不登校・中退者のための進路相談会に参加する学校を募集開始

3月16日(日)第18回不登校・中退者のための進路相談会を開きます。
アミータ福祉教育学院、和泉自由学校、親と子の相談室soraとの共同企画であり、会場の杉並区社会教育センターを介して杉並区教育委員会との共催事業です。
この進路相談会に参加し、不登校・中退者と家族の進路相談・教育相談に協力いただける高校等に案内を送りました。
実際に参加していただける学校は会場スペースの関係で10校あまりです。それぞれの学校の都合もありますし、また当日参加はできないまでも学校案内書の提供に協力していただくためにかなり多数の学校に案内を送りました。

夕方になりまして早くも2校から参加の申し込みがありました。
学研のサポート校WILL学園(東京都新宿区)とインターパシフィックハイスクール・ジャパン(東京都武蔵野市)です。原則として参加校は先着順に認めています。関係者が見ていましたら案内をお送りします。ご連絡ください。

子ども時代に不登校により勉強をしていない人へ

小学校から中学校にかけて不登校のためほとんど学習をしていない人がいます。
そういう1人で子育て中のお母さんから「独学で勉強をしようかと思っている……何から手を付ければいいか」という問い合わせがありました。

小学校高学年から不登校中学校では保健室登校をしていたため、そのころに学習しなければならなかった知識がありません。
中学卒業後は和裁の道に進み一人前にしていただき、今は2児の母となりました。子どもが幼稚園に行き少し手が離れたため独学で勉強をしようかと思っているのですが、何から手を付ければいいかと悩んでいます。
子どもも小さく家でコツコツするぐらいしかできないですが。何か自宅で一人でしていくのにおすすめの物などはありますでしょうか。

この問い合わせを親しくしている元教員の田中登志道さんに伝えたところ、次のような返事をもらいました。参考になるので紹介します。

この方は家庭婦人としても、和裁をする社会人としても順調に歩んでおられますね。
特に勉強したい分野があるのではなく、中学生までに「勉強」をしなかった欠落感があって、それを埋めたいのだと思います。
特に資格がほしいとか、ある分野を身につけたいというのではないでしょう。
とすれば、のんびりと、負担のかからない程度に、「勉強をほどほどに楽しむ」くらいがいいのではないでしょうか。
提案としては、中学校(あるいは高校)の教科書は一般の書店で手に入りますので、それを、お茶を飲みながら、あるいは寝っ転がりながら、読書のつもりで、楽しんでお読みになったらいかがでしょうか。
今の教科書はけっこうよくできていて、無味乾燥ではありません。
僕としては特に、高校の家庭科の教科書をお薦めします。家事・栄養・調理・被服関係の内容などは、この方には興味深いと思います。
英語だけは、それだけでは手につかないでしょうから、NHKの「基礎英語1」あたりを書店でCDつきでお買いになって、勉強なさると面白いでしょう。中1からの内容なので、無理なく学べると思いますし。こんなことを考えました。

不登校のため子ども時代に勉強をしていない人の状況はいろいろです。だから誰にでもこれがいい方法とは思いません。その人にあったことを考えたいですね。