学習塾HOPE
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ページ名:学習塾HOPE、群馬県高崎市、パンくず上(学習支援・無料塾)
無料学習塾:広がる ボランティアが支え 講師不足や資金難に直面 /群馬
家庭の経済状況などさまざまな事情で、学習したくても塾に通えない子どもを対象にした無料学習塾が県内で広がっている。「子どもの貧困」への社会的関心の高まりが背景にある。しかし、多くはボランティアによって支えられており、講師不足や資金難に直面している。
「残り8分。やりたい勉強ある?」「漢字。もうすぐテストだから」 9月のある平日の夜、高崎市内の公民館。ボランティア講師の女子大学生が尋ねると、中学1年の男子生徒(13)は即答した。午後6時から2時間半、女子大学生の指導で英語と数学の復習、予習を終えた後で、今度は漢字の練習を始めた。県内の無料学習塾の先駆け的存在のNPO法人「学習塾HOPE」(高崎市下小塙町)が平日の夜に開いている塾の一コマだ。ソーシャルワーカーの紹介などで、主に生活保護世帯の子どもが利用している。HOPEは現在、高崎市、安中市、玉村町の計5カ所で無料学習塾を開いている。
しかし、課題もある。県の事業は新規開設の教室が対象のため、以前から活動してきた団体には補助金が支給されない。「HOPE」もその一つだ。5カ所で教えている小中学生や高校生は計約20人。基本は「一対一」。講師は大学生も含め26人いるが、いずれもボランティアだ。主宰する元教員の高橋寛さん(67)は「もっと受け入れたいが、これ以上は無理」と訴える。太田市で活動するおおた女性ネットの宗像さゆりさんは「塾を長い間続けていると、小学生で初めて来た子が高校生になっても来てくれる。でも、そうすると、学習内容のレベルも高くなるので、ボランティア頼みでは限界がある」と指摘する。
◇県がNPOなどに委託して今年度始める10教室の設置自治体
吉岡町、榛東村、玉村町、東吾妻地区(東吾妻町、中之条町、高山村)、西吾妻地区(草津町、長野原町、嬬恋村)、利根郡、東邑楽地区(板倉町、明和町、千代田町)、大泉町、邑楽町、甘楽町
〔2016年9月20日・貧困ネット、◆平成28(2016)年9月8日 毎日新聞 地方版〕