心身力の低下と働ける時間

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「引きこもりの高年齢化の先」その3です。
引きこもり支援に関係して、引きこもり経験者の状態を考えなくてはなりません。心身面と社会的な面があると思います。
まず心身面です。体が動かないことです。最近は私も体が動かないので昼間によく寝ているのですが(以前からもよく寝ていたのですが、その程度はさらにひんぱんになったという意味で)、その私よりも体力がないのではないかと思うことはよくあります。
その状況はうすうす気づいていたのですが、働くという視点から「定式化」したのが3年ほど前です。
それにはおおよそ次の3パターンがあります。
(1)1日はフルタイムで、週2~3日の就業。
(2)週5日の1日は3時間程度の短時間就業。
(3)3か月程度のフルタイム就業と同じ期間の休みで職場を変える。
長期の引きこもり経験者の70%以上(もっと多いかも?)の人はこの範囲を超えると、心身に顕著な不調・異常が現れます。
これは働くという視点から書いたものですが、日常的には風邪をひきやすいなど免疫力の低下と関係することもあります。
筋力トレーニングをするとか自然食など食べ物に気をつける人の割合は多いと思いますが、これは体調の低下を感じている人が多いからです。もちろん筋トレも食生活に気をつけるのはいいことです。
ところで、このような短時間の仕事によって生活ができるようになる条件はできるのでしょうか。それに必要な方法を探し、条件をつくる努力が求められます。そのうえで社会的にカバーするものが必要なのです。

1つ考えたいことがあります。
労働時間の変遷です。以前は週6日制(土曜日は半日勤務)でした。それが週5日勤務(週休2日制)になりました。これはさらに週4日・週3日制と減少していくでしょう。ただこれは上記のフルタイム就業ができなくなったことと同一ではありません。
また週2、3日しか就業できないタイプの人は他の日を全て休養に当てているわけではありません。趣味や個人的な関心ごとにはかなり動ける人もいます。
こういう事情を考えると、「自己実現」のため以外の労働は馴染まなくなっていく人が若い世代から増えていく傾向を感じます。
この事情を自分が働けない理由にすることには慎重でなくてはなりません。そういう人は徐々に増えますが、なぜ自分がその一員なのか合理的に説明できるでしょうか。我田引水にならないようにしましょう。

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