日本の福祉制度は何点か?

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日本の福祉の状況を点数で表わすと何点ぐらいかを尋ねられました。
その方面を詳しくは知りませんが、20~30点であろうと答えました。
すぐに100点満点を望むわけではありません。合格点は60点程度でしょう。
北欧の“福祉国家”はこのレベルを超えていると思います。
私が基準とするのは、民主主義的な視点です。民主主義とは多数意見による意思表示と表わしますが、より突き詰めると「ある社会集団において(最も)弱い立場・状態にある人が尊重されるために多数意見が確立する社会制度」です。
不登校の問題に関わって出あったことに、ある特定の子どもを多数の意思によって排除する事態があります。それはときに弱い者いじめを民主主義という形で肯定します。これは民主主義ではありません。民主主義を多数意見にとどまらせる考え方は、ある特定の人、殊に弱者を排除する多数意思の形成に対して無力であり、無効です。多数意見による民主主義は、この面を超えていかなくてはなりません。
福祉または社会福祉を考える基準もここにおいて考えます。福祉の考え方は何らかの社会的なハンディ、心身の負担、障害をもつ人がその社会で通常の社会生活をできる条件を社会、国、自治体が保障することであろうと思います。福祉は個人の権利であるという意見はこの面で賛同できます。
福祉国家は何を基準にしていうのかは実はよく知りません。それが社会的な弱者のそれぞれに応じた社会生活に必要を権利として保障ものであるならば私はそれに賛成です。
しかし、福祉を“上からの恩恵”的に扱う立場からの福祉国家・福祉社会の考え方にもときどき出会います。そのような福祉国家論に対しては原則としては賛同できないところです。
私が日本の福祉の現状にかなり低い点数をつけるのはこのような恩恵福祉論を感じるからです。それにとどまると障害者福祉や生活保護制度の大幅な後退の動きに対して抵抗の根拠が弱くなります。生存と生活のための法的な権利でなくてはなりません。

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