ラビリンス(迷宮)とヤユされる不登校情報センターのサイトに少しは迷わず進入できるように新しい入り口を作り始めました。
(1)サイトの入り口に“当事者の状態・行動・立場などから必要な情報にたどり着く仕組みをめざす”「サイトの案内」を制作しています。
制作途中ですが、工事中のまま掲載しています。
(2)これまでに相談などで質問されたケースを整理しました。
途中ですが、回答者は13名(うち3名が当事者)、質問数約140件、回答数は224件(うち6件が当事者)です。この質問と回答からキーワードにあたるものを181件つくりました。これらが、「サイトの案内」に続く情報提供です。
回答者は質量ともに不十分なので、広く協力を呼びかけます。
(3)「サイトの案内」のもう1つの情報提供は、「学校・支援団体の仕組みと対応例」です。つくり始めたばかりです。
サイト入り口にある「学校に行っていない(不登校)」や「働けない(引きこもり)」という状態に続く相談・対応先が「通信制高校」や「フリースクール」では、あまりにも漠然として調べる意欲がわきません。その部分を改善するためです。
不登校情報センターは学校や支援団体からは恒常的に紹介情報を受けています。その情報からより細かく、その学校や団体ならではの具体的な内容をまとめるのがこの「学校・支援団体の仕組みと対応例」です。
たとえば「適応指導教室」は不登校生の対応と自治体の相談機関ですが、自治体により少しずつ様子が違います。その特色を示すことで対応状況を少しは見えるようにしようとめざすものです。
この「学校・支援団体の仕組みと対応例」ができれば、十分というわけではありませんが、「適応指導教室」「通信制高校」「フリースクール」などを1つひとつ調べてくださいというよりも、進んでいると思うからです。
(4)この「サイトの案内」をつくるなかで強く感じたことは、教育相談室、心理相談室、福祉・就業などの相談機関(メンタル相談)の情報が不足していることです。多くは公共機関になりますが、民間のカウンセラー、NPO、就業支援機関、それに学校自体が相談機能を果たしているのにそれが紹介されていません。「サイトの案内」の項目に紹介する、ゲームのしすぎ、昼夜逆転、家庭内暴力などの最初の相談先は、必ずしも学校ではなく、これらの相談室や親の会です。それらの相談や対応を取り入れたいと思います。
(5)ある程度に仕組みができたら「サイトの案内」制作のためのミニ教室を開きます。制作を3つぐらいのパートに分け、継続的に継続・発展できるようにするためです。パソコンを使える人、ネット上で情報を集める人、使えなくても事務作業として関わる人…などいずれも引きこもり経験のある人の参加と協力をお願いします。