居場所は利用者にどのように利用されていたのか

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2008年に居場所にやってきた人のその後の軌跡を調べたことがあります。「対人関係支援百人の実例と支援対象の現状」(五十田猛の論文とエッセイ・2008年5月)です。それは当事者が不登校情報センターをどのように活用したのか、という調査にもなりました。実際は110人の軌跡を調べたものです。
まとめでは7つのパターンに分けて説明しています。
Aパターン:就業(社会参加)になっている、修業終了。60~70人。
Bパターン:復学・職業訓練状態に入っている、修業終了。3、4人
Cパターン:就業・復学の途中(不登校情報センターで修業途中)。15~20人。
Dパターン:離脱し、社会参加状態は不明(未確認)。10~15名。
Eパターン:離脱し、再引きこもりの様相を予想。10~20名。
Fパターン:訪問サポートから始まった例。7名。
Gパターン:その他。
*今回、このデータを利用するために、当時の調査票を取り出そうとしたのですが、見つかりません。誤って破棄したようです。各パターンの該当数がわからなくなったので、エッセイ本文と記憶により人数を右端に書き加えましたが推測数です。

通所した当事者がどのような意図によりスペース(居場所)を利用したのかはわかりません。結果として上のように利用したものと理解するのです。
エッセイのまえがき部分で「十年余の間にかなり多くの当事者が、就業または社会参加をしてきたと思いますが、それらの多くは私の手の及ばない世界のことでした」と書いています。多くは不登校情報センターの外に社会参加の場を求めたのです。不登校情報センターの居場所を「働ける場にする可能性」はそれを補足するものと理解していたと考えていいのです。
そのときから5年以上が過ぎました。Aパターン:就業(社会参加)になっている60~70人を中心にそれぞれがどうなっているのか、全体はわかりません。とくに調査データの紛失は痛いです。一般に、引きこもり経験者の集まる居場所は、社会参加のための準備施設とされているのです。しかし今日、それでは不十分であることが明確になったといえるでしょう。問題はC、D、Eパターンの人です。しかしAパターンの人の事情も見なくてはなりません。
それは後に回しますが、居場所は当事者にどう利用されてきた、どのようなものとして理解されてきているのかを、この表で見ていただきたいのです(不確実ですが傾向は確かです)。

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