高校卒業になる学校に基準を考える

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―情報紹介サイト制作の現場(4)
「音楽教室」カテゴリーの扱いと少し似ている分類のしかたに、「高校卒業になるところと高校卒業にならないところ」を分けるのがいいという提案を受けたことがあります。
もっともな感じですが、実はとても難しいのです。高卒認定予備校を例に挙げましょう。高卒認定(高校卒業認定資格)を高校卒業とするのはいいのです。難しいのはそこではありません。高卒認定資格は文部科学省が実施するものです。高卒認定予備校はその準備をしますが、資格を与えることはできません。ですから高卒認定予備校は「高校卒業になるところ」ではありません。
通信制サポート校(通信制高校サポート校)はどうでしょうか。高校卒業資格は通信制高校にあり、通信制サポート校にはありません。通信制サポート校も「高校卒業になるところ」ではないのです。

話はとびます。大学医学部は医師養成学校ですが、医師は国家資格であり、大学医学部は医師免許を発行することはできません。医学部を卒業することと医師資格を得ることは別のことです。それでも医学部は医師養成大学と認められています。
そうすると高卒認定予備校、通信制サポート校も「高校卒業になるところ」としてもいいのではないか、そういう意見が出てきました。どうでしょうか。似ているような、違うような、判断に困る例です。
ですがはっきりしています。医学部を卒業しても医師資格を得られない人は少数ですがいます。それが社会的に広く知られていないだけです。厳密な意味では大学医学部は医師養成機関ですが医師免許を発行することはできません。そこで区別するならば高卒認定予備校、通信制サポート校も「高校卒業になるところ」とはできないのです。

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