NPO法人YCS総合相談室!

5月7日から準備をしてきた不登校・引きこもりの総合相談室がかなり具体的になりました。
名称は「特定非営利活動(NPO)法人YCS教育相談室」とします。Y=Youth、C=Child、S=Studentの頭文字です。
事務所は東京都豊島区南池袋、池袋駅の東口から10分のところです。
NPO法人の定款をまとめるために、事業項目を出し合いました。
私からは、2つ提案しました。
「不登校と子どもの成長」月例セミナーが一つ。とくに不登校の親を対象とします。学生や支援者になろうとする人の参加も呼びかけようと思います。子どもの成長過程、親子関係、友達関係、学習のしかた、など毎回テーマを設定してレクチャーをし、その後は自由な意見交流会です。とくに不登校の親を対象とします。
もう一つは「引きこもり体験発表会」です。こちらも毎月1回ペースで、引きこもり経験のある人の体験発表をし、その後で交流会をします。引きこもりの人のいる家族を中心に、支援者や引きこもり経験のある当事者を参加見込みによびかけます。発表するのは「出前サービス」に登録した人たちです。
準備会では、事業目的の全体を示すこと、特に大学生の不登校への支援策を進めるものなども話になりました。事業項目はひき続き話し合いを続けます。
NPO法人を設立し、認可を受けるには6か月の期間が必要ですが、「NPO法人申請中」として、8月から活動計画をつくり、実施します。

就職支援NPOを辞めたRさん

久しぶりにRさんが来ました。引きこもり経験者が就職できるようの働きかけるNPOにいたのですがやめ、いまは失業保険を受けています。辞めたのは、このNPOを訪ねてくる引きこもり経験者、つまり利用者さんがほとんどいないからです。
「失業保険が切れる前に何かする予定は?」ときいたところ、まだこれというのはなさそうです。彼のことですからまたどこかを探していくのでしょう。
「職に就くのと平行して自分でも何かをしてはどうか」と、2つの例を話しました。
1つは引きこもり経験者の「出前サービス」です。情報センターが始めようとしていることです。
もう一つは、パソコンを使って何かをすることです。そのテーマが大事ですが彼の行動に関するものがいいと思いました。それはRさんが考えることです。
小さくても自分で始めなくては、ゼロから出発のくり返しになりかねません。自分の居場所は自分で育てる。それと似ています。

「錯覚」と「隅が落ち着く」

引きこもり事典=通知1」=サイト内の「引きこもり生活事典」に登録することばを紹介します。

錯覚(さっかく):正常な感覚では人のなかに入ることができません。「今日は調子がいい」というようにむりやり特別視できたときにようやく人の前に出られます。私は正常なときではなく、何かを錯覚したときに生きているし、人のなかにいられます。

隅が落ち着く(すみがおちつく):人の集まる場所、食べ物屋に入るとき…などでは隅にいるのがいい。気分的に楽で落ち着きます。
乱反射(らんはんしゃ):*自分が選んできてたどりついた地点は、望んだところでもないし、予想していたところでもありません。いったい自分はどこにいるのかさえわかりません。自分は人生の乱反射の途上にいます。
編集部から〕引きこもりを経験した人の感性・感覚等を辞書にしています。個人差がありますし、一般人にも共通することもあります。引きこもり理解に役立つはずです。ここで紹介する辞書ことば(意味の説明を含む)を募集します。表記は編集部の責任で行います。

◎不登校情報センターのサイト案内「メンタル相談」ページは改造中で不ぞろいです。旧ページHtmlにつながるところ、新ページWikiにつながるところがまばらになっています。全てを移しかえるとすっきりしますし、新情報を載せやすくなります。その準備です。