引きこもり支援要請文を作成

引きこもり支援に関して、葛飾区長への要請文を準備しています。
葛飾区長への引きこもり支援事業の要請(準備文)」とその付属文書になる「「引きこもり」認定者を実情にあわせて設定」の2つです。
「五十田猛・論文とエッセイ」に掲載しておきました。
区議会にも提出する予定です。昨日は葛飾区役所に行きましたので、準備文としていくつかに会派の議員の渡すことができました。何かの返事がいただければいいと思います。
おそらく、他の支援団体や、東京都、厚生労働省にも送ることになるはずです。

“ハーフタイム就労”アピール機会を逃す

6月29日、葛飾区役所で「不登校 関係団体・関係者顔合わせ会」が開かれ参加しました。参加者は東京シューレ葛飾中学校、おおぞら会、のぞみ発達クリニック、かつしか夢プラス、ポニースクールかつしか、寺小屋、スクールカウンセラーなど19名です。不登校情報センターは松田とトカネットの藤原さんが出席しました。区の職員は個人参加であり、機関として公式には参加していません。内容全体の報告は別の機会にします。

会の最後に引きこもり経験者の就業について質問を受けました。
「引きこもりの経験者は、会社員…というか、第三次産業には就きにくいのではないのですか」という質問でした。
私は「ネットに関わることは、第三次産業に入るのですね」と確認をしたうえで、おおよそ次のように答えました。
「パソコンを使うのに問題ない人は多いです。第三次産業がダメとは思いません。いろんな職種が開かれそれぞれの選択と適性のなかで仕事につけるようにするのがいいと思います」
第三次産業を確認したのは、工業的生産を第三次産業とし、販売業(デパートや小売商店)は第四次に、医療、教育、情報はさらに細かく分けていく産業区分を意識しているかどうかを確認するためでした。
しかし、帰ってからあの質問の主旨はもっと違ったものではないたのかと振り返りました。どうもそういう主旨の質問ではない気がするのです。とっさのことで質問する方も上手く表現できなかったのではないかと…。
最初に「会社員と…」と言いかけて、言い直した点です。たぶん「一般企業の会社員として週5日のフルタイム就業が難しいのではないか」と質問したかったのではないかと思えたのです。
不登校に、特に20代後半以上の引きこもりの人に関わっている人が感じるこの状態を確認したかったのではないかという思いがわいてきました。
そこをキャッチして「フルタイム就業に代わる就業型を積極的に提示する取り組みをしませんか」と、問題を深め、私が考えている“ハーフタイム就労制”をアピールし、意見交換する場をとらえ損ねたことになります。貴重な体験をしました。いつか取り戻します。

第1回「引きこもり後を考える会」アットランダム

2011年6月25日、新小岩地区センター第2会議室。参加者は9名。松田と母親1名以外は当事者7名。思ったよりも参加者は多くなりました。いずれも不登校情報センターに関わったことのある人になります。全員30歳以上。当事者男性5名、女性2名。
参加者の現状は、アルバイトを辞めてから無職状態、アルバイト中、就業トレーニング中、不登校情報センターで作業中、引きこもりに近い無職、一部は不明。
30歳を超えると無職では通用しなくなる、アルバイトも少なくなるし、単純作業や肉体労働が中心になる。経験が蓄積されない。この先どうなるのかの不安が大きくなる。
アルバイトもフルタイムは難しく、月収6万円が最高だったという人。働く状態の個人差がある。フルタイム(週5日の1日8時間)は珍しく、週2・3日や週5日の一日3時間など。一緒に働いているパートのおばさんたちに対して恥ずかしくなる時がある。
職場の人間関係、不適応を回復しようと過剰適応になって上手くいかない。雑談恐怖、親しくなるにつれて根掘り葉掘り聞いてくる人…。正社員になるプレッシャー。残業をしなくてはならない、チームの責任者になり責任を持つ。親の期待、社会保険がある…。いやな人との付き合い方、がまんの仕方(できるのか?)。
自立支援法による障害者手帳、生活保護も視野にはいる人もいる。障害者の雇用はあまりすすんでいないというが、さらに身体障害や知的障害に加えて精神障害の受入れや理解は難しくなっているように思える。
引きこもりの理解と受入れは制度がない。KHJ引きこもり親の会は障害者枠に入るように取り組んでいる。不登校情報センターのようにある程度以上の期間通ってきている人を「引きこもり」として公の機関が認める制度があれば、医療機関の診察を受けたくない人も認定に準ずる仕組みができると考えている。
調子がいいときは結婚や子育てまで考えるが、調子が落ちるとすべてが重たくなる。職について長続きしている人の実例、結婚して子どものいる人の実例を、ゲストとして聞く機会を持とう。
生活する条件づくり。親と同居している、親が高齢化している。親と離れると家賃が大変。生活保護以前の状態への支援に家賃負担がある。公営住宅で安く住めるようにできないか。
IT会社が設立したNPOによる就業支援のトレーニングの紹介(別項)もありました。セミナー参加や見学、無料セミナーもあるかもしれません。
行政機関への働きかけ⇒葛飾区は引きこもりへの施策はない。具体的な項目をつくって支援要請して見るつもり。
以上のように(これでも話されたことをかなりまとめたつもりです)各人の話はいろいろな方面に広がりました。会を継続するなかで参加者が自分の状態にマッチし、それでいて共同の課題になるものをつくりたいと思います。毎月1回程度、昼の時間帯に会合を持つ方法で継続を図ります。

FDAトレーニングの見学と無料トレーニング

引きこもりの就業支援に取り組んでいるFDA=先日、担当者が説明に来ました=からセミナーの見学に関して25日、次の返事をいただきました。

「ご要望いただきました見学ですが、平日であれば可能でございますので、ご希望日時を3つほどお知らせいただきますでしょうか。お時間の調整をさせていただきたいと存じます」。

この見学の提案を発意したYさんの他に、25日はBさんに声をかけてみました。
「火木金曜日であればいけそう」とのことです。
夜の「引きこもり後を考える会」に出席したTさんにはなしたところ「バイトをしていない日なら都合がつく」ということです。
他にも声をかけたい人がいますので、もしかしたら見学は複数機会になるかもしれません。

「引きこもり後を考える会」に参加したFさんは、ちょうどFDAの就労トレーニング中で7月に3か月のトレーニングが終了とのことです。Fさんは事務職希望で、様子を少し聞けました。

Fさんからはもう一つ1週間(5日)の無料トレーニングがあると聞きました。これはFDA担当者の説明にはなかったことです。見学の返事とともにこの無料トレーニングについても問い合わせたいところです。

やはり費用月額5万8,000円の負担は大きいようです。
また引きこもりの就業支援においては、フルタイムが難しいことを伝え、実感し、より的確な方法を生み出してほしいと期待してしまいます。

メイク&カラーセラピーの提案

 パシュパラというカラーセラピーをしている島田さんから提案を受けています。

 「不登校情報センターかセンター近くの施設をお借りして、ひきこもりに悩む女性を対象にメイクアドバイスやカラーセラピーなどをさせていただきたいのですが、いかがでしょうか?
 女性は、メイクや髪型など外見に自信が持てると、前向きになれたり、心も癒されていくような傾向があるように感じます。
 単にお化粧をぬって仮面を作るのではなく、自分の特徴や個性、性格(親や周りからは、無理解だったり、否定されてきたことも)自分で理解し、認めていける自己肯定感を育むようなサポートをやっていきたいです。
 メイクの後は、ストレッチやちょっとした体操も考えているので、施設は約3時間~4時間くらい使えたら嬉しいです。
 あくまでも不登校情報センターのプランで告知していただいて、平日の月一回くらい~2回、できれば全5回コースで定員を集めてやれたらいいのですが…。
 料金もパシュパラではなく、不登校情報センターに合わせてやらせていただきたいと思っています。」

 正直なところ、自信がありません。わからない世界のことだからです。
 これを見た人からのご意見や感想をお聞かせください。
(1)どんな内容なら参加したくなりますか。
(2)対象は女性になるはずですから、とくに女性のご意見を聞きたいです。
(3)受講者が1人でも受けてみたいですか。
(3)料金はどれくらいが妥当なんでしょう。
(4)場所は机があればいいのでしょうか(一人の場合)。
(5)このあたりのことからご意見を聞きたいと思いますので、
 FAX03-3654-0979
 Email/ open@futoko.co.jp
までお願いいたします。

「就業支援するNPO」の例を聞く

最近の事務作業として取り組んでいることを文書にしています。
「ウェブサイトを収入源にする方策」「通信制高校が広がる背景と方法」「引きこもりの就業支援をするあるNPO」の3つです。
このうち最後の文書は昨日の出来事なので一応完成として掲載しておきました。

他文書2点は、やや時間のかかる作業が続いており、方針文書も作業状況を見ながらチェックしていますので、完成にはもう少し時間がかかります。
この2つとも“ウェブサイト制作・運営”の取り組みに関係します。引きこもり後を考える会で考える仕事起こしの1つの実例、特殊ではあるが実例になるものです。
〔2011年6月26日の追記〕「通信制高校の広がりと意味」を完成。

引きこもりに対する葛飾区の事業状況

「引きこもり後を考える会の準備」の文を、東京都葛飾区の区議会議員に見ていただく機会がありました。
それを見て区議会議員が調べたところ、引きこもりに関して、東京都葛飾区が関係している事業はおおよそ次のような状況です。
(1)障害者手帳を受けている人を対象として、区施設ウィメンズパルで支援活動をしている。
(2)保健所は相談者を医療機関につなげる取り組みをしている。
(3)NPO法人かつしか夢プラスが行なう、引きこもりの就労支援事業を援助している。
(4)産業経済課(テクノプラザ)がニート等を含む健常者の就労支援をしている。
(5)隣接の足立若者サポートステーション(NPO法人実施で厚生労働省が支援している)に紹介をしている。
(6)厚生労働省の事業=小規模事業者が雇用をしたとき葛飾区として上乗せ支援をしている。

 個別の事情を調べていただく予定はしていなかったので、話を聴くときも、上手く聞き取れなかったのですが、以上のようにおおかたの見当はつきます。
(1)葛飾区としての引きこもりに関する事業は、NPO法人が事業をするときバックアップすることがある。
(2)周辺事業として障害者、失業者対象の事業があるけれども、引きこもり自体への対策は特にはない。

 これが自治体として平均的かどうかはわかりません。隣の千葉県市川市ではあるNPOの取り組みを支援する形で実質的な引きこもり支援事業をしています。
 不登校情報センターの取り組みへの行政区としての支援を提案できるかもしれません。

 そこで2009年7月に成立した「子ども・若者育成支援推進法」の東京都レベル、葛飾区レベルの実施状況を調べていただくようにお願いいたしました。
 また、厚生労働省の雇用対策対象事業所の条件(現在は終了している事業かもしれません)は、直接に産業経済課を尋ねてみようと思います。

引きこもり後を考える会の準備

6月25日に引きこもり後を考える会の初会合を開きます。数人といくつかの機会に話を聞きました。
呼びかけの岡田さんがどう提案するのかはひとつの楽しみですが、私なりに可能な準備を試みています。

年間150万円の収入(税金・社会保険料等含む)で暮らせるように考える点から雑談をしました。
いろいろな面がありますが、話すテーマには次のものが想定されます。
 どこが中心になるかにより、会の性格がつくられます。
(1)話しているだけの会では、役に立たない。具体的な設計図や行動目標をつくること。
 人によっては離れていくし、人によっては関心を高めますが…。
(2)各人の求職体験、職場体験は意見交流、情報交換になるが、共同の取り組みにはなりません。
(3-1)共同の取り組みになるのは、共同の仕事起こしにつながる場合。
(3-2)生活出費を低くするための、グループホームやルームシェアの実例に基づく計画を考える場合。
(3-3)国や東京都などの自治体の施策が利用できないか、助成その他の民間の支援方法は存在しないか。そういう調査の取り組みの場合。

 また別の面の状況です。
(4)生活保護については、私は国民の生存権を保障する最後の砦と思います。
 しかし、当事者として生活保護を受けることは「自分の人生がゲームオーバーになる」感覚もあります。この点を考慮した方向が必要です。
(5)全国引きこもりKHJ親の会は引きこもりを障害者福祉に包括される方向の取り組みをしています。これも当事者の実感としては必ずしも納得がいく人ばかりではありません。障害者福祉の拡充をもとめることには賛同できますが、引きこもり全体をそのなかに含めるのは私たちの求めるものとは違うように思います。
(6)障害者雇用は従業員56名以上に1人(1.8%)と決められているが、実行されていないようです。実行しやすい条件とはなんだろうか?
(7)ある人が発言した、自分の好きなことにより「月額5000円の収入を得る」という意見は、手の届きそうな目標設定と将来性を開く要素があります。また可能なアルバイト・仕事と平行できる取り組みとして注目したいです。
(8)とはいえ、引きこもりの多数者に適応でき、多数が了解できる範囲の生活と収益活動をつくり、そこに何らかの公の協力を得られるようにする方向性は具体的になっていません。
 それには当事者それぞれが可能な手段で社会と積極的にかかわる取り組みが奨励され、自主性や各人の意志が尊重される経済的、生活的な実例・モデルを提示していかなくてはならないでしょう。

 引きこもり後を考える会を重ねるなかで、これらが明確になり、具体的に動けるものにしたいと考えます。

理解する同年代とつながりたい

20代前半、高卒認定資格を取得し大学受験をめざす人から問合せがありました。
大学受験までには1、2年の先になります。
その間に同世代と人間関係をつくりたいと思う。
体調が下がる時もあるので、そういう事情を理解してくれる人とのつながりをつくりたい。
〔お答え〕
(1)引きこもり経験者の集まるフリースペースがいいと思います。
自助会のようなもの、カウンセリングルームにあるもの、親の会に関係するものなどがありますので、それぞれを探してください。
*不登校情報センターのサイトから探す方法もあります。
(2)地域若者サポートステーションやニートの就業支援をしている機関に似た状況が生まれています。そこの来ている人から情報を得る方法もあります。
(3)不登校情報センターで近く「引きこもり後を考える会」つくります。それに参加するのもいいかもしれません。
*不登校情報センターのワークスペースも上の(1)と似たところがあります。

好きなことで月に5000円を稼ぎたい

親の会で話していたことです。
「引きこもり後を考える会」準備会で「年収200万円」で暮らせる生活方法を話したところ、ある当事者から「できる」との答えです。
その準備会では実は150万円から200万円で、税金・社会保険料などを含むと話されたと説明しました。おおよそできるだろうの雰囲気です。
準備会では、そのために公の制度利用と“人とのつながり”が大事と続いたのです。
週5日の就労が心身の苦悩になる状況では、現実的に考えなくてはなりません。

その人がもうひとつ追加しました。
仕事以外のこと、趣味や好きなことで月5000円を稼ぎたいといいます。
就労は限界があっても趣味には打ち込めるからです。
それが収入になれば将来が開けるという期待が見えます。
私の考える「ハーフタイム就労」もここに芽があります。