けさせないといったことがあれば「教育の義務」を果たしてない、つまり違法であると言える。<br>
 +
また指導であれば、教育の効果や合理性を明らかにしなければならない」という見解をいただきました。<br>
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教育は子供の権利であり、校則を盾にそれを阻害するようなことはあってはならないということです。<br>
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今後この解釈を前提に、何かあれば弁護士会の「子どもの権利委員会」への訴えなど進めていきます。<br>
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――今後浜松市の校則は変わっていくのでしょうか?<br> 
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校則を変えるとなると冊子等の差し替えなどもあるので、新学期の4月に刷新される可能性があります。<br>
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今はそこを注視しています。4月に調査します。<br>
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制服に関して、今の制服を丸ごと変えるのはとてもエネルギーが必要です。<br>
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ですから浜松市の「標準服」を提案しています。<br>
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「標準服」とは、シャツ、ジャケット、ベスト、スカート、ズボン、リボン、ネクタイなどの「基準服のパーツ」があって、その中から、好みや、暑さ寒さの感覚に応じて、組み合わせを子ども自身が選択できるものです。<br>
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ポイントは、男子は「この形」、女子は「この形」と2つにキッチリと分けないこと、特にジェンダーに違和感を持つ子どもたちや、暑がり寒がりの子どもたちにも対応できることです。<br>
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浜松の中学生は、既存の制服を着てもいいし、先に説明した市の標準服を着てもいいという選択型になったらいいなと提案しています。<br>
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これは北九州市の事例を参考にしました。<br>
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――お話を聴いていると、鈴木さんが真に願っているのは「子供たちが多様性・個性を持ったまま成長してほしい」ということなんだな、と伝わってきました。<br>
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昭和の時代は働き手に同質化が求められたかもしれませんが、これからは多様性・個性の時代です。<br>
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同質化した人材は不要となり、AIやロボットに置き換わっていきます。<br>
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しかし今の中学校は、同調圧力が強い場所です。他の生徒と違うことがいじめや不登校の原因となることもあります。<br>
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今の子どもたちが未来をたくましく生きていくためにも、理不尽な校則によって見えない鎖で自分たちを縛ることがないよう、私たちが手を差し伸べていくことが大事だと思っています。
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〔2020年3/13() JBpress PublicLab編集部〕 <br>
  
 
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ページ名[[]]、() <br>
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ページ名[[守口市立小学6年生いじめ不登校]]、大阪府守口市(いじめのニュース) <br>
ロボ団
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'''小6男児、同級生に10万円渡す 大阪・守口、不登校に'''<br>
「好き」を核にした学習が、世界で勝負できる人材を生む【ロボ団の法則 子どものチャレンジを引き出すプログラミング教室の仕掛け】
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大阪府守口市の小学6年の男児が同級生7人から現金を要求され、計10万円以上を渡していたことが13日、市教育委員会への取材で分かった。<br>
記事提供元:biblion
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男児は昨年10月から不登校になっており、市教委はいじめ防止対策推進法で規定する「重大事態」に当たるとして、近く第三者委員会を設置する。<br>
【第1回】本連載は、ロボットプログラミング教室「ロボ団」を運営している重見彰則さんによる書籍『ロボ団の法則 子どものチャレンジを引き出すプログラミング教室の仕掛け』から、課題発見力と創造力、そして課題を解決するソリューションを生み出す力を培うロボ団のメソッドをお伝えします。
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市教委によると、男児は昨年5~7月の放課後や夏休みに同級生7人から「金ちょうだい」などと言われ、自宅から現金を持ち出して公園や商業施設で1回当たり500~1万円を渡した。<br>
本連載は、書籍『ロボ団の法則 子どものチャレンジを引き出すプログラミング教室の仕掛け』(重見彰則著、2019年6月発行)を、許可を得て編集部にて再編集し掲載しています。
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2~3回受け取った同級生もおり、総額は計10万7500円に上る。<br>
ロボットプログラミング教室「ロボ団」とは
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〔2020年3/13(金) 共同通信〕 <br>
小学生を中心としたロボット制作とプログラミング教室です。日本全国50教室以上、海外でも展開中!体験会・ご見学は随時受付中!
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教育機関は30年前から変わっていない
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「習い事をさせるのはなんのためですか?」
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私は、保護者の方をお招きした説明会で必ずこの質問を投げかけます。
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そうすると、保護者の方はピアノや水泳、野球、習字など30年前のご自身の習い事を思い出します。実は、それらの習い事は今でも人気上位の習い事です。
+
では、少し視点を変えて、社会に目を移してみましょう。そこにあるものは30年前と同じでしょうか?
+
30年前はスマートフォンどころか携帯電話も普及していませんでした。もちろん、インターネットやSNSもまだほとんど使われていません。社会は大きく変化していきました。
+
しかし、習い事も学校も、30年前からほとんど変わっていないのです。習い事や学校などの教育機関と社会のギャップは、どんどん広がっています。果たして、それで大丈夫なのでしょうか?ロボ団は、「好きを学びに、社会とつながる」をミッションとして、「ロボットを動かしたい」という子どもの意欲をプログラミングへの関心につなげています。
+
独自のカリキュラムと専用アプリで、プログラミングやプレゼンテーションを実践し、STEM教育(Science科学・Technology技術・Engineering工学・Mathematics数学)の基礎を学びます。その中で、論理的思考力や問題解決力・協調性・やり切る力などを身につけていくことができるのがロボ団の教室です。
+
プログラミングは、今の社会のあらゆるものの基盤となっています。
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しかし、日本においては、プログラムされたものを使う側にはなっていても、仕組みを知らない人が圧倒的多数。そうした社会の中で、〝生み出せる側〟にまわることができれば、子どもの選択肢は確実に広がります。つまり、プログラミングについての学びは有効なキャリアパスだといえるのです。
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好きなことは夢中になって頑張れる
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正直に告白します。私は学生時代、勉強が好きではありませんでした。「やらされている」という感覚がとにかく性格的に合いませんでした。これは、私だけではなく多くの子どもたちの傾向かもしれません。「やりなさい」といわれると、とにかくやりたくないのです。
+
一方で、「やめなさい」といわれるゲームは何十時間でも没頭できる。他にも、習い事としてやっていた水泳は、没頭して練習をしていました。これも、別段誰かにやらされたわけではありません。ただ、水泳が好きで、楽しくて楽しくて仕方なかったのです。
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私が、こうした経験から思ったことは、「やらされていることは頑張れない」、「好きなことは、自ら頑張る」ということです。
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子どもを見ていても、同じことがいえませんか?
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サッカーが好きな子は、ずっとボールを追いかけている。絵を描くことが好きな子は、ずっと時間を忘れて絵を描いている。
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私自身、小学生から塾に通っていましたが、夢中になっていた水泳と比較して、集中して勉強に打ち込むことはできませんでした。そのため、残念ながら思うような学習成果はあげることができませんでした。
+
こうした自分の経験が、教育事業をスタートする際の基盤になっています。
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「好き」を活用して、「好き」を原動力に、子どもたちの力を伸ばす。今の、ロボ団の在り方は自身の原体験に裏打ちされたものなのです。
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ロボットプログラミングで、算数が得意になる!
+
ロボ団の「好き」を核にしたロボットプログラミング学習が、算数や理科などの教科の伸びにつながっていることをあらわすデータがあります。
+
一般的に、日本の算数・数学や理科の勉強が楽しいと思う生徒の割合は先進諸国と比較すると最低レベルだといわれています。さらに、学年が上がるにつれて算数・数学、理科などの理系科目が嫌いになる傾向はどんどん強まっていくのです。その結果、日本では6割から7割の生徒が文系だといわれています。
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ロボ団でのロボットプログラミングの活動は、子どもたちが算数・理科の楽しさを知る良い機会になるのだということが最近のアンケート調査でわかってきました。ロボ団に通う子どもたちへ算数の好き嫌いを尋ねたところ、一般の子どもたちよりもロボ団に通う子どもたちの方が1・5倍も「算数好き」の割合が高かったのです。
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ロボ団では、子どもの興味関心の高いレゴのロボットを教材にすることで、プログラミングを通じて科学・技術・工学・数学などに強い子どもたちを育てていきます。
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via www.amazon.co.jp
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ロボ団の法則 子どものチャレンジを引き出すプログラミング教室の仕掛け
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¥800
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―好きを学びに、社会とつながる―
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全国で100教室を超えるロボットプログラミング教室「ロボ団」のビジョン、教育メソッド、その仕組みを知ることができる1冊です。
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販売サイトへ
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「好き」を社会につなげる体験を散りばめる
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'''大阪・守口の小6男児、同級生に10万円渡す 市教委が第三者委設置へ'''
ロボ団は、子どもの「好き」を伸ばす環境を設け、「好き」を学びにつなげ、学んだことを社会につなげる役割を果たしたいと思っています。子どもたちは、社会に向けて自分たちの積み重ねてきた学びを披露したり試したりすることで、一層「好き」という気持ちを高め、学習に対しても前向きになります。
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大阪府守口市立小学校の6年生男子児童が昨年5~7月、同級生ら7人から現金を繰り返し要求され、計10万円以上を渡していたことが13日、市教育委員会への取材でわかった。<br>
ロボ団では現在、企業やJAXA(宇宙航空研究開発機構)、大学などとタイアップして、子どもたちが得たプログラミングの知識・技能を活かせる機会を設けています。
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市教委は、いじめ防止対策推進法に基づく「重大事案」にあたるとして第三者委員会を設置し、調査する方針。<br>
海外に目を転じると、子どもたちが社会で自身の力を試す機会が日本よりも多く設けられています。社会で自分たちの力がどう活きるのかを知ることができた子どもたちは、ボランティアとして活動を続けたり、技能を活かして起業したり、社会貢献できる方法を考えたりします。社会でこれまで学んだことを活かす体験は、子どもたちに自信を与え、主体的に生きる力へと結びついていくものなのです。
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市教委によると、男子児童は昨年5~7月の放課後や夏休み中、市内の商業施設や公園などで同級生の男子児童7人から「金ちょうだい」などと金銭を要求され、自宅から現金を持ち出して各児童に1~3回ずつ、延べ14回にわたって渡した。<br>
従来の学校教育では、暗記に重きを置き、偏差値で評価をしてきました。一方で、ロボ団では「自発・創発・実学」を教育の軸としています。こうした教育により、社会適応力を育み、子どもたちの未来に新たな選択肢を用意することができるのです。
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1人当たり2千円~2万5千円で、少なくとも10万7500円以上に上るという。<br>
 (次回に続く)
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同年7月、加害児童が多額の現金を持っていることに保護者が気づいて学校に相談、学校側の聞き取り調査で発覚した。<br>
書籍著者:重見 彰則さん
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被害児童は同年9月から別室登校を行っていたが10月からは不登校となっており、今月卒業予定という。<br>
夢見る株式会社代表取締役。1985年兵庫県生まれ。関西大学総合情報学部に入学。卒業後は経営コンサルティング会社で中小企業を支援する業務に従事する。“人”の重要性を痛感し、教育分野での起業を決意し、2012年に夢見る株式会社を設立。「ロボ団」をFC事業で国内外100教室以上を展開。 元のページを表示 ≫
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加害者側の保護者らは謝罪し返金を申し出ているが、被害者側は授受金額が数千円少なく、「くれへんかったら縁切ったり、殴ったりするぞ」などと脅されたと主張。<br>
〔2019年8月2日 財経新聞〕 <br>
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さらなる調査を求め、返金を拒否しているという。<br>
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市教委は「事実関係の再調査を進め、被害児童のケアに努めたい」としている。<br>
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〔2020年3/13(金) 産経新聞〕 <br>
  
 
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奄美市若者就業支援
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りゅうちゃん子どもの希望基金
困難抱える若者の就業支援 奄美市の原田さん ネットで資金募る
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子ども支援で助成先を4月3日まで募集 りゅうちゃん子どもの希望基金
支援を呼び掛ける原田さん=7日、奄美市名瀬
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沖縄県共同募金会は、琉球新報社と共同で行っている「りゅうちゃん子どもの希望募金」の助成先を募集している。
「不登校を経験した子に社会とつながる就業の場を」―。鹿児島県奄美市名瀬の原田さおりさんは5日、インターネットを活用して支援金を募るクラウドファンディングを開始した。困難を抱える若者たちの雇用創出で地域の居場所づくりを目指す。原田さんは「働く意欲が高くてもさまざまな理由で就職が難しい人たちがいる。奄美の若者たちへ力を貸してほしい」と協力を呼び掛けている。
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子どもたちの安心した生活と未来を応援する取り組みを支援する団体などが対象。4月3日まで申請を受け付ける。
原田さんは元スクールソーシャルワーカー。不登校の子どもとその家族らを支援する中で、家庭内では解決が難しい問題や、それを本人や家族の責任として切り捨てる社会の在り方に疑問を持っていた。
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対象は子どもの支援活動に取り組む非営利組織。子どもの居場所づくりや生活困窮世帯などの子ども学習支援(無料学習塾など)、不登校・ひきこもり支援などの活動のほか、子どもの緊急避難先(シェルター)における居場所の提供、児童養護施設などの退所児童の自立生活支援などの給付型のプログラムも設けている。
中でも義務教育の中学校を卒業後に行き場がなくなった子どもたちの居場所づくりが急務として、今年4月に奄美市名瀬に小売店「楽笑(らくしょう)」をオープン。店では不登校を経験した女性を含め4人が働く。
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詳細については、県共同募金会ホームページで検索するか、県共同募金会(電話)098(882)4353まで。
同店は9月から弁当製造部門を拡充し、元不登校の若者など新たに3~5人を雇用する予定。既に奄美市内の事業所から弁当販売契約の内定を受けており、支援金は製造施設の整備や不登校児支援などに充てる。
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琉球新報社
原田さんは「子どもたちには社会とつながりを持つ場が必要。働くことを通して地域に心の拠点を持ち、いつか別の誰かを支える存在になれるよう手助けしたい」と思いを語った。
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〔2020年3/13(金) 琉球新報〕 <br>
クラウドファンディングの目標額は100万円。締め切りは8月31日。プロジェクトの詳細はウェブサイト「レディーフォー」で閲覧できる。
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奄美の南海日日新聞
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〔2019年8/9(金) 南海日日新聞〕 <br>
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川崎と練馬2つの事件
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障害児やその家族に対する対応
川崎と練馬“事件の共通点”…「ひきこもり」への理解は進むのか
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障害児は近くの幼稚園に入れない?! 怒りを原動力に出馬 (海津敦子・文京区議インタビュー)
TOKYO MX(地上波9ch)朝のニュース生番組「モーニングCROSS」(毎週月~金曜7:00~)。6月7日(金)放送の「オピニオンCROSS neo」のコーナーでは、キャスターでジャーナリストの岸田雪子さんが、川崎と練馬で起きた2つの事件の背景にある“ひきこもり”について意見を述べました。
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「女性議員が増えることで、本当に、暮らしやまちは良くなるのか?」--。
  
◆厚労大臣「結びつけるのは慎むべき」
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2018年5月に成立した「候補者男女均等法」では、女性候補の割合を50%にするよう政党に努力義務を求めています。女性議員の増加は、政治や社会にどんな変化をもたらすのでしょうか。政治の現場で活躍する女性議員へのインタビューを通じてその実情に迫ります。
根本匠厚生労働大臣は、6月4日(火)の記者会見で川崎市の20人殺傷事件や、練馬区で元農水事務次官が長男を殺害した事件について「事実関係が明らかではないが、安易にひきこもりなどと結びつけるのは慎むべき」と述べました。
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また、川崎市の事件の容疑者と元農水事務次官の長男は、いずれもひきこもり傾向にあったと報じられていますが、根本大臣は「ひきこもりの状態にある人への対策としては、個人の状況に寄り添い、きめ細かく支援しながら、社会とのつながりを回復していくことが重要」としています。
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岸田さんは「ひきこもりは“恥”ではない」と主張。今回の2つの事件から、ひきこもり当事者が抱えている苦しさについて「私たちがもっと知っておくべき」と訴えます。
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◆「8050問題」
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今回は文京区議会議員の海津敦子さんです。テレビ局で不登校問題などの報道に携わったのち、家族の転勤で渡米。日本とアメリカで、障害児やその家族に対する対応の違いを知ったことも政治に関わるきっかけのひとつとのことでした。
川崎市の事件の容疑者は、同居する親族が介護を頼もうとすると、激高したと報じられています。岸田さんによると、80代の親が50代の子の生活を支える「8050問題」は、親の介護が介入する過程で発覚する場合が多いそうです。
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障害児枠がいっぱいで、近くの幼稚園に入れない?!
外部から介護が入るとなると、子どもにとって安定していたはずの家のなかに、大きな変化が生じることになります。それだけに、この問題に対しては「非常に丁寧さが必要ということを知ったほうがいい」と岸田さん。
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池田:はじめまして。今日はよろしくお願いします。このインタビューはこれまで、20代、30代で初当選をした若手の方が多かったものですから、今回は社会で経験を積まれてきた海津さんが、どうして地方議員になろうとなさったのか、お聞きしたいと思っています。大学をご卒業後、就職をなさったときにも、政治へのご関心はお持ちでしたか?
一方、練馬の事件では、息子の家庭内暴力がなぜ生まれたのかに注目。過去にいじめられた体験があったそうで「苦しさを抱えるなかで、SOSとしての暴力だった可能性もある」と言います。そして、ひきこもり当事者にどれだけ寄り添えたのかを案じ、岸田さんは「周囲の理解のなさが当事者を追いつめてしまうことがある、と覚えておいたほうがいい」と話します。
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◆誰からも認めてもらえない苦しさ
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海津:政治への関心は薄かったです。テレビ局の社会部で記者、ディレクターをしていたときは、その時々の時事問題も扱うとともに、教育についての関心は強かったので、不登校や山村留学等について取材をして報道しました。
岸田さんはひきこもり当事者の思いを伝えるべく、過去に取材した男性の言葉を紹介します。その男性にとって、何が一番つらかったかと言えば「自分の存在を、誰からも認めてもらえなかったこと」。
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そして、男性を救ったのが「ずっと、つらかったんだね」という父親からの言葉だったとか。この何でもないように思える言葉が、当事者には「初めてわかってもらえた」と思えたそうです。
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当時、この父親は息子に対してとても悩んでいたそうですが、同じように苦しむ親たちと出会うなかで「自分だけじゃない」「子どもも苦しんでいる」ということに気付き、息子と向き合うことができたんだとか。
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◆「自分を守るために、休む権利は誰にでもある」
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期間は短かったですが政治経済部では総理番も経験しました。その時には政治の世界って不思議なところだなぁという印象を持ちました。
岸田さんは多くの取材をするなかで、子ども時代にいじめや虐待を経験している方が、ひきこもりになりやすいと感じているそう。幼少期に自己肯定感を育むことができず、なおかつ就職の難しさ・厳しさを経験し、そこで立ちいかなくなってしまった際に「自分を守る術として、ひきこもりが現れている」と言います。さらには「その認識を家族や同居する人がわかってあげることが大事だと思う」とも。
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また、親を追い込まないようにするのも重要で「家庭のなかを安定させることが大事」と主張します。そして、親を追い込まない社会作りの一例として、ここ数十年で大きく変化した不登校への認識を挙げます。
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かつては「登校拒否」と言われ、学校に行かないことを良しとしない時代がありましたが、現在は「教育機会確保法」により、つらいときなどは休んでもいいと定められているそうです。「自分を守るために、休む権利は誰にでもある」と理解を促します。
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最近では、ひきこもりだった方がフリーペーパーを作り、情報を発信したりしているそうです。それだけに、ひきこもりの方も経験者と繋がり「どう社会復帰できたのかなどの情報共有をしていただきたい」と話していました。
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〔2019年6/15(土) TOKYO MX〕 <br>
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池田:不登校などの問題を扱っているときに、地方議員との接点はありましたか?
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復興庁について
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自民党と公明党 復興庁の存続を総理に申し入れ
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自民党と公明党は再来年の3月に設置期限を迎える復興庁について、引き続き存続させるよう安倍総理大臣に申し入れました。
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自民党の東日本大震災復興加速化本部の額賀福志郎本部長は「専任の復興相を置き、そのうえで被災地の課題や要望がワンストップで対応できるようにする復興庁を今の体制で維持してほしい」と要望しています。
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また内閣官房や内閣府に分散する司令塔機能を一元化し、官邸主導の防災体制の構築を目指すことなどを提案。安倍総理は「提言を受け止め、今後の復興にいかしていきたい」と述べました。
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政府は提言を踏まえ今年末までに復興庁の設置期限の見直しや、今後の支援策などをまとめた基本方針を発表することにしています。
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一方、宮城県の村井知事も被災地の声を受け止めて後継組織を構築するよう政府に強く求めました。
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村井知事は「被災者の心のケア、新しいコミュニティに馴染めない人へのケア、不登校対策、こういったものに柔軟に対応できるよう財政面も含めて十分なケアができるような体制を構築していただきたい」と話しています。
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〔2019年8/5(月) KHB東日本放送〕 <br>
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海津:全くないですね。国会議員へは仕事でインタビューをしたりすることはありましけど。国政は地方議会より情報も入ってくるし、自分の考え方や課題と照らし合わせて投票先を判断することができますが、地方議会が何をやっているのかは見えにくかったし、地方議員には全くと言っていいほど興味は薄かったですね。
  
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池田:地方議会の情報は入りにくいかもしれないですね。
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教師にとって「学校」はたいへん過酷な場所
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教師生活38年の私に教えてくれた、“困った子”がついた「やさしい嘘」
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今、教師にとって「学校」はたいへん過酷な場所になっています。いじめや不登校問題、教師の体罰や不祥事、難しい保護者や地域への対応など、教師の悲鳴が聞こえてくるような教育現場。日々の指導だけでなく、今までになかった教育内容の新規導入などによって教師の負担やストレスは加速度的に増えてきています。
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そんな「やらなければいけないこと」が増殖する中、「働き方改革」という魔法のような言葉の狭間で、身体も心も疲れ果てリタイアしていく教師が数多くいる、ある意味、ブラック企業にも見えるこの教育の場で、教師生活38年の私が「子どもから学んだ」ことを綴ります。
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「あかりをともす」
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以前、ある学校の支援員の方と話をする機会があり、「子どもの中にいるのは文句なしに楽しいね!」と話してくれました。そして彼はこう続けました。
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「“先生! 一緒にスキップして!”と、腕を組んでくる子がいたんです。“いいよ!”と一緒にスキップしたんだけど、それだけであんなにうれしそうに笑ってくれる、子どもとリズムを合わせて動き、一緒に笑うことがこんなに幸せなことなんだって」
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海津:入りにくかったのか、取りに行かなかったのか。自分の生活と地方議会が結びついているという認識は、当時はなかったです。
その当時の私は、毎日の授業の準備や取り組みの忙しさに追われ、小さな幸せや感動を忘れてしまったり、感じにくくなっていて、その言葉にドキッとしたことを覚えています。自分自身を振り返って、子どもたちにもう1度、向かっていきたくなる話でした。
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子どもと笑顔をともにすることが幸せなことだということ、私も含めて学校の教師はどれだけ感じていることでしょう。
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そして、こんな話もされました。
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「一緒にいるとき、子どもがぽろりとこぼす言葉や見せる表情から、その子の抱えている『闇』に気づくときがあるんです。そのときは、どうやって小さいあかりを見つけてあげられるだろうか……、そっと背中に手を当てながら一緒にさがすんです」
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池田:ほかの方からは、出産や保育園問題をきっかけに地方政治に関心を持ったという声も聞いてきましたが、そういうことはありましたか?
温かく、強く心に響く言葉に『どんな子も、目には見えない、いっぱいの「育ちの不安」を抱えて生きていること。自分を認め、支えてくれる人を探しながら、居場所を求め、さまよっている子がいること』に気づかされました。
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そんな子どもたちを支えるには、大人の目線からではなく、ひとりひとりを大切に考え「そっと背中に手を当てながら、一緒にあかりをさがす」ことが必要だ。そう強く感じずにはいられない出来事でした。
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どんな子も、生まれつき自分で力強く育つ力を持っています。ひとつひとつの「発達」の階段を1歩ずつ、一生懸命に自分で上っていくのです。私たち大人は、子どもの力を信じ、しんぼう強く見守り、彼らが自分を発揮できるような「場所」や「道しるべ」を一緒に探してあげるべきではないでしょうか。
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海津:子供は3人おり、みんな成人していますが、当時は待機児童も大きな課題になっていなかったので、そこで関心を持つということはなかったです。ただ、転勤で4年間アメリカに住んでいて、帰国した際に、障害のある子供とその家族に対する支援のあり方が、日本とアメリカで大きく違っている。
とはいえ、私自身、教師として彼らのことを考えるがあまり、些細なことを見落としてしまうこともありました。そんな中、私をハッとさせてくれた出来事が以前の学校でありました。
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「困った子は困っている子」
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毎日のように遅刻をしてくる男子生徒に、「なんでなん?」と尋ねると、「朝に頭やお腹が痛くなる」と言うのです。
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教室では元気いっぱいに活動できるのに、なぜ毎日、朝になると体調が悪くなってしまうのだろう。これはなにかおかしいと思い、じっくり話を聞いてみることにしました。すると、彼は申し訳なさそうに私に話をしてくれました。
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「お母さんが疲れていて、朝起こしてくれへん。でも、それを言うたら、きっとお母さんが先生に怒られるから、僕がしんどいと言うてた、ごめんなさい……」
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おかしいな、ということで、日本で活動をしていくうちに、議会や議員を動かすことが必要だなと考えるようになりました。一番初めは、公立幼稚園にある障害児枠の問題です。各幼稚園に障害児は2名と決まっている。そうすると、自宅の近くの幼稚園が既に障害児2名を受け入れていたら、そこへ行けない。
遅刻ばかりしてくる「困った子」が、お母さんをけなげに思っていたこと。お母さんを守ろうとしていたこと。
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彼の「困っている」背景を考えようともせず、ただ叱っていた自分が、教師として、大人として恥ずかしく感じました。そして、彼のことを今まで以上にいとおしく感じる瞬間でもありました。
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健やかな育ちのためには子どもの立場や目線に立って考える大人の存在が必要です。それからというもの、どんな子どもたちも徹底的に認め、愛情をたくさん注いでいきました。どんな『闇』を抱えている子どもでも、ある日、心を開き満点の笑顔を見せてくれる日がいつかきっと来るのです。
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私たち大人は、日々の生活に追われ、いつしか子どもの本当の声を聞き取れなくなってしまいがちです。彼らが与えてくれる幸せにも鈍感になってしまいます。そんなとき私はいつもある保護者が話してくれたことを思い出します。それは私が教師になりたてのころでした。
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離れた幼稚園に通わざるをえなくなってしまう。おかしい。予算としては、例えば障害児40人を受け入れるだけの加配職員分はある訳ですから、予算マックスまでは、どこの園で何人受入れようが運用は可能なはずです。そこで、請願を出そうということで動き始めました。
「この子は私の神様やし……」
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私の教師生活のスタートは養護学校(現在の特別支援学校)で、7年間、重度の障害がある子のクラスでした。寝たきりで、言葉もなく、食事や排せつもうまくいかない子どもたちの授業づくりは、指導書もマニュアルもない中、物言わぬ子どもから、そしていちばんの理解者である保護者の方から「教えてもらう」ことがなによりも大切でした。
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初めての家庭訪問のとき、呼吸もしんどくて、夜中でも2時間おきに起きて痰(たん)をチューブで吸引する必要があり、10数年間はゆっくり寝たことがないという、でも底抜けに明るかったお母さんが私にこう話してくれたのです。
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「夜が明けて、目が覚めて、この子がちゃんとがんばって息をしてることに、毎日ホッとして、また一日わたしもがんばろう! と力がわいてくる。
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ただ、当時は残念ながらなかなか話が通じず苦労しました。結果的に理解を得て、全会派一致で請願を通すことができましたが、紆余曲折ありましたね。
元気をくれてありがとうって毎日、感謝してます。
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この子は私の神さまやし……」
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教師になりたての私は、その話に返す言葉がありませんでした。帰りぎわに「お母さん、ありがとうございました!」と頭を下げながら家を後にしたことは覚えています。
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池田:議員になる前に、議会の動かし方のコツを学ばれたのかもしれませんね(笑)
その後、いろんな学校を経験しましたが、子どものことで困ったり、悩んだりしたときは、その話をいつも思い出してきました。
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ひとりひとりの子どもの存在には、その子自身の、そして周りの人々の熱くて温かい「ねがい」や「いのり」がいっぱいつまっています。それに少しでも応えられる場を用意するのが教師の仕事でもあり、大人の仕事だと思うのです。
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子どもたちの「ねがい」や「いのり」がいつか実を結び、たくさんの笑顔となって花咲き、学校がともに生きる「人の豊かな育ち」の場となることを心から願っています。
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PROFILE
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海津:議会の仕組みやどう施策に反映させるか、ということを知ることができました。
畠田 靖久●はただ・やすひさ●現在、京都市教育委員会生涯学習部首席社会教育主事。関西大学哲学科を卒業後、平成3年京都市立呉竹養護学校(現在の総合支援学校)を皮切りに藤ノ森小学校、醍醐西小学校で教諭を歴任する。教育委員会生涯学習部主事を経て、校長として7年間小栗栖宮山小学校に赴任する。平成30年退職後、教育委員会で上記現職。特別支援教育、人権教育の学校現場での実践を進める一方、PTAや「おやじの会」、学校運営協議会など地域ぐるみの教育活動や生涯学習を進めている。平成30年全国特別支援教育研究連盟功労者表彰
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畠田靖久
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〔2019年7/28(日) 週刊女性PRIME〕 <br>
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池田:請願などの活動はママ友さんたちとご一緒にやられていたのでしょうか?
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さらに陰湿になるいじめ問題
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わが子がいじめに! そんなあなたが「モンペ扱い」されずに問題解決できる、5つの「行動マニュアル」
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SNS時代に突入し、さらに陰湿になるいじめ問題
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親ならどうすべき?
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学校に通う子どもを持つ親なら誰しも、「学校内でいじめが起きていないか」と気にかけるでしょう。最近は保護者世代が子どもだったころには存在しなかった、会員制交流サイ(SNS)によるいじめなども発生しており、周囲から気づかれにくいケースも増えています。
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【データ】8割近くのママ、子どもの教育について不安を感じていることが判明! 将来への不安を払拭するためにはどうしたらいい?
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海津:そうですね。障害を持つ子供たちの母親たちなどですね。私は記者をしていたので、課題がある、というときにどうアプローチして、どう調査をすればいいのかということは分かっていましたので請願という権利を行使したということです。
東京都が2018年10月に発表した、「平成29年度における児童・生徒の問題行動・不登校等の実態について」によると、東京都内の公立小中高と特別支援学校でのいじめ発生件数は3万1049件に上ります。そこで今回は、被害者の立場から見た子どものいじめ問題と、その行動マニュアルを公開します。
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親がわが子どものいじめを知るのには、時間がかかります。大半の子どもは「親に知られたくない」と、何事もなかったように振る舞うからです。その無理が重なると、食欲不振や起床できなくなるなど、体調や精神に変調となって現れます。親はその頃になって、いじめを受けていることにようやく気づくのです。
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突き放すような言動は絶対NG
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いじめに気づいたあとに、親が取り組むべき行動は、
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1.必ず子どもの居場所を作る
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池田:その請願をきっかけに議員を目指すことになったのでしょうか?
2.子どもの辛さに共感する
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3.いきなり学校に抗議に行かず、文書を提出する
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4.加害者の親と直接コンタクトを取らず、学校を介す
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5.事態が好転しないなら、積極的に動く
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この5つです。ひとつずつ紹介していきます。
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1.必ず子どもの居場所を作る
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海津:いえ、その時は違いますね。区、役所を動かすには、区民として声を届けていく、提案をしていくことで実現したことも多いですから、議員になるなど考えたこともありませんでした。
いじめを受けている子どもは、心にダメージを受けています。子どもが安心して過ごせる場所を、何よりも優先して作るようにしましょう。
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習い事が「オアシス」なら、習い事の先生に相談して回数を増やしたり、滞在時間を長くしたりしてください。学校は行けるけど教室に入れない、という場合は保健室登校をしたり、学校を休ませたりなどして、子どもの心を落ち着かせるようにしてください。
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2.子どもの辛さに共感する
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例えば、学童保育は学校から学童施設への移動に保護者が付き添わなければならなかったのです。でも、次世代育成支援対策推進法の子供育成理念からは、障害児の送迎を保護者に自己負担させることはその趣旨から外れる、と指摘しました。
いじめを受けていた子どもは、精神的にボロボロの状態です。わが子の辛さを理解し、「辛かったね」「嫌だったよね」と声を掛けてください。子どもは親からの優しい言葉を何よりも求めています。
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ここで、「いじめられるのはあなたが弱いから」など突き放すような言動をすると、子どもの心が折れてしまう可能性が高くなります。絶対に言わないようにしましょう。「この辛さを一緒に解決していこうね」と、いじめ解決に一緒に取り組む姿勢をみせると、子どもは安心して過ごせるようになります。
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わが子がいじめに! そんなあなたが「モンペ扱い」されずに問題解決できる、5つの「行動マニュアル」
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親が積極的にサポートしよう
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わが子を守るために積極的に動こう
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残り3つです。
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3.いきなり学校に抗議に行かず、文書を提出する
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幸い、文京区では障害児の在籍する学童保育には指導員が加配されていましたので、新たな予算も必要なく、その指導員さんに学校へ迎えに来てもらえばよい、と提案し採用されました。
「うちの子がいじめられている!」と、学校に殴り込むような真似は絶対に止めましょう。子どもを預かっている学校は、中立の立場で問題を解決しようとします。そのため被害者側にとって、その態度が「事なかれ主義」と映るかもしれません。
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しかしその結果、親が一方的に文句を言うと、「モンスターペアレンツ」と思われてしまい、学校から距離を置かれる危険性があります。学校にいじめの現状を伝える際、電話では感情的になる恐れがあるため、代わりに文書を作成しましょう。コピーなどの証拠も残るのでおすすめです。
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4.加害者の親と直接コンタクトを取らずに、学校を介す
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議員に力を借りたケースもあります。学校で夏にプールに入ると思うのですが、障害児がプールに入る際には保護者や家族、家族が付添えない場合には人を雇って誰かが付添うことが必要でした。お金もかかります。
加害者の親と直接コンタクトを取り、謝罪を求めるのは止めましょう。両者が直接会うことで問題が複雑化し、子どもにとって大きなマイナスになります。
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「うちの子はそんなことしていません」「言いがかりにもほどがある」と、加害者の親が怒り出して態度を硬化させると、真摯にいじめ問題と向き合わない可能性があるためです。文句のひとつでも言いたい気持ちをグッとこらえ、必ず担任の先生などを介し、被害者側の言い分や、加害者から受けている内容を伝えるよう心がけてください。
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5.事態が好転しないなら、積極的に動く
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今だったら、文京区では起こり得ないことですが、当時でも、そうした負担はおかしいと思い、教育委員会へ掛け合ったのですが、進展しなかったので、区議会議員に議会の場で指摘をしてもらって、返金させるということができました。
担任の先生だけでは心細いと感じた場合、学年主任の先生と話をしたい旨を伝えましょう。「クラスだけの問題なのか、この学年全体で見られることなのか気になる」と担任の先生に相談するのです。
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「怒りが原動力」の勢いで出馬
状況が変わらないのであれば、校長や教育委員会にうったえ事態を収拾させるようにしましょう。被害者のうったえを学校が放置しているようであれば人権団体、いじめの内容が悪質ならば警察に相談するなど、わが子を守るために積極的に動くことが求められます。
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池田:市民として良い提案もしてきて、議員に働きかける、というご経験もあった上で、ご自身が議員を目指されたのにはどんな理由があるのでしょうか?
常に子どもに寄り添い、味方でいよう
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最後にまとめです。
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いじめの発生件数は減少するどころか、増加の一途を辿っています。とくにSNSが原因のいじめは可視化しにくく、学校の先生も把握するのが難しくなっています。
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繰り返しになりますが、子どもは親を困らせたり、悲しませたりしまいと、いじめを受けていることを隠し、無理に明るい子を演じます。普段から会話をし、「そういえば最近、学校の話をしなくなったね」など、子どもの変化を敏感にキャッチしましょう。
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海津:私は障害児の親ということもあり、インクルーシブ教育を進めているのですが、当時、小学校の卒業式では、障害児も健常児も分けずに五十音順で並んで、卒業証書を受け取ります。しかし、中学校へ進学すると、厳粛な式典なので特別支援学級と通常学級を分けて入学式を行うと言われました。何を言っているのだと。
わが子がいじめを受けていると分かったら、感情的にならず心を落ち着かせて子どもを第一に考え、学校と協議を重ねていきましょう。常に子どもに寄り添い、味方でいることを態度で示し、問題と向き合うことを意識してください。
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中山まち子(ライター、元塾講師)
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〔2019年7/28(日) アーバン ライフ メトロ〕 <br>
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調べてみても、特別支援学級と通常学級を分ける根拠もない。ただ、なかなかこういう問題は議会も動いてくれない。そういう怒りをつのらせておりましたら、友人に「自分が議員になったらいいじゃないの」と言われまして。「なるほどな」と。
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不登校中学生がアイドルになるまで
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「お前と話すとゴミになる」いじめ&不登校に悩んだ中学生がアイドルになるまで
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=LOVE(イコールラブ)メンバーの大場花菜さん
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学校に行きたくない。今、不登校になる子供の数が過去最多になっている。指原莉乃プロデュースの声優アイドル、=LOVE(イコールラブ)のメンバーである大場花菜さんも、中学のいじめがきっかけで不登校になった過去を持つ。不登校を経験した子供は、いったいどんな大人になるのか。
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「もともと自分の感情を言葉にするのが苦手だった。クラス替えで最初に仲良くなった子がイケイケ系の女の子で。『なんでしゃべらないの?』から始まって、『しゃべんないくせになんでついてくるんだよ』って言われるようになった」(以下、大場花菜さん)
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池田:へぇ!
他の子とも仲良くしようと思った大場さんだったが、大場さんが誰かに話しかけようとするたび、いじめっ子がやってきて「お前と話すとゴミになるからしゃべらないほうがいい」などと言われた。下駄箱の中に「死ね」と書かれたメモを入れられることもあった。先生に相談しても解決には至らず、「誰も私の味方じゃない。私の居場所はない」と追い詰められてしまった。
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中学2年生で不登校になった大場さんだが、最初の頃は母親に「学校に行きなさい」と言われていた。毎朝学校から電話がかかってきたが、母親が起こしにくるたびに「(学校に)行きたくない!」と泣きわめいた。諦めた母親が学校へ行き、先生と相談しても現実は何も変わらなかった。
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「お母さんに学校に行きなさいって言われるのがすごく嫌だった。毎日寝たふりをしていた」
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不登校中は、昼夜逆転生活になり、ゲームやネットばかりをしていた大場さん。しまいには、親にパソコンのパスワードを変えられ、ゲーム機も隠されてしまった。
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何もすることがなくなった大場さんは、好きだったアイドルの録画番組を見たり、歌詞をノートに書き写したりするようになった。家に引きこもらず、外に出てほしいという思いを抱えていた大場さんの両親は、大場さんの好きなことや興味を持っていることを調べ、全力でサポートをした。
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「ミュージカルや、AKB48のライブのチケットをとって一緒に行ってくれた。『アイドルをやりたい』と両親に伝えたときも『自分からやりたいと思うならやりなさい』って言ってくれた」
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保健室の先生「交換ノートを始めよう」
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大場さんが中学3年生になると、かつて所属していた演劇部の顧問である保健室の先生から「交換ノートを始めよう」と提案された。
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「話すことは苦手でも、書くことならできた。交換ノートに自分の考えていることを書いて、先生から反応をもらうのがうれしかった」
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海津:それまでにも何度か議員になったら、というお声かけは頂いたのですが、その時は議員になろうとの思いは湧き上がってきませんでした。ただ、この時は怒りが強かったので。勢いに任せて選挙に出ようと、家族に話したら「どうぞ」ということで。子供たちも「いいんじゃない」って賛成してくれました。
最初の頃は大場さんの母親が交換ノートを学校に届けてくれていたが、次第に「自分で渡しに行きたい」「先生からの返事が早くほしい」と思うようになり、保健室登校を始めた。気づけば、先生とやりとりした交換ノートは3冊に。番組中、大場さんが持ってきた交換ノートを実際に見たタレント・SHELLYは「こういうのって大事なんですね」と感激。
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かつて不登校児だった大場さんは、現在はアイドルとして活動している。現在不登校である子たちに向けて、大場さんは「なんでもいいから好きなことを見つけることが大事。学校以外での自分の生きがい、生きていて意味があること、やっていてよかったなと思うことを見つけてほしい」とエールを送った。
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(AbemaNews『Wの悲喜劇』より)
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〔2019年7/31(水) AbemaTIMES〕 <br>
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でも本当に勢いだったから、候補者説明会も終わっていて、選挙管理委員会へ行って資料をもらってきたくらいでしたね。ポスター用の写真を撮りに行く予定にしていたのが、東日本大震災の3月11日でしたので、それも延期になって・・・。
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学校を休ませて旅行に行くのはどうなのか?
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「家族旅行を優先して学校を休む」のってどうなんでしょう?/ひろゆき
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「真面目に勉強していい大学に行くと幸せな人生を歩めるか?」というと、そこは結構不確かな時代になりつつあったりします。事実、高卒で成功する人とか、いわゆる多数派の人たちと違う生き方をしてうまくやっている人を見掛けることも多くなってきましたし。
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そんな理由からか学校に行く必要があるのか的なテーマが話題で、この連載でも不登校のユーチューバー小学生の話を取り上げたりもしました。
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んでも、この問題って以前から「学校を休ませて旅行に行くのはどうなのか?」という不登校よりもライトな感じでずっと言われ続けていたりします。
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池田:そうすると最初の選挙の選挙運動はどなたか教えてくださる方がいらっしゃって?
この“旅行”という部分がクローズアップされると学校に行く必要があるのか問題と比べて賛否両論が巻き起こりがちになるわけですけど、なんと答えるかは「約束」や「ルール」を守るときと守らなくていいときの判断基準が関係しているのではないかと思うのです。
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そもそも論ですが、日本人は子どもに普通教育を受けさせる義務があります。これは憲法にも書かれている義務なので、通常時であれば日本国民の子どもを学校に通わせるという判断が正しいということになります。でも、「祖父が危篤で学校を休んで病院に行かないと二度と会えないかもしれない」という状況であれば、学校を休むという選択をするほうが正しいという考え方もできます。
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つまり、二度と会えない人に会う機会や二度と見られないものを見る機会と、学校に行くというルールのどちらを優先するのか?という価値観の話なんですね。
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海津:いえいえ。選挙カーも作りませんでした。お金もなかったし、友人たちと日頃から選挙カーって騒がしいわよね、なんて話していたので。要らないよねと。
親が重視している価値観
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個人的な話をすると、スペースシャトルの最後の打ち上げを見に行くのであれば、学校休んでもいいと思っています。有人ロケット自体はロシアのソユーズとかもありますが、スペースシャトルの積載量はソユーズの10倍なので発射を見学する際に受ける衝撃が全然違います。ソニックウエーブを体験する機会というのはスペースシャトルの打ち上げ以外で味わったことがないので、そういった唯一無二の体験をできるのであれば学校に通うという約束より優先してもいいと思うのですね。
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逆に旅行で学校を休むというのは、ディズニーランドへ行くとかの話になるわけで、そこで旅行に行かないと一生経験できないことではないのですね。
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しかも、子どもの学校を休ませて旅行に行くというのは、大人の都合だったりすることがほとんどです。大抵は“お金の問題”で平日だと空いてるとか安いとかでお金の都合がつけば解決できたり、夏休みの1日前に休んで帰郷するとかも渋滞が面倒とか混んでいるのが嫌だという問題だったりします。
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そう考えると、その親が憲法という社会のルールよりも重視している価値が垣間見られるわけです。その旅行が家族との最後の時間とか宗教的な行事とかならわかるんですが、「お金」とか「渋滞」とか親の考えを重視しているのって、子どもが可哀想だなぁ……と思わざるを得ない感じですよね。
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自分たちの都合やお金のためだったら約束を破ってもいいという価値観を子どもに植えつけてしまうのは良くないです。なので、学校をさぼって旅行に行くのであれば、学校より価値があると社会が認めていたり、客観性のあるものにしたほうが、子どものためには良いのではないかと思うのですよ。
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【ひろゆき】
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池田:その選対というか、選挙を手伝ってくれた方々というのは?
西村博之(にしむらひろゆき)’76年、神奈川県生まれ。フランス在住、たまに日本。2ちゃんねる・ニコニコの元管理人で、英語圏最大の掲示板サイト『4chan』現管理人。SPA!誌面にて11年間にわたり「ネット炎上観察記」を連載。近著に『自分は自分、バカはバカ』(SBクリエイティブ)など
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日刊SPA!
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〔2019年7/31(水) 週刊SPA!〕 <br>
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海津:ママ友が集まってきてくれました。その中に配偶者が選挙のお手伝いをした経験のある方がいて、その人に「ポスターは作った方がいいよ」と言われて、そうなのですねとポスターと公選葉書は作りました。あと本を読むと、政治団体だと政策チラシを配布できるということだったので、政治団体を作ってチラシを配布しました。
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学習支援に向けたガイドライン
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不登校の児童・生徒の学習支援に向けたガイドライン策定/埼玉県
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さいたま市教育委員会は、不登校の児童・生徒が学校外で適切な学習を行っていた場合、出席扱いにすることなどを盛り込んだガイドラインをまとめました。
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市教育委員会によりますと、市内の公立小中学校で不登校の児童・生徒数は2017年度の調査でおよそ1100人にのぼっています。今回、市が策定したガイドラインは、文部科学省が公表している指針に基づき、不登校の児童・生徒の進路選択を支援する目的でまとめたものです。
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このなかでは、フリースクールに通いながら学習していたり、自宅で、IT教材や通信教育を活用し、学んでいたりする場合、学校と保護者に協力関係が保たれているなど一定の要件を満たせば、校長の判断で指導要録上「出席」とすることなどが盛り込まれています。このガイドラインは8月下旬にも市内の公立の小中学校・特別支援学校に周知する方針です。
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〔2019年7/31(水) テレ玉〕 <br>
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それから、政治家のチラシなどを見ると「推薦人」というのを見かけるな、と思いまして、信用できる推薦人をお願いしようということで、元副区長の方、それから以前からご縁のあった荒川区の西川区長、もう一人、医師で障害児の指定医をやっていらっしゃる方にお願いしました。
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学校に行きたくない
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【不登校】もし、子どもが「学校に行きたくない」と言ったら?
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「不登校YouTuber」ゆたぽんがワイドショーにもとりあげられ、毀誉褒貶ありながらも話題になりました。2018年文科省発表の速報値によると、小中学校の不登校児童生徒数は14万4031人と統計開始以降はじめて14万人を超え過去最多に。私たち世代が小中学生の頃〈登校拒否〉と呼ばれていた時点からみても、〈不登校〉を取り巻く環境は様変わりしました。
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「VERY」2019年7月号から「行きたくない」と子どもに言われたママたちの実例や、不登校児を取り巻く現状、多様化している「解決」への選択についてご紹介します。
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「学校に行きたくない」と子どもに言われたママたちの実例5
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◇低学年の娘を連れて職場に行きました
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池田:本を読まれたとのことでしたが、それはいわゆる選挙のマニュアル本ですか?
娘が学校に通えなくなったのは小1の頃。一人で留守番させるのも難しく、しばらくの間は有休を使い、実母と交代で娘に付き添っていました。とはいえ、実家は遠方で仕事を休み続けるわけにもいかないので、職場に相談し、娘を連れていくことに。外回りの仕事は同僚に代わってもらうなど協力を得て仕事を続けることができています。娘も大人たちと触れ合うことで、社会の中で過ごすのもまんざら悪くないなと思えたよう。その後、娘は区の支援センターに通えるようになったのですが、開始時間が遅く10時くらいからなので、朝、娘といったん出勤した後、娘だけ職場から電車で支援センターに通うようになりました。(T.Nさん 39歳 団体職員 娘小2)
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◇学校が嫌いではない娘。中休みから通うように
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海津:いえ、区が配布している候補者のしおり、ですね。ともかく、笑っちゃうぐらいの何もわからないままの立候補です。告示当日に立候補の届け出に行きますよね。そしたら、みんなタスキをかけて飛び出して行く。
友人も多く、勉強も嫌いではないのですが、学校に行けたり行けなかったりと「さみだれ登校」が続き、今では中休みから登校することが多くなっています。いじめなどのはっきりした原因があるわけではないので当初は休ませていいものかと悩みました。連絡帳に「体調不良で……」などと言い訳を書くのも気まずく。幸い担任の先生も校長先生も理解がある方で、娘の希望を尊重してくれますし、クラスの友だちもあたたかく迎えてくれるので今の登校スタイルを続けています。先日は運動会の応援団に立候補したそう。勉強が遅れるのではという心配もありましたが、タブレットでできる通信教材などで自習しているようです。(T.Sさん 35歳 専業主婦 娘小4)
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◇息子に付き添い、自宅や学校で仕事をしました
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私も選挙道具一式を受け取って、開けました。そしたら、タスキが入っていない。そこで、選挙管理委員会へ「あの、私のにはタスキが入っていないのですが?」って。「タスキは皆さん、ご自分で用意されるんですよ。」と言われて。
小1の頃から「学校に行きたくない」と言われたものの、仕事もあるので休ませられず。子どもはしぶしぶ通学するようになり、一見、学校に馴染んでいるような印象でしたが、「親も助けてくれないからあきらめた」と後から言われショックでした。その後、不登校に。専門職で比較的融通のきく職場ということもあり、自宅で仕事をし、親の付き添いで通学できるときは学校へ。とはいえ校内に母親が過ごせるような場所の用意がなく、屋外に椅子を置きPCを開いて作業するような毎日。その後、不登校専門の塾や区の支援センターなどで、少しずつ学校に向かう気力や自信を回復させていき、高学年の今では毎日通学できるようになりました。(M.Kさん 39歳 会社員 息子小5)
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◇適応指導教室の人数が多すぎて通えなくなり
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池田:笑
4年生のときから不登校。大きな原因はいじめと先生の無理解です。学習障害やADHDなどがありみんなと同じことをするのが苦手な息子はいじめにあい、教室に入れなくなりました。ひどい言葉を言われて逆上した息子がものを投げたとき、先生は悪口を言った子どもを叱らず、息子の行動だけを問題視。こういったことが続いたので「もう学校に行かなくてもいいよ」と言いました。適応指導教室に通うことになったのですが、区内の不登校児が増えるにしたがい、年々登録人数が増えていて、集団行動が苦手な息子にとっては元のクラスと変わらない居心地の悪い場所に。区内には人数の少ない不登校児のための拠点も他にあるのでそちらに移ることを考えています。(W.Sさん 39歳 専業主婦 息子小6)
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◇勉強に厳しい先生が担任になったことから
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海津:それで、友人に電話して「タスキって自分で用意するんだって!」と話したら、友人が「腹帯があるから!」って。
区内の適応指導教室に通っています。最近は希望者が多く、登録人数は100人ほど。そのうちの3分の1くらいはコンスタントに通っているようです。人数が増えたため、時間割りも高学年用、低学年用に分かれました。娘はもともと勉強が苦手ですが、クラス替えで担任になった先生は勉強に厳しく、一度提出した宿題に赤字を入れ、やり直させます。そのため毎日の宿題がどんどんたまってしまい、娘にはこなせないほどに。「宿題が終わらないなら校外学習には行けないね」と言われたことがショックで、それ以降仮病を使い学校を休むようになってしまいました。民間のフリースクールもありますが高額なので、増税するならこういうところにも財政支援がほしいです。(N.Nさん 35歳 専業主婦 娘小6)
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■フリースクール「東京シューレ」代表・奥地圭子さん~不登校児を取り巻く現状は?~
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池田:腹帯!妊婦さんのですよね!
不登校児のためのフリースクールとして長い歴史を持つ「東京シューレ」代表の奥地圭子さん。「不登校児を取り巻く現状は?」「親はどう寄り添えばいい?」「子どものための居場所は?」「進路は?」。不登校児を取り巻く環境の変化についてお聞きしました。
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政府は「不登校は問題行動ではない」と通知
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--VERY世代が子どもの頃と今で変化はあるのでしょうか?
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海津:腹帯を縫ってタスキを作ってくれて、おまけに達筆だからマジックで「かいづあつこ」と書いてくれました。
かつては、不登校の原因は親が甘いからだ、と家庭のせいにされたり、基礎学力や社会性は家庭では身につけられないだろうと言われ、子どもを早く学校に戻そうとすることが多くありました。しかし、不登校の児童・生徒の数は現在も右肩上がりで増えています。政府は不登校をめぐる政策を見直す必要にせまられ、無理に学校に戻ることにこだわらなくてもいいというスタンスに変化しています。大きなきっかけは教育機会確保法が制定されたことです。政府は「不登校は問題行動ではない」と全国通知しました。学校復帰を促す政策から学校に行かなくても社会的自立を目指せる政策へと方向が変わってきています。
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--子どもたちはどんな理由で不登校になるのでしょうか
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池田:笑
昔も今も、原因として多いのはいじめの問題ですね。長期休み明けの自殺が話題になっていますが、いじめでつらいから不登校になるのは当たり前のことで、無理に登校すると自殺する子も出てしまう。いじめはもちろんないほうがいいけれど、根絶するのは難しい。いじめのある学校に通い続けるよりも他の選択肢を探したほうがいいという方向にシフトしています。
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また「理由のない不登校」というのもよくあること。人間関係もうまくいっているのに行けない。今の学校は部活の朝練、放課後も部活と長時間拘束され、さらに宿題や塾と詰め込まれるので、疲れてしまう子が多いことも原因の一つです。発達障害で、という話もありますが、発達障害が即不登校につながるわけではない。今の公教育はみんなでいっせいに何かをやらせるのがスタンダードなので、いろいろな特性をもつ子どもにとっては、合わせてもらえず、つらいところになりがちなのです。
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ネットにより情報へのアクセスが容易になった、が……
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--今のお母さんたちは情報をつかむのも早いですね
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海津:それで、そのタスキをかけて、街頭演説標記にも「かいづあつこ」と書けるからそれも書いて、それを持ってまちへ出ました。
今はインターネットがあるので親が不登校について相談できる場所やフリースクールの情報にはすぐにたどりつけるようになりました。それはとてもよいことですがマイナスの面もあるのです。学校でつらいことがあって不登校になった子どもは自信や気力を回復させるまで時間がかかります。学校を休み始めてすぐに「こんな場所があるから行きましょう」と無理やり連れだすのは逆効果。学校にいけない自分はダメなんだとますます自信をなくしてしまいます。「学校に行きたくない」と言われたら、「今まで頑張ってきたんだから休んでもいいんじゃない」とお休みすることを認めてあげることが大事です。「お腹が痛い」「頭が痛い」といって休みたがることもあるでしょう。そういう身体症状が出るというのはかなり強いサインで、休んでいいとなるとホッとして、体調がよくなるケースが多いのです。そこであせって「もう治ったから行けるよね?」と迫るとまたぶり返すということもあります。
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--学校の教室以外に通うにはどんな選択肢がありますか
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池田:なるほど。はい。
適応指導教室(支援センターなど名称は様々)やフリースクールなど多様な学びの場があります。今はフリースクールに通った日数も学校長の判断で出席日数として認められますし、通学定期券も出ます。日本は国が決める学習指導要領一本ですが、海外では、モンテッソーリやシュタイナー教育に代表されるような多様な学び方を選択できる国もたくさんあります。実際、その子に合った学び方をえらべるほうが長所や個性を伸ばしやすいのではないでしょうか。
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子どもが学校に行かないと、自立できるのだろうか、このまま引きこもりになるのではないかと不安になると思いますが、いろいろな学びの方法があるという実例を知っていれば、方法は一つでないと気がつくはず。シューレのホームページでも各界で活躍している卒業生のインタビューを掲載しています。あれほど学校嫌いだったのに、スクールカウンセラーになって毎日のように学校に通っているという人もいれば、いじめでつらい思いをしたから、自分は弱い立場の人を助けられる人になりたいと大学院卒業後国連で難民の支援をしている卒業生もいます。
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少子化の今、大学進学の門戸も広がった?
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海津:歩き始めて、歩いていると言っても、まぁ散歩です。友人たちとよもやま話をしながら歩いていて、向かいから人が来たら「海津敦子です。よろしくお願いします」と。
--今後の進路についても不安が。受験に不利になりますか
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少子化で高校、特に私立受験の実情も変わってきています。以前は、出席日数を重視し不登校児を敬遠する私立校も多かったのですが、少子化の今、各校は生徒の確保に必死です。一部の人気進学校などを除きかなり門戸が広がっていますから心配はいりません。通信制の学校や不登校でも入学しやすい都立高校のチャレンジスクールも増えていますから、高校卒業資格を得たいということなら、まず問題はないでしょう。通信制なんて、という方もいますが、通信制は少ないスクーリングと決められたレポートを書けば単位の取れる科目も多く、最短の労力で高卒認定が得られるのがメリット。趣味の時間を確保したいから、とあえて通信制を選ぶ子も。勉強が嫌いだったのに、将来の夢のために進学したいと自ら大学進学を目指すようになる子も多いのです。不登校になってから、昼夜逆転の生活でゲームばかりと心配になる親御さんもいます。今ではバリバリ働いている人の中にも、不登校期間には引きこもってゲーム漬けだった人は多いです。不安になるお気持ちはよくわかりますが、疲れた心を休ませる期間をしっかり取り、お子さんの学びたいという意欲の回復を待つのが一番の近道ですよ。
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■学校に戻る、他の居場所へ……。「解決」への選択もいろいろ
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池田:え!?話しているというのは、演説するということではないのですね?
不登校になった後の選択肢は様々、適応指導教室やフリースクールに通う子、自宅で過ごす子、転校する子も元の学校に戻る子もいます。
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◇CASE:01
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海津:ええ。しゃべりながら、前から来た方に「こんにちは」と挨拶をするだけ。
不登校になっても
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放課後には友人と遊びます
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はっきりとした原因はわからないものの、昨年から「お腹が痛い」と言って学校を休むように。活発な息子は不登校になった今も、放課後には友だちと遊びに行きます。「なんで学校に来ないの?」と聞かれることもあるそうですが、サラリとかわしているようです。同じ小学校に通うお兄ちゃんが宿題を持ち帰ってくれるので、通信教材なども使いながら自宅で勉強しています。適応指導教室などに行く選択肢もあるのですが、日中息子は私から離れようとせず、他の居場所で過ごしたり転校するよりも、元の小学校に戻りたいと言うので今の生活を続けています。(S.Tさん 40歳 自営業 息子小2)
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◇CASE:02
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池田:ははー。それを選挙期間中ずっと。
学校には通えないが
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学童には通えます
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友人もおり、学校嫌いではないのですが、HSC(※Highly Sensitive Child 繊細で騒音や他人が叱責される様子などに人一倍敏感に反応してしまう)で騒がしい小学校のクラスでは過ごすことができず不登校になりました。娘は絵を描くことが大好きなので、家では存分に描く時間を作り、時々一緒に美術館などに出かけることも。日記を書く、庭で植物を育てる、一人でお昼ご飯を作ってみるなど、なるべく生活の中で学びにつなげられるようにしています。学校には通えないのですが、学童には通えるので放課後は民間学童へ。他校の子から「学校は?」と聞かれることもあるようですが「行ってないよ」ととくに隠すことはなさそうです。(N.Kさん 37歳 フリーランス 娘小3)
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◇CASE:03
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海津:そうしていたら、見かねた方が「あれは選挙じゃない」「散歩だ」と心配してくださって、スピーカーを持ってきてくださりました。さらに、色んな方が心配して「私、昔ウグイス嬢やったことあるから」とマイクを握ってくださって。
理由はわからないものの
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「学校に行く」と言うように
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2年生くらいから授業中にパニックを起こし、学校から迎えに来るようにと連絡が来ることが増えました。3年の中頃からは毎日のように「休みたい」と言うようになり、4年生のときは1年間ずっと不登校でした。5年生から理由はわからないものの学校に行くと言いだし、通学するようになりました。学校に行かない時期も、児童館の手伝いをさせてもらったり、子ども食堂で食事の準備から参加したり、いろいろな年齢、立場の人が集まる場に参加することは多かったです。そこで改めて感じたのは「学びの場は学校だけではない。自分で選べる」ということですね。(N・Sさん 43歳 自営業 息子小6)
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◇奥地圭子(おくちけいこ)さん
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ハンドスピーカーで「初めて選挙に挑戦しております海津敦子です」と。私自身も演説する予定もなかったので、マイクを渡されても、何を話したらいいか…、という感じでしたね。
自身の子の不登校を機に1984年親の会「登校拒否を考える会」を設立。その後公立小学校教員を辞し、フリースクール東京シューレを開設。2007年には国の特区制度を利用し、学校法人東京シューレ学園理事長・東京シューレ葛飾中学校を開設。特定非営利活動法人フリースクール全国ネットワーク、特定非営利活動法人登校拒否・不登校を考える全国ネットワーク、特定非営利活動法人全国不登校新聞社の各代表理事、多様な学び保障法を実現する会共同代表。
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◇フリースクール東京シューレ
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池田:よく「練り歩き」ということで、商店街などを歩く話は聞きますが(笑)
1985年、当時は登校拒否と言われた不登校の子どもたちの居場所、学びの場となるようにと開設されたフリースクールのパイオニア的存在。王子、新宿、流山、大田の各校のほか、東京シューレ葛飾中学校、高校、シューレ大学などの系列校がある(※詳細はHPにて。https://www.shure.or.jp/)。フリースクールの対象年齢は小1~23歳(入学は20歳まで)。今年2月には世田谷区が開設した公設民営の支援施設ほっとスクール「希望丘」運営。教育委員会が設置する不登校の子のための教育支援センターだが、2016年教育機会確保法成立を受け、「学校復帰を求めない施設」として開設した。利用は無料で、区内在住であれば公立小中学校在籍者に限らず、私立校に籍を置く子どもも通える。
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「養老先生と森の中で◯◯を探せ」(左上)、行き先を告げられぬまま旅に向かう「新幹線で最果てを目指せ!」(右上)、時間制限なしで食材を「解剖して食す」(左下)、ポスターを作成し、プロのデザイナー、写真家から講評を受ける(右下)
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海津:文京区内はくまなく歩きました。あっちに行っていないから、今日はそこへ行こうか、なんて、これまた散歩のノリで話しながら。
■異才発掘プロジェクト「東大ROCKET」が目指すもの
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「学校に行かない」からこそ
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できることがたくさんある
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不登校の特権を生かした教育をしたいと5年前からROCKETの活動をはじめました。あえて、普段学校に通っている子は参加が難しい平日をメインに活動しています。集まってくるのは学校の枠組みからはみ出したユニークな子どもたち。机にじっと座ってみんなと同じペースで学ぶことが苦手だと、学校では問題児扱いされるでしょう。でもROCKETは人と違う変わったことをしている子どもほど活躍できる場所です。日本財団によれば中学生の不登校は33万人。これは文科省の調査の実に3倍の数字です。10人に1人が不登校ということになる。なぜこういうことが起きるかというと、文科省では30日以上の長期欠席を不登校と定義していて、それよりも短い日数だったり、保健室登校のように教室以外に通う子どもの数をカウントしていないからです。
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全国の子どもに
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池田:その最初の選挙は、ご自身では勝算はありましたか?
「学校お休み券」を配りたい
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私の夢は、日本全国の子どもたちに1週間学校を休めるチケットを配ること。その券を使って堂々と学校を休み、その間は自分の興味のあることをとことん追究できる。そんな世の中を作りたいのです。今年、ROCKETでは「山手線ホームの長さを測れ!」 という課題を出しました。東大生も参戦し、「JRや鉄オタに教えてもらう」「国会図書館で調べる」「現地に行って測る」などチームごとのアイデアで謎を解決しようと挑戦しました。結果はどうなったと思いますか。環状線である山手線のホームはまっすぐではないので正確に計測するのは難しいのですが、優勝は実際に現地に行ったチーム。彼らは公開されていたデータには誤りがあることにも気が付きました。世の中で「正解」だとされていることを鵜呑みにするのではなく、「はたして本当なのだろうか」と疑問に思う心を育てることが真の教育なのではないでしょうか。
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褒めるだけではなく
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海津:何にも考えていませんでしたね(笑)今だったら、絶対にやりません。
能力を生かすチャンスを作る
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私はそのユニークさゆえに学校に馴染めない子どもが無理に学校に通うことで不適応を起こす現状に疑問を感じています。もっと新しい学びの場所と自由な学びのスタイルが必要なはず。今年から、よりたくさんの子どもに参加してもらえるように、プログラムの応募方法を変更しました。これまでも、いろいろな子どもが活躍しています。キノコが大好きで、野生のトリュフを採ってくる子どもがいました。そんな趣味を理解する友だちはほとんどいないんです。でも、「トリュフを10万円で譲ってほしい!」とミシュランに掲載される店のシェフから懇願されていました。価値がわかる人に出会えばすごいと認めてもらえる。ユニークな子どもをただ褒めるだけではなく、その能力を社会に還元していく、仕組みを作りたいのです。
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◇中邑賢龍(なかむらけんりゅう)さん
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1956年、山口県生まれ。東京大学先端科学技術研究センター人間支援工学分野教授。異才発掘プロジェクトROCKETなどICTを活用した社会問題解決型実践研究を推進。著書に『バリア
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フリー・コンフリクト』(東京大学出版会)、『タブレットPC・スマホ時代の子どもの教育』(明治図書)などがある。
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中邑研究室には、「CO+ラボ(コープラスラボ)」も。ここは子どもを育てる全ての人に向けて、未来の子育てを一緒に考えて
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いく場所。様々な悩みを多くの人と共有し、専門職種との連携をはかりながら、悩みを解決に導くことを目的としています。相談
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窓口だけではなく、イベントや、子育て情報の発信も。
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取材・文/高田翔子 編集/フォレスト・ガンプJr.
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池田:怒りと問題意識があって、選挙にお出になったのですから、勝ちたいという思いが強かったのかと思いました。
*VERY2019年7月号「小中学生不登校児童数は14万人越え もし、子どもが『学校に行きたくない』と言ったら……?」より。
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*掲載中の情報は誌面掲載時のものです。
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〔2019年7/31(水) magacol〕 <br>
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海津:怒りからの勢いでした。ただ、障害児の課題や教育、支援を必要としている家庭の問題を良くしていくためには、役所と対等に渡り合える議員が不可欠との思いは強かったです。
  
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私なら、知識は足りていないところは学んだり情報を収集すれば、役所の施策をしっかりと監視できると思っていました。
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知られていない不登校の原因
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「朝起きたら死んでないかな…」知られていない不登校の原因、いじめは第3位
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▲一般社団法人ひきこもりUX会議・代表理事の恩田夏絵さん(画像:『Wの悲喜劇』より)
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不登校新聞によると、不登校になる子供の割合は、5年間で急激に上昇している。「学校に行きたくない」と不登校になった子供たちは、将来どのような大人になるのだろうか。
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ピースボート・グローバルスクールコーディネーターで、一般社団法人ひきこもりUX会議の代表理事を務める恩田夏絵さんは、小学2年生のときに学校教育に疑問を持ち、不登校になった。
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当時、ファッションデザイナーになりたいという夢があった恩田さん。学校でなんのためになるか分からない勉強をするよりも、絵を描いたり自分のセンスを磨いたりする勉強をしたいと感じ、不登校の道を選んだ。その後も、学校に行ったり、行かなかったりを繰り返す「五月雨登校」を続け、義務教育は半分くらいしか受けていないという。
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恩田さんには10歳と9歳上のヤンキーの姉がいた。非行に走った姉が警察に呼び出されることもあったため、親は恩田さんの不登校に関しても寛容に受け入れた。「子供は親の言う通りには育たないってよく分かっていた。私が学校に行かないって言ったときも、いいよって言ってくれた」と話す恩田さん。
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ライター・北澤愛子さん
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池田:議員になった後はそうだと思うのですが、選挙は勝たないといけませんので…。勝つための戦略というのは特になかったでしょうか?
学校に行かなくても許される理由を探して……毎朝「起きたら死んでいないかな」って思っていた
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ライターで不登校サポートナビ、通信高校ナビに執筆をしている北澤愛子さんも、中学時代にいじめを経験。「学校に行けなくなるのは弱いことだ」と思い、つらい中でも登校を続けていた。しかし、毎朝「起きたら死んでいないかな」「災害が起きないかな」「身内に不幸がないかな」などと考え、学校に行かなくても許される理由を求めていた。
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恩田さんによると、北澤さんのように学校に行っているが、ほぼ毎日「学校に行きたくない」と感じている『仮面不登校』は44万人にも上るという。また、2018年の文部科学省のデータでは、不登校の原因の1位は不安、ついで2位が無気力、3位が学校の人間関係(いじめなど)になっている。
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海津:勝つために…。チラシを配布したことぐらいでしょうか。
「先生と合わない、学力が追いつかなくて辛い。いろいろな理由がある。誰が無気力にしているかというと、学校側だったりする」と話す北澤さん。恩田さんは「高校から学校に行けなくなる優等生タイプの子も多い。それまで勉強や運動も頑張ってきて、親も期待していたのが限界になる」と説明した。
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実際に不登校になり、学校に通わなかったことで、大人になってから後悔をしたり、負い目を感じたりすることはあるのだろうか。恩田さんは「青春時代を過ごしていないことへのモヤモヤのほうが大きく残る」といい、周りから修学旅行や、卒業式の話を聞くと複雑な気持ちになるという。しかし、学力面では「高校は定時制で通っていた。本を読んでいたこと、ゲームで漢字や歴史を学ぶことができた。学力の負い目はほとんどない」と語った。
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(『Wの悲喜劇~日本一過激なオンナのニュース~』より/AbemaNews)
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〔2019年8/1(木) AbemaTIMES〕 <br>
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===[[:Category:周辺ニュース|周辺ニュース]]===
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池田:しっかりとした推薦人をお願いされたということは、それまでの海津さんの活動などへの信頼を高めたのではないでしょうか?
ページ名[[]]、() <br>
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お笑い芸人「霜降り明星」
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「霜降り明星」せいや、髪まで抜けたいじめ体験 人生を変えたコントの意味「僕は別に闘ってないんです」
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お笑いコンビ「霜降り明星」のせいやさん
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【#withyou ~きみとともに~】
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お笑いコンビ「霜降り明星」のボケ担当、せいやさんは、テレビではあまり見たことのない神妙な面持ちで語り出しました。「そんなすぐ、いじめられてるって思いたないんですよ、人って」。髪の毛が抜けてしまうほど追い詰められた高校時代。そんな状況を救ってくれたのは、やっぱり「お笑い」でした。でも、「笑い」でいじめをはね返したわけではないと言います。「やっぱりね、逃げた方がいい。僕は別に闘ってないんです」。今、つらい思いをしている10代に、せいやさんが「一番伝えたいこと」を聞きました。(朝日新聞記者・小野太郎)
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樹木希林さんから届いたファクス「必要のない人間なんていない……」亡くなる直前の直筆メッセージ
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海津:そうですね。あとチラシの中に、具体的なことを書きました。当時、子供が義務教育課程にいて教育のど真ん中にいる、そして、大学で教鞭をとり、子育ての不安感に寄り添うことへの専門性がある、だからこそ具体的な提案を書きました。それはもしかしたら、差別化できたことかもしれません。
早く人気者になりたくて
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「女性だから」ではなく、自分が経験したから言えること
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池田:さて、私は今の政治不信の状況で「女性」候補者というのはクリーンなイメージで見られることが多く、それはひとつの追い風ではないかと考えているのですが、海津さんは選挙において女性であることを意識されたことはありますか?
  
――高校1年のころ、いじめに遭ったと聞きました。どんな学校生活だったんですか
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海津:ないですね。女性だからということではなく、自分が経験したことから言えるということは意識し発信してきました。
これ、あれですか。僕の経験だけで終わらないですよね。メッセージみたいなものもありますよね。
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――はい。あとでお願いしようと思っています
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私は女性の政治家を増やすことも大事ですが、それ以上に、女性の管理職公務員を増やすことが大切だと考えています。国会中継を見ていても、そこにいる公務員はみな男性です。そこに女性がいないから施策に反映されない。提案し、施策化できる力を持った女性公務員が必要です。
じゃあ、本当に伝えたいことを言うために、まず、僕の経験だけで言いますよ。
+
新学期の4月って知らん人ばっかりなんですよね。僕は中学のときからアマチュアでお笑いやっていて、漫才でテレビにも出て、学校内ではいわゆる人気者やったんですよ。そのスタンスで、早く高校でも人気者になりたくて、ちょっとはしゃいでしまったんですよね。ボケたりして。
+
  
――どんな感じだったんですか
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女性議員が増えることが必要でないとは思いませんが、単に政治屋になってしまうのであれば意味がない。管理職公務員のうちの女性比率を上げていくことが大事。
ゴミ箱にみんながゴミを投げていて、僕が「スリーポイント狙え」とかバスケに見立てて実況するみたいな。それがめちゃくちゃすべって、「なんやあいつ」みたいになりました。
+
  
――そこからいじめが始まった
+
池田:施策を作るところに女性がいることが大切というご指摘はもっともだと思います。
机を逆にされたりとか。ほかのクラスからも人がうわーって集まって、みんなで僕を持ち上げて学校を回るとか。ひどいときは、4階の窓から足だけ持たれて、体をほとんど外に出されたりとか。そんなんでも、僕はお笑いの精神を持ってたんで、顔引きつりながらも「なにしてんねん」ってツッコんでましたけどね。
+
  
――いじめグループみたいなものがあったんですか
+
海津:女性議員が議会活動を円滑にできるような環境整備は必要だと思います。例えば、産休制度を設けるとかです。政治活動そのものは、その人のやり方で何を大事にするか、駅頭に立ったり、多くの行事に参加したいと考えるか、そうではないやり方をするか。
ほんまにひどいのは2、3人。でも、周りから集まってくる。集団心理なんでしょうね。で、僕は泣いたりしないんですよ。「おい」ってツッコむんで、火に油を注ぐじゃないですけど、どんどん悪化していきましたね。
+
いじめじゃない。いじられすぎてるんだ
+
  
――家族や先生、友だちには相談していたんですか
+
ですから、私は駅頭活動はやりません。が、ブログやレポートで活動の報告をしています。区民との対話や情報公開制度の活用、数値や法的根拠を示しながら、役所の施策をチェックしてどう指摘しているか、さらに対案としてどのような政策提案を行っているか等を綴っています。それを読んで共感してくださる方が声をかけてくださることもあります。
いや、これはね、僕がいじめって認定したら、もういよいよいじめになると思ったんで、僕はいじめって思わんようにしてたんですよ。「いじられすぎてるんだ」って、そのときは強がってました。
+
  
――自分に言い聞かせていたんですね
+
池田:ご自身が議員になられて、市民として動いていた時と違いはありますか?
そんなすぐ、いじめられてるって思いたないんですよ、人って。いじめって、すぐ「人に相談しろ」とかけっこう言われるんですけど、無理なんですよね、やっぱり。親から学校で楽しんでるって思われてるのが常なんで、子どもは。相談するっていうのは、めっちゃ難しいことやと思います。
+
  
――学校にはそのまま通い続けていたんですか
+
海津:情報のスピードと量が違います。議会の場だけで全てが動く訳ではなく、日常の区役所との対話から提案もできますので、議員になったことは大きいです。
そうですね。こいつらからはちょっと離れようとか、休憩時間も何もされへんように図書室に行こうとか、そういう作戦ばっかり考えてました。誰かに会わんようにするとか、今考えたら異常ですよね。
+
それでも捕まえられて、当時「肩パン」がはやってて、肩をバーンって殴られて。アザだらけで家帰る、みたいな。おかんにアザ隠しながら風呂入ることがけっこうありましたね。
+
プール裏で食べたお弁当
+
  
――居場所のようなものはあったんですか
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また、お困りごとの相談を受けることがありますが、今、届いた声はその方一人だけど、その後ろには大勢の人が同じように困っているかもしれません。だから、その声をどのように制度化していくか、それができるのが議員だと思います。
休憩時間、やっぱり一人で机にいられないんですよ。孤独感で。高校に暗い階段があったんですけど、そこでネタとか考えてましたね。とにかくその当時は、人がおらんとこに行ってました。みんなが行く食堂にも、絶対行かなかった。弁当も、おかずとかほとんど食べられてたんで。めっちゃ嫌だった。
+
  
――知らないうちにですか
+
私は日頃から、議会、区役所にいる時間を確保して、区の職員とのコミュニケーションを大切にしています。ここにいるからこそできることがあると思います。
いやもう、強引に。わーって食べられるんで、米だけ残る、みたいな。そんで、みんなは爆笑。僕も「おかずとお米、普通、5:5やろ」みたいにツッコんでたんですけど。今考えると、やっぱり嫌ですよね。だから、学校で一番、ほんま人が少ないプールの裏とかで食べてましたね。
+
ハゲをネタに。それしかなかった
+
――せいやさんは当時、「笑いでいじめをはね返そう」と思われていたと聞いたことがあります。でも、今の体験を聞いていると、僕自身とても苦しいし、普通はなかなかそういった考え方に行き着かない気がします
+
笑いではね返そうというか、とにかく負けたくなかったんですよ。僕の経験だけで言えば、僕はほんまに負けず嫌いやった。なんでこいつらに、人生変えられなあかんねんって。
+
なんやったら、髪の毛も抜け出して。ストレスでハゲてきたんですよ。それくらいから、もう開き直りましたね。絶対にこいつら笑かしたんねんって。いじめって断定されてたまるかって。
+
  
――体はやっぱりしんどかったんですね
+
池田:政治活動の中でどうしても、自分が実現しました、ということをアピールせざるを得ない部分もありますよね。
夏ごろから、頭の上の方に円形がけっこうできだして。最初は隠せてたんですけど、どんどんつながって、もう最後はほとんどなかったですね。全部ぼろぼろ。2、3年生からも「あ、やばいやつ」みたいな。指さされながらも、逆に堂々としてましたね。松山千春さんのものまねとかしてたと思います。
+
まあ、つらかったですけどね。僕はそいつらに対して、笑いっていうものしか持っていなかったんで、ハゲも利用して。でも、それしかもう、つらすぎてなかったんですよね。
+
  
――周囲も相当心配していたと思います
+
海津:私は、私がやりました、というのはないと考えています。制度や政策を提案をするときに、実態を聞かせてくれる区民の方がいらっしゃる、同じ思いで活動してくださる方、区役所の職員もいる、だからチームですよね。チームで動いて初めて実現する。
先生も「お前、どうするか。学校休むか」みたいな。家族からも毎日言われますよ。病院にも行って、皮膚科の先生にも「もう学校は休んだ方がいいんじゃない?」みたいに言われて。
+
笑いではね返す?いや、むかつきだった
+
――それでも、学校には行き続けたんですね
+
ここで休んだら、こいつらのいじめで学校休んだやつみたいになるから、それだけは絶対嫌やったんですよ。こんなやつらに負けるかっていうので、とにかくずっと、ギャグで返してましたね。
+
  
でもまあ、笑いではね返すというよりは、こいつらに人生変えられてたまるかっていう、むかつきでしたね。それに、おもしろいことが好きやったし。僕の経験だけで言えば、そういうことです。
+
池田:これまでのお話だと女性であるということを意識してはいらっしゃらないのだと思いますが、この連載のテーマでもあるので、あえて、女性ということのフィルターを通して考えていただいて、何かありますか?
「お前、コント書いてこいや」
+
――そうこうしているうちに、一つの転機が訪れたんですよね
+
文化祭で劇をやると。で、「お前、コント書いてこいや」って言われるんですよね。いじめの一環というか、冗談半分で。でも、僕はマジで作れたんで、もう誰よりも自信あったんですよ。だから、ぶわーって1日でコント仕上げて持って行きました。
+
  
――どんなコントだったんですか
+
海津:女性としてというよりは、私が体験した母親であること、妻であること、障害児の親であること、介護をしていること、そういう生活者としての実感が、女性的であると見られることはあると思います。
ベタなんですけど、「リアル桃太郎」っていう。おばあさんが先に、桃を開けてもうて、帰ってきたおじいさんが、赤ちゃん見たときに「誰の子や。おかしい。桃から生まれるわけないやろ」みたいな。で、おばあさんが「わけわからんねん」ってパニックになるコントを書いたんですよ。
+
議員ひとり一人が、当事者目線というよりも、いつ自分が当事者になるか分からないし、自分の問題だという認識で施策を監視し、議論、提案ができたらいいと思います。そして、結果的に、そういう人が女性で、女性議員が増えたとしたらいいですね。
  
――教室での発表はうまくいったんですか
+
女性・男性問わずに「政治家になるのが目的」でなく、「~を実現したい」といった目的がある人に、議員になってほしいです。そういう人が増えたら議会は変わり、まちが変わると思います。
いじめてたやつが「もうええって」って邪魔するんですけど、絶対負けたらあかんと思って、もう死ぬ気で一人芝居やって説明しましたね。そしたら、めちゃくちゃみんな沸いて。「こんなやつが、こんなんできんの」っていうギャップですよね。ほんまにお笑いの力。
+
池田:ありがとうございました。
そこで見る目が変わったというか、初めて役割を得たんですよ。文化祭を成功させるっていう。そこから照明、音響、脚本、演出、全部考えて、主役もやって。
+
〔2020年3/13(金) 選挙ドットコム〕 <br>
ほんで、ちゃんと賞をとったんですよ。体育館で表彰式があって、壇上に上がったとき、ノリで言ったんですよ。ちょっとだけ。「ハゲてても、いじめはね返したぞー!」みたいな。
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ほんなら、みんなが「うぉぉぉー!」って。先生とか僕を心配してくれてた人たちも、すごく沸いてくれて。たぶん人生の分岐点やったかなって、今、思いますね。
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いじめってややこしい
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――当時いじめてきた同級生との接点は、今はもうないんですか
+
===[[:Category:周辺ニュース|周辺ニュース]]===
それが、いじめのややこしいところ。あっちはいじめてるって感覚がないから、2年、3年って別に普通に振る舞うわけですよ。でも、こっちからしたら、やっぱりね、どこかずっと傷があるんですよね。だから僕は会わないようにしてますね。人として好きじゃないから。
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ページ名[[守口市立小学生のいじめ不登校]]、大阪府大阪・守口市(いじめのニュース) <br>
 +
'''小6男児 現金要求の同級生7人に10万円渡す 大阪・守口市 男子児童は不登校に'''<br>
 +
大阪・守口市の小学校で、6年生の男子児童が同級生から要求され、10万円以上の現金を渡していたことが分かった。<br>
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守口市教育委員会によると、6年生の男子児童は、去年5月から7月にかけて、男子同級生7人から「金ちょうだい」などと何度も要求され、自宅にあった現金を持ち出していた。<br>
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金額は、1人あたり2000円から2万5千円で、分かっているだけで10万7500円にのぼるという。<br>
 +
自身の子どもが現金を持っていることを不審に思った同級生の保護者が、学校に連絡して発覚した。<br>
 +
男子児童は不登校になっており、教育委員会はいじめの重大事態にあたるとし、第三者委員会を設置する方針。<br>
 +
〔2020年3/13(金) 読売テレビ〕 <br>
  
――いじめてる側に「いじめてる」という意識があれば、まだ何かを変えられる可能性がある気もしますが
+
'''小学生7人「金ちょうだい」と同級生に約11万円…いじめ「重大事態」に'''<br>
いや、「いじめてるで、俺」なんて思ってるやつ、ほぼいないですよ。聞いたことない。「なんか楽しいなあ」って普通にしてます。でも、いじめられてる人は「しんどいなあ」って思ってる。だから、だからいじめはなくならないんですよ。
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大阪府守口市立の学校に通う6年生の男子児童が昨年5~7月、同級生7人から現金を要求され、10万円以上を渡していたことがわかった。<br>
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児童は昨年秋から不登校になったという。<br>
 +
市教育委員会は、いじめ防止対策推進法に基づく「重大事態」にあたるとし、調査組織を設置する予定。<br>
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市教委によると、男子児童は昨年5~7月の放課後などに、公園や商業施設などの校外で7人から「金ちょうだい」と要求され、自宅から現金を持ち出し、1~3回に分け渡した。<br>
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1人当たり2000円~2万5000円で、少なくとも計10万7500円に上るという。<br>
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昨年7月、多額の現金を持っていることを不審に感じた同級生の保護者が学校に連絡し、学校側が聞き取り調査して発覚した。<br>
 +
男子児童は昨年9月から別室で授業を受けていたが、10月から不登校が続いている。<br>
 +
同級生の保護者は謝罪し、返金を申し出たが、男子児童の保護者は「調査は不十分で、真実が明らかになっていない」と拒否している。<br>
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市教委は「男子児童らのプライバシーを考慮して、公表してこなかった。<br>
 +
今後も調査と男子児童の保護者との話し合いを進め、早く登校できるように取り組みたい」としている。<br>
 +
〔2020年3/13(金) 読売新聞オンライン〕 <br>
  
――自覚するのは無理なんでしょうか
+
===[[:Category:周辺ニュース|周辺ニューのニュース]]===
無理ですね。だってそれ、デメリットしかないですもん。だから都合いいようにすぐ忘れますよ。でも、いじめられた人は覚えてるっていうこのバランスですよね。
+
ページ名[[川口市中学生の男子生徒いじめ不登校]]、埼玉県川口市(いじめのニュース) <br>
僕は笑いに逃げただけ
+
'''川口市 中1男子へのいじめ 第三者委員会設置へ/埼玉県'''<br>
 +
川口市の中学1年生の男子生徒が部活動内でいじめを訴え不登校になっていることをうけ、市は近く第三者委員会を設置する方針です。<br>
 +
関係者によりますと川口市立中学校に通う中学1年生の男子生徒は、去年11月上旬に部活動のチームメイトから「くそ野郎」と陰口を言われたり仲間はずれにされたりして不登校になったということです。<br>
 +
男子生徒は、去年11月末に、登校しましたが再びいじめをうけて教室に入れなくなり自傷行為にも及びました。<br>
 +
保護者から相談をうけた市教育委員会は、去年12月下旬に重大事態として市長に報告し、今月中にも第三者委員会を設置する方針で委員の選定をすすめています。<br>
 +
〔2020年3/13(金) テレ玉〕 <br>
  
――高校生のせいやさんは、コントが書ける力を持っていたからこそ、あの状況をくぐり抜けることができたとも言える。一方で、多くの10代は、せいやさんと同じようないじめを受けたとき、ギブアップしてしまう人がほとんどだと思います。つらい思いをしている「普通」の10代に今、せいやさんが伝えられるメッセージを聞かせてください
+
===[[:Category:周辺ニュース|周辺ニュース]]===
これが一番言いたいんですよね、結局。僕は別に、自分の経験談を押し付けたいわけじゃないので。
+
ページ名[[]]、() <br>
やっぱりね、逃げた方がいいですよ。立ち向かわなくていいです。僕は別に闘ってないんですよ。笑いではね返したっていう言い方をすることもありますけど、笑いに逃げただけ。僕には笑いっていう逃げ場所があったから。笑いって対人やから、向かっていったみたいになってますけど。
+
休校はむしろありがたい
音楽に逃げる。ゲームに逃げる。睡眠に逃げる。何でもええです。とにかく、そんなやつらに、人生終わらされてたまるかっていう気持ちを持ってほしいですね。そんなやつらに合わせる必要もないし、そんな環境に合わせる必要も全くない。自分の好きなことを、本当にチャンスやと思って見つけてほしいですね。
+
学校が苦痛な高校生「休校はむしろありがたい」自分を見つめ直す期間にしたい
当時、僕は学校休むことに罪悪感あったんですよ。だから休めなかった。でも、休んでいいし、休んでる間に、好きなこと見つけてやり続けていたら、今の僕と同じ26歳という年になったとき、絶対何者かにはなれると思います。10代っていうその年で、すべてを決めないでほしいです。
+
新型コロナウイルスの感染防止のために、全国の高校で突然休校になり、卒業式が縮小・中止されるなどの影響も広がっています。高校生活への影響や、今感じていることなどについて、現役高校生に報告してもらいました。
10代なんか、ほんまに好きなこと見つけるだけでいい。だから、いじめと闘うことないですよ。大事なこの人生の入り口で、できるだけ傷つかないでほしいですね。
+
苦痛な学校に行かなくてよい安心感
「霜降り明星」せいや、髪まで抜けたいじめ体験 人生を変えたコントの意味「僕は別に闘ってないんです」
+
新型コロナウイルスの感染予防のための休校の日々を過ごして目にするメディアでも、休校措置に対する批判の声しかありません。しかし、正直私は今回の措置については全く困っていないですし、むしろありがたいと思っています。
お笑いに、助けられっぱなし
+
メディアでは、休校を前に悲しんでいる子たちの姿をたくさん見ました。卒業式の保護者参列の禁止には、私も胸が痛みます。
  
――最後に。せいやさんにとって、お笑いとはどんな存在ですか
+
新型コロナウイルスの影響で休校になった(写真はイメージ)
なんやろなあ。まあ、ずっと助け舟ですね。ほんまに。僕、昔からですけど、いわゆる関西の子どもにありがちな、人前に出て何かするタイプで、ずっとそれ以外取り柄がないっていう感じやったんで。今、ご飯食べてるのもお笑いのおかげですし。いろんな人に会えんのもお笑いのおかげやし。いじめから助けてくれたのもお笑いやし。もう、お笑いに助けられっぱなしですよね。本当にだから、すごいと思います。お笑いは。
+
しかし、個人的なことになりますが、私は学校に行くのが苦痛で苦痛でたまりませんでした。学校がすごく嫌いなのです。単位数のことも考え、不登校にはならずにどうにか通っていますが、正直、学校の子を全然好きではありません。
     ◇
+
朝早い時間に起き、満員電車に乗ることで様々なストレスを抱え、そんなに好きでもない友達に会い、何も楽しいことのないまま帰る日々がしばらく止むだけでもホッとしています。体調もこの数日間で格段によくなりました。
<しもふりみょうじょう・せいや>
+
私と同じような子も周りに何人かいます。私のような学校が嫌いな子だけでなく、人間関係に振り回されるのにうんざりしている子にはよい期間になっていると思います。
1992年、大阪府生まれ。2013年に相方「粗品」さんと「霜降り明星」を結成。2018年には若手漫才の日本一決定戦「M―1グランプリ」で大会最年少優勝を果たした。レギュラー番組多数。
+
自分を見つめ直す機会になる
いろんな相談先があります
+
私の通う高校でもテストがなくなって成績のことで困っている子もいます。でも、逆に、普段から学校生活を納得するように送らなくてはならないと気づいたはずです。私も偉そうなことは言えませんが、普段から納得するように、小テストなり、学期の考査なり、授業中の課題なりにしっかり取り組んでいれば、成績について、そこまで気を揉むことはなかったのだと思います。
・24時間こどもSOSダイヤル 0120-0-78310(なやみ言おう)
+
勉強に限らず、イベント等も中止されている今だからこそ、自分自身や部活のこと、その他身の回りのことに目を向けられる機会なのではと思います。
・こどものSOS相談窓口(文部科学省サイト)→http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/06112210.htm
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自問自答する時間の余裕もできたと思います。この期間で自分の感性に訴えかけてくるものにじっくり触れられると思います。いろんなところから漫画の配信もありますし、動画配信サービスだってあるので、「目」や「感覚」を養うものを体験するいい機会だと思います。
・いのち支える窓口一覧(自殺総合対策推進センターサイト)→https://jssc.ncnp.go.jp/soudan.php
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進路についてパソコンやスマホから調べたり、興味のある分野について研究したり、「考える」時間が生まれているのではと思います。
生きづらさを抱える10代へ「#withyou」
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この期間が、きっと何かの糧になってくれるはずと信じています。
withnewsでは、生きづらさを抱える10代への企画「#withyou ~きみとともに~」を続けています。
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家族を支え、自立の準備をしたい
 +
今回のこの休校措置も、そもそも政府は「集団感染を防ぎ、子供を守るため」に始めたことですし、とにかく最近それを忘れている人が多い気がします。
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今批判している人も、もし休校にせずに新型コロナウイルスの感染が拡大したら、「なぜ休校にしないのか」という声を各地であげていたのではないでしょうか。猶予という言葉も頻繁に目にしましたが、とにかく1人でも多く感染しないことが最優先なので、命のことを第一に考えると、今回のごたごたも仕方のないことだと私は思います。
 +
政府の揚げ足をみんな取りすぎている気がするのです。各地の親御さん、特に医療従事者の方々は毎日大変な思いをされていると思いますが、むしろ私たちも家事を手伝うことを始めるなど、家族で支え合い、少し早く自立するためのいい準備段階だと思います。
 +
毎日鬱々としたニュースがテレビをつけると立て続けに報道されていて、私も少し飽き飽きしています。
 +
今の高校生の年代は、令和を担う世代とも言われます。今こそ明るいニュースで世間に希望の光を差し込めるように、毎日に工夫を凝らすのが私たちの仕事なのではないかと思います。
 +
(神奈川県・高校2年女子)
 +
高校生新聞社
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〔2020年3/8(日)高校生新聞オンライン〕 <br>
  
今年のテーマは「#居場所」。目に見える「場所」でなくても、本や音楽…好きなことや、救いになった言葉でもいいです。生きづらい時間や不安な日々をしのげる「居場所」をみなさんと共有できたらと思います。
+
===[[:Category:周辺ニュース|周辺ニュース]]===
また、8月26日には子どもたちの「居場所」について考えるイベントを昼と夜の2部構成で開きます。2学期が始まる。しんどくて、逃げたい……。夏休みが終わるのを前に、そんな思いを抱える子どもたちに寄り添っていきます。
+
ページ名[[代々木高等学校・トピックス]]、三重県志摩市() <br>
 
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'''"賢島の通信制の代々木高校が卒業式 旅館で働きながら調理師免許取得した生徒も"''' <br>
(昼の部)10代が安心して過ごせる「居場所」とは?@日本財団ビル 14:30~17:30
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賢島に本校がある通信制高校「代々木高等学校」(志摩市阿児町、TEL 0599-43-6177)の卒業式が3月8日、同校大講堂で行われた。<br> 
子どもの問題を取材してきたノンフィクション作家の石井光太さん、自分の不登校経験をマンガ「不登校ガール」で描いた女優の園山千尋さん、フリースクールネモ代表の前北海さんが、「居場所」について考えるトークイベント。無料です。詳細や申し込みは→https://withyou-ibasho.peatix.com/view
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東京、名古屋、大阪に拠点を置き、全国40以上のサテライト校のほかオーストラリアやカナダなど海外でも日本の高校に通える環境を整備する同校。 <br>
(夜の部)本音トーク!「#居場所」@ツイッター本社からツイキャス配信(@withnewsjp) 22:00~24:00
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賢島は真珠いかだ浮かぶリアス海岸の英虞湾の中央に位置し、2016(平成28)年にG7伊勢志摩サミットが開催された。<br>
不登校経験があり、今は俳優やYouTuberなどとして活躍する個性的な面々が、つらい日々によりどころにした「居場所」について、本音トーク! ハッシュタグ「#居場所」に寄せられたアイデアもシェアしていきます!
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同校の今年の全卒業生は245人で、賢島本校の卒業式には、賢島本校生徒22人と大阪本部生徒1人の計23人(卒業予定者は29人)が参加した。 <br>
〔2019年8/1() withnews〕 <br>
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卒業生たちは、3年生の総合学習の授業で志摩市の地場産業である真珠養殖業について学び、真珠に穴を開けて作ったオリジナルの真珠のペンダントを胸に着け、この日の卒業式に臨んだ。<br>
 +
この日は、新型コロナウイルスの感染拡大を心配し卒業生とその家族だけの出席での卒業式となった。 <br>
 +
一色真司学校長から卒業証書を受け取ると、卒業生はマイクに向かって親への感謝や3年間の思い出などを言葉にした。<br>
 +
3年間、鳥羽市の旅館「浜離宮」(鳥羽市鳥羽)で働きながら高校生活を送った兵庫県小野市出身の原口英上(ひでたか)さんは、在学中に調理師免許を取得し、朝6時からの就業時間に3年間無遅刻で臨んだ。 <br>
 +
原口さんは「中学の時に両親に料理を作ったら喜んでくれたことから、人に喜んでもらえる仕事として料理人を目指して代々木高校の『伊勢志摩料理人コース』を選んだ。 <br>
 +
おかげさまで卒業することができ、仕事も今までさせてもらえなかった仕事を任せていただけるようになり、やり甲斐を感じている。 <br>
 +
もっと料理の勉強をし、さらに上を目指していきたい」と話す。<br>
 +
志摩市出身で卒業生代表あいさつを務めた山本真守(まもる)さんは皇学館大学の文学部に進学。 <br>
 +
山本さんは「不登校だったが、この学校に来て自分を変えることができた。 <br>
 +
高校3年生の時にSBPというイベントに参加したことがきっかけだった。 <br>
 +
不登校の人たちと一緒に農業や漁業をやってみようとするプロジェクトを大学に行ったら立ち上げたい。 <br>
 +
自分が不登校だったからできることだと思うから。今、全てに感謝します」とあいさつした。<br>
 +
〔2020年3/8() みんなの経済新聞ネットワーク(伊勢志摩経済新聞)〕 <br>
  
 
===[[:Category:周辺ニュース|周辺ニュース]]===
 
===[[:Category:周辺ニュース|周辺ニュース]]===
 
ページ名[[]]、() <br>
 
ページ名[[]]、() <br>
田中慶子
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半崎美子
「他人と一緒じゃなくていい」不登校だった女子高生がCNNの通訳者になるまで
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半崎美子 卒業生に贈る校歌“ショッピングモールの女王”が初制作…佐賀星生学園
▲同時通訳者として活躍する田中慶子
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初めて校歌を手がけた半崎美子
「学校に行きたくない――」今、不登校になる子供の割合が過去最多を更新している。学校に行かないまま成長すると、いったいどのような大人になるのだろうか。
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シンガー・ソングライターの半崎美子(39)が、不登校経験のある生徒を受け入れている高等専修学校「佐賀星生(ほっしょう)学園」の校歌「それぞれの星」を書き下ろしたことが8日、分かった。半崎のコンサートに訪れた同校の加藤雅世子校長が感銘を受けて、熱烈オファー。昨年12月16日に半崎が卒業生33人と直接対話し、集めた言葉の数々を歌詞に込めて完成させた。
同時通訳者として、テイラー・スウィフトや、レディー・ガガなど著名人の通訳を数多く務め、CNNやBBCでも活躍している田中慶子さん。『不登校の女子高生が日本トップクラスの同時通訳者になれた理由』の著者でもある田中さんは、高校生の頃に不登校になった過去を持つ。
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北海道出身の半崎が、佐賀県の学校に校歌を書き下ろすきっかけとなったのは、昨年10月に都内で開催したオーケストラコンサート。以前から半崎の曲を愛聴していた加藤校長が来場し、感動のあまり、関係者を通じ校歌をオファーした。
「幼い頃から、集団行動が苦手だった」(以下、田中さん)
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2011年創設の佐賀星生学園は、さまざまな理由で登校できなかった経験を持つ生徒たちを支援する高専。個性を伸ばすため、芸術などの授業に力を入れているのが特徴となる。これまで校歌は存在していなかった。
田中さんは、学校に行きたくない気持ちを我慢しながら小学校や中学校に通っていたが、高校生になるとだんだん学校へ行かなくなった。
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“ショッピングモールの女王”と呼ばれる半崎は、各地の握手会などでファンと交流し、共鳴した逸話の数々を作品へと昇華させてきた。今回もさまざまな事情を抱え、学園にやってきた卒業生33人と約1時間かけて対話。「星」「輝く」「仲間」などのテーマを引き出し、歌詞にまとめたという。
高校2年生になった田中さんは「高校の校則が厳しく限界を感じるようになった」という。田中さんが通っていた高校では頭髪検査があり、前髪が1ミリでも長いと生活指導の先生にハサミで髪の毛を切られた。
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3番まである校歌は、半崎からの“贈る言葉”となっている。
「『前髪が1ミリ長いことがなぜそんなにいけないのか?』と先生に質問しました。でも答えは『校則だからダメ』の一点張り」
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4日に行われた卒業式を訪れ、卒業生と一緒に校歌を合唱する予定だったが、新型コロナウイルスの影響で中止に。代わりに、一人一人へのメッセージを入れた校歌収録のCDを送る予定という。
教師の答えに納得できなかった田中さんは、今まで蓄積してきた我慢があふれ出し、学校に行けなくなってしまった。
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初めて校歌を提供した半崎は「一人一人が輝く個性、星である。その煌(きら)めきを尊重しあいながら歌いつないでもらえたらうれしいです」と期待している。
不登校になった田中さんは、不登校中は朝は遅く起き、ずっと本を読んでいた。夕方や夜になってからは、外に出て大人と一緒に演劇活動に取り組んだという。
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〔2020年3/9(月) デイリースポーツ〕 <br>
「演劇活動では、社会に問題意識を持った大人たちが集まっていて。仕事が終わったあとに集まって、社会問題や政治に関する話題を議論するんです。それをもとにお芝居をつくっていた。大人の人たちが対等に『君はどう思うの?』って聞いてくれて、ディスカッションができた。自分でも新聞を読んで勉強して、すごく楽しかった」
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▲「ウートピ」編集長の鈴木円香さん
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===[[:Category:周辺ニュース|周辺ニュース]]===
田中さんの話を聞いた働くアラサー女性のためのニュースサイト「ウートピ」編集長の鈴木円香さんは「前髪を1ミリ切らないといけない理由を説明できない大人と一緒に過ごすよりは、そういう大人と接するほうがいい」とコメント。田中さんの行動を感慨深げに聞いていた。
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ページ名[[川口市立中学いじめ不登校裁判]]、埼玉県川口市() <br>
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<川口いじめ>また虚偽…武南署の文書に その場にいないはずの弁護士の発言「警察正しい」が書かれていた<br>
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県警の記録には協議に出席していない弁護士が「警察の判断は正しいと思います」などと書かれていた(提供、画像を加工しています)<br>
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埼玉県川口市立中学校で元男子生徒(17)=県立高校2年=がサッカー部でいじめを受けた問題で、武南署員、校長、被害者の母親らが学校で行った協議について記録した武南署の文書に、出席していない弁護士が出席し、被害届の受理は難しいという署員の説明に対し「『警察の判断は正しいと思う』と発言した」と記載されていたことが8日までに分かった。<br>
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元生徒らは3日付で、県警に抗議し訂正を請求した。<br>
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<川口いじめ>不誠実…市「いじめは不登校元生徒のラインが原因」→元生徒「証拠出して」→市「出さない」<br>
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記録は昨年11月5日、元生徒側が県警に開示請求し、12月18日に開示された。<br>
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協議は元生徒が中学2年だった16年12月20日、中学校で開かれた。<br>
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元生徒から被害相談を受けた武南署が、加害生徒らに事情聴取したことを踏まえて、署員2人、校長、教頭、市教委、被害者の母親が参加した。<br>
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元生徒の当時の代理人、埼玉弁護士会の岡本卓大氏ら弁護士2人も母親に同行したが、学校側の要請で弁護士2人は同席を認められず校長室で待機した。<br>
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母親によると、この協議で署員は「加害生徒や目撃した生徒らの記憶や証言が一致しない。<br>
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首を絞められた被害は確認できたが、元生徒が先に蹴ったことにはなっていない。加害生徒と保護者には厳重に注意した」と説明した。<br>
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このことは市教委作成の報告書でも裏付けられる。<br>
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しかし、開示された県警の記録には「参加者は学校長、教頭、署員2人、弁護士で、相談の件については、時間が経過したこともあり日時の特定、それぞれの言い分が食い違うことから、被害届を受理できないことを伝えた。<br>
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同席した男性弁護士からは、自分は刑事事件に詳しいが、私も被害届は受理しないと思います。<br>
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警察の判断は正しいと思います、との発言があった」と記載されている。<br>
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「同席した男性弁護士」とされた岡本弁護士は、埼玉新聞の取材に「同席していない。警察が正しい、という発言はしていない。虚偽記載だ」と話した。<br>
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元生徒は、いじめで不登校になったのは学校や市教委の不適切な対応のためだとして、市に550万円の損害賠償を求めてさいたま地裁で係争中。<br>
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この裁判で、校長は同じ協議について県警が開示した記録を裁判所に証拠として提出したが、これには「元生徒が先に足蹴りをした事実があり」と書かれていた。<br>
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この記録について、元生徒は虚偽だと県警に抗議し、昨年12月2日に県警は虚偽だと認め元生徒側に謝罪している。<br>
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武南署の虚偽文書が明らかになるのは2回目。<br>
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〔2020年3/9(月) 埼玉新聞〕 <br>
  
その後、田中さんが大学進学の場所に選んだのはアメリカだった。
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===[[:Category:周辺ニュース|周辺ニュース]]===
「(アメリカだと)自分が人と違っても外国人だし受け入れてもらえる感覚があった。知らない土地で、最初はなかなか言葉も通じないけど、ものすごく居心地がよかった。家族からも『日本の社会に適応できないからアメリカから帰ってくるな』と言われていました」
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ページ名[[色麻町中学生の放火容疑逮捕]]、宮城県色麻町(非行の) <br>
日本だとネガティブな意味で使われることも多い「変わった人だよね」という言葉も、アメリカの「She is different(彼女変わっているね)」は、田中さんにとって褒め言葉だった。
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'''放火容疑で逮捕の中学生送検 入学間もなく不登校に''' <br>
アメリカで自分の人生を楽しんでいた田中さんだが、ふと「私は日本に帰っても大丈夫かもしれない」と確認したくなり、帰国。日本の会社に就職したが、どんなに頑張ってもうまくいかず、辞めてしまった。
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色麻町で住宅が全焼し2人が死亡した火事で、放火の疑いで逮捕されたこの家に住む男子中学生の身柄が仙台地検に送られました。<br>
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色麻町の中学3年の男子生徒(15)は7日午前2時ごろ木造2階建ての自宅に火を付けて全焼させたとして放火の疑いが持たれています。<br>
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この火事で住宅1棟およそ180平方メートルが全焼し、焼け跡から2人の遺体が見つかりました。<br>
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警察は、遺体は46歳の母親と18歳の姉と見て身元の確認を進めています。<br>
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火事の当日、男子生徒が在籍する中学校では卒業式が予定されていましたが急きょ延期しました。<br>
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関係者によりますと、男子生徒は中学校に入ってまもなく不登校になったということです。<br>
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〔2020年3/9(月) KHB東日本放送〕 <br>
  
「できることをやろう。やりたいことをやろう」
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===[[:Category:周辺ニュース|周辺ニュース]]===
模索する中で田中さんがやりたいと思ったもののひとつに、通訳があった。田中さんが通訳学校に通い始めると、毎日が楽しくなった。ある日「CNNっていうニュース番組の同時通訳者のオーディションを受けてみない?」と声をかけられると、記念受験として受けたオーディションで見事合格。現在の仕事を手にする大きな足がかりとなった。
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ページ名[[]]、() <br>
「自分の中の『学校に行きたくない』というモヤモヤした気持ちに従った。私は自分の好きなこと、目の前にあることをやっていただけ。他人と一緒じゃなくてもいい」
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後藤誠子
田中さんの話を受け、タレントのSHELLYは「学校の作り方を考えるときがきたのかな。授業の仕方や登校の仕方、通い方、クラスの作り方にもっと多様性があっていい」とコメント。「教育システムを考え直さないと、不登校の子たちが増えて、そういう子たちの受け口がなくなってしまう」と指摘した。
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引きこもりを支援 北上・後藤誠子さん 来月からフリーランスで活動
(『Wの悲喜劇~日本一過激なオンナのニュース~』/AbemaNewsより)
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4月からフリーランスで不登校や引きこもり関連の支援活動を始める後藤さん。「支援の草分けになれたら」と展望する
〔2019年8/2() AbemaTIMES〕 <br>
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北上市常盤台の後藤誠子さん(52)は、4月からフリーランスで不登校や引きこもり関連の支援活動を始める。当事者が気軽に集まれる居場所の提供や全国ネットで聴けるラジオ番組の制作に関わる予定で、「当事者と地域をつなぐ引きこもり支援の草分けのような存在になれたら」と展望する。
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生きづらさ、悩み分かち合い 地域FMで呼び掛け
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親の会で前向きに
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後藤さんは、多機能型事業所に通所する次男(25)と2人暮らし。数年前、学校や仕事に行けない「社会的引きこもり」状態になった次男との関係に悩み、当事者の親の会に参加した。そこで出会った同じ悩みを抱える親たちに励まされたことで前向きになり、親子仲も次第に改善されていった。
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親の会の活動をきっかけに2019年1月から北上市のコミュニティFMで引きこもりをテーマにした番組「1人じゃないから」のパーソナリティーを担当。同年夏には当事者を地域で支え合うための「笑いのたねプロジェクト(ワラタネ)」を立ち上げ、交流会やトークイベントを企画するなど精力的に当事者と支援者をつなぐ機会を創出している。
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誰もが立ち寄れる場を
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これまで仕事と支援活動を両立してきたが、今月末で仕事の契約が切れるのを契機に、新年度からフリーランスでの活動を決意。当初は知人の提案で会社設立も考えたが、次男の助言を受けて型にはまらない柔軟なスタイルで支援事業に取り組むことにした。
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具体的には、昨夏から開催する当事者会「ワラタネスクエア」の会場を市街地中心部にあるコミュニティーサロンきずな(同市本通り)に移し、回数を月1回から水、土曜の午後の週2日に拡大して開設する。不登校や引きこもりに特化せず、心身に疲れを感じている人など誰もが自由に立ち寄って過ごせる居場所づくりを目指す。
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〔2020年3/9(月) 岩手日日新聞社〕 <br>
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===[[:Category:周辺ニュース|周辺ニュース]]===
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ページ名[[学而会]]、静岡県浜松市中区(不登校のニュース) <br>
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'''不登校児らの進学、保護者対象に説明 浜松・浜北区'''<br>
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浜松市中区の一般社団法人学而会は7日、高校進学を控える不登校や発達障害の子を持つ保護者を対象にした進学説明会を同市浜北区の浜北文化センターで開いた。<br>
 +
寺岡勝治代表理事が定時制、通信制、単位制などの高校の種別と特徴を紹介した。<br>
 +
内申点、学力、出席状況など入学時に重視されるポイントも説明し、合格に近づく具体的なアドバイスを送った。<br>
 +
子どもたちに将来の自立を促すための日常的な取り組みとして、紙をきれいに折る、筆記用具を毎日しっかりと用意するなどの実践を勧めた。<br>
 +
「長期的に繰り返し続け、何か一つでもできるようになることが子どもたちに大きな変化を与える」と強調した。<br>
 +
〔2020年3/9() @S[アットエス] by 静岡新聞SBS〕 <br>
  
 
===[[:Category:周辺ニュース|周辺ニュース]]===
 
===[[:Category:周辺ニュース|周辺ニュース]]===
 
ページ名[[]]、() <br>
 
ページ名[[]]、() <br>
クリエーターkemio
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幡野広志
kemioさん、無視された小学校「乗り越えない、通過する」 つらい時ほど「自分にクレジットあげて」
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ベストセラー『なんで僕に聞くんだろう。』の幡野広志に聞いてみた
インタビューに答えるkemioさん=滝坪潤一撮影
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書籍『なんで僕に聞くんだろう。』が今ベストセラーとなっている
【#withyou ~きみとともに~】
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血液のがん、 多発性骨髄腫を発病し、現代の医学では治療方法がないことを宣告された写真家の幡野広志さん。そのことをブログで告白したところ、幡野さんのもとには大量の人生相談が届くことに。これに答えた、ウェブメディアcakesでの連載は1000万人以上に読まれるなど大反響。そして、その中から37本の相談を収録した書籍『なんで僕に聞くんだろう。』が今ベストセラーとなっている。なぜ幡野さんの言葉は多くの人に刺さるのか?
クリエーターkemioさんは、10代のころは学校で菌扱いされたり、無視されたりした経験があったといいます。若者から圧倒的に支持され、初のエッセー「ウチら棺桶まで永遠のランウェイ」(KADOKAWA)でも注目を集めるkemioさん。教室でのつらい経験について「乗り越えるとかじゃなくて、通過してるだけ。いつかはきっと、それが変わるときが来る」と語ります。そんな「kemio哲学」を、当時の心境とともに聞かせてもらいました。(朝日新聞記者・小野太郎)
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なぜ余命数年の写真家に人生相談をするのか
     ◇
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「家庭のある人の子どもを産みたい」「親の期待とは違う道を歩きたい」「自殺したい」「虐待してしまう」「末期がんになった」「お金を使うことに罪悪感がある」「どうして勉強しないといけないの」「風俗嬢に恋をした」「息子が不登校になった」「毒親に育てられた」「人から妬まれる」「売春がやめられない」「兄を殺した犯人を、今でも許せない」……
<けみお>
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1995年、神奈川県生まれ。クリエーターとして、YouTubeやTwitter、Instagramで独自の世界観を発信し続ける。2016年、米ロサンゼルスに生活拠点を移す。モデル・歌手としても活動。今年、初のエッセー「ウチら棺桶まで永遠のランウェイ」が出版され、15万部のベストセラーになった。
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「おジャ魔女どれみ」が好きじゃだめ?
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――今年出版されたエッセーで、小学生のころが「一番つらかった」と書いています。どんなことがあったんですか
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写真家、幡野広志さんに届く人生相談は、病気のこと、お金のこと、恋愛、不倫、親子問題などさまざま。その連載は、ウェブメディアcakesにある数多くのコンテンツの中で最も読まれている。
小4のときだったかな。僕、好きなものが、女の子が好きになるものが多かったんですよ。アニメの「おジャ魔女どれみ」とか、ゲームの「どうぶつの森」とか。
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男子と話してもつまんないんですよ。全然会話も合わないし、スポーツとか興味ないし、汗かきたくないし。趣味の会話をシェアするのが、必然的に女子になっていって。小学生くらいって、すごく男女が近づくことに懸念感というか、嫌がる傾向があるじゃないですか。それで僕がターゲットになって、「女子と話してるー」とか、「女子菌」とかっていう感じで言われてました。
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小5か小6くらいになると、僕が大縄跳びかなんかミスったのがきっかけで、仲良かった十何人くらいの女子のグループのボスに嫌われて、全員無視、みたいなのもありました。もう2年くらいずっと、卒業まで。
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粘土貸したら、話してくれるかも
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――かなり長い期間ですね
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今回の書籍化にあたり、先日、代官山 蔦屋書店で幡野さんとcakes編集長・大熊信さんのトークショーが開催。連載の担当編集者でもある大熊さんが選んだ言葉に対して、幡野さんが解説した。
無視されてる2年間は、毎日学校行く前に「今日はこういうことしたら、話すきっかけがあるかもしれない」っていうのを探してましたね。例えば図工の時間、そのグループのうち誰か一人は、粘土貸したら話してくれるかも、とか。
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学校行きたくないって超思いましたけど、育ててくれた祖父母が大ごとには思ってなかったので、「そんなのいいから行け」みたいな。行かざるを得なくて、毎日そういうこと考えてました。
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――男子からは「女子菌」扱いされ、女子からは無視され、どんな気持ちで耐えていたんですか
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あなたの場合、どちらの道を選んでも正解ですよ。「正解はない」じゃなくて、どっちも正解。
すごく悲しい日もめちゃくちゃあったんですけど、今思えば、ここを乗り越えなきゃとかじゃなくて、今ここを通っているだけっていう感覚だったのかなって思います。
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(40歳を前にしてプロの声優になりたいという相談)
クラス替えで泣いた
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――高校2年生のとき、うまくクラスになじめなかったとも聞きました
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大熊「相談をする人って、背中を押してもらいたがっている人が多いと思っているんですが、幡野さんはどっちと明確に答えてはいないんですよね。でも、大丈夫だよって教えているから、すごくやさしい回答だとなと」
ウチの学校、クラス替えが3年間で1回しかないんですね。2年のときに1回。僕、入学したときとにかくうれしくて、アルバイトするとか、購買行くとか、高校生ライフに爆発してたんですよ。廊下走り回ってガラス割っちゃうとか。
+
そういうのが先生たちの目に余ってたのかわからないですけど、クラス替えのとき、きれいに僕だけ(仲良しだった友だちと)違うクラスに入れられたんですよ。
+
みんな勉強頑張るぞ、みたいなクラスで。だからもう、事故、みたいな。僕もう、一人で泣いちゃって。
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高2になった瞬間は本当、刑務所。昼休みが仲良かった友だちとの面会時間、みたいな。つまんなかったですね。その中でも女の子の友だちは何人か見つけましたけど、たまにサボるようになりました。
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原宿が見せてくれた別世界
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――どこでサボっていたんですか
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幡野「よく悩み相談で、2択で答えを求めてくる人がいるんだけど、正直、どっちでもいいと思うんですよね。僕がこっちと答えたら、その人は実際にその通りにするのかなって思うんですが、どっちを選んでも後悔する可能性はある。答えは最終的には自分で考えてほしい。で、見つけてほしい。人生相談の答えになってなくて申し訳ないんですけど(笑)」
原宿とか遊びに出かけてましたね。僕、洋服がその当時大好きだったんです。それこそ、「HR」っていう高校生向けのファッション雑誌が昔あったんですけど、雑誌に出てる子たちが原宿で遊んでるとか、洋服好きな子同士で集まってるっていうことに、すごくうらやましさ、ジェラシーがあって、僕もそういうところで友だちと出会いたいと思って。
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友だちはTwitterで見つけてましたね。待ち合わせして、初めましてでみんなで遊んだりとか。行きつけのお店の店員さんに、別に買い物は行かないんで超迷惑な客ですけど、しゃべりに行くとか。部活みたいな感じでした。ものすごく楽しかったですね。
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――今までにはない感覚だったんですね
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不倫相談をするかたがよく使う言葉があります。それは「大切」という言葉です。
クラス以外の世界を見つけた、みたいな。学校が自分の見ているすべての世界じゃなくて、自分の好きな趣味とかのところに行ったら、またそこに違う人間がいて、違う価値観とかいろんな人に会えて、そこだけが自分の世界じゃないんだっていうことに気付くきっかけになりましたね。
+
(家庭のある人の子どもを産みたいという不倫の相談)
社会人になると、仕事とか、好きなこととか、自由とか、見る世界がいっぱい広がるじゃないですか。だから、いろんなことに自分をエスケープさせることは簡単だと思うんですけど、やっぱり学生時代って学校と家と部活くらいしかないから、結局、「今だめだから、自分は一生だめなんだ」っていう一生分の定規をばーんってやっちゃうと思うんです。僕も実際、そうだったので。
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でも趣味に逃げたときに、そのコミュニティーの人たちと知り合う中で、こういう世界があるんだって気付けて。モチベーション上げられました。
+
居場所とは……
+
  
――「居場所」というものをkemioさんなりに定義すると、どういうものになりますか
+
大熊「 『相手の大切な家族』『自分の大切な子供』……とかですよね」
居場所って思わない場所じゃないですかね。
+
それを居場所って自分でマーク付けしないところ。そう思います。
+
例えば、今仲良くしてくれる友だちのことを、ウチの居場所とかって考えたことなかったので。今言われて思ったんですけど。だから、地元って感じです。人間の地元。ヒューマンタウンですね。
+
一人で落ち込む時間も大事
+
  
――kemioさん、ものすごくポジティブな印象があるんですが、落ち込んだりすることもあるんですか
+
幡野「大切って言葉、普段はあまり使いません。不倫の時にだけ本当によく使われるんじゃないかな。大切という言葉は、じつは邪魔と言い換えられるんじゃないかって思います。不倫をしている人は、自分をキレイに見せるウソをつく。ウソというか予防線を張っているよね。それにしても人生相談をするようになって、世の中、こんなに不倫している人が多いんだなと思ったなあ。僕に来る恋愛の悩みと言ったら40代の不倫話ばっかり。高校生の恋愛相談とかないですもん(笑)」
あります全然。超落ち込みます。(生活拠点の)アメリカにいるとき、落ち込むことが多いですね。一人の時間が多いので。でも、大事だなって思います。そういう時間って。
+
ぼくはジャイアンのお母さんはもっと嫌いです。
落ち込むときはとことん落ち込むようにしてます。
+
(イジメを苦に死にたがる娘の力になりたいという相談)
集団とかにいるときって楽というか、楽しかったりしますけど、やっぱり一人になって落ち込む時間って、自分を見つめ直して自分の新たな発見ができるので。だから今はけっこう忙しいときでも、一人になる時間は作ろうとしてます。ぼーっと歩いたりとか、山に行ったりとか。
+
  
――でも、一人で悩みごとを抱え込みすぎてもだめなんですよね
+
大熊「ジャイアンはヤバいはよく聞きます。でもジャイアンのお母さんがヤバいは、はじめて聞きました」
次から次へ来るので、時間がないんですよね、私たち。工場みたいな感じで、次から次に出荷しないと。
+
なんだろう、全部に全部、百発百のエネルギーを注いでいたら、絶対自分がくしゃくしゃになっちゃうと思うので。微妙な感覚なんですけど、これはいいやとか、これはちゃんと向き合うべきだなっていうのは、自分の中でうまくやっていかないと潰れちゃうなって思うようにはなりました。適当に聞き流すものもあった方がいいと思います。
+
鼻クソだった2カ月前の悩み
+
  
――あれもこれも、常に100%のイメージがありましたが
+
幡野「学校の先生から聞いたことがあるんですけどね。よくテレビドラマでは、裕福な家庭の子がイジメっ子になってますが、実際はそういうことはあまりなくて、イジメっ子になってしまう原因は兄弟間格差によるものが大きいそうなんです。ジャイアンには嫌がる店番をさせ、暴力で服従させる。それでいてジャイ子には自由に漫画家の道を許す。あの母親によってジャイアンの暴力性は生まれたと僕は思います。でも一番ヤバいのは、のび太の母親。自分の子どもがボコボコにされても平気で、テストの点数だけ見て怒る。やっぱりドラえもんのような親にならなきゃね」
全然。結構投げ飛ばすこともありますね。
+
昔、嫌だったこととか悲しかったことをノートに書いていたんですよ。で、それを数カ月後に振り返ったときに、今は違うことで悩んでるなって気づいて。
+
こんな鼻クソみたいなことで、2カ月前、時間使ってたんだ。だったら今ここに書いた、書こうとしている悩みは、また2カ月後には違うことになってて、鼻クソに感じてるって思うようになったんですよ。
+
悩みごとのそういうきっかけって、人に言われただけじゃわかんないと思うんです。ある日、自分の中できっかけが見つかったら、それでなにか変わると思います。
+
自分が一番、自分の味方でいてほしい
+
――今つらい思いを抱えている10代へ、kemioさんからメッセージをお願いできますか
+
もし今、つらい状況にいたり、なにかすごく悲しかったり、そういう毎日があるんだったら、自分の人生何歳まで生きるかわかんないけど、全部毎日そういうことじゃないよっていうことは知っておいてほしいですね。
+
僕が思っていたのは、乗り越えるとかじゃなくて、通過してるだけ。いつかはきっと、それが変わるときが来るわけで。
+
  
そういうことを自分にしてくる人は負け組だ!って思ってほしいし、自分に当てられる一つ一つのワードの攻撃で、自分を劣っていると思わないでほしいですね。やっぱり、自分が自分の味方でいてほしいです、一番。
+
あなたが自分にかけた呪いの言葉はいつか、悩む誰かにあなたがかけてしまいます。あなたが誰かの敵になってしまいます。だから絶対にやめましょう。
なんか、強いと思います。そこの現状で踏ん張れているだけで、もう将来大人になったとき、たぶん瓦とか割れると思います。それぐらい本当、極端ですけど、強いと思います。
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(子供を産む覚悟ができないという相談)
だから自分を褒めてあげるというか、自分にクレジット(称賛)をあげてください。それがすべての世界じゃないです。大丈夫。
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いろんな相談先があります
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・24時間こどもSOSダイヤル 0120-0-78310(なやみ言おう)
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・こどものSOS相談窓口(文部科学省サイト)→http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/06112210.htm
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・いのち支える窓口一覧(自殺総合対策推進センターサイト)→https://jssc.ncnp.go.jp/soudan.php
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生きづらさを抱える10代へ「#withyou」
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withnewsでは、生きづらさを抱える10代への企画「#withyou ~きみとともに~」を続けています。
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今年のテーマは「#居場所」。目に見える「場所」でなくても、本や音楽…好きなことや、救いになった言葉でもいいです。生きづらい時間や不安な日々をしのげる「居場所」をみなさんと共有できたらと思います。
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また、8月26日には子どもたちの「居場所」について考えるイベントを昼と夜の2部構成で開きます。2学期が始まる。しんどくて、逃げたい……。夏休みが終わるのを前に、そんな思いを抱える子どもたちに寄り添っていきます。
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(昼の部)10代が安心して過ごせる「居場所」とは?@日本財団ビル 14:30~17:30
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大熊「この相談って自己肯定感の問題だなと思うんです。 自分のことをダメだと言っている人って他人のことも肯定できなくなってしまいます」
子どもの問題を取材してきたノンフィクション作家の石井光太さん、自分の不登校経験をマンガ「不登校ガール」で描いた女優の園山千尋さん、フリースクールネモ代表の前北海さんが、「居場所」について考えるトークイベント。無料です。詳細や申し込みは→https://withyou-ibasho.peatix.com/view
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(夜の部)本音トーク!「#居場所」@ツイッター本社からツイキャス配信(@withnewsjp) 22:00~24:00
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不登校経験があり、今は俳優やYouTuberなどとして活躍する個性的な面々が、つらい日々によりどころにした「居場所」について、本音トーク! ハッシュタグ「#居場所」に寄せられたアイデアもシェアしていきます!
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〔2019年8/2(金) withnews〕 <br>
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===[[:Category:周辺ニュース|周辺ニュース]]===
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幡野「悪いことを言われた被害者が、そのあと加害者になってしまう、そういうことってよくあります。でも、その繰り返しをしていると、最終的に自分自身の幸せから離れてしまいます。これってよくない。ちなみに僕は自己肯定感が低いです。子供の頃、ほめられたことはなく、20代は仕事柄、呪いの言葉をかけ続けられました。写真業界は古い業界だったりするんで、褒められることはありません。でも、僕は自分のアシスタントのことを褒めますよ。なぜなら、そのほうが成長が早いから。怒るってことに何のメリットも意味も感じません」
ページ名[[]]、() <br>
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ひきこもりに対するバッシング
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「ひきこもりはメディアに殺された」元当事者が語る、報道の罪
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テレビや週刊誌でひきこもりに対するバッシングが止まらない。きっかけとなったのは、今年5月に川崎市の引きこもり傾向にあった男(51)が起こした「川崎20人殺傷事件」と、その4日後、東京都練馬区で元農林水産事務次官が起こした引きこもり長男の殺害事件だ。
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こうした風潮に対し、危機感を抱くのは、自らもひきこもり経験があり、現在は「ひきこもり新聞」で編集長を務める木村ナオヒロ氏だ。ひきこもりに対する世間的イメージはどのように形成され、広まっていったのだろうか(以下、木村氏寄稿)。
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変わらない「ひきこもり」への偏見
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ひきこもりは、犯罪予備軍というイメージとともに広まった。新潟少女監禁事件と西鉄バスジャック事件が起きたのは2000年。どちらの犯人もひきこもりとされ、凶悪な事件のイメージが「ひきこもり」に結びついてしまった。
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19年後、川崎の殺傷事件に続き、練馬で元農林水産事務次官が長男を殺害した。ここで再び、2つの事件が「ひきこもり」と結び付いた。しかし、事件はひきこもりが原因だったのだろうか?
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川崎の事件は無差別の通り魔事件であり、練馬の事件は家庭内暴力に苦しんだ父親による殺人事件だ。だとすれば、2つは本来、通り魔と家庭内暴力のカテゴリーでそれぞれ考えるべき問題だった。
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ひきこもりという事実は、中年男性、無職、ゲーム、マンガ、TVなどと同じように、事件の背景にあった無数の事実のひとつであって、直接的な原因とは言えない。川崎と練馬の事件をひきこもりに結び付けた報道は「TVを持っていた人が殺人事件を起こしました」と伝えるくらい雑なものだ。
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ひとつ気になることがあります、暴力をふるっていますか?
作り上げられた「犯罪予備軍」のイメージ
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(子育てが辛いという相談)
しかし、メディアはひきこもりの事件として扱った。根本匠厚労相が安易にひきこもりと事件を結び付けないように苦言を呈した後も、「暴発予備軍は100万人」という見出しが週刊誌には踊っていた。
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なぜ、事件が起きるたびに、ひきこもりが関連付けられてしまうのか。それは、ひきこもりに対する根深い偏見にある。今回の一連の報道は、犯罪予備軍という偏見が20年近く経っても変わらないことを明らかにするものだった。
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では、犯罪予備軍としてのイメージを作り上げたのは誰か? それは、ひきこもりを分かりやすい説明や視聴率に利用したメディアと、宣伝のためにひきこもり当事者をカメラの前に晒し続けた引き出し屋だ。メディアと引き出し屋によって、ひきこもりは、事件が起きるたびに危険な存在として取り上げられ、この過程で悪のイメージを持たれていった。
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間違った解決方法を広めたメディア
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大熊「ワンオペ育児ができる人と比較したら自己嫌悪におちるだけ、3日くらい前の自分自身と比較してと答えた後で、突然、こう聞くんですよね。そんなこと文章に書いていないのに」
夕方のニュース番組の特集などで、ひきこもりに説教をくらわし、寮に連れ出す行為を繰り返していた女性を覚えているだろうか。彼女の名は、長田百合子(※)。
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2000年代前半、ひきこもり問題を解決する救世主として持ち上げられていた。ひきこもることは許されない。そんな社会の価値観を忠実に受け止めて使命感に満ちているようにも見えた。
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長田が頻繁に取り上げられたのは、親に子供を殴らせる方法が、テレビ向きだったからだ。親が絶叫し、子供を引きずり回しながら何度も殴る。鈍い音と叫び声は、一度でも見れば脳裏に焼き付いて消えないほどだった。
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ひきこもりだからという理由で、こんなことが許されるのか? 強い疑問を持ちながらも、番組からは目が離せなかった。このように、TV番組と引き出し屋は、視聴率と宣伝というお互いの利益で結びつき、何度も同じ光景を流し続けた(編集部注:長田氏は2017年6月に不登校・引きこもり児童に対する指導を終了)。
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連れ去られた当時の被害を語る男性。恐怖は今も消えていない(提供/筆者)
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幡野「いつも僕は、相談に答えるとき、相談した人の立場に自分を置き換えます。そうするとだんだんと総合的に見えてくる。いろいろわかってきます。僕は、HSP(ハイリー・センシティブ・パーソン)と指摘されることが結構あります。最近『敏感さん』っていう本も出てますが、一言われたら十くらい想像してしまうとか、相手の感情が読み解けてしまうとか、ウソを見抜けたりとかします。こういうとスーパーマンみたいだったりしますが、敏感さんは蛍光灯がダメとか、みんなに注目されているところで字を書けなくなってしまうとか問題も多い。ちなみに僕もカメラマンなのにストロボが苦手だったりします(笑)」
「支援団体」に殺された事件も
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あなたのことがね、嫌いなの。嫌いどころか、大嫌いなの。
ひきこもりは、暴力を使ってでも強引に引き出して、寮に入れてしまえばいい。そんな素人が思いついた解決策で、2006年、悲劇は起きた。長田の妹で、長田と同じようにひきこもりを寮に連れ出していた杉浦昌子が、男性を監禁し死亡させたのだ(アイ・メンタルスクール寮生死亡事件。杉浦代表は監禁致死罪で懲役3年6ケ月の実刑)。
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(娘がグレてしまったという相談)
『引きこもり狩り―アイ・メンタルスクール寮生死亡事件/長田塾裁判』(雲母書房)によれば、アイ・メンタルスクールの被害者(26)は、移送中の車内で手足を拘束されて猿ぐつわをされただけでなく、施設内では体を柱に縛り付けられてオムツをはかされていたとされる。
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ひきこもりを強引に寮に連れていくスタイルは、2000年前半には確立され、似たような支援団体が全国で暗躍するようになった。寮に突然入れられたことによって絶望し、自ら命を絶った事例も何例か伝え聞いている。自殺事例は事件化しない。しかし、知られていないだけで、多くの人が施設内で、もしくは施設を出た後に、家族と引き裂かれた場所で、一人で死んでいった。
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大熊「相談者は親として心配しているんだけど、子供ではなく親である自分自身に問題があることに気がついていないんですよね」
引き出し屋に「都合のいいストーリー」が生まれた
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川崎と練馬の事件後、TVが頼ったのは、やはり引き出し屋だった。彼らは、事実上抜け出せない刑務所のような施設を運営しているにもかかわらず、「ひきこもりは犯罪予備軍ではない」とTVで解説していた。
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しかし、ひきこもりを犯罪予備軍や悪のイメージに仕立て上げてきたのは、犯罪者のようにひきこもりを施設に閉じ込めてきた引き出し屋だ。
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彼らが、ひきこもりを放置すれば「自傷他害の恐れがある」と視聴者の不安を煽り、ひきこもりの危険性をアピールしてきた。また、自分たちの施設が用意した職場でひきこもりを働かせ、「自分は甘えていた」とひきこもり経験者に証言させてきた。
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「ひきこもりは危険で甘えている。だから我々の活動が必要だ」そんな、引き出し屋に都合のいいTVのストーリーを信じ、3か月で500万円、6か月で800万円もする寮に息子を入れてしまった親御さんは多い。
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3か月で500万円の業者がTVで解説
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ある女性は、人気フリーアナウンサーが司会を務める朝の情報番組の映像をYouTubeで見つけ、引き出し屋を知った。
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「変なところをテレビが放送するわけがない」。メディアを信用した結果、3か月で500万円という金額も「これだけ高いから、息子に良くしてくれるだろう」と考えて契約してしまった。しかし、女性の期待は裏切られた。施設のひどい扱いから息子はすぐに逃げて来て、お金は一部しか戻らなかった。
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 こうした引き出し屋ばかりがTVに取り上げられるのは、まともな支援団体が、ひきこもり当事者にカメラを向けることを許さず、取材を拒否するからだ。すると、ひきこもり当事者を使って宣伝を企む自立支援ビジネス業者がTVで取り上げられることになる。彼らはTVで紹介される時は、美談にされやすい。コメンテーターも「こういうところに相談するべきだ」などと無責任に薦めたりする。
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幡野「僕は親子の問題には容赦しません。わからせたほうがいい。子供とお母さんの話になると、絶対に子供のほうにつきます。毒親問題って恋愛に似ているんですよね。子供のときってママ大好きなんだけれど、年をとるにつれて他のことが好きになっていく。母親はそれをどうしても認識できない。私からいなくならないでというドロドロした恋愛パターンと同じ。子育てにおいて反抗期って13歳から18歳くらいですが、人生にとっては5年ってたいして長くない。でもこの期間の接し方を親が誤ると、子供は親を一生嫌いになってしまう。でも、この回答は相談者には届かないんだろうな」
  
しかし、引き出し屋の実態は美しくない。
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なぜあなたを黙らせたいかというと、あなたの話がすんごくつまらないからです。
TVで紹介されたことのある引き出し屋の被害者で、連れ去られた恐怖のために今でもまともに眠れ無いと話す男性は「基本的には、誘拐に当たるような虚偽の言葉を使って連れ去られ、行かないと意思表明をした人も、引きずられたり、手足を拘束されたり、お姫様抱っこをされて車の中にぶち込まれます」と語った。彼らは、説得や対話を謳っておきながら、説得がうまくいかなければ、本人の意向を無視して強制的に連れ去っている。
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(波乱万丈な人生について悩む相談)
報道ガイドラインと法規制の必要性
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ひきこもりの偏見は、ひきこもりの危険性を強調してきた引き出し屋とメディアが大きく影響している。ところが、川崎と練馬の事件後も、2000年代の過ちをメディアは再び繰り返している。ここで思い出さなければならないことは、メディアが広めた引き出し屋による解決策は、アイ・メンタルスクール寮生死亡事件を引き起こしたということだ。
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しかし、残念ながら、引き出し屋から逃れる手段は、この国にはいまだ存在しない。家族と引き出し屋が契約を結びさえすれば、即座に誰もが連れ去られ、寮生活を強制される。ひきこもりだけでなく、求職中の人や家族と喧嘩をしただけの人も連れ去られている。
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大熊「小さいときにお母さんが亡くなって、友人が自殺をして、ストーカーにあったり、ブラック企業の入社したりとか、波乱万丈マウンティングの相談です」
したがって、引き出し業者に対しては、法規制を求め、TVに対しては、引き出し屋を使って番組を作らないように、報道ガイドラインの遵守を求めていく必要がある。そうしなければ、新たな悲劇を防ぐことは、もはや難しい。
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引き出し屋たちは、政治家に働きかけ、自分たちの入寮型の自立支援を国の政策にしようとしている。2010年に利用者が少なく効果がないとして廃止された若者自立塾を復活させようとしているのだ。
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bizSPA!フレッシュ
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「この相談者の話を、もし飲んでいる席で聞いたら、黙っててくれないかなと本気で思うんじゃないかな。不幸話ってつまらない。全然面白くない。他人の話は蜜の味っていうけど、不幸話って話術があるから蜜になる。それがないなら、くしゃみしか起こさない花粉でしかない」
ひきこもり当事者たちはどう動いてきたか
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しかし、暴力的・詐欺的入寮型の支援施設に対して法規制がないまま、若者自立塾のような政策を復活させるべきではない。ひきこもり当事者を連れ去り入寮を強制する動きを国が支援すれば、国立のアウシュヴィッツ強制収容所ができ上がってしまうからだ。
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80代の老親が、ひきこもりが長期化した50代の息子の生活を支える「8050」問題が深刻化する中、引き出し屋の支援では「大人のひきこもり」は救えない。100万、200万人とも言われるひきこもりには、多様な支援を考えていくべきだろう。
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あなたの人生を輝かせるために子供がいるのではなくて、子供には子供の人生があるんですよ。
一方、ひきこもり当事者たちは、支援者に頼らず、本当に必要な活動を広げて来た。それは、当事者自身で運営される居場所だったり、当事者メディアの発行だ。
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(息子が不登校、娘が学校をやめ、親子問題に悩む相談)
「ひきこもり女子会」は主婦や家事手伝いとして見過ごされたひきこもり女子の存在を明らかにし、「ひきこもり新聞」は、声なき声を、当事者自身で世間に届けた。バリアフリーのように、当事者目線で作り上げられた支援が形になったとき、ひきこもりの新しい未来は開かれていくに違いない。
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6月26日、当事者団体と面会した根本匠厚生労働大臣は、「ひきこもりの状態にある方や、そのご家族の声も聞きながら施策を進めていきます」と表明した。また、引き出し屋を事件の解説者に使ったメディアがあった一方で、ひきこもり経験者をスタジオに呼んで話を聞く動きがあった。光と影が交錯する中で、新たな理解が進んでいる。
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<TEXT/木村ナオヒロ>
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大熊「cakes史上最も読まれ、ナンバー1のPV数を誇る記事です」
【木村ナオヒロ】
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ひきこもり新聞編集長。1984年生まれ。司法試験の勉強をきっかけにひきこもりに。2016年、ひきこもり新聞を発行
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bizSPA!フレッシュ 編集部
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〔2019年8/1(木) bizSPA!フレッシュ 編集部〕 <br>
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幡野「とにかく反響が大きかったですね。この記事を公開したとき、ちょうど香港にいたのですが、WiFiが繋がってなくて、繋がったらメッセージとかメールがすごいことになっていました。これは典型的な毒親問題。弟さんもお姉ちゃんもSOSのサインを出しているのに、なんでお母さんは気づかないんだろうという、本当にひどい話。このお母さんは、人のことは許せないけど、自分のことは許してしまうというパターン。この回答ではお母さんを随分ボコボコにしてしまったけど、ぼくは親子の問題はさっきも言ったとおり、必ず子供の方に立ちますから。嫁姑問題の間に立つ旦那と一緒。どっちにもいい顔するから解決できないのであって、どっちかの立場になればいいんです」
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神様は乗り越えられない試練は与えないっていいだす人がいたら、頬をおもいっきりひっぱたいてやりましょう。きっと反対の頬は差し出してきませんから。
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(通り魔に兄が殺され、許せないという相談)
  
===[[:Category:周辺ニュース|周辺ニュース]]===
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大熊「このフレーズが思いつくって、幡野さんの唯一無二性ですよね。本当にその通りだと思って、僕、このフレーズ使いますねって返信したのを覚えています」
ページ名[[]]、() <br>
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eスポーツ
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16歳が優勝賞金3.3億円獲得するeスポーツ、「プロになりたい」子に保護者は何を言うべきか
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eスポーツで優勝した16歳が話題だが、子供が「プロになりたい」と言ってきたら?(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)
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2019年7月、米ニューヨークで行われたゲーム「フォートナイト」の大会で、16歳のブーガことカイル・ギアスドルフ君が優勝し、賞金300万ドル(約3.3億円)を手に入れて話題となっている。フォートナイトは、最大100人のプレイヤーが最後の一人になるまで戦いを広げるバトルロイヤル系ゲームであり、建物をクラフトすることも可能だ。
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同大会ソロ部門の参加者約100人は13~24歳で全員が男性。ゲームにはまるのは一般的に男性が多いことはよく指摘されることだ。優勝したカイル君は、一日8~10時間プレイしており、ビデオゲームを始めたのは3歳だという。
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eスポーツは競技人口1億人超、市場規模は1200億円を超える。2018年のアジア大会で公開競技としてeスポーツが追加され、人気サッカーゲーム「ウイニングイレブン」で日本チームが優勝したことでも話題となった。eスポーツは2024年のパリオリンピック正式競技となる可能性もあり、注目の分野となっている。
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eスポーツの賞金額を知り、惹かれた子どもや保護者も少なくないだろう。しかし、話はそう単純ではない。eスポーツの選手を目指すなら、ゲームは無制限にやってもいいのだろうか。「ゲーム依存」のリスクはないのだろうか。
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ゲーム依存はWHOで病理認定
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2018年、WHOにより、ゲーム障害(ゲーム依存)は病理と認定されたことはご存知の方が多いだろう。アルコールやギャンブルなどの依存症と同様、治療が必要な疾病とされたのだ。
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「ゲームの時間や頻度をコントロールできない」「日常の関心事や日々の活動よりゲームを最優先にする」「家庭・学校・職場などに問題が起きてもゲームを続ける」などの状態が12カ月以上続き、社会生活に重大な支障が出ている場合、ゲーム障害と診断される可能性がある。
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奇しくも今年4月には、英ヘンリー王子が「ビデオゲームは中毒性が高いから、フォートナイトを始めとしたビデオゲームは禁止すべき」と発言している。
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ゲーム依存は、生活に支障が出るところが最大の問題だ。ゲーム依存が進行することで、昼夜逆転した挙げ句不登校になったり、退学・退職してしまったり、育児放棄してしまう例もあり、問題は非常に深刻だ。
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心身・生活に支障が出ない範囲で目指すこと
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つまり今、ゲームは「ゲーム依存」と「eスポーツ」両面での注目が集まっているというわけだ。
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ゲーム依存の治療と研究で知られる国立病院機構久里浜医療センターには、「eスポーツの選手を目指している」という患者が訪れてくるという。生活に支障が起き、依存状態となっているにも関わらず、大義名分ができてしまうことで回復の妨げになることは想像に難くない。
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私が講演で訪れた多くの中学校で、複数の男子生徒がゲーム依存状態となり不登校状態になっていると聞いた。テストの前日なのに遅くまでゲームに夢中になっている生徒、新学年になってから一度も登校していないので担任が毎日自宅に訪れているという生徒もいた。一日4~6時間くらいゲームをしている生徒は少なくなかった。
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冒頭でご紹介したカイル・ギアスドルフ君は一日8~10時間ゲームをプレイしているというが、ゲーム依存と何が違うのだろうか。彼はゲームプレイ動画を配信したり、大会に参加、優勝しており、目標が明確で仕事として取り組んでいる。あくまで主体は彼であり、目的意識が明確なのだ。
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一方の生徒たちの本業は学生だ。何かに本気で取り組むこと自体には価値があるが、ゲームは逃避行動ではまる子供が多いものだ。ゲームにすべてをかけるのは、自分が本気でプロプレイヤーになりたいのか、それともただの逃避行動なのかを見極めてからでも遅くないだろう。ぜひ、子供に「プロプレイヤーになりたい」と言われたら、このような問いかけをしてみてはいかがだろう。心身や学校生活に支障が出ないよう、プレイ時間をコントロールしながら、両立を目指してゲームに取り組むべきではないだろうか。
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最近は、定時制・通信制学校でeスポーツが部活に採用されることが増えている。中には数名でプレイするゲームもあり、責任感やコミュニケーション能力などが培われているという。ある学校では、ゲームが勉強の妨げになると心配する保護者に対して、部活でのプレイ時間は2~3時間に制限したり、テストで赤点を取らないなどの条件を設けて説明したという。このように利用をコントロールできるのであれば、悪影響はなく楽しめるのではないか。
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生活に支障が出ない範囲でできるのであれば、メリットも得られ、問題が起きずに取り組めるだろう。最終的には自分でコントロールして利用すべきものだ。ゲーム依存にならないよう周囲が見守ることで、子供もよりコントロールしやすくなるだろう。
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高橋暁子
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幡野「これは僕がガンになってすごく言われたこと、バカの一つ覚えのように、キリスト教徒でもない人からすごく言われた。人ってよくこれを言いがち。決してそんなわけありませんから」
ITジャーナリスト
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ITジャーナリスト、コンサルタント。SNSなどのウェブサービスや、情報リテラシー教育などについて詳しい。書籍、雑誌、Webメディアなどの記事の執筆、企業などのコンサルタント、講演、セミナーなどを手がける。テレビ・ラジオ・雑誌等での解説等も行っている。元小学校教員。『ソーシャルメディア中毒 つながりに溺れる人たち』(幻冬舎)、『Facebook×Twitterで儲かる会社に変わる本』(日本実業出版社)等著作多数。
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〔2019年8/1(木) 高橋暁子 ITジャーナリスト〕 <br>
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===[[:Category:周辺ニュース|周辺ニュース]]===
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人は人それぞれの、しあわせを享受するために生きているのだと、ぼくはおもいます。これは身勝手な話かもしれませんが、ぼくの息子や妻でさえ、ぼくをしあわせにしてくれる存在なのだとおもいます。
ページ名[[]]、() <br>
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(21歳と付き合っている41歳の女性の相談)
9月1日
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9月1日に、ビルの屋上で下を見る子ども~教育の制度疲労
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■9月1日に131人が死ぬ
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教育基本法が全面改正されたのが1947年というから、そこからすでに72年がたっている。
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だから現在の教育システムはとっくに「制度疲労」になっているはずなのだが、この前子どもに関する統計的な記事を見ていて、その思いを強くした。
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それは、子どもの自殺数を伝えるBBCニュースジャパンの記事(日本の児童・生徒の自殺、過去30年で最多に)だった。
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記事によると、2017年度の18才までの子どもの自殺数は250人、ここ30年でも最悪の数字だという。
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注目すべきは「自殺の日」ではよくいわれる「9月1日」に集中していることだ。驚くべきことにそれは131人、なんと250人の半数以上が「2学期の始まり」として象徴的な日である(というのも8月後半から2学期が開始されけることも珍しくなくなったため)9月1日に死ぬ。
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自殺は極端な抑うつ状態の結果導かれる現象だ。誰もが超鬱になると、死の誘惑に囚われてしまう。
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そんな極端な超鬱が18才までの子どもたち(思春期の前期後期等いろいろな説明はできるものの、「子ども」期であることは確か)を襲う。
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20代30代も含めた若い世代の自殺でみても、死因が自殺1位なのは先進国のなかでは日本だけになっている(若い世代の自殺、死因1位は先進国で日本だけ…H30年版自殺対策白書)。これは就労環境の劣悪さも入り込むため「学校」問題のみに絞り切れはしないものの、日本の子ども若者が死にたいほどの環境に置かれていることは確かなようだ。
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■不登校数14万人
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もうひとつ、「不登校」に関しても、統計的には最悪の数字が上がっている。
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それは、不登校数14万人というもので、長く続いてきた13万人を超えてついに14万人台に達したということだ(不登校の小中生、過去最多の14万4千人)。
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子どもの数自体は、ついに一学年100万人を切り、この20年で学年あたり20万人以上減少している。
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不登校は増え、子どもの数は急減少している。つまり、不登校は年度あたり統計以上に増えている。
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ここで僕が指摘しておきたいのは、「不登校の支援そのものはおそらく成功している」ということだ。
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それは統計数値には現れにくいかもしれないが、不登校現象に対して丁寧に接していくと(親への定期的面談を通して子どもへの「説教」をやめさせる、子どもの発達障害等の状態を見抜き親と関係機関で共有する、教師からの過度なプレッシャーを抑えてもらう、子どもとゲーム等で遊びリラックスしてもらう等)、だいたいは翌年度に再登校できたり「高校デビュー」ができる。
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僕はそんな感じでこれまで丁寧に支援してきて、いろいろなかたちではあるものの、多くは再び社会に戻ることができる。
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親が説教をやめるだけで、本当に子どもはリラックスできる。
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そのように親の変化を促すのも不登校支援の一つ。また、子どもたちに「居場所」を提供するのも不登校支援のひとつだろう。
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このように丁寧に支援していれば、多様な「社会復帰」のかたちではあるものの、多くはひきこもり状態から脱出することはできる。
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■9月1日に、ビルの屋上で下を見る子ども
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が、不登校は相対的に増え続けている。
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現場での支援は成功し、不登校=ひきこもりの状態からは脱出できている。
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だが、不登校は増え続けている。
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7才から15才まで仮に900万人いるとすると(各学年100万人として実数はもう少し多い)、だいたい100人に1人強が不登校ということになる。
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これが減ることなく維持され続けている。
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連続の不登校ではなく「さみだれ登校」などもあるから、実態はもう少し不登校は多いと思う。そうすると、だいたい「1クラスに1名以上」の教師や支援者が抱く実感に近づくはずだ。
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また、9月1日に自殺する子どもたちが131人ということは、各都道府県で2人以上は9月1日に死んでいるということだ。都道府県の人口のバラツキを考慮するとそれほど広く分布しないだろうが、この狭い国土で、131人の子どもたちが同じ日に自死を選ぶ事態を想像してほしい。
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この事態を説明するとすればただひとこと、
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教育システムの制度疲労
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といっても僕は構わないのではないかと思う。現場の教師はがんばっている。親もそこそこ子どもを応援する。が、それら現場の努力ではどうしようもない圧力が、子どもたち一人ひとりに襲いかかる。
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そのための対策として、学校の中に「居場所カフェ」を(この「カフェ機能」こそが、「サードプレイス効果」)、という取り組みを僕や他のNPOは呼びかけている。
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が、まずはこの「教育システムの制度疲労」を知ってほしい。9月1日に、ビルの屋上で下を見る子ども、縄を両手で持って見つめる子ども、線路を凝視する子どもが131人いることを。
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なんとかしよう、我々の社会の教育システムの制度疲労を。
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田中俊英
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大熊「『人が生きる理由』という記事です。展覧会でも、この言葉がすごくフィーチャーされて、SNSでも多くあがっていました」
一般社団法人officeドーナツトーク代表
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子ども若者支援NPO法人代表(淡路プラッツ02〜12年)のあと、2013年より一般社団法人officeドーナツトーク代表。子ども若者問題(不登校・ニート・ひきこもり・貧困問題等)の支援を行なう。03年、大阪大学大学院「臨床哲学」を修了。主な著書に、『ひきこもりから家族を考える』(岩波ブックレット)ほか。内閣府・広島県・川西市・大阪市ほかで子ども若者支援専門委員。officeドーナツトークは、平成29年度 内閣府「子供と家族・若者応援団表彰、内閣特命担当大臣表彰」受賞。
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〔2019年8/1(木) 田中俊英 一般社団法人officeドーナツトーク代表〕 <br>
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===[[:Category:周辺ニュース|周辺ニュース]]===
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幡野「みんなが幸せになってくれたほうが楽。不幸な人が増えちゃうと、イジメやDVや虐待、呪いの言葉とかが発生してしまう。みんなが幸せを願い、幸せの力添えをする。それがうまくまわれば、個人の幸せというより、世界が幸せになる。それってそんなに難しいことじゃない。ただ、幸せというのを、結婚や出産、大企業への就職だと思ってしまうとしたら、大きな間違いだよね。ぜひ、自分の幸せを見つけてほしい。人の目を気にしはじめてしまうと、幸せって得られないと思う」
ページ名[[]]、() <br>
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明日だって生きるんだから、だからこそ無理をして生きなくたっていいじゃないですか。
両親以外が子どもを育てている
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(合わない人との接し方に悩む相談)
社説[ひとり親世帯調査]孫養育の困難浮き彫り
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祖父母など両親以外が子どもを育てている県内の養育者世帯が厳しい状況にある。養育者を初めて対象に含めた2018年度の県ひとり親世帯実態調査で明らかになった。より手厚い支援が必要だ。
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養育者世帯の年間平均総収入は235万円。児童扶養手当や年金などを合わせたもので、母子世帯や父子世帯よりも約50~100万円低くなっている。
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養育者の75%は「祖父母」で、いずれか一人の勤労収入と児童扶養手当や年金、生活保護などの限られた収入で子どもを育てるという深刻な生活実態が浮かび上がった。
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養育者世帯のうち、貯金をしていない世帯は68%にも上り、低年金・無年金が多いといった県内高齢者の姿も映し出す。
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これまで見えづらかった養育者世帯の困難を可視化したデータである。
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子育ての不安や悩みなどは「進学(費用面)」が最も多く、「病気・障がい」「いじめ」「不登校」「非行」などが続く。複雑な養育課題を抱えていることが分かる。養育者の困窮が子どもの成長になんらかの影響を及ぼしているのではないか。
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多くの課題を抱えているにもかかわらず、養育者が「孤立」している状況も懸念される。心配事や困ったことなどをどこ・誰に相談しているかの質問には、17・4%が「相談相手がいない」と回答した。
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就労や孤立させない支援などひとり親世帯の支援策は講じられているが、養育者世帯の実態に合った支援策の見直しが必要だ。
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     ■ ■
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ひとり親世帯の大半を占める母子世帯の年間平均総収入は278万円で、全国の母子世帯より70万円低くなっている。貯金をしていない割合も半数を占め、「10万円未満」が15・9%と急な出費が必要になった場合の対応が困難な状況がある。
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養育費を「最初から全く受け取っていない」世帯は7割近くで、16年度の全国調査よりも高くなっている。
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特に不安や悩みを感じていることには、父子世帯ともに「家計(生活費)」が最も多く、子育ての悩みは「進学(費用面)」の割合が高い。
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沖縄の子どもの貧困率は25%と依然深刻な状況にある。子ども食堂や無料塾など民間・行政のさまざまな支援も広がっており、一定の成果も出ている。
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だが、進学など子育てに関する経済的負担を感じている割合は高く、就学支援の拡充も求められる。
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     ■ ■
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東京大学がまとめた気になる研究結果もある。生活保護受給世帯でアレルギーや歯の病気がある子どもの割合が一般世帯の10倍以上になった。特にひとり親世帯で割合が大きかった。
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経済的困窮などが子どもの健康に影響を与えることがあってはならない。
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県は子どもの貧困対策を重要政策に位置付けている。今回明らかになった養育者世帯をはじめとするひとり親世帯のニーズを丁寧に掘り起こし、相談体制や医療・福祉、教育など支援策を拡充する必要がある。
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〔2019年8/2(金) 沖縄タイムス〕 <br>
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===[[:Category:周辺ニュース|周辺ニュース]]===
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大熊「これ、書籍に入っていない言葉なんですが、僕が幡野さんに対する根源的なイメージの言葉です」
ページ名[[]]、() <br>
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いじめを語る芸能人
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中川翔子、指原莉乃も…いじめられた過去を乗り越えた芸能人たち
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いじめにあっていたという過去を語る芸能人は少なくない。自身の辛い過去を掘り起こして語ることは勇気のいることだろうが、そのような体験を赤裸々に話してくれ、現在の輝いている姿をメディアで見せてくれることで、救われたというファンも多くいるだろう。
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自身のいじめられた経験を綴った著書「『死ぬんじゃねーぞ!!』いじめられている君はゼッタイ悪くない」(文藝春秋)を8月8日に上梓する中川翔子もそんな芸能人のひとり。そこで今回は、自らいじめられていた経験について語ったことのある芸能人を紹介する。
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中川翔子:いじめられ時代にのめり込んだ趣味が仕事に繋がっている
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「しょこたん」の愛称で親しまれる中川翔子。10代の学生の頃、絵を描いていることを「気持ち悪い」と言われたり、いじめに悩んで吐いてしまったところを見られ「ゲロマシーン」とあだ名をつけられたりと、壮絶ないじめを受けていたという。
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今回の著書「『死ぬんじゃねーぞ!!』いじめられている君はゼッタイ悪くない」だけでなく、自身のツイッターにも「いじめられた方が学校いけなくなったり転校しなきゃならないのっておかしい。お金も時間もかかること。いじめは絶対にいじめた方が悪い」などといじめに関する話題も度々投稿している。
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けれど、いじめられていた頃に逃れるようにのめり込んだ好きなものやインターネット経験が、現在の仕事や「生きててよかった」と思う感慨に密接につながっているという。プロ級の腕前のイラストが仕事につながったり、バラエティ番組では趣味のアニメの知識を活かしたりしているのは、ご存じの通りである。
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幡野「(「今日が人生最後の日だったら、今日やることは本当にやりたいことだろうか」という)スティーブ・ジョブズの名言あがりますよね、あれは無理。 ガン患者になったってやらないんだから、やらないです。 病気になってすごく言われたんですよ。「明日死ぬと思って精一杯生きなよ」って。バカじゃないかって思っちゃいましたよ。明日も生きていると思うから平和なんであって、明日死ぬってわかっていたら絶対にパニックになってる。でも、無理して頑張んなくていいと思えば、楽に生きられる。ちなみに悩み相談をしてくる人は自分で自分を苦しめちゃっている、修行僧みたいな人が多いなって思う」
加護亜依:有名になったことをきっかけにいじめられていた過去を告白
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元モーニング娘。の加護亜依は、2015年10月に放送された「ヨソで言わんとい亭」(テレビ東京)にて、過去のいじめられた体験について赤裸々に語っている。上履きにカッターナイフの刃を入れられたり、校庭を歩いていると上から唾が降ってきたりと、悪質ないじめにあっていたようだ。
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加護といえば、今年5月に放送された『テレ東音楽祭2019』にて、W(ダブルユー)として13年ぶりに相方・辻希美との出演を果たしたばかりだが、この復活は本人としても念願だったという。いじめられ経験以外にも、世間でも知られているように波乱万丈のイメージが強いが、たくさん苦しんだ分、これから明るい道を歩いていってほしいとファンは願っていることだろう。
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指原莉乃:中学校3年生のときにいじめを受け、不登校になるも…
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AKB総選挙で3冠を達成し、今年3月にAKBグループを卒業した指原莉乃にも、過去にいじめを受けた経験があったという。中学3年生の頃、家のポストを開けると封筒が入っており、中に「もう学校に来ないでください。よろしくお願いします」と書いてあったというエピソードを本人が語っている。いじめを受けて5か月間、不登校となっていたそうだ。
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地元でそのまま進学すると、中学時代の同級生に遭遇する可能性があるため、上京を決意した指原。AKB48「第2回研究生オーディション」に合格してからは、下積み時代もありながら快進撃を続けてきた。現在ではバラエティ番組を中心にメディアで見ない日はないほどの活躍ぶりである。
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Hiroshi Hatano
自身の恋愛スキャンダルもネタにし笑いを取りっていったことや、番組でのいじられも笑いに変えてキャラにしていったタフさは、少なからず中学時代の経験を経て身につけたものなのかもしれない。
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1983年、東京生まれ。2004年、日本写真芸術専門学校中退。’10年から広告写真家・高崎勉氏に師事、「海上遺跡」で「Nikon Juna21」受賞。 ’11年、独立し結婚する。’12年、エプソンフォトグランプリ入賞。’16年に長男が誕生。’17年多発性骨髄腫を発病し、現在に至る。著書に『ぼくが子どものころ、ほしかった親になる。』(PHP研究所)、『写真集』(ほぼ日)。
小栗旬:役者業で忙しく授業に出れなかった中学時代にいじめを受ける
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オペラの舞台監督の父とクラシックバレエを教える母との間に育ち、小学生の頃から子役として活躍していた小栗旬。一見いじめとは無縁そうな彼だが、中学校では給食の残りを机に入れられる、カバンをびしょ濡れにされるなどのいじめを受けていたとのこと。その後登校拒否になり、卒業式にも出なかったそうだ。
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その頃からテレビドラマに出演するなどして人気俳優への階段を登り始めていたため、周囲からの妬みを買っていたのだろうと推測されるが、陰湿ないじめ内容には辟易するばかりである。
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小栗旬といえば、2020年公開予定のハリウッド映画『GODZILLA VS. KONG』(原題)への出演が発表されているなど、世界進出でも注目を集めている。世界を股にかける活躍は、いじめを乗り越えたからこそ掴めたものなのではないだろうか。
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『なんで僕に聞くんだろう』
生駒里奈:親友と別れ、引きこもり気味になったことでオーディションへ
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幡野広志
元乃木坂46の主要メンバーであった生駒里奈も、2017年5月に放送された『チカラウタ』(日本テレビ系)でいじめられた経験を語っていた。ロッカーにしまってあった荷物が床にばらまかれていたり、同級生から無視されたりと辛いいじめに遭っていたそう。このことから、ロッカーに荷物を置いておかなくてもいいように、毎日たくさんの荷物を持って帰っていたそうだ。
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¥1,650 幻冬舎
そんな大変な状況に置かれながらも、親を心配させたくないとの思いから、学校へは通い続けた生駒。乃木坂に入ったきっかけは、高校に進学し親友と離れ離れになって引きこもり気味になっていた彼女を心配した親が、乃木坂46オーディションを薦めたからからだったという。
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なぜ、誰にも相談できない悩みを、ガンになったの写真家に打ち明けるのか? 人生相談を通して「幡野さん」から届く言葉は、今を生きるすべての人の背中を押す。クリエイターと読者をつなぐサイトcakesで、「2019年にもっとも読まれた連載」「1000万人が読んだ人気連載」が待望の書籍化! 「cakesで歴代ナンバー1のPVを獲得した記事」も収録する。
乃木坂46ではデビュー曲「ぐるぐるカーテン」からセンターを務めたほか、AKB48チームとの兼任も経験するなど、トップアイドルとして、プレッシャーと闘いながらも卒業までを見事に走り抜けたのだった。
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Text=ゲーテWEB編集部
――このように、現在、芸能界で光り輝いている芸能人たちも、辛い経験を乗り越えて今の活躍を手にしている。今、いじめを受けている少年・少女たちの希望になっていることだろう。<文/A4studio>
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〔2020年3/9() GOETHE〕 <br>
〔2019年8/2() 日刊SPA!〕 <br>
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映画『ブラック校則』
 
佐藤勝利×高橋海人 映画『ブラック校則』にモトーラ世理奈、田中樹ら出演
 
映画『ブラック校則』の追加出演者が発表された。
 
11月1日から公開される同作は、厳しい規律を重んじる「ブラック校則」のある高校を舞台にした作品。生まれもった栗色の髪を黒く染めることに反発し、不登校気味の女子生徒に恋心を抱く小野田創楽が、親友の月岡中弥と共に「ブラック校則をぶっ潰す」ことを決意し、やがて彼らの行動が学校全体を巻き込む事態に発展していく、というあらすじだ。存在が空気のような高校2年生・小野田創楽役を佐藤勝利(Sexy Zone)、空気を読まずに予測不能な行動をとる月岡中弥役を高橋海人(King & Prince)が演じる。
 
今回出演が明らかになったのは、モトーラ世理奈、田中樹(SixTONES、ジャニーズJr.)、箭内夢菜、堀田真由、葵揚、水沢林太郎。
 
栗色の髪を生まれ持ち、創楽から思いを寄せられる希央役をモトーラ世理奈が演じるほか、不良グループのボスで生徒会副会長のミチロウ役に田中樹、規則がないと不安で生活できない真面目な生徒会長・樹羅凛役に箭内夢菜、スクールカースト上位に位置することね役に堀田真由、ミチロウの手下で関西弁を話す七浦役に葵揚、同じくミチロウの手下で理不尽な校則を生徒たちに押し付けようとする漆戸役に水沢林太郎がキャスティングされている。
 
〔2019年8/2(金) CINRA.NET〕 <br>
 
  
 
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フリーターは「かっこいい生き方」か
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『腸活エンターテイメンドキュメンタリー』映画
<終わらない氷河期~今を生き抜く>元ネットカフェ難民、抜け出せたのは「運」 「氷河期は社会が作り出した問題」
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「味噌汁一杯でもいい」発酵食で自分の体を守る。 食の大切さを伝えた『腸活』の映画が教育現場にも波及
冬の深夜、大きなリュックを背負い、手にはボストンバッグを抱えてインターネットカフェに帰る。オールナイトパックを利用し、ダウンジャケットを着て狭い個室でつかの間の睡眠をとる。早朝、また荷物を抱えて外へ。最寄り駅のコインロッカーを同じような境遇の人たちと奪い合い、預けると仕事に向かう。その繰り返し。節約のため、時々外で夜を明かした。「金がなくなると死ぬ。このお金で1カ月どう乗り切るか、そればかり考えていた」。東京都内に住む菅原健治さん(40)=仮名=は「ネットカフェ難民」だった6年前の自分をこう振り返る。プライドは傷つき、将来の展望は全く見えなかった。
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「撮影は楽しくてしょうがない」と語るオオタ監督
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広告代理店に勤務中、大病をきっかけに、有機野菜、発酵食品、日本伝統の和食を取り入れた『食養生』を始めて30年以上のオオタヴィン監督(イーハトーヴスタジオ主宰)。
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自身の経験をもとに、食の大切さを伝えた、初監督ドキュメンタリー映画『いただきます みそをつくるこどもたち』(2017年)が自主上映700回を超えるヒットに。2作目となる『いただきます ここは、発酵の楽園』が現在、公開中。『腸活エンターテイメンドキュメンタリー』が話題に。子どもたちの笑顔、美しい畑、みずみずしい野菜、美味しそうな食事などの映像美も評判。
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 感染症の専門家も出演、「腸内環境と免疫力の関係」について語った第1回、CM作りを活かした映像手法、クラウドファンディングでの映画制作についての第2回に続き、連載最終回。
  
◇フリーターは「かっこいい生き方」か
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撮影の苦労はゼロ。楽しくてしょうがなかった
札幌市出身。高校ではうまくなじめず、3年生で中退。引きこもり生活を送った後、アルバイトを経て21歳の時に上京した。不登校の支援をするNPO法人が始めた私塾に入るためだった。2000年、就職氷河期の真っただ中。「学歴に頼らない自由な生き方をしよう」という私塾の呼びかけが魅力的に聞こえた。父が飲食店の経営に失敗して家庭も経済的に苦しく、高校で就職相談をした時も求人は少なかった。「就職できるかどうかも分からないのに、大学に行っても仕方ない」。私塾に通いながら、フリーターとして生きていくと決めた。それが「かっこいい生き方」とも思っていた。
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―― 今回の映画は、農家の方だけではなくて、教育関係者や研究者、行政の方も出演されていますが。まだドキュメンタリー監督として作品が少ないという場合に、思いがあったとしてもなかなか伝わらないかもしれない。どういう言葉でオファーされたんですか。
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「まず1作目を作る前に、何の当てもないけれども、映像作品を何本か作っているんですよ。例えば、セドナに旅行して、泊まったB&Bがめちゃくちゃ素敵だと、5分ぐらいの映像を作っちゃったりするんですね。趣味なんですよ」
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―― 映像を撮るのが趣味で。
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「この映画も全部趣味。よくインタビューで『苦労された点はどこでしょうか』と言われると、撮影に関してはゼロなんです。とにかく子どもを撮っているあの時に一番楽しんでいるのは僕だから。100%趣味で、『きゃー、かわいい』って撮っているわけですよ」
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―― では、普段からいつもカメラをお持ちなんですか。
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「いやいや、持ってないです。そうすると何もできなくなっちゃうから。完全に趣味だし、あと、僕、(広告代理店の時の)仕事がつらくてしょうがない時に、仕事を辞めちゃって、オーガニックファーマーになろうと何回も思ったから、ものすごく興味があるわけ。オーガニックの畑に行って自分の疑問をいろいろ聞ける、というのも趣味なんです。だから撮影はもう楽しくてしょうがないわけよ。一度も仕事だと思ったことがない」
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仕事を辞めて、オーガニックファーマーになろうと何度も思った広告代理店時代
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―― ドキュメンタリー映画を作るからこのカットを撮らなきゃ、じゃなくて、興味があるから、どんどん話を聞いているうちに。
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「そう。で、撮ると、それを今度はすぐに編集したいわけ」
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―― なるほど。すごいですね。
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「撮りながら、ずっと自分の頭の中で編集してナレーションも入れているから、撮っちゃうと今度はすぐ編集したいわけですよ。あのシーンとあのシーンはこう入れて、あの音楽をこう入れるといいなあと思っているから、編集するのも結構楽しいんですね」
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撮影をしながら、頭の中で編集、ナレーション、音楽を入れている
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―― 編集もすべて、オオタ監督がされているんですよね。
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「はい。音楽を入れて仕上げていくのも楽しいから、作り上げるまでは100%趣味なんですよ。1回もつらいことがない」
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―― 撮るのは好きだけれども、編集は任せるという人もいるじゃないですか。
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「映像における編集は、文章の推敲と同じなんです。そうしないと『作品』にならない」
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―― だからライブ感があるというか。
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「ほら、シンガーソングライターの人は自分で詩を書いて歌ってパフォーマンスするじゃないですか。それと同じですよね」
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―― では、シンガーソングライターで言うと、曲を作っていたら同時に詩が浮かんできて、もう歌っちゃっているみたいな感じですか。
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「そういう感じですよね」
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―― それは天性のものですかね。
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「それができる時代、テクノロジーの進歩というのはすごく大きいと思うんですけれども」
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『ザ・ハイロウズ』の曲は、イメージしてたオーガニックファームそのもの
  
居酒屋、コンビニ、レンタルビデオ店、ファミレス、喫茶店……。アルバイト情報誌を見て求人を探し、バイトを掛け持ちして生活費を稼いだ。平均月収は9万~10万円程度。家賃2万5000円を払うと生活は楽ではなかったが、それでも20代の頃は苦痛ではなかった。30代に入ると、バイトの面接で落ちることが増えた。「特に接客業は受からなくなった。リーマン・ショックの不況の影響もあったかもしれない」
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劇中挿入歌は、『ザ・ハイロウズ』の『日曜日よりの使者』(写真提供/いただきます事務局)
「このままではやばいんじゃないか」。危機感を覚えた。しかし、既に選択肢はなく、やりがいのある仕事を見つけることも難しかった。「来月までは生き残れるけど、1年後は分からない」。そんな生活を続けるしかなく、次第に疲弊していった。
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―― 音楽も素敵でしたね。
10年ごろから都内の食品工場で臨時職員として働き、レストランに配送する前の食品の仕分け作業に従事した。当初は三つのラインを9人で担当していたが、次第に人が減らされ、最後には2人に。昼休みもなく、作業のため工場内をずっと走っていたという。体はきつかったが、大事な収入源のため働いた。
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「この映画は、エンターテインメントだから。僕の中で、『ザ・ハイロウズ』の『日曜日よりの使者』は、イメージしているオーガニックファームそのものだ、と思ったんですよ。まず映画を作るときに自分の中で主題歌を決めるんです」
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―― テーマソングを。
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「それを聴きながらやっている。今回は3人のファーマーと、保育園の話と、地域はバラバラなんですが、収穫の秋に1つのシーンにぎゅっと結合されて、その時に『ザ・ハイロウズ』が、ジャーンって流れると決めていたわけです」
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「これは、腸活ミュージカル」
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―― それは何かふっと降りてきたんですか。
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「そうではないんです、映画全体がミュージカルだと思っているんです。映画80分が音楽設計されていて、20人ぐらいのミュージシャンでオリジナル音楽を全部作っているんですよ。メイキング映像もあるんですけれども。映画は、大体60分ぐらい過ぎると、人間はちょっと飽きるというか、眠くなるんですね。そこに『ザ・ハイロウズ』を持ってきて、そこまでずっと何回かの山を短く作っていって、ラストに『雨ニモマケズ』を入れて……。という、全体80分のこれはオペラというか」
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―― だから腸活エンターテインメント。
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「腸活ミュージカルなんですよ。だから音楽がすごく重要なんですね」
  
◇主食は100円ショップの菓子パン 体調崩し
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オリジナル劇場音楽 by いただきます音楽隊(写真提供/いただきます事務局)
12年末ごろ、不測の事態が起こる。当時、工場の近くで友人とルームシェアしていたが、関係が悪化して部屋を出ることに。蓄えもなく、新たに部屋を借りることもできない。あっという間にホームレスになった。寒さの厳しい時期。ネットカフェに入り個室で横になった時、初めて自分が「ネットカフェ難民」と呼ばれる存在になったことに気付き、がくぜんとした。
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オーガニックファームを応援したい
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―― 今日も、映画に出てきた佐世保市の『菌ちゃんふぁーむ』(代表 吉田俊道)の人参を持って、上映後のトークショーに出られていましたけれども。この映画は、観客と農家の方を繋げられますね。観て終わりじゃなくて、今後、野菜を買うこともできる。
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「そう。特に、今日みたいにマルシェを開催していると」
  
周囲に気付かれまいと、銭湯に通い、洗濯もこまめにして身ぎれいにした。ネットカフェは、毎晩ほぼ満室。自分と同じサイクルで生活する人たちとよく遭遇した。食費を抑えて腹持ちをよくするため、主食は100円ショップで買った高カロリーの菓子パン。3~4カ月続けるうち、体調を崩した。働けないと、収入は途絶える。初めて健康に不安を覚え、13年初め、インターネットで調べて生活困窮者を支援するNPO法人「自立生活サポートセンター・もやい」へ相談に行った。生活保護を受けることになり、アパートも借りられた。「荷物を置きっぱなしでいい暮らし。文明が戻ってきたと感じた」
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『菌ちゃんふぁーむ』のオーガニック人参(上映イベントで開催されたマルシェにて)(撮影/佐藤智子)
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―― その場で買える。
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「オーガニックファーマーをすごく応援したいんですよ。ファーマーの方って作ることで精一杯だから。オーガニックの野菜が、なぜいいのかということが伝わってないんですよね。みなさん、有機野菜のことを、農薬がかかっていないセレブの食べ物だと思っているから」
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―― 思っているかもしれませんね。
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「中身が全く違う」
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―― 青森のリンゴ農家の木村秋則さんが11年かけて、無農薬、無肥料のリンゴ栽培に成功した『奇跡のリンゴ』は収穫4カ月経っても腐らないのが驚きでした。
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「根本的に、クオリティが違うんですよね」
  
もやいのスタッフに偶然幼なじみがいたことが仕事の転機にもなった。「ボランティアしてみないか」と誘われて生活保護申請の支援などをするうち、元々好きだったパソコンの知識を買われ、団体のウェブサイトの更新を任されるようになった。評判が口コミで広がり、個人のウェブサイトの立ち上げや、プロジェクトのクラウドファンディングのスキーム作りなどの仕事も入ってくるようになった。分からない部分は必死で勉強して補った。「自分が必要とされていると感じ、やりがいにつながった」。収入も安定し、14年には生活保護の生活から抜け出した。
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『奇跡のリンゴ』で有名な木村秋則さん(写真提供/いただきます事務局)
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―― なんですけれども、やっぱりオーガニックというと、敷居が高くなる。例えば、お金がなくて、忙しくて、そんな高いオーガニックの野菜を買えないし、買いに行きたくても売っているお店が早く閉まっちゃうから行けないとかね。
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「よく言うのは、『1年間の病院の治療費と食費を足して考えてください』と。僕で言うと、もう10年間病院に行っていなくて、そうしたら治療費はゼロなわけですよ。その分食費が2倍かかっていても、結果的に安くて、気分もいい」
  
◇支援団体の職員に 今は妻と息子も
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食養生は結果的に家計を助ける?!(写真提供/いただきます事務局)
17年には団体の活動で出会った妻(33)と結婚。翌年長男が生まれた。パソコンの壁紙は9カ月のあどけない表情の長男だ。「家族が干上がらないようにしないと」と、現在はNPO法人の職員として週3回、支援の業務をしながら、個人で複数のウェブ関連の仕事を引き受けている。仕事の面白さも感じるようになった。「フリーターの頃はその日暮らしで何の蓄積もなかった。でも今は毎日やったことが積み重ねられ、周囲の人の信頼を得て、次の仕事につながっている。こういう働き方があるのかとびっくりした」
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携帯代や家賃を削ってでもオーガニックを食べたほうがいい
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―― 確かに、治療代が高くかかるくらいなら、予防代としてお金をかけたほうがいいですよね。調子が悪くなってから、あれこれやるよりも。
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「僕も会社を辞めた時は本当にお金がなくて。でも、僕のようにお金がない人ほどオーガニック野菜を食べたほうがいいです。どんなにエンゲル係数が高くなっても、携帯代や家賃を削ってでも、食べるものだけは削らなければ健康でいられるわけですよ。自分の体が健康だったら仕事ができるじゃないですか」
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―― もし健康じゃなかったら、仕事も遊びも趣味もできない。オオタ監督なら、映像も撮れないし、編集もできない。
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「そうなんですよ。でも、人の食事のことを、あれこれ言うのは、基本的に不要なおせっかい。髪型にダメ出しされた気分になるんですね。だから、質問された場合だけ答えるようにしています。食べる時は、楽しく食べないと!」
  
それでも、自身の生活が好転したのは「運以外の何物でもない。たまたま幼なじみと再会し、仕事をもらえたから」と話す。同じ私塾出身の人も一部は起業して成功しているが、地方に戻り、実家で親と同居している人も多い。「あの時代だったからこそフリーターを選んだ。だけど、どんどんつらい仕事になり、気付いた時には抜け出せなくなっていた。自分が悪いのかもしれないが、氷河期は社会が作り出した問題だとも思う」
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お茶目なところもあるオオタヴィン監督(撮影/佐藤智子)
菅原さんは今、かつて自分が経験したネットカフェ難民の支援に乗り出そうとしている。「ネットカフェ難民は昼間は仕事で忙しく、支援団体まで相談に行く余裕もない。夜、カフェの近くに相談窓口を置けたらいい」。一時的に困窮から救えたとしても、不安定な就労から抜け出すのは難しいと分かっている。でも、苦しさを知る自分だからこそできることがあると信じている。【牧野宏美/統合デジタル取材センター】
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―― 人に応援してもらえるというのもそうですよね。もし、オオタ監督がボロボロで鬼気迫る感じでいたら、「え?」っと引いちゃいますよね。それが、生き生きとしていて、この元気さだから、説得力があるじゃないですか。
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「そうだね」
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―― いいものは作ったけれども、頬が痩せこけたようなだと。
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「ガリガリですごく不健康そうだったら」
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―― そうそう。食べていません、寝ていませんみたいな人が「食」の映画を作っても。
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「説得力がないよね。それに、『こういう食事にしませんか』と言われても、病気はしないかもしれないけれども楽しそうじゃないなと」
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―― そうすると、支援するほうもこれを広めていいのかなと疑問になりますものね。
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「そうそう。やっぱりなりますよね」
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「人間関係は不得意なほう。空気を読むのがすごく下手だった」
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―― 今回の映画は多くの方が出演もされているし、クラウドファンディングでもたくさんの支援を受けている。人のつながりというので、何か大事にされていることはありますか。
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「何でしょうね。いや、人間関係は不得意なほうなんで」
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―― そうなんですか。
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「そうなんですよね」
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―― それは人見知りということで、ですか。
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「どうなんですかね。空気読むのがすごく下手だったのね。だから、今は逆に、人より気をつけるようになったんですけれども」
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―― ちょっと、アーティスト志向だったとか。
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「ああ、そうそう、そうですね。本当に昔は。30歳は『とがったナイフ』だったんで(笑)」
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―― じゃあちょうど、腸活を始めた頃。ということは、腸活で丸くなったと言ってもいいんじゃないですか。
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「それはやっぱりあるかもしれないですね」
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―― それまでは、自分を守るために、他を排除するというような感じだったのが、壁がなくなったとか。
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「そう、とにかく自分の感性を何よりも優先したい、という、とってもわがままな人でした」
  
◇ネットカフェ難民
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上映後のサイン会で。有機農業を始めたいという女性に親身にアドバイスをする監督(アップリンク吉祥寺にて)(撮影/佐藤智子)
住居がなく低額のネットカフェや漫画喫茶などに寝泊まりする人を指し、2006年ごろから新たな貧困問題として注目されるようになった。厚生労働省は07年に初の実態調査を実施し、全国で約5400人のネットカフェ難民がいると推計。うちアルバイトや派遣などの非正規雇用者が約2700人と半数を占めた。東京都も16年末~17年に調査を実施し、非正規雇用のネットカフェ難民が都内で約3000人いると推計。月収が11万~15万円とする人が約半数を占めた。年代別では30~39歳が38・6%と最も多く、就職氷河期世代が多数含まれているとみられる。6割以上が「家を借りる際の初期費用が足りない」とし、「どこにも相談したことがない」と回答した人が4割近くに上った。
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―― なるほど。それが今は、多くの人を受け入れて、受け入れられるようになって、無理がなくなっていったということですか。
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「ああ、そうかもしれないですね」
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―― 今回、専門家の方たちも協力されているじゃないですか。
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「研究者の方とか」
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―― 感染症の専門家や農学生命科学の専門家や。そういう方たちのお話をお聞きしても説得力がある。だけれども、野菜や畑の映像で感覚的にすーっと入ってくる。幸せな気分にもなるし、勉強にもなるという、両方のバランスが素晴らしいなと思ったんですけれども。
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「独りよがりだと、どんなにいいものを作ってもやっぱり。例えば、新聞にも取り上げていただいたのもやっぱりきちんとしたエビデンスがあるからですよね」
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科学的な根拠もあるから説得力がある
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―― 調査結果やデータも示されていますしね。
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「ええ。そうじゃないとやっぱり思い込みだけでは作れないんで。特に自然農の分野は感覚的になり過ぎるところがあって。例えば、『奇跡のリンゴ』のことも、木村秋則さんの畑を15年間ずっと調査している弘前大学の杉山修一教授と木村さんと、二人セットで初めて、説得力のある映画になるなと思ったんですね」
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―― そうですよね。すごく説得力がありました。
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「科学的な根拠があるから、りんご畑に雑草を生やすこと、農薬を使わないということが、実は科学的にも、微生物にとっても、いいことだったんだという裏付けができる」
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―― 土の中の土壌菌を育てることがまずは大切ということですよね。
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「はい」
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―― 女性は映像を見ただけで泣いちゃう。でも男性はちゃんとした分析がないと納得いかないと。
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「そうなんです」
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―― その両方ができたということですよね。素晴らしいですね。
  
◇連載各回の紹介と公開予定
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自分たちが食べる米作りをする子どもたち(写真提供/いただきます事務局)
【無料で読めます】■第1回 生活保護のシングル女性 結婚もあきらめ 「何をしたいという希望もない」(7月31日公開)
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―― 冒頭のシーン、山梨県甲府市の『みいづ保育園』の子どもたちの様子が印象的ですよね。自然農の畑や田んぼで野菜を育てていて、笑顔がキラキラ輝いている。畑保育も素晴らしい。今後、全国の小学校や幼稚園、保育園で上映会が広がっていきそうですね。
仙台市の40歳の女性は、非正規から抜け出そうと他県から転入。しかし、あてにしていた仕事はなく、生活保護を受け、今は入院中。「長く生きたいとは思わない」
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「前作もそうですし、きっと自主上映公開になれば、全国の保育園でも見ていただけるかなと思うんですけれどもね」
  
■第2回 パワハラ、雇い止め…今は農家でアルバイト 「人と接する仕事はもうしたくない」(7月31日公開)
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アニメ『てまえみそのうた』でも有名な、発酵デザイナーの小倉ヒラクさん(左)と、映画に出演されている自然農の畑保育を実践する『みいづ保育園』園長の日原瑞枝さん(中央)と(写真提供/いただきます事務局)
長野県で暮らす48歳の女性。非正規の仕事を渡り歩いた末、不眠やうつ症状に。今はブドウ農家の手伝いをしながら心身を癒やす。
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―― 教育現場というところで、今回映画の中で、千葉県いすみ市の全ての公立小中学校がオーガニック給食になったということが衝撃的で。すごい動きだなあと。この取り組みは、今後広がっていくんじゃないかなと思うんですが。
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「そうですね。まず、2021年から、韓国では、ソウル市内のすべての小中高1400校がオーガニック給食を無償で実施されることが決定しているんです」
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―― すべてというのが、すごいですね。
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「むちゃくちゃすごいですよ。何でこれをもっと報道しないのかなと思うくらい」
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千葉県いすみ市の全ての公立小中学校がオーガニック給食
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―― 素晴らしい取り組みですよね。しかも無償で。
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「そう。フランスも今そうしようとしている。これは世界的な潮流で、今、世田谷区とかでも東京で初めてオーガニック給食を、という運動が盛り上がっているので、とにかくこの映画を好きなように使ってもらって、1校でもいいからオーガニック給食の比率を高めていってほしいなというふうに思いますよね」
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―― トークショーでも話されていましたけれども、「保育園であれだけオーガニック給食、畑教育をしても、小学校に行ってしまったらどうなるのかな」と皆さんに言われると。
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「そうそう。それとよく言われるのは、『本当に子どもがキラキラして素敵だったんだけれども、その後どうなっていますか』と言われると答えられないというか。小学校に行くと、ひどいことになっているんじゃないかと。あんなに自由に動いていた子どもたちが、いきなり6歳になったからといって、先生には申し訳ないけれども、あんまり面白くない、興味がないことを、1時間も聞き続けるなんてそもそも無理なんですよ」
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「オオタ君はすごく問題がある」と小学校の時に言われたけれども
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―― 確かに、そうでなくても、小学校に入ると、生活が一変しますよね。
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「僕は小学校6年の三者面談の時に、母親と僕と担任がいて、担任の先生が『いや、オオタ君はすごく問題があるお子さんだから、多分普通の中学校には行かないほうがいいと思いますよ』と言われたんです。今で言うと、発達障害、多動症なんです。僕は国語と美術しか興味がないから、じっと座っていられないわけですよ。小学校の算数も、嫌いなの。今のこの映画の仕事のために理数系が必要だったの? って。国語と美術、この2つがあればいいから、今までの膨大な時間、数学とか地学とか、あれは何だったのかなと」
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―― 問題があると言われていたけれども、こうして素晴らしい映画を作られている。
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「みいづ保育園の園長先生の娘さんも映画に出ているんですけれども。卒園のタイミングで、『こんなにいい保育園で、小学校はどうされるんですか』って、『いや、山梨にすごくいい小学校があるんですよ』といろいろ話をして、調べたら、とてつもなく素晴らしい小学校があったんです。それを、3作目のドキュメンタリーにしようと思っているんです」
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3作目のドキュメンタリーのテーマは、『教育』
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―― では、3作目の映画のテーマは、「学校」。
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「今度は『教育』がテーマなんですが、要するに、僕自身の体験があるんですね。当時の僕は、今だったら発達障害というレッテルを貼られてとんでもないことになっていたんだけれども。今、取材している小学校は、テストがない、通知表がない、偏差値がない。子どもたちは4つのプロジェクトがあって、『料理』、『むかしの暮らし』、『クラフト』、『アート』『演劇』この5部門から好きなものを選べばいいんです」
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―― へえ、面白そう。それは公立の学校ですか。
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「私立なんだけれども、文科省公認の1条校なんです。だから、そこは全く公立と同じ資格とクオリティというか、国がちゃんと認めているところなんです」
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―― それを今、撮影されていて、いつ公開なんですか。
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「来年ですかね」
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―― やっぱり興味がどんどん生まれてきて。
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「その学校に行ったらあまりにも素晴らしくて。もともと僕は学校の先生になりたかったんですよ」
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―― そうなんですか。
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「一時、真剣に教育大学に進むのを考えていて、教育関係の本をすごく読んでいて、シュタイナー教育の先生になりたいなと思った時期もあったので、こんな素晴らしい学校が現実に日本に存在するんだと思って」
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興味があれば、子どもは自然と学んでいく
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―― それは興味深い。ぜひ、知りたいですね。
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「ええ。で、とにかくその5つから子どもたちが『学ぶ内容』も、『先生』も毎年、自由に選んで、9年間ずっとそれをやるんです。教科書も宿題も何にもない。なんだけれども、いろんなことを自然に学んでいくわけですよ。おいしい麺を作るためには、いろんな小麦粉と『かんすい』の比率が要るから、自然に分数になるんだけれども、おいしい麺を作りたいという目標のために自主的に分数を勉強する。だから全然違うんですよ。子どもたちの熱意というか、真剣度が」
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―― 興味があるから。目的もはっきりしているし。
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「そう。じゃあこの麺は一体どこから、中国から来たのか、日本でどういうふうに伝わって、江戸時代はどうだったのかと歴史の勉強にもなるわけ」
  
■第3回 元ネットカフェ難民、抜け出せたのは「運」 「氷河期は社会が作り出した問題」(8月2日公開)
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上映後のトークイベントでは毎回ゲストを迎えて対談を。この日は、山梨県甲府市『五味醤油』六代目の五味仁さんと(撮影/佐藤智子)
東京都内在住の40歳男性は、非正規の仕事を転々とし、ネットカフェ難民も経験。支援団体で同じ境遇の人らの支援に当たる。
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―― トークショーでも言われていましたが、一緒に取材に行かれた茂木健一郎さんが「偏差値が60、70、80とか言っている場合じゃなくて、やがてAIの偏差値が1,000という時代が来るから、記憶とか、計算とかというのはもうね」と。
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「だってスマホが1台あればそれで済む。それを何十年かけてやったって何の意味もない」
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―― だから、違う能力というか、才能を伸ばす必要が出てきて。こんなにも世の中に不登校が社会問題になっているにもかかわらず、なかなか対策的には。
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「その学校にも、いわゆる発達障害と言われた子が何人も来ていますけれども、自分でやりたいことを選び、拘束されないと、才能がどんどん伸びてくる。すごく分かるんですよ。感受性が鋭い子が全然やりたくないことをずっと座らされて聞かされ続けるというのは苦痛以外の何ものでもなくて」
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「普通の中学校には行かないほうがいい」と言われたその後は
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―― オオタ監督自身の体験でね。ちなみに、普通の中学校には「行かないほうがいい」と三者面談で言われて、その後どうなったんですか。
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「その後、これがまた僕、可哀想なことに中学になったらガリ勉になっちゃったんですよ」
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―― あら。
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「当時、小学校で下から数えたほうがいいぐらいの成績だったのが、そんなことを言われちゃったもんだから、『俺、勉強しなきゃいけないんだ。俺、普通じゃない人間だから』と思って、急にめちゃくちゃ真面目になって、そうしたら今度はノイローゼ気味に一生懸命勉強をやって。成績は本当に上のほうになったんだけれども。結局無駄なストレスと無駄な時間をかけて」
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―― 頑張ったんですね。
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「そう。当時、学校の先生になろうと思って、国立の教育大学に入れるような高校に入ろうということで勉強を急にしだして。母親はびっくりしたんでしょうけれどもね。いきなり下から5番目ぐらいが上から5番目になっちゃったんでね」
  
■第4回 給料が上がらない 転職繰り返し“名ばかり正社員”の苦しさ(8月5日公開予定)
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自分で体験すると学び方が違う(写真提供/いただきます事務局)
人材派遣会社で働く男性(46)は、大学卒業後9社目の職場という。正社員だが、不安定な年齢に見合わない待遇で、不安も大きい。
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―― では、いろんなことができるポテンシャルはあったんですね。すごい。
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「まああったのかもしれないですけれども、今から思うと、当時の俺、ものすごく可哀想。あんなにやりたくないことを一生懸命やってね」
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―― でも最終的に、広告代理店に入られて、スキルも学んで、キャリアもできて、それで今、やりたいことがやれているという。
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「そこまでが長げーし。だって、監督デビューが55歳とかだからね。だから、あの時にもっとこういう小学校に入っていれば、もう私は20歳ぐらいでデビューできていたかも(笑)」
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AI時代に生き残るために
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―― では、次世代に期待をする、ということで。
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「次世代の子どもには、もっと笑っていてほしい」
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―― サドベリースクールとか、結構海外とかでもいろいろあるし。先生がいなくて、自分たちで学んでいくという。
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「結局、文科省はAI時代に対して膨大な教育改革案を作って、何にもできなかったんですよね。こんな具体的な例があるのに」
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―― そうすると今度は保護者の方が、自分たちで食べるものも選ぶように、教育も選ぶという時代が出てくるでしょうね。
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「そうしない限りAI時代を生き残れないですよね。こんな意味のない偏差値で競争させて、何の役にもたたないことを延々と記憶して計算し続けている人間が増えたって。それは高度経済成長時代で、日本人のほとんどをサラリーマンにして、高性能な自動車をたくさん作るのだという時代はそれで良かったんだけれども、もう根底から変わっていくわけだから」
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―― だって世の中が、今回の新型コロナウィルスもそうだし、地震も洪水も、サバイバル時代というか、予定調和に生きられない時代がやってきたので、どれだけ自分で発想を変えていくかということですものね。本当に、『食』と『教育』って、すごく大事なことをテーマにされているなと思うので。
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「でも、それは両方とも自分の個人的な経験なんですよね。最初にそういうテーマがあって、映画を作ろうということじゃないんですよね」
  
■第5回 就活失敗、ひきこもり…「当たり前」の人生が思い描けなくなったとき(8月7日公開予定)
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今作のクラウドファンディングで募った制作費で作られたCGアニメーション(写真提供/いただきます事務局)
横浜市のNPO職員の男性(44)は大学卒業後、仕事が決まらず一時引きこもりに。かつては自殺ばかり考えていたが、経験を生かして若者支援に力を入れる。
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―― 次回作にもクラウドファンディングで支援を募られるんですか。
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「まだ、未定なんですが。クラウドファンディングというのは、非常にいいことを言っていただいた方がいて、『クラウドファンディングというのはお金集めじゃないんだよ』と。『未来の映画のファンを作る仕事なんだよ』と言ってくれて、それで初めてやってもいいかなと思ったんですね」
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―― 支援したい人がこの映画を広めたいと思うし、みんなで作っている感じがありますよね。
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「だから、次もそういう仲間作りをしたいなと思っていますね」
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味噌にお湯を注ぐだけで腸活ができる
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―― 最後に。今回2作続けて、『いただきます』という映画で、『食』をテーマにされました。でも、これを読まれている方の中で、20代の一人暮らしの方や、30代、40代の忙しいビジネスマンの方だと、発酵食、オーガニックな食事を、と言っても、料理を作る暇もゆっくり食べる時間もない。買い物に行こうと思ってもスーパーは早く閉まっている。ネットで買っても受け取れないくらいの忙しい生活をしていたり。お子さんを共働きで育てていて、ましてや、シングルマザーで育てていて、時短の料理は作れても、とてもじゃないけど、手作り味噌なんて無理という人がおられるかもしれない。どうしたらいいですかね。
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「インスタント生味噌が一番いいと思います。インスタントコーヒーと変わらないから」
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―― では、生味噌をまず買ってきて。
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「はい。そこだけはどこかで買わなきゃいけないんだけれども。それをスプーン1杯すくって、お湯を注ぐだけでいい」
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―― それで、腸活ができてしまう。そこに、乾燥わかめやお麩や海苔を入れたりして、カスタマイズしてもいいですよね。コーヒーカップにぽんと入れて。
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「そうそう。ぽんと入れてかつお節とか入れてもいい。それを会社に持っていけばいいわけ」
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―― そうすると、どういうふうにいいんですかね。
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「生きた酵母菌が体の中に入ってきますから、DNA的にも日本人に最も合う菌を自分の体の中に入れていくということで、腸内環境が良くなることによって、やっぱり免疫力が高くなる。少なくとも、映画に出ていた保育園の子どもたちは真冬に裸足で短パン、半袖で、インフルエンザの学級閉鎖はゼロなわけですよ」
  
■第6回 ひきこもりからラブホテル主任に 歯を食いしばって得た仕事への「誇り」(8月9日公開予定)
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長崎市のマミー保育園がオーガニック和食給食を始めてからの子どもたちの体調の変化(写真提供/いただきます事務局)
厳しい職場で適応障害と診断された男性(36)は一時家に引きこもり状態になった。今は、千葉県のラブホテル運営会社の社員として活躍する日々だ。
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―― それはすごいですね。
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「それも1日1食あの食事をすればいい。だからやっぱり1杯の生味噌、インスタント味噌汁だって、飲まないよりもはるかにいいと思うんですよね」
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―― だって、わざわざ遠くの国に買いに行かなきゃいけないわけではなく、すぐに手に入る、日本の伝統的な食事、和食だから。
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「僕も広告代理店にいた時は、超忙しかったので。過労死やうつ病になる人もいましたから」
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―― 寝ていないし、まとも食べていない。
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「ええ。ストレスもすごいし、休みもないし。なんだけれども、やっぱり、忙しい人ほど体が資本なわけなので」
  
■第7回 派遣問題、悩み共有、国に働きかけ 「現場で起きていること知って」(8月12日公開予定)
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オーガニック和食を食べている子どもたちがどんどん元気に。日本人のDNAに最も適した「腸活」(写真提供/いただきます事務局)
埼玉県の女性(46)は、非正規職員の厳しい現状を訴えようと「派遣かふぇ」を主宰。自身の経験もふまえ、国や国会に声を届ける活動に力を入れる。
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―― その時に、もし生味噌を食べていたら、またちょっと違ったかもしれないですね。
〔2019年8/2(金) 毎日新聞〕 <br>
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「いや、その時からもう、『食養生』や『ファスティング』をやり始めていたんですね。会社に勤めながら、腸にいいこと、腸を休めることもしていました。だから、キープできていたんです。その経験があるから、忙しい人ほど自分の体の最低限のメンテナンスだけはしないと続けられない、とわかるんです」
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忙しい人ほど、『食』を大事にしてほしい
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―― 不思議なもので、忙しくてクタクタの時ほど、ジャンクフードを食べちゃうんですよね。
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「食べちゃいますよね。それはストレス解消だからね。ジャンクフードを食べてもいいんだけれども、プラス、基本食というか、予防食みたいなことをしないと、ジャンクフードで脳は癒されても、体が、腸が、悲鳴を上げちゃうわけじゃないですか。結果的に病気になっちゃいますよね。だから忙しい人ほど、『食』だけは何とかしなきゃいけないんですよ。生命線なんですよね」
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―― 監督の映画を見ると、もう味噌汁を飲みたくてしょうがなくなる。味噌汁って、やっぱり安心感がありますね。ほっとしますね。
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「そうだよね、日本人のソウルフードだからね」
  
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佐藤智子
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プロインタビュアー、講師、元女性誌編集者
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新刊『みんなひとみしり 聞きかたひとつで願いはかなう』(発売中)、著書『初対面の相手でも不安ゼロ! の会話術』『1万人インタビューで学んだ「聞き上手」さんの習慣』。雑誌編集者として20年以上のキャリア。大学時代から編プロ勤務。卒業後、出版社の女性誌編集部に在籍。一万人を超すインタビュー実績あり。人物、仕事、教育、恋愛、旅、芸能、健康、美容、生活、芸術、スピリチュアルの分野を取材。『暮しの手帖』などで連載。各種セミナー開催。小中高校でも授業を担当。可能性を見出すインタビュー他、個人セッションも行なう。佐藤智子のブログは、http://ameblo.jp/tomochi-office/
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〔2020年3/10(火) 佐藤智子 プロインタビュアー、講師、元女性誌編集者〕 <br>
  
 
===[[:Category:周辺ニュース|周辺ニュース]]===
 
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ひきこもり小説家
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陰山英男
「ひきこもり小説家」50歳の告白 精神状態を無痛にして生きている日々〈dot.〉
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「短時間集中」がポイント! 朝学習で1日の学習効果をアップさせる方法
ひきこもりにまつわる事件を耳にするたびに、ザワッとする。
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子どもの健康・成長
5月、川崎市登戸で、51歳になるひきこもりの男が、通り魔事件を起こして二人を殺害した直後、自ら命を絶った。
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早寝、早起きが健康面にいい影響を与えることは、よく知られています。教育クリエイターの陰山英男さんによれば、早起きをして登校前に学習することが、成績向上のカギになるそう。陰山さんに、朝学習のメリットと親子での取り組み方について聞きました。
この事件から時を置かず、東京都練馬区では、元農林水産省事務次官の76歳の父親が、44歳のひきこもりの長男を殺害する事件が起こった。
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話を伺った人 陰山英男さん 陰山ラボ代表、教育クリエイター
この二つのケースでは、同居する家族から責められたのが引き金になったのだろうが、仮に独り暮らしでも、生活保護や障害年金などで暮らし、ひきこもる者もいる。働いてみたが挫折し、自信喪失から仕事を辞めてひきこもりになったケースもあるし、未成年の頃から不登校で、それがずっと続いてひきこもりにシフトしていったケースもある。
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(かげやま・ひでお)
そんな私は一応社会には出たタイプのひきこもりというか、ひきこもりモドキだ。小説を書けないスランプがずっと続いたので、専門性のいらない、様々な「作業系」の職場(例えばファミレスやコンビニ、スーパーなど)で働いてみたが、ほとんどの職場で「戦力外」とされ、同僚に迷惑をかけ続けるのにも、白い目で見られるのにも耐えられず、仕事をリタイアしたのだった。それには、自分の発達障害が関わっていた。
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小学校教諭時代に、反復学習で基礎学力向上を目指す「陰山メソッド」を確立。「早寝、早起き、朝ごはん」を軸にした生活改善とともに、多くの児童の学力を伸ばしてきた。現在は、全国各地で学力向上アドバイザーを務めるほか、神奈川、埼玉、京都で「陰山式スコーラ」を開校。「徹底反復」シリーズ(小学館)、「早ね早おき朝5分ドリル」シリーズ(学研プラス)などのベストセラーを持つ。
  
あまりに仕事ができないので、精神的におかしいのではないかと思い、病院に行ったところ、知能テストを受けさせられたのだ。すると、驚くような結果が待っていた。知能指数の検査基準には「言語性知能」と「動作性知能」があり、前者は偏差値や学力の高さなどを司る。後者は臨機応変さや作業の素早さなどを司る。私の場合、前者の数値は比較的高かったが、後者の数値はかなり低く、言語性知能は114、動作性知能は74と、その差は40もあった。特に動作性知能のうちの「処理速度」という項目に関しては、「66」であり、「軽度知的障害級」であった。そのために、気が利かない上、仕事ものろく、働き続けることができなかったのだ。
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陰山英男さん
「言語性知能が高いんだから、書く仕事をすればいいんだよ」
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朝学習で頭のエンジンをかければ、午前の学習効率が上がる
と医師は気安く助言をしてくれたが、そううまくは行かない。いつになってもさっぱり小説が書けない。こうなってみると、スランプと言うより、恐らく才能がもう枯渇してしまったのか、あるいは元々才能がなかったのかも知れなかった。
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そんな発達障害の私の日常生活をざっと書いてみる。
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■暇な時はひたすら寝ている
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――現代の小学生は夜型化していると聞きます。陰山さんは「早寝、早起き、朝ごはん」を提唱されていますが、勉強は朝と夜、どちらにするのが効率的なのでしょうか。
食事は一日一回。外へ出るのはコンビニくらい、飲食店も店員の冷遇が何となく怖くて入れないほどのひきこもりぶりだ。だが、家の中はゴミ屋敷ではなく、こまめにゴミ出しをする程度のことはやる。入浴、歯磨きはするが、化粧はしない。郵便物と言えば、ほとんど電話料金のコンビニ払いの請求書くらい。毎日人と話さなくても苦しくはない。暇な時はひたすら寝ている。そうでなければパソコンやスマホでもいじっているか、わずかな友人たちと時々電話する程度だ。
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もちろん朝です。朝の勉強で登校前に頭のエンジンをかけておくと、その日の学習効率を上げることができるのです。
本はほどんど読まない。そもそも私は読書家ではないのだ。文学をよく知りもしないのに、たまたま新人賞を獲り、他にやりたいこともなかったので、流されるように物書きの世界に紛れ込んでしまった感がある。そう考えてみれば才能がなくとも当然なのかも知れない。ただ、いくら暇でも、SNSは一切やらない。売文業に馴染んでしまったので、原稿料が貰えないのに文章を書くことに抵抗があるのと、編集者のチェックを経ていない文章を個人発信して炎上するのが嫌だからだ(SNSに関しては、やっている人たちの勇気に驚いてしまう)。
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学校の主要な授業は、だいたい朝の4時間。つまり、午前中の4時間でいかに集中するかが、成績を左右するのです。
そういう私でも、たまには動くこともある。ゴールデンウイークには「わずかな友人たち」の一人とディズニーシーに行った。そして、年に1,2回程度、一人で映画を見に行く。今年は「翔んで埼玉」と「パタリロ!」を見た。キャラメル味のポップコーンとジンジャーエールを口にしながらスクリーンを眺めている時間は、ほどほどに楽しいものだった。
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始業時刻の8時半ごろにすでに頭が働く状態になっていれば、午前の授業にしっかり取り組むことができ、成績向上につながるでしょう。
  
■先進国にだけ許される特権階級
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――朝、学習の時間を取りたいからといって、睡眠時間をおろそかにするのもいけませんよね。
世間から、何とまあゆるい、幸福感溢れる甘ったれたひきこもりだとお叱りを受けるのは重々承知している。
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脳科学研究で知られる川島隆太先生らの研究によれば、子どもの読書時間、勉強時間、睡眠時間と学力の相関関係を見ると、学力向上のために重要なのは圧倒的に睡眠時間なのだそうです。
それでも、敢えてレアケースのひきこもりというスタンスで自分のケースを考えると、資本主義・民主主義が成熟し、村落共同体がとっくに解体された先進国の日本だから生きていられるんだなあ、とつくづく感謝してしまう。発展途上国だったら他者に混ざって農業だの何だのをしなければ生きられないだろうし、ひきこもりだなんて甘えたことを言っていたら、飢え死にしてしまう。ひきこもりはおちこぼれではなく、むしろ先進国にだけ許される特権階級(?)で、だから日本でも問題視され始めたのが、かなり新しい年代、1990年代に入ってからだったのだと思う。
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小学生ならば、少なくとも1日に9時間は睡眠時間を取り、そのうえで何に時間を使うかを調整していったほうがいい。21時か22時には眠るのが理想です。
だが私の場合、親は二人ともこの世を去り、兄弟とも没交渉なので、自分のこのひきこもり生活を問題視したり、干渉したりする者はいない。
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余談ですが、東大生は夜更かしをしない人が多いそうです。就寝時間を聞くと、10人中8~9人は「23時」と回答するんですよ。皆、受験期でも変わらなかったと言います。
生活費に関しては、自分の貯金と親からの遺産を合わせて、投資に回した。今はそこから出る配当金で何とかやっていけているので、小説が書けなくとも特に困ることもない。
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朝学習は「短時間に集中すること」がコツ
殺人を犯して自殺した51歳の男、親に殺害された44歳の男性、彼らはそれぞれ苦しんでいた。
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一方、私は今、取り立てて苦しんではいない。
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――学習効率を上げるには、朝はどんなスケジュールで過ごすのがおすすめですか?
勿論、私にしても、自分が何のために生きているのかよく分からない時がある。しかし、誰かをうらやましいとも誰かのようになりたいとも思わない。憧れるものもなりたいものも、やりたいこともない。友人には当然、結婚して家庭を築いている者もいるが、特に自分と比べて悩んではない。孤独も感じないし、老後はなるようになるだろう、と漠然と考えている。世間を騒がせている「年金では賄えない老後の不足金2000万円問題」を思って不安になることもない。
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起床時間は、登校時間の1時間前。7時半に登校するなら6時半には起きてほしい。前日の就寝時間は21時半ということになりますね。
だから、ほぼ精神的に「無痛状態」にある。まあ、それも一種の病気だと思われても仕方ないが。
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起きたあとは、洗面をして、朝学習をして、朝ごはんを食べて、身支度をして、家を出るというスケジュールをおすすめします。
だが、私は自分の匙加減で、精神状態を「無痛」に操作しているだけで、潜在的な痛苦はあるのかも知れない。
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頭を働かせるためには、朝ごはんもマスト。朝食を抜くと学力が低下するというのは、文部科学省の「全国学力・学習状況調査」をはじめ、多くの調査で報告された事実です。
  
■そして急速にナショナリストになった
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――勉強時間はどれぐらい取るべきですか? また、どんな内容が向いているのでしょうか。
その「痛苦」と関連して、ひきこもりという状態によって引き起こされた「副作用」なるものがちょっと面白かったので、最後に挙げておきたいと思う。私は家にこもる様になってから、急速にナショナリストになった。本当に弱き者は、共産党には向かわない。現状への絶望に耐えかねたドイツ人たちが、「アーリア人至上主義」を掲げるアドルフ・ヒトラーを生み出したように、ホワイトトラッシュと呼ばれるアメリカの白人たちが、「白人至上主義」を掲げるドナルド・トランプを生み出したように、追い詰められた人々は強いリーダーを求める。私は安倍晋三のファンである。
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時間は10分、15分程度。内容は、短時間でパッとできるものがいいですね。教科書をさらっと読んで、その日の予習をしておくだけでも十分効果はあります。
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もっともおすすめなのは、百ます計算や音読。漢字や地理、歴史などの暗記も向いています。ポイントは、集中してスピーディーに行うこと。
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ストップウォッチを使い、計算や音読なら、同じ内容、同じ難易度で毎日、最短記録を狙いましょう。暗記物ならば、5分、10分で覚えて、すぐにテストをする。こうした学習法は脳の血流を良くし、頭の回転を速めていきます。
  
こういう感情に駆られていくプロセスは、極めて単純明快である。弱い人間には、「大和魂」を惹起してくれる「日本人至上主義」は気持ちがよい。日本は常にアジア一の先進国であり、自分はその国民だ、だから大国たる我が国に噛みつく者は容赦なく力でねじ伏せて行くべきであり、従って日本政府が自分の代わりに代理戦争をして他国をねじ伏せてくれることは本当に素晴らしいことだと感じられる。そしてその「代理戦争」は普段はばらばらな国民の気持ちを、地位も名誉も年収も学歴も超えて、一つに統一してくれる作用を持っている。その時だけは、弱き者も「平等」を感じ取ることができる。こうした心理は、今メディアを騒がせている韓国への輸出管理強化が、強く国民に支持されているという現象にも象徴的に現れているように思われる。
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――短時間に集中することが大事なのですね。
このような状況を背景にして世間を見れば、この慢性的に逼迫した今の時代において、安倍首相が異例の長期政権を維持できているのも、歴史の必然と言えよう。
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そうですね。ですから保護者は、集中を欠くようなことをしてはいけません。集中して勉強が早く終わったら、「好きなことをすれば?」と言えなければいけない。追加で勉強をさせるなんて、絶対にダメです。
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「15分でこれだけの量がこなせるようになった!」「1週間前よりも短い時間でできるようになった!」。子どもがこうした喜びを獲得できるようになれば、学力はおのずと上がっていきます。
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そもそも私は、勉強とは集中するトレーニングだと思っています。学力向上の肝は、一定時間あたりの学習作業量を上げることにあるからです。
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東大に行くような子どもたちは、「どれだけ長く勉強するか」ではなく、「一定時間内でどれだけの勉強ができるか」という意識を持っています。だから、誰より学習量をこなしているのに、23時に寝て十分な睡眠時間を確保できる。同時に、寝不足で勉強する非効率さも知っているわけです。
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保護者は朝時間のルーティン化のサポートを
  
●萱野葵(かやの・あおい)/1969年、東京生まれ。上智大学文学部卒。97年、新潮新人賞受賞。著書『ダンボールハウスガール』が米倉涼子主演で映画化された。他に『ダイナマイト・ビンボー』『非行少女を処刑しろ!!』「砂糖菓子の夏』『やる女』などの著書がある。
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――保護者は、子どもの朝学習をどうサポートすればよいのでしょうか。
〔2019年7/31(水) AERA dot.〕 <br>
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保護者がすべきなのは、生活習慣作りです。これは学習習慣作りと同義であり、時間管理と言い換えることもできます。
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朝であれば、朝に何をするのか