ある就労支援団体の様子が情報センターと似ている点

昨日の夕刻にHくんが突然姿を見せました。次に行く予定があり、短時間の立ち寄りです。Hくんはサポートステーションに通い、その一方就職活動もしています。
サポートステーション通いとはいえ、実際にはそこから紹介をうけた場所で訓練を受けています。訓練生というところです。パソコンを使う作業をしながら技術取得をめざしています。この場所を仮称「ポラネ」として、ポラネの話をききました。
Hくんが言うには仮称「ポラネ」は不登校情報センターと似ているとのことです。似ているのは、①訓練生が「立ち止まるのを“よし”としている点」、②その人が好きなことを仕事に勧めようとしていること、の2点です。
不登校情報センターがそうしているのかといえば、そうなるしかなかったというのがより正確でしょう。それ以外には成り立たないとも思います。
仮称「ポラネ」にはHくんの予想ですが30人ぐらいいて、定期的に来るのは3、4名がレギュラー的といいます。人材不足気味です。朝の10時から夜の8時の間の来られる時間に来て作業をしながら教えてもらいます。Hくんは技術を身につけることが目標です。最初はよく通っていましたが、いまは2週間に1回ぐらいで、1日4~5時間いきます。
「バイト料というか作業費は?」と聞くと“ない”とのことです。行政からの援助資金は出ているのでしょうが、運営資金は出ても、訓練生の作業費は出ないというのは現実でしょう。Hくんはここが不登校情報センターとは違うといっています。しかし私の認識では系統的な指導計画はないのですから大差はありません。
他のこの種の若者就労支援団体の様子を聞いても、全体として仮称「ポラネ」と似ています。訓練生の就職実績を強くアピールするところよりも、こういうところが訓練生というか若者の実情にそった対応をめざしていると思います。何らかの法則的な力が働いているのです。

Facebookによる「メンタル相談」情報集めの結果報告

8月にFacebook内で検索ワード「心理相談室」「カウンセリングルーム」などで探した方にFacebookのメッセージを送り、不登校情報センターのサイトに相談室等の紹介情報の提供を依頼しました。
かなり無理筋の取り組みでありましたが、それなりに成果と状況把握ができました。メッセージの文面はほぼ同じで次のとおりです。

「このような形では失礼かもしれませんが、取り組みやすいのでお願いいたします。
不登校情報センターは不登校、引きこもり、発達障害とその周辺状況の子ども・青年(摂食障害、AC、情緒障害、対人恐怖、いじめ・虐待後遺症状など)を相談支援する機関の情報をサイト上で提供するNPO法人です。このサイトで貴相談室等を紹介させていただくための情報提供をお願いいたします。
サイトには学校関係を中心に2000以上の団体紹介をしています。対象は心理相談室、心理療法施設、身体療法施設などで不登校、引きこもり、発達障害と周辺状況の子ども・青年に関わる心理相談・身体療法機関が対象です。可能なときはFAX番号をお知らせいただければ所定用紙を送信いたします。
NPO法人不登校情報センター 松田武己 」

送り先は総合計67人になります。その内訳は次のようになります。
返事なし―――――42人(63%)
FAXで用紙送信――7人(情報紹介の回答なし)
メールで用紙送信―4人(情報紹介の回答なし)
紹介情報の提供――4人(6%の回答)
相談組織を廃止――1人
条件により情報提供できず―9人
*(公共機関の取り組み、相談機関に所属しながらFacebookは個人、分野が違う、特定の  相談場所はない、不特定の人対象に自信がない、電話で話してから、見送る)

これまでまったく知らない人にいきなりのお願いですから、多くは期待できません。それでも4件(6%)の紹介情報を得たことは、これまでの取り組みから見て低くはなく、平均以上です。電話で話してから考えたいという人が3名いました。これはネットの信頼性の現状からすれば当然かもしれません。「返事なし」の人にはこういう信頼性の問題を感じた人が少なからずいたはずです。
また想像・推測の範囲ですが、カウンセリングをする自身・力量のない人がカウンセリングの何らかの資格等を持ち肩書きにしているように感じました。それはたぶんいいことです。