外出困難になるいじめ後遺症

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いじめの後遺症というのを以前に数回書いたことがあります(いじめ後遺症とは病名ではなく、状態像であると考えています)。
新聞取材があり、そのときに話したことをもう一度繰り返して書いた記憶もあります。
いじめ後遺症でいちばん思い出すのは、あるお宅に訪問した時に、チラッと見た方の姿です。家族の話によると30年以上は家から出られないということでした。その方についは詳しく知ることはできません。しかし、一瞬見たときの様子をなんと言葉で表わせばいいのかわからず、忘れられないものです。
これほどではありませんが、他にも数名はいじめ後遺症として家から出られない、母親としか一緒に出られない人にあったことがあります。
引きこもりの人にはかなり高い割合でいじめの後遺症、虐待の後遺症を含む強いストレスを受けた人がいることは確かです。いじめ後遺症の人について語ることは、それだけで引きこもりの重大な背景を知り、話すことになります。
当人がその体験を話せることは、いじめによる心身のマイナス要素を少しずつ相対化すること、解消に向かうことです。話せるためには聞き役がきわめて大事です。母親はときには耐え切れないし、それがわかっているためにいじめを受けても話せないままにいる人は少なくないでしょう。
カウンセリングはここで有効です。しかし、カウンセラーの力量とともにおそらくは相性というものが関係します。力量には、そのときにはここまでにしておくという判断ができることも含まれますし、相性さえもある程度は力量に入ると思います。そのいじめを受けてからの長い年月の間の空白にも思いを寄せられる人でなくてはならないはずです。何よりもカウンセラーにあうことができない人が多数を占めるのです。
最近、かなり重大な状況のいじめ後遺症の人に会いました。継続して接点が持てればいいのですが…。

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