私が好きなことだけをしていたという経歴

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「私は好きなことしかしてこなかった。それが収入になるかどうかは考えないできた。いまもほとんどそれは変わらない」ことを書きましょう。
これには時代背景がありますし、個人的な性格が関係します。それは私だけではなくあらゆる人に関係することで私だけに例外的に当てはまるのではありません。
あなたの場合にはどんな事情が関係するのかは私にはわかりません。しかし何らかの理由や背景はあり、それぞれの事情を離れては物事の実現はありません。

子どものころは地図を毎日のように見ていました。それが自分なりの事典(都市、湖など)になり、中学生のころには数冊のミニ事典を作りました。これは19日の「セルフサービスカフェ」のとき見せました。
高校卒業後、働き始めましたが、地図をよく見、自作の事典を作る生活は変わりません。大阪市立大学医学部付属病院が働き先で、これは大阪市の職員です。大阪市職員が私の選んだ仕事です。理由は高校に来ていた就職先案内で給与がいちばんだったことです。そして夜間の大学(大阪市立大学経済学部2部)に行きました。高校時代は超貧乏生活をしており、その状態から抜け出すことが最重要課題でした。
大阪市職員、大学病院の職員が好きなことかどうかはわかりません。しかし嫌いではなかったでしょう。これらが時代背景に関係することです。
大阪市職員としての研修期間に所属先希望を伝える機会があり、市立大学を選びました。しかし大学内の付属病院を選んだ記憶はありません。大学職員は単一の仕事ではなく多くの職種があるのです。

そこをちょうど十年でやめ東京に出ました。好きなことをするためです。地図好きは十年の間にアフリカに集中していました。広く言えばアフリカの地域研究が目的の上京です。アジア・アフリカ研究所に通いましたがそこは学習と研究の場であり、仕事をしなくてはなりません。それで街中の診療所に就職しました。大学病院で働いたことがおおいに役立ちました。
診療所の中でもアフリカへの関心は続いています。当時の私を知る人がいれば毎日のように新聞などの切抜きをしていたのを思い出すでしょう。これが事典作りのための日常作業です。金にはなりません。ときどき研究所の発行誌などに論文を書いていましたが小遣い以下です。アフリカ関係のものは事典というよりは不定期発行物になりました。大学病院と診療所の医療関係の時代が約16年です。
そのあと教育系の出版社に入りました。ここも16年ほどになります。アフリカの地域研究の関心は事典づくりに関心が移動していました。ついには『仕事ガイド』という事典を企画し、自分で調査し、原稿を書き、編集をしました。1989年が最初ですが、数年ごとに新版をだし、最終は2003年版です。その年で最後にしたのはパソコンとインターネットの普及により、仕事の内容が大きくかわったものが多く、初めから作り直さないと仕事の内容が違うからです。2003年版はこのサイトの『中学生・高校生のための仕事ガイド』に掲載しています。
編集者の時代に不登校問題に関わり始めました。1993年に『登校拒否関係団体全国リスト』の初版を出しました。この分野の学校と支援団体の事典です。そのあともいろいろな関係情報本を企画・編集し、また改定新版を出し続けました。現在の不登校情報センターの仕事に続いていますのでサイト内に掲載しています。
これらはすべて事典の延長です。そして不登校情報センターのサイトの中心部分になっている学校や支援団体の情報集めと情報掲載はこれらの直接の延長線上にあります。本からサイトに交代したのです。

19日の「セルフサービスカフェ」でこれらを並べてみました。少年時代と最近の作品を並べたので、その中間の時代のものを補充するともっとわかりやすくなると思いました。
テーマは地図に始まり、事典が並行し、いまはそのデータベース的なサイト制作をしています。これは私の好きなことです。好きなことに苦労がないのではありません。苦労が適度の達成感をもたらすのです。苦労なくして実現できるものはかみ応えのないものです。
この短いエッセイではほんの概略を書けるだけです。詳しく書かないと伝わらない部分があり、シンプルすぎないかとか、よくそんなテーマだけでそこまで続けられると思われるでしょう。狭く深く追求するとそうなります。小宇宙ができるのです。苦労はあっても苦痛のない楽しめる世界です。収入になったものもあるけれども、そうならなかったものもがはるかに多いです。むしろある程度出来てきてからあとに収入になるのかどうかを考えたことが大部分です。それでいいのではないかと思います。

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