不登校情報センターの収入増の課題

「フルタイム就業でなくても生活できる社会的条件つくり」の後半です。
もう一つの面は不登校情報センターが取り組む内容で、実践的な課題です。
不登校情報センターは引きこもり経験者の準職場をめざしていますが、ここを引きこもり経験者個人にとって週5日のフルタイムで働ける職場にすることはできません。
それは通所している引きこもり経験者の状態が、一般にそれに耐えることができないからです。
一般企業に就職するにしても週5日のフルタイム就業に応えられる人は限定的です(全くいないわけではありません)。

不登校情報センター内の作業のしかたはさらに研究・改善の余地があります。
しかし、フルタイム就業を目標にすることにはなりません。
例えば、45分作業と15分作業の繰り返しをさらに柔軟にする、午前中の作業を設定する、そういう点の改善が検討の対象です。
それはこれまでもしてきたし、これからも現実を見ながら改善していくものです。
フルタイム就業とは異なるもの=私はそれをハーフタイム就業といいますが、混乱しなければそれを「短時間労働」といっても差し支えないでしょう。
不登校情報センターのなかでは単位時間あたりの作業費を上げていきたいと願っています。
最低賃金の保証とそれを上積みしたいということです。
それを達成した時点では、作業時間が週10時間から30時間(短時間労働者)・1時間1000円とすると、到達目標は月収4万円から14万円程度です。
そこが目標になることは、目標を達成しても通常の生活できないレベルです。
そのために前述の社会的・制度的な面での条件づくりがテーマになるのです。

しかし、不登校情報センターにとってはこの目標を設定しても、それを達成することはそう容易なレベルではありません。
ですが工夫と努力と応援により達成可能な目標に設定できると思えます。
おおよそ現在の3倍の収入が必要になります。
それに関してもさまざまなことを考え、これまでもいろいろな形で追求し、少しずつ収入項目を企画し、収入額も増えてきました。
これを普段に追求し、さらに研究し、企画していく課題になります。