昨日は、セシオネット親の会(不登校の親の会)でした。
忘年会を兼ねたもので、今年1年を振り返りどんなことがあったのかを話してもらいました。
感じたのは母親たちの子どもへの思いの強さ、愛情の深さです。
この強さは本物であって、何があってもぶれることがない、真っ直ぐなものです。
この会に参加して、多くの親が子どもの見方が変わったこと、親の社会との関わり方が変わったこと、子どもとの関係が変わったことを、1年前と対比しながら話してくれました。
穏やかに話されましたが、実に力強いものです。勇ましさよりもこの実感のある穏やかさが本物の強さを示しています。
子どものことになると母親は自分のこと以上に何かをなしていくのではないでしょうか。
最近のことでは原発事故による放射能汚染に多くの母親たちが加わっています。率先して放射能測定を提起し取り組んでいます。これもまた子どもを思う母親たちの本物の気持ちから生まれていることです。
母親の気持ちには、私はときどきその狭さというか、世の中の全体との関連が薄いと思うこともあります。けれども私の考えは、母親たちの子どもへの思いの強さの前には敗北を宣言せざるを得ません。少々の脱線があってもこの愛情の深さに比べれば何ほどのものかと思うくらいのものです。
そういう母親たちの気持ちがあるから、子どもは育つし、世の中の平穏は維持されてきたのです。