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依存症

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2020年4月29日 (水) 15:38時点におけるMatsu4585 (トーク | 投稿記録)による版
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依存症

IFF・CIAP相談室 (東京都港区)
NPO法人 キャリアサポート・ネットワーク (東京都渋谷区)
1/f(F-ONE)医学研究所 (神奈川県横浜市港北区)
北陸内観研修所 (富山県富山市)
静岡内観研修所 (静岡県牧之原市)

周辺ニュース

ページ名依存症、(健康のニュース)
依存症は「家族を巻き込む病気」 患者本人にとどまらず【こちら診察室】
依存症は本人の健康問題にとどまらず、配偶者や両親、子どもら家族の精神的、身体的な健康を害し、社会生活にも多大な悪影響を与えます。
「家族を巻き込む病気」とも言われてきました。
そうした家族は暴力を受けたり、暴言や言動に振り回されたりしている上、治療費や生活費といった経済的問題に日々直面。
将来への不安を慢性的に抱えています。心身ともに疲弊しきっているケースが多いのが実情です。
そうした家族は、依存者本人と接する機会を最を多く持っています。
長い回復過程で経済的、精神的な支援ができる最重要のキーパーソンでもあるだけに、家族の健康維持は不可欠と言えます。
◇家族に休息を
そんな家族にはまず第一に休息が必要です。
心と体を癒せる時間と場所を確保し、心理的な教育支援も求められます。
そうした支援や機会を提供している公的機関としては、依存症を専門とする病院やクリニック、専門相談窓口を設けている精神保健福祉センター、保健所などがあり、さまざまな情報や助言を得られます。
精神保健福祉センターはメンタルヘルスに関する高い専門性を持ち、個別相談などを実施しています。
家族会や自助グループ、回復施設でもさまざまな支援が得られます。
訪問看護やヘルパー、生活保護などについてソーシャルワーカーらに相談するのもよいでしょう。
◇不登校、昼夜逆転
家族への支援について、オンラインゲームに依存する中学1年生のA君と母親Bさんのケース(架空事例)で考えてみようと思います。
A君は、中学に入学してスマートフォンを購入してもらい、小学生の時から友達と楽しんでいたオンラインゲームをスマホでもできるようになりました。
そんな時、部活動での友達とのトラブルから不登校気味になり、昼夜逆転。トイレでもスマホを手放さず、ゲームばかりするようになりました。
父親は単身赴任で不在。Bさんが注意すると「うるさい。死ね。消えろ」と暴言を吐いたり、殴るそぶりをしたり、壁やドアを壊したりします。
身体もBさんより大きく、怖くて注意することも少なくなってきました。
◇「自分でなんとか…」
周りに相談しても「今は反抗期。そのうちによくなる」「あなたの対応がよくない」など助けになるアドバイスはもらえません。
それどころか、傷つくことが多く、「自分で何とかするしかない」と考えるようになりました。
A君は課金ゲームのために家のお金を盗んだり、「今からコンビニでプリペイドカードを買ってこい!」などと深夜にマンションで大きな音を出したりします。
スマホやゲーム機器を取り上げた時に逆上して刃物を持ち出したため110番通報したこともありました。
しかし、警官が来るとすぐに静かになり解決には至りません。
「このままではいけない」と思っていましたが、Bさんも疲労困憊(こんぱい)し、好きにさせるしかない状況になっていきました。
◇責めない、否定しない
Bさんが適切な対応を取るには、先に触れたようにまずは休息し、心と体を癒す環境を整える必要があります。
そのためには、次の二つが大切です。
一つ目は、安心できる第三者(支援者)です。
「この人は正直に気持ちを話しても私を責めない」「否定しない」「分かってくれる」「この人とつながっていれば、うまくいくかも」と感じられる人です。
支援者は話を聞いた上で「きょうは、よく来られました」「これまで一人で本当によく頑張ってきましたね」「私があなたと同じ状況でしたら、同じことをしていたかもしれない」といった言葉をかけます。
さらに、再び同じような状況に陥ったり、新たな事態が起きたりした時の具体的な対処方などをアドバイスできる人です。
◇リフレッシュの時間
二つ目は、リフレッシュできる時間と機会です。ゲーム障害の家族が集う会に参加することもリフレッシュの一つです。
同じ立場の家族通しの体験談を通じて、過度な不安や後悔が軽減されます。
うまくいった具体的な家族対応の事例を聴ける機会でもあります。
依存症者のために使った時間や労力に応じて、好きなカフェに入るなど、自分自身へのご褒美を意図的に与えることも有効です。
依存症者を持つ家族の問題は、なかなか表面化しません。
しかし、自宅を訪問できる児童福祉や高齢者福祉の地区担当者、生活保護のケースワーカーは実情の把握が可能です。
こうした人たちは、家族を支援して状況を改善、適切な対応を取れるように手助けすることが可能です。
依存症者の例ではありませんが、そうした福祉機関と精神科病院の支援者らが連携し、困難を抱えていた家族に対応したケース(架空事例)で具体的に考えてみましょう。
◇いら立ち、多量飲酒
80歳になるCさんは50歳の息子Dさんを二人暮らし。ある日、転倒して骨折、入院しました。
Cさんは入院費が払えない実情を病院のソーシャルワーカーに相談し、生活保護を受けることにしました。
ソーシャルワーカーがCさんに代わって市役所に電話した際、Cさんの体に複数のあざがあり、面会に来るDさんに酒の匂いがすることも伝えました。
市役所職員は、障害福祉課と高齢福祉課にその情報を伝えます。
また、Cさんの言動から認知症の疑いが強いことも分かりました。
退院してすぐに生活保護と高齢福祉の地区担当者が自宅を訪問して、生活状況を聞きます。
Dさんは失職後、Cさんの世話をしていましたが、高齢のCさんは物忘れや失禁が増え、その対応へのいら立ちから時に暴力をふるったり、ストレス発散のため、お酒を多量に飲んだりしてたといいます。
◇息子の依存症を治療
認知症の初期集中支援チーム会議が開かれ、地域包括支援センター、依存症専門病院のスタッフも参加しました。
Dさんは過去にお酒の問題で病院を受診し、入院を勧められましたが、医療費の問題から治療を中断していました。
生活保護が開始となり、Cさんは介護保険で訪問看護を受けます。
生活保護の担当者と訪問看護師は自宅訪問の際、Dさんに介護疲れについて尋ねるとともにアルコール依存症の専門病院を一緒に受診しないかと提案しました。
一人での受診には心理的抵抗があり、父親を置いていけないという気持ちがありましたが、お世話になっている方々の気持ちにも応えたいと受診を決めました。
◇喜びを分かち合う
Dさんは入院。その間、Cさんは高齢者のショートステイサービスを受けます。
半年後、Dさんは入院中に会いに来てくれたアルコール依存症の自助グループメンバーとなり、父親は自宅近くの認知症対応のグループホームに入居しました。
福祉関係者や依存症などの専門家が連携して対応すると、家族への支援がスムーズに行くケースは多いと思います。
「この世で最も不幸な家族は、依存者のいる家族である。
この世でもっとも幸福な家族は、依存から回復した人と共にある家族である」という言葉があります。
また、一人の支援者として臨床で感じることは、「回復の過程で支援者も家族と共に気づき、成長し、その喜びを分かち合い続けることができる。
そのこともまた幸せである」ということです。
(久里浜医療センター医療福祉相談室室長・精神保健福祉士 前園真毅)
前園真毅氏(まえぞの・まさき)
淑徳大大学院社会福祉学博士前期課程修了。
埼玉県立精神医療センター、川口保健所などを経て2009年久里浜医療センター医療福祉相談室長
〔2020年4/10(金) 時事通信〕

周辺ニュース

ページ名依存症、、(健康のニュース)
依存症から社会見直す 本紙取材班提案「三つの視点」
「つながりなおす」取材班は、依存症を社会が受け止めるために必要な「三つの視点」を提案する。
依存対象となり得る物やサービスがあふれる社会で、私たちは誰もが、ささいなきっかけで病的な「のめり込み」や、それに伴う生活破綻に直面する可能性がある。
依存症当事者に「自業自得」といった視線が向けられる社会のありようを変えていくための土台としたい。
視点1 病の根っこに目を向ける
取材班は、本紙社会面の連載「つながりなおす依存症社会」を中心に、依存症の人や家族らの取材を重ねた。
「なぜやめられないのか」―。
単純な疑問を繰り返し突き詰めていくうちに、当事者の多くが酒やギャンブル、薬物などに救いを求めざるを得ない「生きづらさ」を抱えていることが分かってきた。
当事者の生い立ちや、置かれている環境にも視線を向けることで、依存症自体への見方が変わるだけでなく、幅広い支援につながるのではないか。
酒類やギャンブル、インターネットなどの業界も、依存対象の「提供責任」を自覚し、規制を含む適切な対処をしていくべきだ。
視点2 複数の目で気づき、支える
依存症は、本人も家族も陥っていることに気づきにくい。
たとえ自覚しても、周囲の偏見への恐怖や、「恥ずかしさ」から隠してしまう。
結果的に症状を悪化させ、時には犯罪行為すら招きかねない。
依存症の社会への広がりを考えれば、早期発見・早期支援が不可欠となる。
そのためには医療や福祉だけでなく、教育、司法、職場、地域など多様な角度から依存症に気づき、治療・回復に結び付ける目が必要だ。
視点3 回復が見える社会に
依存症が進行している人は、反社会的、非道徳的な行動を伴う場合が多い。
こうした行動が、当事者に対する「やっかいな人」「関わりたくない人」といった見方を生んできた。
だが、依存症が「回復していける病」だということが社会に浸透すれば、受け止めは変わってくるはずだ。
回復を目指す自助グループへの支援とともに、当事者同士が悩みや苦しみを打ち明けられ、職場や地域で依存症であることを明かしても差別や不利益を受けない環境づくりを目指したい。
回復への道が見える社会であるべきだ。
〔信濃毎日新聞社 6月28日〕

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