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依存症

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依存症

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周辺ニュース

ページ名依存症、、(健康のニュース)
依存症から社会見直す 本紙取材班提案「三つの視点」
「つながりなおす」取材班は、依存症を社会が受け止めるために必要な「三つの視点」を提案する。
依存対象となり得る物やサービスがあふれる社会で、私たちは誰もが、ささいなきっかけで病的な「のめり込み」や、それに伴う生活破綻に直面する可能性がある。
依存症当事者に「自業自得」といった視線が向けられる社会のありようを変えていくための土台としたい。
視点1 病の根っこに目を向ける
取材班は、本紙社会面の連載「つながりなおす依存症社会」を中心に、依存症の人や家族らの取材を重ねた。
「なぜやめられないのか」―。
単純な疑問を繰り返し突き詰めていくうちに、当事者の多くが酒やギャンブル、薬物などに救いを求めざるを得ない「生きづらさ」を抱えていることが分かってきた。
当事者の生い立ちや、置かれている環境にも視線を向けることで、依存症自体への見方が変わるだけでなく、幅広い支援につながるのではないか。
酒類やギャンブル、インターネットなどの業界も、依存対象の「提供責任」を自覚し、規制を含む適切な対処をしていくべきだ。
視点2 複数の目で気づき、支える
依存症は、本人も家族も陥っていることに気づきにくい。
たとえ自覚しても、周囲の偏見への恐怖や、「恥ずかしさ」から隠してしまう。
結果的に症状を悪化させ、時には犯罪行為すら招きかねない。
依存症の社会への広がりを考えれば、早期発見・早期支援が不可欠となる。
そのためには医療や福祉だけでなく、教育、司法、職場、地域など多様な角度から依存症に気づき、治療・回復に結び付ける目が必要だ。
視点3 回復が見える社会に
依存症が進行している人は、反社会的、非道徳的な行動を伴う場合が多い。
こうした行動が、当事者に対する「やっかいな人」「関わりたくない人」といった見方を生んできた。
だが、依存症が「回復していける病」だということが社会に浸透すれば、受け止めは変わってくるはずだ。
回復を目指す自助グループへの支援とともに、当事者同士が悩みや苦しみを打ち明けられ、職場や地域で依存症であることを明かしても差別や不利益を受けない環境づくりを目指したい。
回復への道が見える社会であるべきだ。
〔信濃毎日新聞社 6月28日〕

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