摩擦をどうする?

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摩擦についての本を読んでいます。
人間関係の摩擦のように使いますが、元々は物と物の間の動きにくさを示す言葉です。
そんな物理的なこと以外に使われだしたのは、比較的最近のことです。
1971年にある学会で“文化摩擦”と使われだしたのが、物理的なこと以外で使われた最初とか。
たぶん日常的には使われていたと思うのですが?
その本で引用されていることばです。
「摩擦があるということは…それぞれ活力があり、生きているからなんですね。死んだ世界には摩擦はない。だから極端にそれを恐れてはいけない。摩擦をゼロにしようなどということは、むしろ間違いではないかと思います」
 人間関係の妙を表しています。密着と疎遠の二者択一の中間状態が摩擦です。自分にとって過度でなければ摩擦は受け止めていくものでしょう。
本は、角田和雄『摩擦の世界』岩波新書、1994年。

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