不登校・引きこもり・発達障害への対応や支援をしている学校などですでに紹介ページのあるところに情報の更新を進める作業を本格的に開始しました。
というのは2011年からの2年間は、掲載情報をHtmlシステムからWikiシステムに移行する作業を中心においており、更新や新規情報はやや後回しにしてきたからです。
改めて更新作業を再開してみると、①対象の学校や団体が多数あること(2000近くありそうです)、②掲載した時期が2008年・2009年のものがあり、更新が急がれること、③これらを処理する体制が必要で、処理のしかたの共通マニュアル作成が求められること……そんなことに直面しています。
この連絡事務を引きこもり等の経験者(当事者)の参加で処理したいと思います。言いかえますと効率的なスピード優先でなく、ゆっくりと複数人数がそれぞれのペースで進める方法です。
事務作業をする人を募集しているのはそのためです。さいわい実質1名で始まりましたし、どうやら実質2名にはなりそうです。5、6名がそれぞれ都合のいい時間にバラバラに来て少しずつ進められるようになるのが目標です。サイト制作は数名がそのようにしています。動くきっかけにしようとする人を待っています。
月別アーカイブ: 2013年3月
杉並社教の進路相談会覚え書
不登校・中退者のための進路相談会に関して、杉並区社会教育センターと共催者に「覚え書」を送りました。一部を省いて紹介します。
覚え書「不登校・中退者のための進路相談会」(2013年3月8日)
先日の「不登校・中退者のための進路相談会」に関する杉並区社会教育センターからの申し出は、協力関係を明瞭にする提案になるでしょう。しかし、方法によってはこれまでの協力範囲を超えるかもしれません。
主に私の記憶によりこれまでの経過を振り返りました。進路相談会を主催するメンバーの共通意見というより私個人の問題整理です。
不登校情報センターが杉並区社会教育センターの取り組みにかかわるようになった背景から始めます。2002年ごろ社会教育センターの職員が不登校情報センターを訪ねてこられました。活動内容の確認であったと理解します。その後、社会教育センターは主に杉並区内の不登校に対応する民間団体を紹介する冊子をつくりました。そこに不登校情報センターは紹介情報を書き、その冊子に掲載されました。
2004、5年ごろから不登校情報センターは社会教育センターが開く“不登校・ひきこもりの相談・支援団体の意見交換会”に参加するようになりました。これは先の冊子で紹介されたことと関係があるはずです。
この交換会の初めから不登校情報センターが参加していたのかどうかはわかりません。というのは「すぎなみしゃべりば」はすでに開かれていて、区内の複数の民間相談室が共同運営をしていました。その団体と社会教育センターは協力関係があったはずで、意見交換会はすでに開かれてきたのかもしれません。
私が意見交換会に出席し始めた当初は、この交換会の場は杉並区の不登校等に関する施策の説明と各団体の交流でした。
2005年にこの意見交換会の席で私は進路相談会の企画を提案しました。それは杉並区の施策に対応する取り組みを始めるので協力してください、というものです。企画内容は実施者で具体化し、それに社会教育センターの協力を求めるスタンスです。社会教育センターには予算支出は事実上ないはずです(会場使用・用紙支給に特別の支出項目はなく、職員参加は振替休日になると推測します)。これが基本的な協力関係になると理解しています。
意見交換会に出席する団体で進路相談会を一緒に取り組めるところは和泉自由学校でした。私はこの取り組みが杉並区内の団体中心になればいいいと考えていましたので、アミータ福祉教育学院に協力を求めました。アミータ福祉教育学院はこの進路相談会の企画に参加し、また意見交換会に参加するようになりました。運営3団体のうち2団体が杉並区内の団体によるスタートです。
第1回の不登校・中退者のための進路相談会は、2005年11月19日です。開催時期が現在とは違います。名称は「出会いの機会 不登校・引きこもり支援団体の情報提供の場」です。内容も微妙に違います。杉並区社会教育センターの協力は会場提供と広報などです。
相談会会場で配布する冊子には「杉並区教育委員会事務局 社会教育スポーツ課長」名による「ごあいさつ」も掲載されています。実施する私たちはそれに支障はなく、いわば社会教育センターにお任せしてきたのです。
第2回は2006年5月28日で、名称は「出会いの機会 引きこもり・ニート支援団体の情報提供の場」です。第4回から年2回の開催時期が3月と9月に固定され、内容は不登校・中退者の進路相談会に収斂し、確定してきました。実施者として現実に即した軌道修正をしてきたものです。
2007年春にこの進路相談会に参加した母親たちの会(セシオネット親の会)が生まれました。これも実施者としての企画でした。社会教育センターには1階にある団体集会室を毎月1回使わせていただきました。通常の会議室の利用とは別扱いになっていたものと思います。社会教育センターがそうしたのは、区の施策の実施になると認めたからではないかと思いますが、正確なことはわかりません。
ところが1年以上して、この集会室の利用ができない事態が生まれました。もしかしたら“不明瞭を明瞭にする”処置としてそうなったのかもしれません。その結果、集まる場所が不安定になりました。安定的な場を求めるなかで進路相談会の実施に協力し、意見交換会に参加していた「親と子の相談室sora」から協力申し出がありました。そして親の会の場を「親と子の相談室sora」に移しました。この時点でセシオネット親の会は社会教育センターとの協力関係は途切れたのです。これは私たちが選んだことではなく、事態に対応した結果です。その後「親と子の相談室sora」は進路相談会の正式メンバーに加わっています。
このような道を経て和泉自由学校、アミータ福祉教育学院、親と子の相談室soraと不登校情報センターの4者が年2回の進路相談会と毎月のセシオネット親の会を共同で運営する関係になりました。進路相談会は社会教育センターとの協力関係がつづき、セシオネット親の会は私たち独自の取り組みとして続いています。
なお第10回を超えたころから“無料カウンセリング”を始め、これには別室の提供を受けるようになりました。これも実施者として要望し、社会教育センターに協力していただいた関係です。
見方を変えれば“不登校・ひきこもりの相談・支援団体の意見交換会”のなかにこのような協力グループができました。これは社会教育センターの意見交換会企画と会場提供の成果といっていいものです。
社会教育センターの進路相談会へのかかわり方は担当者が代わるごとに少しずつ変わりました。冊子に記載する社会教育センターの役割は、数年前には「協力」から「問合せ」先になりました。昨年からは「協同事業」扱いになりました。いろいろあっても実施者と行政側の基本的な協力関係の枠内のことです。支障は生まれていません。
今回は、「広報すぎなみ」に発表したことと実施内容が違う点が指摘されています。事態の様子により実施者として適切に判断できたものと思いますが、協同事業をする社会教育センターは問題ととらえたということです。広報に発表した通りにすればよかったのかは疑問です。いずれにしても私たちが実施者として事態を判断し、対応するしかなかったのです。
今回の事態にあわせた運営の形式変更により、新たな手がかりを得ました。それをどうするのかはこれからの課題です。事態に対処するなかで継続する条件をつくり、発展もあります。これまでの経過はそれを示しています。それが「広報発表と違う、それはダメ」では実際的でも発展的でもないでしょう。
今回提起を受けたことは、これまでの“不明瞭ながら役割分担による協同関係”を明確な関係にするためかもしれません。そのばあい実施者と協力者の部分が崩れるような役割分担の内容変更は望みません。
これまでの協力関係に不都合なものがあると考え、社会教育センターとして業務委託など別の選択を考える手法もあるでしょう。それに対し私たちは何も言うことはできません。応ずるかどうかを決めればいいことになります。
しかし、そういうことで協力関係が強まるのかは疑問です。どのような場合であっても、不登校情報センターは可能な協力をするつもりです。新たに考えられる協力関係において今回のようなその場の事態にどう対応するかの方法が閉ざされるなど、明瞭化にともない協同内容が変更されるならば、実施者の一員ではなく別の形の協力にするのがいいと考えます。これは進路相談会を一緒に実施している他の人たちの意見にも左右されることです。
次回の9月8日に向けて検討しあうことになります。その過程を経て相互理解の向上と良好な協力関係ができるように期待しています。
文通ボランティアの冊子作成
文通ボランティア活動を進めるために、配布用の冊子をつくりました。
6名の方が文通ボランティアになっています。その自己紹介文と目的や簡単な仕組みを書いたものです。
B5版12ページです。必要な方は送料80円を添えて、不登校情報センター・文通担当に「文通冊子の送付」として連絡をください。
Facebook事始めの勉強
Facebookに「Futoko Ayumi」アカウントがあるのですが、使い勝手がわからず放置してきました。それでもこのブログ「センター便り」に書いたものは、自動的にFacebookにも転載されるようにしてもらっています。そのおかげでしょう、Facebookの「いいね!」が50名を超えました。
このあたりでFacebookを少し勉強することにしました。
昨日、「Futoko Ayumi」に並ぶ友達(候補)を久しぶりに見ましたらかなり知っている人が並んでいます。仕事は情報集めですから不登校・引きこもり・発達障害の支援者は少なくとも名前の上では多くを知っています。それで「友達になる」を次々にクリックしていきました。
しばらくしたら警告がでました。だれかれなく「友達になる」クリックにしてはいけませんよ、というわけです。なるほど、さっそく勉強の成果が出ました。
知り合いとはいえ(向こうには記憶がないのかもしれませんから)1人ひとりに何がしかのメッセージを送るのがいいということでしょう。
今朝になって受診メールを見ましたら、数人から友達OKの返事が入っていました。これがFacebook事始めになりそうです。
当NPOで働く入り口を紹介
東京しごとセンターは、ニートやひきこもりの人が働けるように取り組む団体です。東京都が民間事業者に委託して実施しています。数年前にそこの担当者を話したときは、比較的短期間にいかに働けるようにするのかがテーマのように聞きました。
昨年そこで配られていたチラシを見ると、「多様な働き方」として「NPO、ボランティア、農業、在宅ワークなど、企業に雇用される以外の多様な働き方に関する相談に応じます」となっていました。
様変わりというべきが、現実の動きを学んだ結果なのか、もしかしたら委託先の事業者が変わったのか、事情は知りませんがこの数年で実際のテーマは変わったと思います。
不登校情報センターは事実上これを以前からテーマにしています。呼びかける対象者は引きこもり経験者、または現役の引きこもりの人です。年齢は20代後半以上としましょう。
ボランティアの内容には、例えば次のようなものが入ります。
① パソコンを習う、中学校レベルの勉強をする、イベントに参加する…。いずれも人のいる場にいられるようになるのがもうひとつもテーマです。これさえもボランティアになるかもしれません。なぜなら同じ場にいる当事者がそれによって自分のテーマを見つけたり、助けられるからです。
② 一緒にカラオケに行く、映画を見に行く、博物館や公園に行く、他の居場所に行く…。
③ HPをつくる、事務的な作業をする、片付けなどの軽作業をする。
④自宅から外に出られない人は、訪問を受けて話をする、在宅ワーク的な作業をする(出張オフィス)。
以上のことはこれまでにすべて、実際にしてきたこと・していることです。
このうち③と④については“作業費”を支払っています。これが定期的続くようになれば、「NPOで働く」ことになります。その状態になっている人もいます。
東京しごとセンターのいう農業はありませんが、他の項目は超小規模ながら実現しています。小規模であることのほかに、素朴な感じ、作業の程度はマダラ状で休み休み(個人差は当然なので承認済み)などが特徴になるでしょう。それでも着実に進んでいます。不登校情報センターのサイトはそのあゆみと到達状況を示しています。
事務作業はリンク継続依頼等
3人が参加予定の情報センターの事務作業グループですが、本日も参加は1人でした。続けているうちに他の人もやってくるであろうと期待してボツボツ続けています。参加を待っていま~す。事務作業グループの成立はまだ先です。
これまでにすんだのは次のものです。
(1)学校・支援団体のリンクの継続を依頼。この作業マニュアルを作成。
(2)杉並区社会教育センター作の“不登校・ひきこもり支援団体資料”に掲載されている団体情報を、不登校情報センターのサイトに利用できるように依頼しました。
(3)不登校情報センターのサイトに掲載されている学校・支援団体の紹介情報の更新依頼の準備(四国4県と福岡県)。この作業マニュアルを作成。
(4)学校・支援団体の基本台帳とサイト上の実際の情報掲載を照会していくマニュアルもつくりました。
週末土日曜のセミナー&教室
次の土曜日・日曜日の予定です。
(1)3月9日の土曜日は第6回不登校の子供への対応「ミニセミナー&質疑応答の会」を開きます。参加申し込みが届いているのはまだ1名です。
学年末を迎えて、高校生の進級や単位不足や、中学生の高校進学など、この時期ならではの困りごとや緊急事態があるかもしれません。
そんなことを話に来てください。
午後1時から4時まで、場所は不登校情報センター、参加費500円です。
(2)3月10日の日曜日は第11回大人の引きこもりを考える教室です。
参加者は10名程度です。そのときに話す講義用のレジュメはまだできていません。
当日には間に合わせます。それよりも在宅生活をしている大人になった子どもさんの様子を話しに来てください。
午後1時から3時まで、場所は不登校情報センター、参加費500円です。
進路相談会は転機を迎える
不登校・中退者のための進路相談会が転機を迎えようとしていると書きました。
16回を迎えて本当にそうなりそうです。ただもう少し先です。
今回の進路相談会は参加校が少なく、実施者としてこの状況にあった運営に変えました。
内容的にはそれによって充実していると感じた面はあります。
それをどう生かし発展させるのかはこれからです。
それにあわせて「協同事業」としてきた会場の杉並区社会教育センターからの申し出がありました。これを受けとめ対処しなくてはなりません。進路相談会はアミータ福祉教育学院など4者で協力して運営してきました。私だけの思いで勝手にどう対処するのかを決めるわけにはいきません。
準備としてこの進路相談会がどのように生まれ、継続してきたのかの「覚書」をまとめました。社会教育センターの担当職員がこの8年間に交代し、経過がわからなくなっていると思えるからです。「覚書」はほぼ出来たのですが日を空けて読み直し、必要な訂正をしてから関係者に送るつもりでいます。
進路相談会の転機は、内容面からも社会教育センターとの関係からも求められてきたようです。
モノクロ複合機MFX2355
コピー機が代わりました。これまでのムラテックV2300に代わり、そのバージョンアップ版のモノクロ複合機MFX-2355です。やや小ぶりになった感じの大きさです。コピー・FAX・プリンター・スキャナー複合機です。スキャナーはこれまでは使うことはなかったのですが、これからは使うかもしれません。
進路相談会の朝9時前
きょう3月3日は、セシオン杉並で「不登校・中退者のための進路相談会」です。
午後1時からの予定ですが、不登校情報センターの席にいますが、たぶん相談者は少ないでしょうから比較的ひまになります。話し相手に来てください。
「はじめに闘う。そしてその場で勝負する」という格言(?)はありませんでしたっけ。私にとってこの相談会は開始までの準備が闘いです。現場での勝負はありません。
第16回の進路相談会を迎え、今回はもしかしたら転機になるかもしれません。そんな予感がするきょうです。