30代のPさんが小学生用の漢字ドリルを勉強しています。Pさんは高校を卒業していますが、外科手術を受け、そのリハビリのため漢字ドリルの勉強をしているのです。
近くでそれをみていた30代のQさんが「自分もやってみようかな」と言い始めました。
私はハッとしました。不登校のまま中学校を卒業した人たちはいつ中学校の勉強をしたのだろうか。もしかしたらほとんど何もして来れなかったのではないか。その思いがよみがえってきました。
かなり前に、小学校の途中から勉強しないとわからないといっていた人がいました。訪問先の30代の引きこもっている人は、小学校の学習教材が欲しい親に話していたそうです。
これらはみんな共通しています。不登校経験者のなかには義務教育のところから学習が空洞化している人が多数いるのです。大人になってからは気後れして言い出せないまま、独り困っているのではないでしょうか。
この人たちを考えて成人向けの中学教育の学習スペースをつくりませんか。中学校を卒業していても、高校を卒業していても、それでも中学校教育を切実に必要とする人たちは少なからずいるのです。夜間中学校というよりも中卒者や高卒者のための中学教育の場です。
そのつもりで準備を始めます。関心のある人は連絡をください。〔中学教育係〕
TEL03-3654-0181、FAX03-3654-0979、メールopen@futoko.co.jp