ページ名：静岡司法福祉ネット明日の空、静岡県、パンくず（障害者の周辺ニュース）
罪犯した障害者の更生支援 司法と福祉 連携模索－沼津
罪を犯した障害者らの更生支援を考えるシンポジウム「いま、司法福祉を考える」（ＮＰＯ法人静岡司法福祉ネット明日の空主催、静岡新聞社・静岡放送後援）が３日、沼津市のプラサヴェルデで開かれた。
パネル討論のテーマは「静岡における司法福祉実践の到達点と課題」。
弁護士や県発達障害者支援センター、県医療ソーシャルワーカー協会関係者が、容疑者や被告段階からの「入り口支援」や刑務所など矯正施設退所後の「出口支援」の現状と課題、今後の方向性など司法と福祉の連携の在り方を検討した。
軽度ゆえに罪を犯してしまった人の障害が認識されない事例があることや、更生支援のための計画を作成しても生活保護申請が認められない現状などが報告され、司法と福祉の連携した支援を可能とするための制度化が必要との指摘も出た。
同ネットの飯田智子代表理事は、犯罪や非行防止などに貢献した人を表彰する「作田明賞」で、犯罪者の更生支援の取り組みが評価され本年度の最優秀賞を受賞している。
〔◆平成28（2016）年11月4日 静岡新聞 朝刊〕
