相談員として不登校の親の集まりに出席しました。最近の不登校の相談で感じていることとあわせて感想にまとめました。
相談会では4人のお母さんから相談を受けました。子どもは中2と高1が各1名、中3が2名です。
気づいたことは、いずれも母親がかなりいい線の理解を持っていることです。最後の母親が相談の場を離れて他の人に話しているのを聞くと、「自分の考えてきたこと、しようとしてきたことが間違っていないとわかってホッとしました」と言っています。他の母親も似たようなことではないかと思います。
母親に共通する特徴は、学校に行っていないことではそれなりの悩みはあるけれども、子どもを信じられる・信じている様子が見てとれます。急かさず、小さな変化をよく見ています。その意味づけができかねている人もいると思います。それでもわずかな変化をみて、子どもに急激に何かを求めて動くような人はいませんでした。子どもの落ちついた状況と自分なりの動き方を見守る雰囲気を感じました。
母親たちのこの冷静さ、落ち着きはどこからくるのかを考えてしまいます。この20年、30年の間に不登校への対応に大きな進歩があったのです。
子どもに共通する特性は、一人でいることが好きなタイプが多いことです。何かに熱中する子どももいます。そういうものはまだはっきりしない・親としてつかみかねている子どももいます。それでも大勢の中にいるよりも静かな雰囲気が好きです。
性格・気質としては繊細さがあり、内向的な様子を示しています。日本人らしい子どもたちともいえます。4人のうち3人が食べ物の好き嫌いが多いといいます。強引な人、騒がしい人、ルール破りをする人は嫌いです。ちょっとどうかと思うほど几帳面・生真面目なタイプの子どももいます。元気いっぱいに動き回る子どもは不登校の子どもの中では少数ということです。
社会状況の変化のなかで相当に大きく影響していることは、隣近所に子どもがいない、子どもが少なくなっていることでしょう。パソコンやゲームが普及し、子どもの外遊びが見られないくらい減ってしまったのは、その外形現象になるのでしょう。社会現象のこの状況は歴史的なもので、政策的な変更により左右できることではなさそうです。
やや極端な言い方ですが、10代中程までの不登校への社会的な対応力は成長し、安定期を迎えてきたのかもしれません。それは20代後半以上の引きこもりへの対応に比べてかなりの開きがあります。いつかこの年代の引きこもりへの対応もこの10代中程の不登校への対応レベルに到達するのでしょうか。